世界最高の起業家と呼ばれるイーロン・マスク氏が率いるSpaceXや元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏が出資するインターステラテクノロジズなど一般企業によるロケット開発が盛り上がりを見せています。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の前澤友作社長が乗船することでも話題になった月旅行のロケット打ち上げはSpaceXにより2023年と発表されていて、2019年、2020年にテストフライトが予定されています。
そこで今回はロケット開発に関わる国内外のベンチャー企業を紹介します。
SpaceX(アメリカ)
SpaceXは2002年に電気自動車のテスラモーターズのCEOを務め、PayPalの創業者でもあるイーロン・マスク氏が設立しました。
打ち上げ後に洋上プラットフォームに帰還する再利用型のロケットを開発し、人工衛星の打ち上げや国際宇宙ステーションへの物資輸送など実績も十分。今後の方針として月旅行や火星植民計画が発表されています。
会社名:Space Exploration Technologies Corp.(略称:SpaceX)
所在地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ホーソーン
代表者:イーロン・マスク
URL:https://www.spacex.com/
Blue Origin(アメリカ)
Blue Originは長年SpaceXのライバルとされ、イーロン・マスクと同じくIT長者であるAmazon.com社長のジェフ・ベゾス氏により2000年に設立されました。
ロケットの一部を再利用するSpaceXに対して、すべての再利用を目指しコストを抑えることを方針としています。2019年1月に10回目のロケット発射実験を行い、2019年中には自社初となる宇宙旅行を実現すると発表。
会社名:Blue Origin, LLC
所在地:アメリカ合衆国 ワシントン州 ケント
代表者:ジェフ・ベゾス
URL:https://www.blueorigin.com/
Virgin Galactic(アメリカ)
Virgin Galacticはイギリスの多国籍企業ヴァージン・グループの会長リチャード・ブランソン氏によって2004年に設立されました。
SpaceXやBlue Originが開発する地上から発射するロケットではなく、飛行機に付属して高度1万メートルまで上昇し、空中から発射することで高度100kmまでの到達を容易にするという設計をしています。
2014年10月に副操縦士が亡くなる爆発事故が起こったが開発を続け、2019年2月にはVirgin Galactic社の人間を乗せたテストフライトに成功しています。
会社名:Virgin Galactic
所在地:アメリカ合衆国 ニューメキシコ州
代表者:リチャード・ブランソン
URL:https://www.virgingalactic.com/
インターステラテクノロジズ(日本)
実業家の堀江貴文氏が投資していることで話題となっているインターステラテクノロジズは超小型衛星打ち上げ用のロケットを開発しています。2019年5月の打ち上げで、MOMO3号機が日本の民間ロケットとしては初めて宇宙空間に到達しました。
会社名:インターステラテクノロジズ株式会社
所在地:北海道広尾郡大樹町
代表者:稲川貴大
URL:http://www.istellartech.com/
PDエアロスペース(日本)
2007年に設立されたPDエアロスペース社は完全再使用できる弾道飛行宇宙機を目指して、有人宇宙飛行機「ペガサス」を開発中です。「ペガサス」は飛行機やスペースシャトルのように滑走路から離陸・着陸を行う機体で、打ち上げの予定は2020年とされています。
会社名:PDエアロスペース 株式会社
所在地:愛知県名古屋市緑区
代表者名:緒川修治
URL:http://www.pdas.co.jp/
スペースウォーカー(日本)
2027年に日本初の有人宇宙飛行の実現を目指すスペースウォーカーはPDエアロスペースの「ペガサス」と同様に有翼のスペースプレーンを開発しています。
会社名:株式会社SPACE WALKER
所在地:東京都港区
代表者名:眞鍋顕秀
URL:https://space-walker.co.jp
まとめ
ベンチャー企業によるロケット開発は2000年代からスタートしています。約20年の開発・テストを経てSpaceXがビジネスを確立。Blue Origin、Virgin Galacticは実用化の目前に迫り、日本企業はそれらを追随するという状況です。
2019年、2020年は各社の打ち上げ予定が集中していますので、今後もロケット開発のニュースをお届けしてきます。
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