旅行好きの大学生が就活を始める前に知っておくと損しないこと

  • 2018.11.22

就職を迎える旅行好きの大学生:つまらない大人になんてなりたくない。社会人になってからも、旅を続けられる仕事に就きたいけれど、どうすればいいのか分からない。

という相談に応えます。結論としては、技術を身につけることが、好きなこと(旅行)と仕事を両立する最短の方法です。

 

記事の内容

・旅を続けられる仕事の紹介
・仕事をグループにまとめて特徴を紹介
・それらの特徴がなぜ生まれるのかの要因を考える
・記事のテーマである「技術」を身につける意義
・旅と仕事を両立している人を紹介

という内容で今回の記事は進みます。なお、僕の就職・転職活動の経験としては、まずニューヨーク留学中にボストンキャリアフォーラムという留学生向けの就活フォーラムで大阪ガスに内定。当時はそれなりに将来のことを考えたつもりでしたが、足元のことしか見えておらず、好きなことをするために何が必要なのか?までは至っていませんでした。

 

次に、Web系広告代理店である株式会社オプトに転職して、ソーシャルメディアに関する新規事業の部署に入ります。ソーシャルメディアマーケティングの最先端で1年半戦って、Webマーケティングの基礎とソーシャルメディアの応用を学び、株式会社TABIPPOの創業に繋がります。

大阪ガス、オプト、TABIPPOと3社を経験して、今はとても自分らしい働き方をできています。また、TABIPPOを通して旅行と仕事を両立している社会人とたくさん出会うことができたので、彼らからもたくさんの気づきがありました。

それでは、まずは旅を続けられる仕事を紹介します。

 

旅行と仕事を両立しやすい職業

旅行と仕事を両立しやすい職業

・カメラマン
・ビデオグラファー
・バイヤー
・看護師
・薬剤師
・弁護士
・ライター
・ブロガー
・エンジニア
・デザイナー

実際に僕が海外旅行中に出会った人たちの職業をまとめると、上記の10種類になります。学生とサラリーマンを除く全ての職業が、国家資格が必要な仕事か、フリーランス寄りの仕事です。それでは、次にそれぞれの仕事がなぜ旅行と両立しやすいのかを考えます。

 

旅行と仕事を両立しやすい職業の理由

旅行と仕事を両立しやすい職業の理由

① 旅に行くことで仕事が成立する(カメラマン、ビデオグラファー、バイヤー)
② 休職・復職しやすい(看護師、薬剤師、弁護士)
③ リモートで仕事を納品できる(ライター、ブロガー、エンジニア、デザイナー)

10種類の職業を3つのグループに分けて、なぜ旅行と仕事を両立しやすいのかを整理しました。カメラマン、ビデオグラファー、バイヤーが入るグループ①は海外旅行先に、撮影したり購入する商品があるため、旅行と仕事がほとんど一帯になっているケースです。

看護師、薬剤師、弁護士のグループ②は国家資格を保有していることが条件の職業なため、休職・復職・転職がしやすいことが特徴です。また、同様の理由で社員ではなくアルバイトとして働く時も時給が高いことで知られています。

グループ③はライター、ブロガー、エンジニア、デザイナーが入ります。このグループの特徴は、インターネット上で仕事のやり取りをして、インターネット上に商品や制作物を公開することです。

①②③のグループはバラバラのように見えて、実は共通点があります。それは全て「技術職」であることです。

 

旅を続けられる仕事の共通点は「技術」

旅を続けられる仕事の共通点は「技術」

旅行と仕事を両立しやすい職業を「技術」という視点で「なぜ、旅行と仕事を両立できるのか?」を考えるとこうなります。

① 旅に行くことで仕事が成立する→なぜ?→旅行先で活かされる技術があるから
② 休職・復職しやすい→なぜ?→資格で技術が担保されているから
③ リモートで仕事を納品できる→なぜ?→リモートワークでも仕事をお願いしたい技術を持っているから

つまり、旅を続けられる仕事に就くには、いずれの職業を選ぶにしても技術を身につける努力と、一生それらを磨き続ける覚悟が必要です。

社会人になってからの学び直しをする日本人は世界的に見ても少なく(*1)、世界平均が約20%に対して日本はわずか1.9%です。ちなみに、例えばどんな人たちなのか僕の知り合いからご紹介します。

*1:日本は「社会人の学び直し」に冷たすぎる 社会人が大学院に入っても転職もままならず

 

旅と仕事を両立している人の存在

伊佐知美(カメラマン、ライター)


旅するエッセイスト、フォトグラファー。2016年4月〜世界一周、2018年6月〜世界二周目の旅へ。旅のテーマは「暮らすように旅をする」。これまで訪れたのは45ヶ国110都市ほど。

『灯台もと暮らし』創刊編集長、オンラインコミュニティ「#旅と写真と文章と」主宰、著書に『移住女子(新潮社)』。というプロフィールの伊佐さんとは、世田谷の旅人シェアハウス「#えいとびたー」で一緒に住んでいますが、20代後半から30代までの女性に絶大な人気を誇る旅人です。特に伊佐さんが執筆するエモいエッセイ(noteに掲載)が好評です。

 

Kei(ビデオグラファー、インスタグラマー)


大学4年生のときに世界一周を経験。各国で書いた記事やInstagramがキッカケで現在はインフルエンサー/映像ディレクターとして活動中。現在はランボルギーニ専属の映像クリエイターとしてアメリカを拠点に活動。

Instagramに写真に映像にと大活躍している旅人です。日本に帰国している間は、積極的にイベント出演しているので会うチャンスがたくさんあります。

 

前田塁(編集長、起業家、エンジニア)

僭越ながら、自分の紹介も。1987年、大阪府生まれ。大学時にニューヨーク留学、世界一周を経験。新卒で大阪ガス入社後、オプトを経て、TABIPPOで起業しました。現在は、月間200万人が利用する旅行メディア「TABIPPO.NET」の編集長やFMラジオ「FUTURES」パーソナリティー、世田谷の旅人シェアハウス「#えいとびたー」など。これまでに51ヶ国120都市を訪問、世界二周しています。

これからやりたいことは、宇宙旅行の普及(執筆しました:2027年に日本初の有人宇宙飛行!宇宙旅行ベンチャー「SPACE WALKER」が本格始動)と旅行業界のスターが生まれる仕組みを作ることです。

 

旅を続けられる(技術を身につけられる)仕事の探し方・作り方

旅を続けられる(技術を身につけられる)仕事の探し方・作り方

最後に、旅を続けるために必要な技術を身につけられる仕事をどのように探す、または作るのか解説して記事は終了です。

 

旅人採用で仕事を探す

「キャリアと旅の両方を大切にしたい!」という相談に適切に応えられるのが旅人採用です。理由は紹介する企業が旅人を採用したい会社であること、キャリアカウンセラーも旅人であること、応募者も旅人であるという統一感です。

カウンセラーと進める就職・転職がうまくいかない時は、企業・カウンセラー・応募者の考え方がバラバラな時です。そのため、少なくとも自分がやりたいことを理解して、整理してくれるカウンセラーを見つけられるかがキャリア作りを左右します。

ちなみに、本当に仲が良く自分のことを理解してくれる友人からの紹介も、自分の理解という点で期待値が高いです。僕が大阪ガスからオプトに転職した時は、TABIPPOを一緒にやってるしみなおからの紹介だったので、転職前後のギャップは全くありませんでした。

参考:旅人採用 | 旅人のための就活・転職支援サービス

 

エンジニアになって技術を身につける

インターネットの発展にWebエンジニアの供給が追いつかずに、エンジニア業界は圧倒的な人手不足が続いています。そのため、エンジニア学習サイトやエンジニアスクール、エンジニア留学など、技術を身につける環境が揃っています。また、会社によっては「エンジニア未経験者でもOK。仕事をしながらエンジニアの技術を教えます」というところも増えています。

エンジニアになる方法はいくつかありますが、代表的なものは下記の4種類です。

1. 独学でエンジニアの勉強をする
参考:プログラミング学習サイトで100万円を節約する

2. エンジニアスクールで勉強をする
参考:TECH::CAMP – 人生を変えるテクノロジースクール

3. エンジニア留学で勉強をする
参考:フィリピンでのエンジニア留学から1年。やっぱり行ってみて最高に正解だった

4. エンジニア未経験者歓迎の会社に就職する
参考:Facebookを使ったスカウト型転職サイトSwitch.

 

ライターになって技術を身につける

最後に、旅行関係だとライターの技術も人気です。ライティングの技術は、ライターに限らず社会人であれば報告書や提案書、プレゼン資料など様々な場所で活かされるので、使い勝手の良い技術です。

ライターになるための方法として、代表的なものは下記の3種類です。

1. クラウドワークスでライティングの仕事を受けて、修行する
参考:クラウドワークス

2. Webメディアにライターとして就職する
参考:旅行ライターを募集している8つのWebメディア

3. SNSやブログでライティングした作品を発表して仕事の発注をもらう
参考:センスのないライターが実践している10000人に届く記事の書き方

 

以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!これから就職活動を迎える旅行好きの大学生に伝えたいことを、旅行と仕事を両立させるために必要な技術に焦点を当てながら解説をしました。

今回の記事の他にも、ブログ内に旅と仕事に関する記事がだいぶ充実してきたので、まとめてご紹介します。実体験から執筆しているので、きっと役に立ちます。

» 海外就職の夢を叶える8つのサイト
»【目指せ】旅人が会社員として旅と仕事を両立する処世術【リーマントラベラー】
»【働くスタイル別】旅行好きの方におすすめの求人サイト7選
» 旅人が就活するなら「Web系の広告代理店」を目指すべき
» 旅を仕事にするまでに苦労した7つのこと

スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ

slash-workers

自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。

これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。

仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?