フリーランスは自由でも楽でもなかった!フリーランス6人と1年2ヶ月暮らして学んだ真実

フリーランスとは?フリーランス6人と1年2ヶ月暮らして学んだこと
  • 2020.01.07

フリーランスを目指している人:会社を辞めてフリーランスとして働きたいなと思っています。とはいえ、フリーランスとは?と検索しても定義や統計ばかりが出てくるので、フリーランスの実態が知りたいです。

という質問にお答えします。

 

フリーランス6人と1年2ヶ月暮らした

フリーランス6人と1年2ヶ月暮らした

フリーランス6人と1年2ヶ月暮らした

三軒茶屋にある旅人フリーランスたちのシェアハウス「#えいとびたー」でフリーランス6人と1年2ヶ月を一緒に生活しました。残念ながら解散することにはなってしまいましたが、とても貴重な時間でした。

シェアハウスに住むフリーランスたちは、ライター、カメラマン、デザイナー、ミュージシャンなど様々な職種でしたが、仕事の違いによる働き方の違いはあまりありませんでした。どんな仕事であれ、フリーランスの人たちは同じことに悩み、戦っていると気づいたので今回はフリーランスと一緒に暮らして学んだことを解説します。

 

フリーランスとは?言葉の定義

フリーランスとは?言葉の定義

言葉の定義だと、フリーランスは企業や団体、組織に専従せずに自らの技術を提供して生活する個人事業主または個人企業法人(会社を設立している個人事業主)のことです。ただ、新しい概念のため定義や解釈は流動的です。

 

フリーランスは自由で楽な仕事ではなかった

フリーランスは自由で楽な仕事ではなかった

フリーランスは、仕事の自由度が高く人生を謳歌しているというイメージでした。職業人である以上、仕事上で大変なことはあるでしょうが、決定権が自分自身にあるため、そこまでではないのかな、と。

しかし、現実は違いました。というか、楽だからフリーランスを選んでいる人はいませんでした。より自分らしい仕事や自分らしい働き方を実現するためにフリーランスを選んだ彼女らの働き方は苛烈です。

 

朝早く起きて取材や仕事場に行き、帰ってくるのは夜遅く。会社員と違って、ベースとなる勤務時間も決まっていないので、不規則になりがちです。契約した仕事をしていれば良いだけではなく、次の仕事やより良いチームを作るために人付き合いも大切。

毎日の自由度が高いのは事実ですが、できることがあまりに多いため、ついついハードな生活になっていくというのが僕が感じたフリーランスでした。

 

フリーランスは自己管理を徹底的に求められる

フリーランスは自己管理を徹底的に求められる

フリーランスには発注者(クライアント)はいても上司や部下はいませんし、相談できる同僚もいません。ランサーズが発表したフリーランス実態調査 2018年版(*1)によると、日本のフリーランス人口は1119万人(アメリカは5730万人)ですので、同業者はたくさんいますが同僚はいません。

*1:フリーランス実態調査 2018年版を発表 | ランサーズ株式会社

そんな中で、今月も来月も成果を出していかないと、仕事が無くなるかもしれないという不安を抱えつつ自己管理もしなくてはならない。フリーランス3年目のメンバーが体調を崩して倒れたのも、無理ないです。

関連記事

会社員に不安を覚えている方:仕事に大きな不満はないけれど、なかなか給料は上がらないし、会社も一生面倒を見てはくれないと思う。仕事に影響が出ない範囲で、まずは個人で始められる仕事を探したいけど、そもそもどんな仕事があるの?という疑問に[…]

個人・フリーランスの仕事リスト

 

フリーランスは儲かるけど、たくさん使う

フリーランスは儲かるけど、たくさん使う

仕事の成果がそのまま収入になりますから、フリーランスは会社員よりも儲かります。しかし、会社が負担しているオフィス代や保険、交通費、備品に至るまで全て実費なので使う金額も多くなります。

また、フリーランスとして仕事を続けるためにはスキルアップが不可欠ですので、書籍や勉強会、何よりも新しいことを試してみることに時間とお金がかかります。

 

もし、収入をアップするために会社員からフリーランスになることを考えているのであれば、会社員を続けたままプラスアルファの収入を作ることを目指した方が、結果的に高収入になるかもしれません。

関連記事

働き方に悩んでいるサラリーマン:Twitterを見ていると、人生を謳歌してそうなフリーランスをたくさん見かける。今の職場に大きな不満はないけど、幸せもない。思い切ってサラリーマンを辞めてフリーランスになった方が良いのだろうか。という[…]

最強の選択は?サラリーマンorフリーランス

 

フリーランスは挑戦の機会が減りがち

フリーランスは挑戦の機会が減りがち

たくさん働きながらも、様々な新しい挑戦を続けるフリーランスのメンバーを見て、なぜ積極的に動き続けるのかを考えたところ、無茶振りが少ないからと思い至りました。

会社員であれば、会社の決定による異動や転勤、新規事業などで強制的に新しいことに挑戦する機会があります。良くも悪くもですが、フリーランスの場合は自分の方向性を自分で決定できるので、意思と違う方向には進みません。

 

会社都合に仕事が左右されるのって基本的にはストレスがかかることですが、一方で成長や新しいことに取り組む機会が用意されているとも言えるので、フリーランスは会社員以上に自ら機会を作る大変さがあります。

 

まとめ

記事は以上です。フリーランスたちとの共同生活はあっという間でしたが、学びは本当に多かったです。誰かの働き方を疑似体験するなら、シェアハウスおすすめです。

関連記事

シェアハウスに住んでみたい人:いまは実家暮らししているけど、もっと自由に暮らしたいなと考えています。でも、いきなり一人暮らしなのは家賃もかかるし、まずはシェアハウスで家賃を抑えたい。シェアメイトと仲良くなって遊んだり、時には真面目な相談もで[…]

スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ

slash-workers

自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。

これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。

仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?