出戻りを歓迎する編集部にしよう。なぜなら…

僕の前職である株式会社オプトは「出戻り転職」を推奨しています。入社当初に、そのことを知った時は「なんて、器の大きい会社なんだ…!!」と驚きました。何となく、出戻り転職って、気まずいイメージがあったからです。

そんな中で、オプトから出戻り転職に関するインタビュー記事が出ていました。一度離れて良さがわかる、再入社というキャリア | オプト公式ブログ「opt cafe !」

 

インタビューに登場する鈴木亘さんは、現職時代にもお世話になった先輩です。オプト全社で一番好調だった金融事業部のエースとしてバリバリ仕事をしていて、当時は新しかったソーシャルメディア領域を担当していた僕は、亘さんからの切れ味の良い質問にドキドキしていたことをよく覚えています。

そして、ふと気付いたのですが世界一周や海外長期旅行後も出戻りできる職場があれば、もっと多くの人が気軽に挑戦できるのではないか、ということです。

 

社会人が心配しているのは、いつも職

TABIPPOのイベントを通して出会う人の多くが「世界一周や長期旅行には行きたいけど、帰国後に仕事があるか心配」と言います。海外留学に行く方で帰国後の心配をしている方は、ほとんど出会ったことがありません。留学でパワーアップするから仕事の心配しなくても大丈夫、という心理でしょうか。

 

TABIPPO編集部には思い切って挑戦して欲しい

今までにTABIPPO編集部を卒業したメンバーは、ヨーロッパで活躍するシンガーソングライターやダナンでスナックを経営していたりと大活躍しています。

きっと、帰国後にやりたいことは大きく変わっていて、TABIPPO編集部を選んでもらえるかは分かりませんが、「出戻りOK」というパスがあることでより大きな挑戦ができるなら同等以上の待遇で迎えたいです。

 

サイバーエージェントの「ウェルカムバックレター」制度

2015年2月からサイバーエージェントが2年以内の出戻り雇用を保証する「ウェルカムバックレター」をスタートしました。退職者全員を対象とする制度ではないため、退職者を色分けすることにもつながりかねないという懸念も表明しています。

参考:経営者ブログサイバーエージェント社長 退職者の「出戻りOK」をどう伝えるべきか
   退職者に「元の待遇以上で出戻りOK」を約束する「レター」送付、有効に機能する?

 

サイボウズの「育自分休暇制度」

サイボウズは2012年から最長6年たっても会社に復帰できる「育自分休暇制度」を導入しました。制度の対象者は35歳以下で復帰できるのは退職から6年までだが、6年以上も検討するとのことです。

参考:サイボウズ、離職防止の切り札は「出戻り歓迎」:日本経済新聞

 

サイバーエージェントとサイボウズの実例を踏まえて

両社の違いは、サイバーエージェントが「会社から退職者へ提供する権利」であることに対して、サイボウズは「退職者が会社へ要望する権利」であることです。サイボウズの実例では、育自分休暇制度を希望した全員が制度を利用できるかは述べられていません。(恐らく全員ではないでしょう)

どちらも無条件で全員の出戻りを許可している訳ではありませんが、主体が変わることで社員への印象が変わりますね。基本の試作「出戻りを禁止していない(実際に出戻りできるかどうかは会社の経営、人事状況と本人次第だが)」ということを周知することは効果的かと思います。

スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ

slash-workers

自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。

これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。

仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?