ライターとして旅行系の記事をメインに活躍したい人:海外旅行をたくさんしていて、他の人と違った経験があるので、ライターとして旅行記事を執筆したい。自分の名前で特集が組まれたり、名指しで仕事を受けたら理想だけど、旅行系のWebライターとして活躍するのに必要なものってなに?いま、活躍している人たちはどんな人たちなの?
という質問にお応えします。旅行系(トラベル)ライターに大切なものは3つあります。旅行への投資、自分の媒体、アウトプットの量です。
記事の内容
今回の記事では
・トラベルライター(旅行系のWebライター)として活躍するのに必要な3つのモノ
・Webライターが”最速で稼ぐため”に学ぶべき基礎知識
・自分に合うライティングの仕事を見つける方法
という構成で進みます。
なお、TABIPPO.NETという旅行メディアを4年半運営している中で出会った、旅行ライター300人くらいのキャリアや活躍を下地に解説をしていきます。活躍するかどうかはそれぞれのセンスや時代と合ったかどうかなども影響しますが、今回は努力で実現できる範囲について扱います。
トラベルライターとして活躍するのに必要な3つのモノ
旅行への投資、目安は収入の20%
当たり前ですが、旅行系のWebライターは旅行の経験が必要です。海外旅行か国内旅行か、リッチな旅かバックパッカーかという旅のスタイルはメディアや記事によって求められるものは様々です。しかし、常に旅行をアップデートして旅行体験に投資をし続けないと、いつか書ける情報がなくなります。
目安としては収入の20%を旅行に投資しましょう。月収25万円であれば、月5万円を旅行費用に充てるイメージです。3ヶ月分だと15万円になるので、アジア旅行なら余裕で行けます。6ヶ月なら30万円貯まるので、ヨーロッパまで行けますね。日本人の1年当たりの海外旅行回数の平均が1.7回(*1)なので、1年に2回〜4回なら多い方です。
*1 2016年海外旅行の現状についての調査・研究レポート – JTB総合研究所
「そんなに旅行にお金使えないよ!」って人もいるかと思います。20%は目安で、1円も使わなくてもモニターツアーやプレスツアーなどで旅行経験を積むのもありです。旅行体験に投資することが大切なので、手段は何でもOKです。
モニターツアーを探す場合は、こちらの記事が参考になります
» タダで旅行に行ける?旅のモニター募集サイト7選 | TABIPPO.NET
自分が好きに書けるブログやメディア
ライターとして働く場合、発注側の企画や要望に応えて仕事をする必要があります。0から100まで、全てを自分の好きなように書きたい場合はブロガーになった方が良いです。
とはいえ、受注・発注の関係だけでは自分のキャリアが伸ばせなかったり、挑戦の機会が減ってしまうこともあるでしょう。メインの仕事を寄稿や受託のライティングにしていても、自分が好きに書けるブログやメディアは持っておくべきです。最近なら、ブログにこだわらずにnoteでもOKです。
クライアント目線だと、「このライターさんがどんな記事をどのように書くのか?」が分かっていない段階だと仕事を依頼しづらいです。自分のブログやメディアがあれば、実績として提出することもできます。
旅行系のWebメディアでライターを募集しているところはこちらから探せます。
» 旅行ライターを募集している8つのWebメディア
月間10万文字のアウトプット
友人で、めちゃくちゃ活躍しているライターの伊佐さんやのちさんを見ていると、アウトプットの量が段違いです。例えば、今読んでいるこの記事は3300文字ですので、毎日ブログを更新すると1ヶ月で99,000文字になります。ビジネス書1冊の平均文字数が10万文字、原稿用紙だと300枚なので、ちょうど同じくらいです。
Webライターとして一番初めに仕事をする場合、専門的な記事でなければ文字単価が1文字1円〜1.5円くらいになるかと思います。10万文字書ければ10万円ですから、まとまった金額になります。経験を積んで、文字単価が上昇すれば、15万円、20万円となり、いずれは企画や特集を任されていきます。
まずは、量が質を生むというのはライターに限らず、どの仕事も同じですので記事数や文字数を目標においてアウトプットを続けてください。
Webライターが”最速で稼ぐため”に身につけるべき基礎知識
・Webマーケティングの基礎知識
・SEOの本質(テクニックではない)
・インタビューや取材の写真撮影
旅行系のWebライターとして活躍するのに必要なモノを揃えることができたら、次により稼ぐために必要な知識を身につけていきます。
Webマーケティングの基礎知識
発注側目線で、記事の単価を上げやすいライターさんはWebメディアのことが分かっている人、または執筆以外のこともできる人です。
大きな視点で見た場合、Webメディア上で記事を発信することはWebマーケティングの一環でしかないのです。、本筋であるWebマーケについての知識があった上で書かれた記事は、誰が見ても「分かってる」記事になります。
ひとりでWebマーケティングを勉強する方法については、こちらの記事にまとめました。
» ひとりぼっちで、Webマーケティングを勉強する方法
SEOの本質(テクニックではない)
現代のWebメディア運営において、SEOの目線があるかは記事がどれくらい読まれるか、新しい読者を集められるかを大きく左右します。そのため、各メディアはSEO対策に力を入れていますが、細かいSEOのテクニックは日々変わっていくのでまずは本質的な部分を押さえましょう。
勉強の方法としては、すぐ効果が出る系の書籍は避けて「10年つかえるSEOの基本」をじっくりと読んでください。学ぶべきことは、メディアやライター側ではなく、検索サイトや読者が何を考えているか?です。
インタビューや取材の写真撮影
ライターの仕事は、クライアントができないライティング関連の代行ですから、インタビューや取材も含まれます。一発勝負でやり直しの効かない、第三者を巻き込む仕事を依頼されることは、クライアントから信頼されている証明にもなります。どのライターにも頼める仕事ではない分、執筆料も高くなります。
さらに、付加価値を高める方法としては写真撮影ができることです。本来はライターとカメラマンの二人にお願いする予定の仕事を、写真を撮れるライター1人にお願いできることになれば、カメラマンを探して予定を合わせる手間も省けますし、カメラマンの分の謝礼も渡すことができます。
また、文字と写真の両方を思い浮かべながら撮影を進行できれば、いつもと違ったインタビュー記事にすることもできますね。文字と写真を別の人が担当するより、まとまりが良くなりそうです。
トラベルライターがライティングの仕事を見つける方法
最後にライティングの仕事を探す方法を紹介します。大きく分けて4つの方法があります。
・クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスから探す
・サグーワークスなどのライティング専門サービスから探す
・リクナビNextなどの就職支援サービスから探す
・トラベルライターを募集しているWebメディアに応募する
いずれの場合も、サイト上に出ている仕事は一部です。TABIPPO.NETでも、オープンに募集している仕事以外に、直接ライターさんにお願いしている案件がかなりあります。
旅行系のWebメディア増加によって、ライターは取り合いになっているのが実情です。まずは、簡単な仕事を一緒にやって、お互いのコミュニケーションやパフォーマンスに齟齬がないかを確認できれば、どんどん面白い案件をお願いしたいです。
応募の際は、記事内で紹介した「活躍するのに必要な3つのモノ」や「稼ぐための基礎知識」を持っていることをPRしてもらえると採用しやすいです。今回の記事は以上です。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。