会社員と旅行者を両立する「リーマントラベラー」としてよく聞かれる質問と答え

  • 2020.04.28

仕事も旅行も好きな人:会社員になってから旅行にあまり行けなくなった。ネットで検索すると、旅行を続けるために転職したり、フリーランスになる人も見つかるけれど、今の会社や仕事に不満はないからそこまでしようとは思わない。ただ、このまま好きだった旅行ができないまま歳を取るのもしんどい。自分と同じように会社に所属しながら、旅行も実現している人ってどうやってるの?

という悩みを解決するために、サラリーマンのトラベラー(リーマントラベラー)としてよく聞かれる質問に答えました。

 

回答者:ルイス前田のプロフィール

前田塁

1987年、大阪府生まれ。2011年に慶應義塾大学を卒業後、株式会社大阪ガスに入社。その後、一緒にTABIPPOを立ち上げたしみなおに誘われて、2012年に株式会社オプトに転職。ソーシャルメディアの新規事業を立ち上げました。2014年に株式会社TABIPPOを創業し、編集長に就任。

 

会社や業務の内容を教えてください

会社や業務の内容を教えてください

株式会社TABIPPOで、旅人の英知を結集したWebメディア「TABIPPO.NET」の編集長を担当しています。業務としては、メディアの方針や戦略を決定、大きな特集や企画作り、ライターの採用などを担当しています。

 

これまでのリーマントラベルと、2018年の旅行スケジュールを教えてください

リーマントラベルとしては、韓国0泊2日、香港1泊2日、タイ2泊3日、セブ島2泊3日が思い出に残ってます。

2018年の旅行先は、3月にタイ(バンコク・チェンマイ)、6月にワールドカップ観戦でロシア(ウラジオストク、イルクーツク、エカテリンブルク、モスクワ)、10月にバリ島と東ティモール、11月にオーストラリアへ行きます。海外旅行の回数としては4回です。

 

リーマントラベラーとして旅行に使った金額はいくらですか?

世界一周を2回やアメリカ横断もしたので、約400万円くらいでしょうか。改めて金額にするとすごい。一番高かった旅行関係の買い物は世界一周航空券(45万円)でした。

 

旅行資金を貯める工夫や、旅行費用を節約するコツはありますか?

海外バックパッカーにハマってから、旅行に不要なものに興味がわかなくなってしまいました。服は旅行先で着れるもの、家はシェアハウス、お酒が飲めないので飲み会にはほとんど行かないと、少しずつですが旅行資金が貯まります。結婚してませんし、子供もいないので、家族を持たれているリーマントラベラー達がどうしてるのかはとても気になります。

旅行先での体験にはお金を惜しまず使いたいので、代わりにホテルは値段を抑えめにしてます。航空券もセールで安く取れた旅行先に行くというスタイルです。

 

印象に残っている海外旅行先は?

特に印象深いのは、シェアハウスのメンバー10人で行ったセブ島2泊3日です。メンバー全員がリーマントラベラーなので、現地集合の時間だけ決めて、様々な飛行機便で集合しました。帰りも深夜便、早朝便など、それぞれの都合で帰国して行きました。

出発前に衣装として、アロハとレイ(首からかける花飾り)、白の短パンが配られて空港から装着。浮かれた観光客としてニコニコされながら現地にたどり着くと、セブ島にはアロハの文化がないことが判明。それでも最後まで衣装を着続けて、とても良い写真が撮れました。

 

リーマントラベラーを続ける工夫はありますか?

リーマントラベラーを続ける工夫はありますか?

リーマントラベルのために仕事を休んだり、連絡がつかなくなることをポジティブに捉えて、伝えるようにしています。簡単に言うと、会社内で旅キャラになることです。コソコソと申し訳なさそうに旅行に行くのではなく、堂々と自信を持ってスケジュールを確保し、もちろん仕事はバッチリこなして、クライアントとの雑談でも旅行の話をすると、喜んでもらえます。僕の場合は、旅キャラが進んで旅行業界全般を担当させていただき、社内では旅好きメンバーの飲み会も開催していました。

一度旅キャラになってしまえば「次はどこ行くの?」「◯◯どうだった?」とリーマントラベルするのが当たり前になります。

 

リーマントラベラーになって良かったこと・大変だったことは?

良かったことは、仕事を言い訳に旅行を諦めなくてよくなったことです。海外旅行がほぼ唯一というぐらいの趣味で、休日もやることなければ仕事をしてるタイプなので、旅行をすることでメリハリをつけています。また、旅行好きが会社内で浸透したおかげで、旅行業界を担当できて趣味が仕事に重なりました。

大変ってほどではないですが、リーマントラベルがある週は土日に仕事を残すことができないので緊張感があります。特に金曜日は何もトラブルが内容に祈ってます。毎週、そんな風に働けば仕事も早く終わりそうですが、仕事自体は苦じゃないので旅行は仕事を中断する良い言い訳です。

 

リーマントラベラーなことを恋人・奥さんはどう思っていそうですか?

お互いに会社員の場合は、なかなか休みを合わせることが難しいので、先に自分の旅行予定を決めて「一緒に来れるならぜひ行こう!」な誘い方をします。リーマントラベラーなことを怒られたしたことはありませんが、旅行好きの人と付き合うことがほとんどなので、自分ばかり旅行をしていると羨ましがられることはあります。自分の仕事が忙しくて旅行に行けてない&彼女はたくさん行ってる場合だと、逆に羨ましいのでお互い様ですね。

まだ結婚の予定はありませんが、旅行好きの方と結婚できたら思い切ってハネムーンで世界一周に行きたいです。

 

リーマントラベラーを続ける上で、大切なことは何ですか?

リーマントラベラーを続ける上で、大切なことは何ですか?

思い切って航空券を予約することです。先の予定は分からないので「仕事が落ち着いていたら航空券を取ろう」と思っていると、結局は面倒になったり、仕事が入ってしまいます。世界一周をしたい方にも伝えていることですが、航空券さえ取ってしまえばあとは出発日に合わせて何とか準備や環境を間に合わせることができます。

ちょっと悲しい気持ちにもなりますが、自分がいなくても仕事は意外と回ってしまいます。そして、逆に同僚やチームのメンバーがいないときは残ったメンバーで何とかしてやろう!という意気込みがあると、リーマントラベルを継続できます。

 

リーマントラベラーであることは、昇進や昇給に良い/悪い影響があると思いますか?

プライベートな旅行を理由に昇進や昇給に悪い影響がある会社では働いていないつもりですが、世の中にはそういう組織もありますよね、きっと。会社への忠誠やプライベートを捧げることを評価する会社で働くことに納得できる理由が本人にあるのなら、結局は自分の人生なので構わないと思います。

ただ、人不足が続いている中で、前時代的にプライベートを犠牲にせよだと人が集まらないとは思っていて、今後は社員のプライベートを後押しする会社が伸びていくし、そんな世の中にしていきたいと思います。

 

リーマントラベル先で一番オススメの海外旅行先とその理由を教えてください

日本からの距離と物価、ご飯の美味しさを考えると、台湾がオススメです。あまり知られていませんが、台湾の中心である台北から、台中、台南までは新幹線で2時間半で繋がっています。深夜便をうまく使えば、週末だけで台北・台南の2都市を旅行することも可能ですし、台南には墾丁(ケンティン)というリゾート地もあって週末旅行に幅が作れます。

また、台湾は親日の国として知られており、日本人だと分かると食堂やお店でもどんどん話しかけられ、ローカルな人たちとも交流がしやすいです。観光地を巡る旅とは違う旅行をしたい方は、台湾旅行を楽しんで欲しいです。治安も良いですし。

 

リーマントラベルで役に立つ3種の神器(グッズ)を教えてください

1. SIMフリースマホ(iPhone XR)

SIMフリースマホに現地SIMを入れて、いつでもインターネットに接続できる環境に慣れてしまってからは、SIMフリーなしでは過ごせなくなりました。日本から電話すると、国際電話扱いになってしまいますが、電話番号付きのSIMもあります。LINEやFacebook経由で連絡を受けるのであれば、日本と全く同じ環境です。

 

2. ノイズキャンセリング付きヘッドフォン(BOSE QuietComfort25)

ヘッドフォンとなるとイヤホンと比べてかさばってしまいますが、ノイズキャンセル機能に関してはヘッドフォンの方が圧倒的に上です。イヤホンしか使ったことのない方はぜひ体験して欲しいホールド感で、ノイズキャンセルをONにすると、飛行機内でも爽やかに過ごすことができます。

 

3. 水着っぽくない水着

リーマントラベルはできるだけ小さな荷物で身軽に行くと、何かと時間を節約することができます。東南アジアや中東、ヨーロッパやアメリカでも夏であれば水着兼ハーフパンツで過ごせます。しかも、下着も節約でき、洗濯後も早く乾きます。女性の方でも、下着の代わりに水着を着てる人と会ったことがありますよ。

 

今回の記事は以上です。なお、そもそも転職を考えている場合は、Web系の広告代理店も候補に入れておくと良いです。僕は1年10ヶ月ほどオプトというWeb系代理店で働いて、世の中に求められている技術を身につけることができたので、働き方の幅が広がってリーマントラベルがより加速しました。

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