シベリア横断鉄道で旅行するなら覚えておくべき9つのこと

  • 2020.01.07

ロシア旅行で覚えておくべき8つのことに続いて、シベリア横断鉄道についてご紹介します。ウラジオストクからモスクワまでの9000kmを走る、通称シベ鉄について聞いたことがある方は多くても、乗車した人は少ない。ウラジオから、イルクーツク、エカテリンブルグを経由してモスクワまで行く今回の旅行でも、情報が少なくてドキドキでした。

そこで今回はシベリア横断鉄道で旅行するなら覚えておくべき9つのことというテーマで、知っておくと安心できる実体験をお届けします。

 

1. 英語はかなり通じない

シベリア鉄道の中も英語はかなり通じません。写っているのは、車両ごとに1人ずつ担当してくれる車掌さん。海外旅行の定番としては、鉄道やバス、ホテルの関係者などは多少は英語が話せますが、ロシアは甘くなかった。最後までロシア語でした。

三等車で会話した20人くらいの中で、英語で不自由なく会話できるのは2人でした。1人は英語の先生で、もう1人はヨーロッパ中で仕事をしてる人。

ただ、シベリア鉄道内で高度なロシア語は必要ありませんし、気を遣ってお世話してくれる良い人が乗り合わせるはずなので、そこまで気にしなくて大丈夫です。

 

2. 三等車は電源ほぼない

車両の中に電源は3ヶ所しかありませんでした。トイレのそば、給湯器の横、そして車掌室です。電源の取り合いにはならないのですが、充電のスピードもゆっくりなので、あまり頼りにはなりません。トイレの横でじーっと充電してたら、見かねた隣のベットのイケメンが車掌と交渉して車掌室で充電させてくれるなんてこともありました。

 

3. トイレは綺麗

意外かもしれませんが、シベリア横断鉄道のトイレが綺麗に保たれてました。1日2回ほど車掌さんがブラシとバケツを持って、車内を掃除するためです。実はホステルでも同様でして、扉やドアノブが立て付け悪くても、床やシャワールームはピカピカです。

 

4. 3~4時間に一度停車する

乗降車と車両への補給のために、3~4時間に一度くらいのペースでシベリア横断鉄道は停車します。停車時間は10分ほどで、その間に買い出しやタバコ休憩を挟みます。どの駅にも小さな売店があって、お菓子やパンなどの簡単なものは調達できます。

 

5. 車内は禁酒だけど、みんな隠れてウォッカ

驚くことにシベリア横断鉄道の中は禁酒です。ノーアルコール。ただ、あくまでも建前的なところがあって、みんな隠しながらウォッカを飲んでます。女性はあまり飲まないようですが、男性はウォッカ飲む、寝る、ウォッカ飲むのリピートで長い移動を乗り切ってました。

日本人は珍しくて目立つので、声かければ一杯おごってもらうことも可能、というよりお酒を飲んでないと「なんで飲んでないんだー!こっち来いよ!」と呼ばれます。

 

6. お湯は自由にもらえます

ロシア人は日常的に紅茶を飲むので、シベリア鉄道内は1車両に1つお湯が出る機会があって、いつでもお湯を使うことができます。そのため、長旅でも飲み物の心配をする必要はあまりありません。どのロシア人も大量のティーパックを持ち込んでいるので、だいたいご馳走してもらえます。

 

7. 食堂車もあります

食料持ち込みよりは確かに高くなりますが、1食500円〜1000円くらいで食堂車で食事をとることができます。僕が乗ったモスクワ豪は食堂車の利用に予約などは不要で、レストランのように好きな席に座って、メニューから頼む形式でした。

 

8. 車内は禁煙だけど、連結部分でタバコ吸ってる

車両では禁煙なので、喫煙者は停車中に駅のホームでタバコ吸ってました。飲酒する人に比べると喫煙する人の割合はかなり多くて、男女限らず若い人はほぼ全員が喫煙者でした。

こっそりなのかOKなのかは分かりませんが、ウォッカ飲んで我慢できなくなった時は車両の連結部分で喫煙してました。

 

9. ロシア人、顔は怖いが根はいいやつ

シベリア鉄道で会った人たちは無愛想ながら優しくしてくれる人が多かったです。カップラーメンばかり食べてるのを見かねてご飯を分けてくれたり(英語)、給湯器の説明してくれたり(ロシア語)、ウォッカ飲むか?って誘ってくれたり(ロシア語)。

シベリア鉄道には合計130時間くらい乗りましたが、大きな危険はなく、ゆったりとした空気が流れる良い旅になりました。それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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