7つの宇宙旅行プラン【民間人が参加できる】

  • 2020.01.09

資金調達を発表したの宇宙ベンチャーの株式会社インフォステラCOOの石亀さんを招いて、宇宙旅行についてのイベントを開催しました。(イベント開催は、資金調達発表の前です)

石亀さんにお話を伺う中で、もうすぐ民間宇宙旅行の本格化が始まる…!! と確信したのでイベントで学んだことも含めて、民間宇宙旅行についてまとめました。

 

宇宙旅行の種類

まず、宇宙旅行と行っても宇宙船に乗って星間旅行をするSFから、絶賛開催中の無重力体験まで、様々な種類があります。本記事では、サブオービタル宇宙旅行、オービタル宇宙旅行、月面旅行・月周回旅行、火星旅行の4種類に分けてご紹介することにします。

 

サブオービタル宇宙旅行

サブオービタル宇宙旅行は、弾丸飛行宇宙旅行とも呼ばれ、地上から弧を描いて高度100kmの宇宙空間に飛び出します。宇宙での滞在時間は、数分〜十数分程度で地上へと戻ります。

旅行の提供を計画している(計画していた)代表例は、Virgin Galactic社、XCOR Aerospace社、Blue Origin社です。

 

Virgin Galactic社のサブオービタル宇宙旅行

Virgin Galactic社は英国のVirgin Groupが設立した宇宙旅行専門の民間企業です。日本ではクラブツーリズムが代理店を務めています。

6人乗りの宇宙船で宇宙での滞在時間は約5分間。費用は20万ドル(約2200万円)で提供されます。

 

XCOR Aerospace(エックスコア・エアロスペース)社のサブオービタル宇宙旅行

2017年7月に全社員解雇の上で事業継続を目指すと発表されたXCOR Aerospace(エックスコア・エアロスペース)社ですが、同年の11月に倒産しました。同社は約20年、ロケットエンジンとサブオービタル宇宙旅行を実現する宇宙船の開発に携わっていました。

動画はエックスコア・エアロスペース社が開発していた宇宙船リンクス(Lynx)のサブオービタル旅行をシミュレーションした映像です。

 

Blue Origin(ブルーオリジン)社のサブオービタル宇宙旅行

Amazonの創業者ジェフ・ベゾス設立したBlue Origin(ブルーオリジン)社は2017年に宇宙船New Shepard(ニューシェパード)をテスト打ち上げしました。船内には大きな窓とカメラが設置されていて、宇宙への弾丸飛行を疑似体験できます。

乗っているマネキン人形は、同年に公開された「スターウォーズ / 最後のジェダイ」にあやかってか、マネキン・スカイウォーカーと命名されました。マジの話。

 

オービタル宇宙旅行(国際宇宙ステーション行き)

オービタル宇宙旅行は、サブオービタル宇宙旅行では届かなかった地上から300kmの地球周回軌道を旅行するものです。一般的に宇宙旅行と言えば、オービタル軌道での宇宙旅行のことを意味します。

サブオービタル飛行(約2500万円)に比べて、オービタル飛行は数億円から数十億円かかると言われています。

 

国際宇宙ステーション内部の様子

NASAの宇宙飛行士が2018年時点でオービタル旅行での滞在先となる国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)を紹介しています。動画内では、無重力下でのベッド、トイレ、歯磨きや宇宙ステーションからの景色、ステーション内の移動を垣間見ることができます。

 

オービタル宇宙旅行(宇宙ホテル行き)

オービタル軌道への宇宙旅行で宿泊する場所として、国際ステーションだけではなく、民間企業によって宇宙ホテルが開発されています。動画内で紹介されている世界で最初の宇宙ホテル「オーロラ・ステーション(Aurora Station)は2021年に打ち上げ、2022年に最初のゲストを受け入れる予定です。

お値段は1泊79万ドル(約8700万円)、最大で6名(クルー2名を含む)が12日間宿泊できます。

 

月面旅行・月周回旅行


2018年2月にSpaceXを率いるイーロン・マスクは「一般人2名がアポロ8号の50周年を記念して、2018年下旬に月周回軌道を旅行する」ことを発表しました。

動画は月周回旅行で使用される予定のファルコン・ヘビー(Falcon Heavy)の打ち上げです。民間企業での宇宙開発・宇宙旅行ビジネスにおいては独走状態のイーロン・マスクの発表ということで、期待が高まります。

 

火星旅行

火星旅行についてもイーロン・マスクが気になる発表をしています。火星旅行の実現に向けて、建造している宇宙船の試験飛行が2019年に行われる可能性がある、とのこと。マスクは2024年から始まる火星基地の建造計画をアップデートしました。

説明は動画の内容と重複しますが、今後の予定はこちらです。

2020年:2機の無人機を火星に送る
2024年:さらに4機のロケットと2人のクルーを火星に送る

 

次の次の2024年パリオリンピックの時には、本格的な火星基地の建設が始まると考えると、21世紀前半のうちに宇宙旅行が当たり前になるかもしれません。

スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ

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