世界一周するとどうなるんだろう?と想像している人:世界一周をすると人はどんな風に変わるんだろう?または、変わらないのだろう?自分を変えたくて世界一周するわけではないけど、世界一周経験者が何を得たのか聞いてみたいです
という質問に答えます。これまでに世界一周を2回経験して得たことと、得られなかったことをご紹介します。まずは想像と違って、世界一周しても手に入れられなかったことから。
世界一周したけど、形のある成果はなかった
世界一周して、形のある成果は何もありませんでした。ブログを書くこと以外は特に何かすごいアウトプットがあるわけでも、面白いテーマのある世界一周をしていたわけではなかったので、当たり前なのですが。
ただ、世界一周直前に会った、はあちゅうさんも、長尾さんも自分の経験を書籍として出してるから、そういうことができるのかな?っと妄想していたのは事実です。お恥ずかしい。
ちなみに、性格も変わりませんでした。むしろ、帰国してしばらくは何だか偉くなったような気持ちになっていたので、性格は悪くなってすらいたかも。
世界一周にはお金も時間もたくさんかかります。1年間の世界一周で費用の平均は貧乏旅行で150万円-200万円くらい。さらに、大学生であれば休学費用、社会人であれば帰国後に次の仕事が決まるまでの生活費も必要です。
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コストに対して、なかなかリターンは得られないコスパの悪い取り組みです。それでも、旅に出たい!世界一周に行きたい!と興奮が止まらない方にこそオススメです。
世界一周して得た5つのこと
1. 自分に自信が付いた
中学生の時から目標としていた世界一周を無事に終えたことで、生まれて初めて自信が付きました。受験や就職活動など用意されている(と感じる)イベントではなく、自分で創り出した機会だったことがとても重要でした。
僕にとっての世界一周は手段ではなく、目的でした。旅をしたいから、旅をしました。人は何を目的に旅をするんだろう?と疑問を持ったので、旅の先輩たち30人に「あなたはなぜ旅をしているのですか?」と聞いて回ったことがあります。
答えは全員同じで「旅が好きだから。それ以上に理由なんてない。考えれば理由は後付けできるけど、本音ではなくて、旅をしているとワクワクするから旅をしている」とのことでした。
なぜ、世界一周をするのか?旅をするのか?と旅の経験がない方によく聞かれますが、やりたいからやったという本音以上に理論立てて説明しようとするほど、自分にウソをつく感覚になります。自分に自信がついた理由は、自分の気持ちにウソをつかずに、やりきったからなのかもしれません。
2. 世界が身近になった
世界一周したとはいえ、実際に訪れた国を地図で塗りつぶしてみると、思っていたよりずっと狭くて小さな地図なことに驚きました。とはいえ、世界一周に行くまでは、外国人の友人もおらず、海外のできごとにも興味はありませんでした。
今では、「ヨルダンで親切にしてくれたおじいちゃん、元気かな」と思い返したり、「ボリビアのエンパナーダ食べたいなぁ」とお腹減ったり、エジプトで起こったアラブの春では、いつも通っていた広場が革命の中心地になっていました。
遠い遠い知らない国のできごとが、自分のすぐそばで起きているかのように感じて、世界との距離がなくなりました。
3. 行きたい場所がもっと増えた
出発前は「世界一周をしたら、もう海外旅行に行きたくなくなるかな?」と思っていたら、全然そんなことはありませんでした。
暑くて、砂ばっかりで、危険な地域?と想像していた中東を大好きになりました。トルコからギリシャを経由して、バリカン半島を北上したら、この先にロシアがある!行ってみたい!と大地の続く先がワクワクしました。
人生を全部使っても、すべての都市に訪れることはできないのですが、せめてすべての国には行ってみて、自分の世界地図を完成させたいです。
将来、明日だって、自分がどうなるかは分からない。行きたい場所は行きたい時に、会いたい人は会いたい時に。一人じゃ生きていけないから、何もかも自由になることはできないけど、世界一周を通してもっと大胆に生きようと決めました。
4. 仲間が見つかった
世界一周したら、外国人や旅好きな友達ができるかな?というのんびりした想像を大きく超えて、一緒に住んで、旅して、株式会社TABIPPOを立ち上げる仲間が見つかりました。
TABIPPOの立ち上げメンバーは世代のみ同じですが、大学も、友人関係もまったく異なる人たちなので、世界一周をしていなかったら、生涯出会うことはなかったです。
あとになって聞いてみると、世界一周中に出会って結婚した人たちや一緒にビジネスを立ち上げた人たちは案外いるのですが、自分がそうなるとは思ってもいませんでした。
人間が変わる方法は、
1. 時間の使い方を変える
2. 住む場所を変える
3. 付き合う人間を変える
という3つしかなく、最も無意味なのは「決意を新たにする」こと、というコンサルタントの大前研一さんの言葉があります。長期間の旅をすることは、1〜3のすべてを変えることなので、人間が変わってしまうのかもしれません。
かくいう僕も、世界一周をする前は大学を卒業したら、企業に入ってバリバリ働いて、30歳くらいで結婚するのかな?と考えていて、シェアハウスや起業、ラジオDJをやることなど想像もしていませんでした。
5. もっと多くの人に旅をして欲しいと思った
特にTABIPPOを株式会社にしてから「TABIPPOはなぜ旅をすることを勧めるのですか?(他にも良いものって色々ありますよね?)」と聞かれるようになりました。理由は単純で、僕たちが旅によって人生が前向きに動き始めたからです。
今の自分に繋がる原体験が旅であり、世界一周だったので、他にも旅に興味がある人にはぜひオススメしたい。好きなものを推薦してるだけです。後付けの理由は作れますが、本心は旅が好きだから旅を広めようとしています。
もし、原体験が旅ではなくボランティアだったら、ボランティアを勧めていたでしょうし、旅が他のすべてよりも優れているとは考えていません。ただ、今回の人生では旅で世界をもっと素敵にしていきます。
旅や世界一周に必要なものは、時間とお金と一歩踏み出すきっかけです。TABIPPOの名前は旅(TABI)に一歩(IPPO)踏み出すという言葉を掛け合わせて作りました。そして、時間だけは本人が作り出す必要がありますが、お金ときっかけはサポートすることができるはず。
そう考えて、最優秀賞に世界一周航空券を用意した、世界一周プレゼンコンテストDREAMや、旅をしながら稼ぐことができるトラベルライターの制度、帰国後の就職支援「旅人採用」を始めました。旅へのきっかけは週末イベントの旅大学や旅のブランドPAS-POLなどで作り出しています。
ちょうど、10月21日までが世界一周コンテストの締め切りが伸びたので、世界一周を考えている方はぜひどうぞ。これまでに100人以上がコンテストをきっかけに旅立ちました。何よりも、同じ目的を持った仲間ができます。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?