今回はノマドニア卒業生のEimiさんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、今現在までのお話しを伺いました。
インタビューを受ける人
- Eimiさん(30歳)
- 職業:Vyondクリエイター/オンラインアシスタント/バリ島現地サポート
- ノマドニア参加期:ジョージア11期(2023年2月〜)
- 16Personalities:冒険家(ISFP)
- Xアカウント
- note
とにかく海外に出たかった
ーー自己紹介お願いします!
名前はEimiです。東京出身で年齢は今年30歳になりました。ノマドニアには2023年2月開催のジョージア11期に参加しました。
今はバリ島に約1年滞在していて、主にVyondクリエイターをしながらオンラインでバリ島の会社のお手伝いなどをしています。
ーーありがとうございます!参加する前は何をしていましたか?
ノマドニア参加直前までは、石垣島のリゾートホテルで2年半ほど働いていました。仕事内容は主にフロント業務がメインで、アシスタントマネージャーもしていたので他のマネージメント業務もしていました。
ちょうどコロナの時期だったので、その時期はずっと石垣島に滞在していましたね。石垣島のホテルで働く前も、オセアニアにあるパラオという小さい国で2年間ホテルのフロント業務をしていました。
ーーホテルで働くことが好きだったんですか?
ホテルで働きたかったというよりかは昔から英語が好きだったので海外でどうしても働いてみたくて、すぐにでも海外で仕事に就ける職業はホテルマンかなと考えたんです。そこで海外の就職サイトで就職先を探して、たくさん応募していました。
いくつか内定を頂きましたが、その中でもいちばん条件の良さそうだった就職先がパラオにあるリゾートホテルでした。
ーー海外へ出る事が先立っていたんですね!
専門学校が服飾系の学校だったので、本当はファッションも好きだし服飾系の仕事をしながら海外で働けることがいちばんの理想でした。でも服飾の仕事でビザを取って海外に就職するのは難しいと思い、ビザを取るという意味で言うと観光業の方がビザが取りやすいという考えがありましたね。
とにかく海外へ行きたかったので、服飾を仕事にするよりかは観光業を仕事にした方が早々に海外へ行けると思っていたんです。海外に行くことへの優先順位が高かったので、それだけの理由で仕事を探していました。
ーー石垣島へ行ったのはコロナ禍でパラオに滞在することができなくなったからですか?
パラオの契約がちょうど2年で終わって、じつはタイのプーケットにある別のリゾートホテルに内定が決まっていたんですよ。でもコロナがいちばん厳しい時期だったので、どうしてもプーケットで働くことが出来なくなってしまったんです。
東京にいてもつまらないし東京のシティホテルは働くには少し退屈かなと考え嫌だったので、ホテルで働くならリゾートホテルが良かったんですよね。制服も可愛いしリゾートホテルの方がやっぱりお客さんもオープンで楽しいイメージなので、だったら沖縄に行こうかなと思って。
東京のシティホテルで働く気はそもそもなかったですね。
ーー昔から海外志向でしたか?
昔から両親には「海外留学も必ず行ってほしい」と言われてきました。両親はとても海外に対する気持ちが強かったですね。
そのため私も自然と英語が学生の時から好きで、海外に行きたい気持ちが大きかったのかもしれないです。学生の時に英語を教わっていた先生がイギリスの先生だったということもあって、その辺りからずっとイギリスに行きたかったんです。
大学も本当はイギリスに行きたかったし、海外で暮らしたかったんですよ。でも最初はイギリスというこだわりがありましたが、実際イギリスにも行ったのでその後は海外なら住めればどこでもいいかなと思うようになりました。
本当に中学校の時から留学したい気持ちがあったので、その頃から海外志向が強かったですね。
自己成長するために今の環境から抜け出す決断
ーーノマドニアは何で知りましたか?
前からノマドニア創業者のルイス前田さんの旧Twitter、今のXをフォローしていました。TABIPPOにいらっしゃった時からずっと見てはいたんですよね。
それでノマドニアリリースというようなツイートが流れてきて、ノマドニアというワークショップがあるのはずっと知ってはいました。もともとフリーランスにも憧れはあったので、石垣島の仕事を辞めようと思ったタイミングで「ノマドニアに参加してみようかな」と思ったことが始まりです。
石垣島のリゾートホテルは有給休暇を使い切って退職してからすぐにジョージアへ行きました。
ーー参加しようと思った理由を伺ってもいいですか?
もともとフリーランスになりたい気持ちはあったけれど、やっぱり何から手をつけたらいいのかわかりませんでした。ノマドニアの10職種の職業体験ができるというところに惹かれましたね。
10職種もオンラインでできる仕事が、実際に体験できるのがいいなと思ったことが参加を決めた大きな理由です。パソコン自体は使っていたので全然抵抗はありませんでしたが、オンラインで何か仕事をするということはもちろんしたことがなく初めてでした。
ーー参加することに不安はありませんでしたか?
全然不安はありませんでした。石垣島のリゾートホテルを辞めようと思っていたので、やめるのはいいけどその後どうしようと考えていて。
インターネットとかを見ていたら「そういえばノマドニアってあったな」とノマドニアの存在を思い出したんです。石垣島のリゾートホテルを辞めるということはすでに決めてはいましたが、その後ノマドニアに参加しようと思って最終的に決断しました。
ーー石垣島のリゾートホテルを辞めたいと思ったのが先だったんですね。
今までも自分の居場所みたいに居心地がよくなってくると、少し飽きてしまっていたんです。やっぱり成長するためにはコンフォートゾーンを抜け出していかないといけないという考えがずっとあって。
色々経験もさせてもらって仕事もできるようになって会社も知っている人ばかりで、これ以上同じ場所にいても変化がないという思いもありました。そろそろ抜け出す時かなと思っていたんです。
ーータイミング的にジョージアの開催がちょうど良かったんですか?
もともとバンコク回に参加したかったんですが、すでに定員がいっぱいだったんです。タイが好きだったからバンコクに行こうかなと考えていましたが「ジョージアならまだ枠の用意ができます」と言われて。
ジョージアへ行くこと自体抵抗ないので、どこでもいいかなと思ってジョージア回に参加しました。
経験したからこそ見えてきたこと
ーー実際に10職種受けてみていかがでしたか?
全体的に言うと、楽しかったですね。もともとずっと服飾系の仕事をしたかったので、Webサイト制作やデザイン系が好きかなと思っていましたがそんなこともなくて。
なんとなく自分の傾向で好きかなと思っていた職種が、実際に体験してみたら思っていた感じと違って本当はあまり好きじゃなかった。講座の中でこれは好きじゃないと、自分の意外性を知れたのがすごく良かったです。
ーーいちばん楽しかった講座はありましたか?
それがアニメーション制作ソフトのVyondでした。Vyondの講座が10職種の中で最後のほうだったんですが、実際に使用したツールが楽しかったのでノマドニア期間中にクラウドワークスで案件に応募したんです。
いちばん楽しかったから始めたのがVyondで、そのまま仕事にしたのもVyondでした。
ーーノマドニアの講座中に方向性が見えたのは良かったですね!
本当はSTUDIOとかWebサイト制作をやりたいと考えていましたが、実際にツールを触って体験したら違っていたのでその自分の気持ちを大事にしてみようと思いました。
その後にVyondの講座を受けたら意外と楽しいと感じ、とりあえず始めてみる事にしたんです。フリーランスとして最初の足がかりになったので、初めての職種でしたが挑戦して良かったです。
ーー滞在中の思い出を伺っても良いですか?
ジョージアでは同期の子達とシェアハウスを借りて住んでいました。しかもみんなすごくお酒飲む人ばかりだったんですよね(笑)。
ジョージはやっぱりワインが有名で、私はあまり飲めませんがお酒の場は嫌いではないので夜な夜ないろんなワインを買い込んで飲んだり、課題が終わった後にまた飲んだりと、気の合う子達だったのでそういった日常がとても楽しかったです。
あと、ノマドニア共同創設者のKOHさんが計画してくれたみんなで行くスノーボードに参加しました。海外でスノーボードをしたのは初めての経験だったので、楽しかったしいい思い出になりました。
ーー卒業後もしばらくはジョージアに滞在していましたか?
ノマドニア卒業後も残っていたメンバーで2ヶ月はシェアハウスで一緒に暮らしていました。みんな自由に過ごしていたので気を使うこともなくすごくラクでしたし、気が合うので出かける時は一緒に出かけたりもしていました。
ジョージア料理を一緒に食べに行ったりお酒を飲みにいろんなお店に行って、ジョージアのいろんな場所に行けて楽しかったですね。
私は2ヶ月半ほどジョージアに滞在して、そこからトルコに遊びに行って日本に帰国しました。5ヶ月ほど日本で過ごしてから、バリ島にきてちょうど1年経つくらいですね。
講座を受けてすぐに行動に移した結果
ーー参加後に変化したことはありますか?
フリーランスってどのようにして仕事を得ているのか、そういったことすらも全然わからない状態から始めたので、実際に自分でやってみたら意外とフリーランスとしてもやっていけるかもと感じました。
もともと楽観的に考える性格ではありましたが、意外と何でも仕事になるかもしれないというマインドにはなりましたね。
ーー実際にお仕事獲得するまでにはどういったことをしてきましたか?
やっぱり講座を受けてVyondが楽しかったので、最初は講座中にクラウドワークスにいくつか応募して初めての仕事に繋がりました。そこはしばらく継続していましたが、あとは他で仕事を見つけていましたね。
XでVyondというキーワードを入れて検索したりして。そこで「Vyondクリエイターを募集しています」という人を見つけて応募して、まずはそこが継続のお仕事になりました。
あとはVyondという文字を入れてXで発信をしていたので、そこで逆に見つけてくれた人からDMをいただいてお仕事に繋がりました。
ーーVyondは具体的にどういったお仕事ですか?
最初の継続の案件は、医療系のテーマのYouTubeチームに入らせてもらいました。シナリオ通りにアニメーションを作成して納品するまでが一通りの流れです。
もうひとつは企業案件が多かったですね。制作会社のチームに入っていたので、そこで受注した案件をアニメを使って動画化して分かりやすくするみたいな感じです。
マニュアルを動画化することもありますし、会社の説明資料をアニメーションを使って動画化するというような流れで、やっぱり実写の撮影がいらないので手軽にできるという意味でVyondを選ばれる方もいますね。
ーー初めてのことを仕事としていくのは大変ではなかったですか?
最初は本当に大変でした。やっぱり最初だからもちろん上手じゃないし、納期とかそういったことも会社員時代とは違うので苦労しました。
でもチームのディレクターさんがすごく親切な方で、毎回しっかりとフィードバックをくれる方だったんです。技術というよりかは、人として合う合わないとかレスポンスができて常識的なところがある人を探していたみたいで、一緒に仕事ができて本当に運が良かったと思います。
こういう時はこうやったらいいよと、細かいところまで全部技術を教えてくれる方だったので本当にありがたかったですね。自分でたくさん調べたりもしましたが、その方のところでだいぶ技術を学ばせてもらいました。
慣れてきたら引きこもってずっと作業をしていたので、あとは数をこなして身に付けていきました。
飽きたらどこか違う国へ行きたい
ーー今は主にどんな仕事をしていますか?
バリ島に1年間滞在しているので、バリ島開催のVyondを使用したアニメーション制作の講師を何度か担当させていただくこともありました。現在はノマドニアバリ島の現地サポートのお手伝いをしています。
Vyondクリエイターとしての仕事は去年から今年の初めくらいまでがいちばんピークでしていました。最近は別のことをやりたいと考えているので、バリ島の仕事をメインにしながら色々方向転換をしようと考えているのでVyondの仕事はセーブしています。
ずっと同じ場所でやっていく気持ちはないので、自分が今後やっていきたいことがどうにかお金になるようにちゃんとシフトしていった時にまた整理できたらいいかなという感じです。
ーーバリ島で1年暮らしてみていかがですか?
バリ島の食事も美味しいし辛いものも大好きなので不便はないですね。すごくローカルエリアに住んでいますが、近所の人も英語話せないし私もインドネシア語話せないけど、ニコニコってしておけば向こうもニコニコってしてくれるから全然嫌な気持ちしないしみんな優しいです。
あとやっぱり東京育ちなので綺麗な海が近くにないじゃないですか。綺麗な海の近くに住みたいという憧れがあって、ダイビングのライセンスを持っていてシュノーケリングも好きなので海のそばで生きていたいなと思っていました。
特にバリ島にいつまで滞在するかは決めてはいませんが、とても過ごしやすいのでまだ滞在したいと考えています。いつ飽きるかみたいなところもありますが、あとは自分がどれくらいやりたいことができるようになるかによるかもしれないです。
ーー今後の展望はありますか?
大前提として日本に帰国したいとは全然思っていなくて、ずっと海外暮らしがしたいと考えています。性格上ずっと同じ場所にはいれない気がするので、日本ではなくどこか別の国で拠点を作れることがいちばん理想ですね。
もちろん日本には家族もいるし友達もいるので、一時帰国はすると思いますが全然住みたいと思っていなくて。飽きたらどこか違う国へ行くけれども、拠点としてどこかの国に帰れる場所が欲しいです。
なんとなく日本にいる時の方が気持ちがモヤモヤするというか、海外にいてその海外にいる自分の方が少し好きと思えるところがあるので、その気持ちを優先すると全然日本に帰る気になれないんですよね。それに日本にいる時の方が肌荒れとかもするんですよ(笑)。
日本に生まれたからと言ってその国が合うとは思っていないので、総合的にずっといる場所じゃないんだろうなと思っています。
あとは最近新しく3Dデザインの勉強を始めたので、もちろんどれくらい稼げるかにもよると思いますが、うまく軌道に乗ればこのままバリ島にいてもいいしもっと稼げるようになったらいつかヨーロッパやオーストラリアに行ってもいいのかなくらいにしか今はまだ考えていないです。
誰かが助けてくれる心強い環境
ーーノマドニアに参加した感想はいかがでしたか?
自分の得意不得意を知れる機会は、大人になるとそんなにないと思うのでノマドニアに参加してこれが好きこれが嫌い、これは得意これは不得意と知れたことが本当に良かったですね。
それにフリーランスになりたいと思ってはいたけど、フリーランスをしている人が周りに全然いなかったし、まったくわからない状況でもし自分が始めていても、ただただ足踏みしていたんだろうなと感じました。
ーーEimiさんからみたコミュニティの良さはどこですか?
コミュニティの良さは1人が好きでも困った時とかに声をかけられる場所があるところですね。仕事でわからないことがあったり、海外で困った時とかにSlackで助けてって言ったら誰かしら助けてくれる、そういった心強さがあります。
やっぱり周りに同じような考えを持った人たちがたくさんいるコミュニティで、そういった環境に入れたこともとても良かったと思うし、実際フリーランスとして仕事に繋がったのでノマドニアに参加して楽しかったし、いろんな人にも出会えて本当に良かったです。
ーーノマドニアの参加を検討している方に伝えたいことはありますか?
フリーランスに憧れとかフリーランスなりたいけど大丈夫かなという気持ちがある人は、その気持ちがあるなら参加しちゃったほうがいいと思います。自信がないならノマドニアの環境に入って先に手を打っといたらいいんじゃないかなと思いますね。
ーーありがとうございました!今後の活躍も応援していますね!
Eimiさんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。
日テレ「笑ってコラえて2時間SP」でも紹介され、全国の書店に並ぶ「海外ノマド入門」も多くのメンバーが掲載されています。また、ノマドニアは日本最大級のノマドフリーランスコミュニティでもあり、数百人にのぼる卒業生が世界各地で自由な働き方を実現しています。
詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
ノマドニアは世界6都市で開催している海外ノマド体験です。1ヶ月で10種類のノマド向け職業を経験することで、想像ではなく手…
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