地図から消えた国の料理を作ってみた

  • 2019.05.30

お酒が飲めない旅人のルイスです。見た目こんな感じなのに、お酒が飲めないので海外旅行先ではもっぱら食べ専です。「世界一周して一番美味しかったものは何ですか?」とよく聞かれますが、どんな国でも必ず1つはソウルフードが見つかります。

南米のボリビアなら、シチュー入りのエンパナーダ。中東のエジプトなら、コシャリ。インドはマトンカレーが最高に美味しかったし、東南アジア諸国は言うまででもないでしょう。

 

日本にいる間も、旅の食事を思い出しては海外料理屋さんに足を運んでいますが、そろそろ自分で作れるようになりたくなってきました。

そして、どうせ作るならユニークな海外料理を味わってみたい!ということで、今回の記事は世界中のレシピを余すところなく記載している「全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ」と、旅祭のボランティアスタッフリーダーを務める利光さん(通称:りっちゃん)をお供に海外料理を作ってみます。

 

全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ

 

さて、どこの料理を作るかが大切です。りっちゃんと真面目に話し合った結果…

ダーツで決めることにしました!一度はやってみたかった、ダーツの旅!一発勝負で、地図にダーツが刺さった場所の料理を作ります。そこがどんなにマイナーな場所であろうと、世界196ヶ国のレシピがあれば安心です(宣伝)。

刺さってから考えよう!という企画だったので、とんでもないところに刺さったら、食材の調達だけで終わるか!? なんて考えながら、

 

ダーツの矢が刺さった場所の料理を作る

さあ、1投目です。

 

刺さった!ヨーロッパ!

 

気になる国は…

 

ポーランドです!

歴史好きにはたまらない場所が選ばれました。ポーランドは西にドイツ、北にバルト海、東はロシアに接する中央ヨーロッパの国。966年に国が成立してから、14~16世紀には黄金時代を迎えヨーロッパ最強の国になりました。

その後は、ウクライナのコサックやスウェーデンからの侵入を受け弱体化。1772年から1795年ロシア、プロイセン、オーストリアの三国に三回分割され、国家としては地図上から消滅しました(1回目)。

 

何度も独立を目指して反乱するも、失敗。ナポレオンによって一時復活するも(ただし、独立とは言えない状況)、ナポレオンの没落後はロシアに支配される。第一次世界大戦をきっかけに独立を果たすが、第二次大戦ではソ連とドイツに分割され、地図上から消滅(2回目)。

終戦後、再び独立!不死鳥のごとく復活するポーランド!1989年に共産主義から民主主義に移行し、2004年にEUへ加盟しました。

 

「平原の国」ポーランドの料理

ポーランドは国土のほとんどが広大な平野で、「平原の国」を意味します。(*1) そんなポーランドの料理はソーセージのザワークラウト煮込みです。

*1:外務省: わかる!国際情勢 Vol.22 ポーランドという国

ザワークラウトは酸味のあるキャベツの漬物のこと。ポーランドだけでなく、ドイツやオーストリア、ロシアなどでもポピュラーな食品です。

 

ザワークラウトは成城石井で購入

ザワークラウトは自作もできますが、今回は成城石井で見つけたので購入。

 

ソーセージのザワークラウト煮込みの作り方

ザワークラウトの他、材料はソーセージ、ベーコン、キャベツ、玉ねぎ、カットトマト、リンゴ酢です。

 

材料を全部切ったら、カットトマトを加えて煮込みます。30分ほどグツグツして、塩・胡椒で味を整えたら完成です!

 

トマトの甘みとザワークラウトの酸味が合わさって、奥行きのある味になりました。ちなみに、ザワークラウトが多いと、酸っぱくなりすぎます。柔らかい味にしたい場合は、ザワークラウトは少しずつ加えましょう。

 

長い不屈の時代を過ごしたポーランド。ザワークラウトは16世紀から18世紀にヨーロッパで定着したとされているので、黄金時代を終えた分割の時代、ザワークラウトの煮込みを食べながらポーランドの復興を夢見た人たちがいたかもしれません。

スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ

slash-workers

自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。

これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。

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