Webマーケティングでユーザーを獲得するための15用語を解説

Webマーケティングでユーザーを獲得するための15用語を解説
  • 2020.04.27

Webマーケティング初心者向けに手法を解説するシリーズです。ムロヤさん(@rmuroya)が作成したマーケティングスキルマップに沿って、ユーザー理解データ・ドリブン→ユーザー獲得→コンバージョン獲得→リテンション→制作・技術と進みます。

今回はユーザー獲得編です。

 

マーケティングスキルマップ

マーケティングマップ

» 元サイト:マーケティングに強くなる「スキルマップ」を作ってみた

こちらがマーケティングのスキルマップです。マップ左上がユーザー理解、右上がデータ・ドリブン。左下から右下に向かって、ユーザー獲得→コンバージョン獲得→リテンション→制作・技術と各領域に必要なマーケティングスキルが掲載されています。

 

それでは本題のコンバージョン獲得の施策について、スキルマップの用語を説明する形で解説します。

 

Webマーケティングにおけるユーザー獲得の手法

ユーザー獲得

ピンクの枠で囲ってある部分がユーザー獲得の領域です。

 

Webマーケティングにおけるユーザー獲得の手法

Webマーケティングにおけるユーザー獲得の手法を大別すると11に分かれます。データ分析の領域でメインのツールとなるGoogle Analyticsでの指標に合わせて解説します。

  1. Organic Search(自然検索)
  2. Paid Search(有料検索)
  3. Social(ソーシャルメディアからの流入)
  4. Referral(サイト外からの流入)
  5. Direct(直接の流入)
  6. Other Advertising(その他の広告)
  7. Email(メールからの流入)
  8. Affiliates (アフェリエイトからの流入)
  9. Display(ディスプレイ広告の流入)
  10. Notset(流入計測不可)
  11. Other (その他)

詳しい解説はとても長くなるので別記事にしますが、WebサービスやWebサイトの特性によってどの手法をメインとするかは異なります。

例えば、僕が運営しているWebメディア「TABIPPO.NET」の場合は

  • Organic Search(自然検索)
  • Social(ソーシャルメディアからの流入)
  • Referral(サイト外からの流入)
  • Direct(直接の流入)

こちらの4つでユーザーの95%以上を獲得しています。

 

一方で、ファッション系のECサイトでは

  • Organic Search(自然検索)
  • Paid Search(有料検索)
  • Display(ディスプレイ広告の流入)

となります。検索からの流入があるのはWebメディアと共通していますが、有料検索(つまり検索連動型広告)やディスプレイ広告など、インターネット広告からのユーザー獲得が多くなります。

 

このようにサイトの形態ごとにユーザー獲得の特色は生まれますが、どんなサイトであれユーザー獲得の手法は1つに絞らずに、複数用意することが鉄則です。

1つの手法に依存していると、急な仕様変更や競合の増加に適応することが難しくなり、ビジネスが不安定になるためです。

 

次にどの手法かを考え、それぞれの手法を学ぶ際に出てくる専門用語を解説します。

 

ユーザー獲得に関する専門用語の解説

  • コンテンツSEO
  • バックエンドSEO
  • テクニカルSEO
  • リンクビルディング
  • サイテーション
  • SEM
  • リスティング広告
  • SNS広告
  • DSP
  • アドネットワーク
  • アフィリエイト
  • 純広告
  • 4マス
  • OOH
  • UGC
  • Refferal

上記のユーザー獲得関連の専門用語について説明します。他にも分からない言葉があった場合は、検索して調べてください。

Webマーケの世界は専門用語だらけに見えて、実はそうでもありません。毎年進歩し、新しい手法が開発されますが、あくまでも既存の手法の延長線上、改良なので、基礎的なことが分かっていれば理解は簡単です。

 

コンテンツSEO

コンテンツSEOとはサイト内にあるコンテンツ(写真やテキスト、動画など)を充実させてSEO(検索サイトでの表示回数を増やす)を改善することです。

 

バックエンドSEO / テクニカルSEO

バックエンドSEOとは「裏側のSEO」を意味し、テクニカルSEOはより「技術的なSEO手法」を意味します。両方の用語はやや混在して使われますが、共通しているのはサイトマップの作成やシンプルなURLの設定、サイトスピードの改善など、コンテンツSEOよりも広範囲な施策となる点です。

 

リンクビルディング

リンクビルディングとは、他のWebサイトから自分のWebサイト向けにリンクが設置される(被リンクを獲得する)ことを意味します。リンクビルディングによって、インターネットで評価されているサイトとGoogleに認識され、SEOに効果があるとされています。

 

サイテーション

サイテーションとは「言及」を意味します。SNSやWebサイトでリンクが貼られていなくても(被リンクを獲得できていなくても)、サイト名について書かれていればGoogleから一定の評価を得られるのでは、という考え方がサイテーションが注目される理由です。

 

SEM

SEMは「Search Engine Marketing(検索エンジンマーケティング )」の略。検索エンジン(日本では主にGoogle)を利用したマーケティングなので、SEO(検索結果の最適化)とリスティング広告(検索連動型広告)の両方を含んだ領域です。

 

リスティング広告

マーケティングスキルマップには記載されていませんが、解説します。リスティング広告とは検索エンジンの検索結果に表示する広告です。広告を表示する検索キーワードを指定することができ、SEOよりも即効性があります。

 

SNS広告

SNS広告はFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに表示する広告です。SNS利用者数の増加とともに注目され、SNSに登録しているユーザー個人のデータやユーザーの投稿内容を踏まえて、広告を表示することができます。

 

DSP

DSPは「Demand Side Platform(広告主向けにWeb広告の効果を最適化する仕組み)」の略。DSPはSSP「Supply Side Platform(広告を掲載するメディア向けにWeb広告を最適化する仕組み)」と連動して、これまでよりも精度の高い広告配信や広告運用の自動化をします。

 

アドネットワーク

複数の広告媒体(Ad)をまとめたネットワーク(Network)をアドネットワークと呼びます。広告会社や広告配信サービスごとにアドネットワークが存在するため、多種多様なアドネットワークがあり、アドネットワークを束ねたアドネットワークというのもあります。

 

アフィリエイト

記事「アフィリエイトで合法的に5万円をすぐ稼ぐ方法」など、ブロガーやサイト運営者側から紹介してきたアフィリエイトですが、WebサービスやECサイトから見ると有効なユーザー獲得の手法です。

アフィリエイトとは成果報酬型の広告のことで、商品の購入やサービスの申し込みなどがあった場合にのみ、購入金額の一部や定額をサイト側に支払う仕組みです。

 

純広告

純広告とは、インターネット広告初期からあるユーザー獲得手法で、特定のWebメディアやWebサービスの広告枠を買って、一定期間広告を表示する手法です。

近年はリスティング広告やSNS広告など、ユーザー行動に合わせて表示できる広告が主力となりましたが、広告する商品と相性の良い広告枠に掲載できれば大きな効果が見込めます。

 

4マス

テレビ、新聞、ラジオ、雑誌の4つのマスメディアを4マスと総称します。インターネット広告のように効果測定やユーザーの絞り込みはできませんが、マスメディアの影響力は依然としてあるため、Webサービスやアプリのマーケティングにも利用されます。

例えば、楽天やAmazonのセール、ゲームアプリなどはテレビCMでガンガン流れてますよね。

 

OOH

OOHとは「Out Of Home(家の外にある広告・屋外広告)」の略で、屋外の大型ビジョンやラッピングカー、街頭でのサンプル配布や電車の中吊り広告など様々な種類があります。

 

UGC

UGCとは「User Generated Content(ユーザーが制作したコンテンツ)」の略で、具体的にはSNSへの投稿、ブログでの紹介、口コミサイト・通販サイトへの書き込みなどを指します。

UGCは企業からの広告ではなく、同じ消費者からの発信のため信頼性が高いと感じられ、うまくUGCを生み出すことができれば、企業にとっては無料でマーケティングを進めることになります。

 

Refferal(リファーラル)

Refferal(リファーラル)とは「紹介・推薦」などを意味し、Webマーケティングの領域ではユーザーやファンの口コミを指します。

 

Webマーケティングでユーザーを獲得するための15用語 | まとめ

本記事ではWebマーケティングの初心者向けにユーザー獲得の領域でよく用いられる専門用語を解説しました。

ユーザー獲得について取り組むときの注意は、ユーザー理解データ分析をサボらないことです。別記事にてそれぞれ解説しているので、自信がなければ合わせて読んで、効果的なWebマーケティングが実行できる人材になりましょう。