複数のサイトに同じ記事・文章を掲載する場合のSEO対策【Googleが回答してます】

複数のサイトに同じ記事・文章を掲載する場合のSEO対策【Googleが回答してます】
  • 2020.01.09

ドメインの異なる複数のサイトに同じ記事や文章を掲載した場合、Googleからのペナルティがあるのでしょうか。どうすれば、SEO上のリスクを避けた上で複数のサイトに同じ記事を掲載できますか?

という質問にお答えします。重複コンテンツに関してGoogleが公式回答・ヘルプを出しているので、それらを引用しながら解説します。

» Googleの公式回答:重複コンテンツ – Search Console ヘルプ

 

SEO情報は見極めが難しい

SEO関連の情報は推測や予想がネット上に多数あり、どれが正しいのか判断することが難しいです。Googleが検索結果を左右するプログラムの詳細について回答しておらず、プログラム自体も頻繁に更新されることが理由です。

しかし、Googleが公式回答を出している場合もあります。例えば検索結果に関するものであれば、Search Console ヘルプから探すことが可能です。重複コンテンツに関しては、対応について明確な回答がありましたので、他の情報ではなく公式の対策を守ればOKです。

 

重複コンテンツに関するGoogleの公式回答

Googleが考える「重複コンテンツ」の定義

一般に、重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。

Googleの定義から考えると、複数のドメイン(サイト)に掲載された同じ記事だけではなく、

  • 同一ドメイン内で重複
  • コンテンツ全体ではなく一部のみの重複

これらにも気をつけるべきということが分かります。

 

重複コンテンツによってSEO上のペナルティが発生するか

サイトに重複するコンテンツが存在しても、偽装や検索エンジンの結果を操作する意図がうかがえない限り、そのサイトに対する処置の根拠とはなりません。

Googleの説明によると、重複コンテンツに関して悪意を持ってGoogle側の検索結果に影響を与えようとしない限りはペナルティは発生しないとされています。ただし、偽装や検索エンジンの結果を操作する意図をどのように判断するかは分からないので、そのつもりがなくとも結果としてGoogle側に「悪意あり」と判断される可能性はあります。

 

重複コンテンツのSEO対策

それでは、次に重複コンテンツに関するSEO対策です。

シンジケーションは注意して行う: コンテンツを他のサイトにシンジケーション提供している場合、あなたの判断とは無関係に、Google で最適と判断されたバージョンが常に表示されます。ただし、コンテンツがシンジケーション提供される各サイトに元記事へのリンクを含めることは有効です。

シンジケーションとは、あるデータやサービスを発信元のサイトにだけ掲載するのではなく、より多くのユーザーに利用してもらうために、配布することを指します。有名なIT用語だとRSS(Really Simple Syndication)に使われています。

ここで、重複コンテンツのSEO対策として明示されているのは「コンテンツがシンジケーション提供される各サイトに元記事へのリンクを含めること」です。ニュースサイトやまとめサイトなどで、下記のように掲載されていることが多いです。

記事元:Work Life Chaos(サイト名)
提供元:複数のサイトに同じ記事・文章を掲載する場合のSEO対策 – Work Life Chaos(記事名+サイト名)

これらの表記がある場合、Googleがリンク先を元記事だと認識して、検索結果に元の記事を表示するように調整します。

 

重複コンテンツの URL について、検索エンジンによるクロールを許可する一方で、rel=”canonical” リンク要素、URL パラメータ処理ツール、または 301リダイレクトを使用して重複としてマークする方が適切です。

他の重複コンテンツ対策としては「canonicalを設定することで元記事を指定することが可能」です。canonicalの設定方法が分からない場合、Wordpressを利用していればプラグイン「All in One SEO」のcanonical設定をオンにすれば、記事ごとの個別でcanonicalを指定できます。

» 参考:All in One SEO Packで個別にcanonicalを設定する方法

重複側の記事のcanonical設定で元記事のURLを入力すればOKです。

 

重複するコンテンツが問題になっていて、上記のアドバイスが適用されていない場合、Google の検索結果に表示されるコンテンツのバージョンは Google で選択されます。

なお、重複コンテンツのSEO対策が不十分だった場合、Google側が勝手に判断して検索結果に表示するURLを決めてしまいます。

 

補足:無断で記事を掲載された場合

まれに、コンテンツを無断でホストしている外部サイトの URL が Google のアルゴリズムで選択されることがあります。別のサイトが著作権法に違反してご自分のコンテンツを複製しているとお考えの場合は、そのサイトの管理者に連絡して削除をリクエストすることをおすすめします。さらに、デジタル ミレニアム著作権法に基づく通知を提出することによって、権利侵害にあたるページを Google の検索結果から除外するよう Google にリクエストできます。

補足の説明です。もし、勝手にコンテンツを掲載され、それらが重複コンテンツとなっている場合、Googleにリクエストすることが可能です。

 

まとめ

複数のサイトに同じコンテンツを掲載する場合の対策は下記の2点です。

  1. 重複側のコンテンツに、元記事へのリンクを含めること
  2. 重複コンテンツから、元記事に対してcanonicalを設定すること

他にもSEOに関しては「不調時に見直すSEO対策」について解説しています。トリッキーな手法ではなく、Googleが発表している基本を守ることが大切です。

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