旅を仕事にするまでに苦労した7つのこと

  • 2023.09.18

旅を仕事にしたい人:旅行することが心の底から好きなので、旅と仕事を両立する方法を探しています。ライターやフォトグラファー、ブロガーなど旅をしながら仕事をしている色々な人がいるようですが、旅自体が仕事になっている人ってどんな人がいますか?そして、旅を仕事にすることが実現するまでにどんな苦労がありましたか?

という質問にお答えします。

 

僕が世界一周後に、TABIPPOを立ち上げてから7年、株式会社にしてからは3年が経ちます。実は「旅を仕事にする」こと自体を目指していたのではなく、「旅を若者に広めることを仕事に」していたら、同時に旅を仕事にすることも実現してきました。

 

記事の内容

・旅を仕事にするとは何か?
・旅を仕事にするまでに苦労したこと
・旅を仕事にする第一歩

こちらの3つに沿って、旅を仕事にするまでの体験談を中心にお伝えしていきます。

 

旅を仕事にするとは何か?

旅を仕事にする、という言葉には3つの意味が混同していることがよくあります。

  1. 旅と仕事の関連性が強く、旅からインプットして、仕事にアウトプットしている(旅行ライター、カメラマンなど)
  2. 旅や移動中に仕事がある(キャビンアテンダント、船員、ツアーガイド)
  3. 旅と仕事は関連性が弱く、旅と仕事を並行できる(デイトレーダー、Webエンジニア、Webデザイナーなど)

あなたの中では、どれをイメージしていましたか?僕の場合は、仕事が旅行系Webメディアの編集長(リモートワーク可能)ですので、1と3に当たります。なお、1~3までの世界を旅できる仕事や職業はこちらにまとめました。

参考:世界を旅できる19の仕事・職業

それでは次に、旅を仕事にするまでに苦労した実体験を紹介します。世界一周を経て、起業しました!と伝えると、すごく戦略的にまっすぐ進んできたと思われるのですが、そんなことはありませんでした。右へ左へフラフラするのを、なんとか導きながらここまできました。

 

旅を仕事にするまでに苦労したこと

旅を仕事にしても、3年間は無報酬だった。むしろ持ち出してた

3年間、無報酬だった。むしろ持ち出しでやっていた

TABIPPOの立ち上げから3年はサークルとしての活動でしたので、報酬は全くもらっていません。ボランティアです。時には、自分達から持ち出しでお金を払うこともありました。

そもそも趣味で始めたことで、他の仕事をやっていたのですごく困ったわけではありませんが、完全に無報酬だったことは驚かれます。

 

旅を仕事にする前例が少なくて、迷っていた

前例が少ない

旅人が立ち上げた会社はたくさんありますが、TABIPPOと同規模で「旅をするならいつでも休める」「Webとイベントと出版を軸にする」などの共通点を持つ会社が少なかったので、前例がなくて困るなぁ、と感じてました。

今となっては、様々な他の会社からちょっとずつ参考にすればいいんだ!と考え方を変えました。

 

代理店と並行した時は、深夜の活動が多かった

代理店と並行した時は、深夜の活動が多かった

TABIPPOの立ち上げ時はメンバーはみな学生でしたが、2年目からは社会人だったので「深夜1時に駅前のサイゼリア集合!」なんてLINEがよくありました。特に、世界一周エッセイとウユニ塩湖のガイドブックを作ってた頃はギリギリでした。

夢中になっていたから気づかなかったけど、いま振り返るとみんな不健康な顔してました。睡眠は大切。

 

旅を仕事にしても、展望は見えていなかった

展望が見えなかった

これからどうするの?という質問に上手く答えられませんでした。今でも具体的な展望を何十年先までも説明できるわけではありませんが、計画とか戦略と名前がつくものは何もなかったです。

とにかく目の前のことをがむしゃらにやる!という状況でして、代替わりするのか、メンバーは増やすのかなど、未来の話がまとまることはありませんでした。

 

旅を仕事にするのって非効率。それを受け入れる

旅を仕事にするのって非効率。それを受け入れる

効率よく仕事をするなら、拠点を決めて、環境を整えて、ガーッと仕事を進めるのが一番です。旅を仕事にしていると、移動がとても多いですし、時差を超えるので不規則な生活になります。

自分はもちろんとして、周囲の人にも非効率的な働き方をしていることを受け入れてもらい、それに付き合ってもらうために努力が必要です。

 

旅を仕事にしてると、お金が結構かかる。住居費は倍かかる

旅を仕事にしてると、お金が結構かかる。住居費は倍かかる

途上国を旅していると物価は安いですが、毎日のホテル代や食事代、観光にかかるお金は安くはありません。さらに、日本にも住居があると倍のお金がかかります。

旅の方が長くなってくると、日本での住居を解約してAirbnb生活する人も多いです。しかし、常に荷物・スーツケースを抱えて移動することになるので、それはそれで大変です。落ち着く場所がない。

 

恋人や友人となかなか会えない

恋人や友人となかなか会えない

最後に、海外や日本国内を行ったり来たりしていると、恋人や友人との予定が合わなくなります。自分だけが旅を楽しんでいる(ように見える)と、毎日を日本で過ごしている恋人と気持ちもすれ違いがちです。

恋人や友人がフットワーク軽く、仕事も調整しやすい人で、旅行先で合流できると最高ですが、なかなかうまくいかないことも。

 

旅を仕事にする第一歩

旅を仕事にするまでに苦労した実体験を紹介してきましたが、どれも避けきれないことでした。大切なのは、問題を解決していくスピードと実行力かな、と思います。次々と現れる問題を解決していくには、色々な手段を試してみることになります。

旅を仕事にすることを目指していて、正社員を考えているなら旅人採用にエントリーしてみることになりますし、フリーランスならクラウドワークスで仕事を探す。学生なら、興味のある企業のOBやOGに会いに行くなどの行動に踏み出せる人なのかが分かれ道です。

 

旅を仕事にする一歩目として便利そうなサイトをまとめておきました。

正社員として旅を仕事にする→旅人採用
フリーランスとして旅を仕事にする→クラウドワークス
エンジニアとして旅を仕事にする→TECH CAMP
学生で、旅を仕事にしたいと思ってる→ビズリーチキャンパス

1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」

ノマドニア

ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。

ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。