【イベント参加メモ】家入一真×高宮慎一×夏野剛×吉田浩一郎×宇野常寛「日本のインターネットに未来はあるのか?キュレーションサイト以降を考える」

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なんだか閉塞的な雰囲気がある最近のインターネット。Webメディアに関わる身としてはチクチクと肌に寒さを感じます。そんな中で、気になるイベントがあったので参加して来ました。テーマは「日本のインターネットに未来はあるのか?キュレーションサイト以降を考える」

 

イベント概要

アクセス目的でデタラメな医療情報を掲載したウェブページを大量に制作していたWELQ、著作権を無視した「引用」が問題視されたMERYなど、いわゆる「キュレーションサイト問題」は斜陽とも言われる国内インターネット業界を象徴する「事件」であり、そしてインターネットという言葉がひとつの理想を体現する時代の終わりの象徴としても捉えられました。

今回の「渋谷セカンドステージ」では、このタイミングで改めて「日本のインターネット」の限界と可能性について議論したいと思います。

いわゆる「ガラケー」の巨大市場がスマートフォンの登場によって一瞬で消えてから10年あまり。バブル後のスマートフォン用ゲームは、そして、ニコニコ動画の凋落を経たあとの動画配信はどうなるのか? キュレーションサイト以降、日本のインターネットは何かを生み得るのか? ひいては日本のインターネットから世界に羽ばたくサービスが登場する可能性はあるのか、豪華ゲストと考えます。

イベントページ:http://peatix.com/event/277387

 

登壇者

家入一真(CAMPFIRE社長)、高宮慎一(グロービス・キャピタル・パートナーズ)、夏野剛、吉田浩一郎(クラウドワークス社長)、宇野常寛

 

キュレーションサイト問題をどう考えているか?

議題:企業のモラルであると同時に、日本のインターネットが追い込まれたのではないか?(宇野)

・上場会社のコンプライアンス問題とビジネスモデル論は別問題(高宮)
・マーケットが自浄するので良いコンテンツを作ればビジネスモデルとしては成立する(高宮)
・世の中に溢れてる問題なので、騙す方も騙される方もダメ。ただし、上場企業がやってはダメ(夏野)
・ちゃんとメディアをやってる人が声を上げなくなった(吉田)
・ウソやデタラメを精査するメディアやプラットフォームをやるコストが高くなって、誰もやりたがらなくなるのではないか(家入)
・今回の問題にインターネットを象徴性はない(夏野・高宮)
・例えば、記事のソースをブロックチェーン的に分散して確認する方法が出てくるのではないか(高宮)
・インターネット産業とインターネット技術は分けて考えるべきで、そうなるとこれからの展開はあるはずだ(高宮)

 

日本のインターネットは凋落したのか、したとすればなぜ

・日本のネットはユーザー一流、ベンチャー二流、リアル会社三流(ユーザーがデジタルコンテンツにお金を使う)(夏目)
・ハードウェアでは負けたがまだソフトウェアには資産がある(高宮)
・クラウドワークスはプラットフォーマーだが、ワーカーの教育や保障などをする必要が出ていたと感じる(吉田)
→今後はコミュニティを運営しなくてはならない(宇野)
・メルカリが良かったのは上場しなかったこと(夏野)
・日本の社会は急に出て来た会社には厳しい(夏野)
・インターネットビジネスは存在しなく、インターネットを使ったソリューションしかない(夏野)
・インターネットに足りないものは政治、社会転覆だったのではないか(宇野)
・インターネットがテレビと新聞のおこぼれをもらって稼いでいて、とんだ共犯関係になっている(宇野)
・実はリアルメディアとネットメディアの戦いではなく、世代間の戦いなのではないか(高宮)
・思想とお金は二項対立ではなく、お金をレバレッジして思想を叶える(高宮)
・昔も先進的に芯をつくメディアって昔から売れなくて(宇野)

 

日本のインターネットの可能性はどこにあるのか?

・働くという行為が軽くなり、恋愛がバーチャルになり、そうやって軽くなることに可能性がある(吉田)
・インターネットは内面世界を変えることができるのではないか。どうやって幸福に生きていくのか(家入)
・サラリーマン型フリーランスと自己中心型フリーランス。自分の生き方を守るために働く自己中心型(吉田)
・日本が経済成長しなくなったから、サブカル的コミュニティが乱立したが、それを受け止められるのが日本のインターネット(高宮)
→僕は優しいインターネットを作りたいのに、今のインターネットは優しくない(家入)
・サンフランシスコはdiversityが高いが、日本は同質性が高いから減点形式になってしまう
・ネット上のコミュニティが国家になるっていうのって面白い(高宮)
・コミューンみたいなものが日本中にできている(家入)

 

トピックス

イベントを通して最もスピーカーたちが盛り上がったのは「クラウドワークスがサービスのユーザーに対してベーシックインカムや累進課税を実施することで新しい国ができる」という話でした。

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