自分の強みを理解できたことで人生の方向性が見えてきた

今回はノマドニア卒業生のかけるさんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、現在までのお話を伺いました。

 

インタビューを受ける人

 

ノマドニア編集部
こちらの記事はノマドニア編集部よりお届けします!

オーストラリアでワーホリを

ーー自己紹介お願いします。

名前はかけるです。1996年生まれの28歳です。出身は北海道の札幌ですが、父の転勤で中学3年生からは東京に住んでいます。

ノマドニアは2024年10月の末から始まったジョージアの30期に参加しました。卒業後はそのままトビリシに残っていて、2ヶ月が過ぎたくらいになります。今は仕事はしておらず、貯金で生活しています。

 

ーーありがとうございます!参加する前はなにをしていましたか?

参加する直前までワーキングホリデーでオーストラリアに滞在し、メルボルン・タスマニア・パースと半年ずつ住む場所を変えながら、たまに旅をする生活をしていました。オーストラリア国内で都市移動する際、親に会うため一時帰国しましたが基本的には1年半ずっとオーストラリア暮らしでしたね。

 

1年間現地のUNIQLOで働いたあとは、2年目のビザを取得するためにベリーファームで働いていました。じつはUNIQLOはアルバイトで大学生の時から働いていて、卒業してからは正社員で3年ほど務めていたんです。

UNIQLOジャパンとUNIQLOオーストラリアは雇用は全く別ですが、マニュアルなどがすべて一緒だったので日本で正社員をしていたことを伝えたら採用が決まりました。その後ノマドニアに参加するために、オーストラリアから直接ジョージアのトビリシへ向かいました。

 

ーーなぜワーホリに行こうと考えましたか?

大学を卒業したくらいにミャンマー人の女性と出会って、遠距離でも旅行したり親にあったりコロナ禍を乗り越えて国際結婚したんですが、色々問題が重なってすぐに離婚してしまったんです。長年海外に住みたいという思いがあったので、離婚を機に「今なら海外に行ける」と思ったことがいちばんの理由ですね。

 

あとはもともと旅が好きだったので半年に1回はひとりで3週間くらいの旅をしていました。長期で海外に住んだ経験もなかったので迷うことなくワーホリに行こうと考えましたね。

結婚をして生活を安定させようと正社員として働いていましたが、離婚したことで正社員で働く意味もないと考え、お金も時間もすべて自分に使えるのでワーホリへ行く決断はすごく簡単でした。

 

ワーホリ中に参加を決めたノマドニア

ーーノマドニアはどこで知りましたか?

ワーホリ期間中にラオスへ旅行に行った時、フリーランスで働いているお兄さんに出会いました。その方から「周りの環境をノマドの人に変えていったら色々見えてくるよ」というアドバイスをもらい、ノマドニア創業者のルイス前田さんのInstagramのアカウントを教えてもらったんです。

その時はフォローをしただけでしたが、その半年後に「フリーランスの働き方」を調べ始めた時にルイスさんのことを思い出し、ノマドニアの相談会に申し込みをしました。

 

ーーワーホリ中にフリーランスになりたいと感じた理由はありますか?

パースのUNIQLOで働いていた時に、そこのリーダーにフィードバックされたことがありました。その時に「なんで昇進したいと思ってもいない場所で、ただ時間を使って働いているんだろう」と感じてしまったんです。

 

長年自分の本当にやりたいことは「世界すべての国に行く」ことだったんですよね。このまま場所に囚われて働いていたらすべての国に行くことは実現できないということに気づき始めて「フリーランス」という言葉が浮かびました。

オーストラリアで働いていてお金ができた分、気持ちに余裕が生まれたんだと思いますが「今、時間をかなり無駄にしている」と感じてしまって、30歳以降はワーホリのビザも使えなくなるし行動するなら今しかないと思ったんです。

 

ーーノマドニアに参加したいと思った理由を伺ってもいいですか?

ノマドニアの主軸って試住と試職じゃないですか。ワーホリもしていたし旅もしている方なので海外試住には興味はなく、職業体験の方に興味がありました。

 

ワーホリ中に動画編集も自分でしてYouTuberになろうと考えていましたが、結局周りに仲間も競争相手もいないし自分ではなにも始められなかったんです。そういったことを相談会で話した時に「ノマドニアを通してたくさんの人に出会うことから、お仕事に繋がったり自分の方向性が見えたりするので新しい道が開けますよ」と背中を押してもらい、参加してみようという気持ちになりました。

周りにフリーランスの友達や知り合いがまったくいなかったので、環境を変えるためにコミュニティを買うくらいの気持ちでノマドニアに参加しました(笑)。

 

ーージョージア回に参加した理由はありますか?

バリ島やタイはその周りの国もほぼ旅をしているしオーストラリアからも日本からも近くてすぐ戻れてしまうので、行ったことのない南米のメキシコか東欧のジョージアかの2択で考えていました。実際は第一期として開催されるメキシコ回へ参加したいと思っていましたが、今必要なことはスキルや職種をちゃんと煮詰める方だと考え最終的にはノマドニア発祥のジョージアを選びました。

 

自分が理想とする働き方が見えた

ーー動画編集はもともとしてみようと考えていたんですね

ノマドニアへの参加を決めたのが夏頃でしたが11月の参加までに時間もかなりあったので、何かをやらなくてはと感じていました。10職種の中でも動画編集だけは興味があることは分かっていたし、旅の映像もかなり溜まっていたので動画編集を実際にやってみようとクラウドワークスで案件に応募していたら動画編集スクールに入ることになったんです(笑)。

1ヶ月半スクールでPremiereProの使い方や編集の練習をしていました。簡単なカットとテロップくらいはできるようになったので、本当に世の中はやらなきゃわからないことばかりだなと感じました。

 

そのことがきっかけでPremiereProを使うようになり、今はノマドニア卒業後に周りの後押しに助けられ開設した自分のYouTubeの動画編集をしています。

 

ーー実際10職種体験していかがでしたか?

すべての講座が楽しかったですが、自分に合う合わないに関しては正直どれもしっくり来なかったです。というのも、自分の時間を削って仕事をして収入を得る働き方は、自分の理想としている働き方ではなかったんですよね。

 

仕事の案件を時間をかけてこなしていく働き方だと、お金のために時間を削る働き方と感じてしまって。そんな働き方をしていたら世界を旅しながらもずっとパソコンに向かって仕事をするという生活になってしまうんじゃないかと思い、自分が理想としているライフスタイルとは違うということに気がついたんです。

 

ーー理想としている働き方ではなかった?

そうですね。時間を削る働き方を自分の中から排除できたことが、ノマドニアに参加して得られたいちばん大きな資産だと思っています。

 

その中でもオンライン講師の講座は、自分の強みをサービスにするといった講座だったので自分が理想としている働き方にいちばん近かったです。講座中はペアワークでお互いの強みを見つけて商品になることを探し、自分が商品となって直接相手を幸せにすることが自分が本当にしたかったことだと気づくことができました。

僕の場合はワーホリの経験があるし英語ができるのでそういった内容を詰め込んだパッケージを講座中に作り、どんな小さなことからでもお金をうめるということを学びました。10職種体験したことで、自分に合っている職業というよりか自分が理想とする働き方が見えたことが参加して良かったことだと感じました。

 

ーージョージアでの思い出はありますか?

同期は13人いて、みんなで集まってホームパーティーをしたことがとても印象に残っています。 お酒は日本の半額くらいでかなり安いのでビールやワインを持ち寄って、みんなでジョージア料理のヒンカリやオジャフリを作りました。

その時にひとりだけノマドニア終了日より2日前に帰っちゃう同期がいて、それもあって初めて講座以外で同期全員がひとつの場所に集まったんです。お酒飲みながらみんなでいろんな話をして、ケーキでサプライズしたらその子が泣いて、つられてみんな泣いて感動のフィナーレになってとても胸が熱くなりましたね。

 

新しく日本人のコミュニティに入ることが大学生ぶりだったので、本当にノマドニアに参加して良かったと思いました。

 

ーー卒業してまだ1ヶ月だと思いますが今後の予定は?

もともとジョージアに来た時も無期限で滞在しようと考えていましたが、今は家の契約が半年なので5月中旬まではジョージアに滞在しようと思っています。そのあとはひとまず親やじいちゃんばあちゃんに顔合わせたいので一時帰国してから、そのまま南米とかを旅したりワーホリに行こうかと考えています。

 

できるだけ多くの人を幸せにしたい

ーー参加後に自分自身で変化したと思うことはありますか?

自分の知識や経験をサービスにして、オフラインや人と対面で働く働き方が自分には合っていると気づけたことが大きいですね。街を歩いていても地元の人と話したりしていると「相手が笑顔になるね」と同期から言われて、やはり人と関わって「出会った人を幸せな気持ちにさせることが好きなんだ」ということに気づけたので、それを軸に仕事をしていこうと決心できたことがいちばんの変化だと思っています。

 

ーー目標が見えたということですか?

そうですね。振り返ってみると、就活の時に「できるだけ多くの人を幸せにしたい」と思っていたのでその時の気持ちを思い出せました。過去に旅をしていて感じたことが、観光地で見た景色なども思い出に残るけど人と話したことも印象に残ると思えたので、空港で働けばできるだけ多くの人を対応して相手の思い出に残ると考え、大学卒業の時にエアラインのグランドスタッフになりたくて就活していました。

 

普段の生活でも人と関わってサポートすることが、自分の幸せということに気づけたことが自分の中では大きなことです。目標が見えたし、人生の目的のような自分の使命を決められたと思っています。

 

ーーもともと海外旅行が好きでしたか?

大学1年生の時に1ヶ月間ニューヨークへ留学したんです。その時はまだあまり海外旅行もしたことがなく英語は全然喋れませんでしたが、タイムズスクエアへ行った時に世界にはいろんな人がいて、ひとりひとり自由に生きていて「こんなに自由に生きていいんだ」と心が踊った時のことを今でも覚えています。

 

その後いろんな国の文化を見てみたいと思い、バイトをたくさんしてお金をためて半年後に初めてヨーロッパ1人旅に3週間行きました。このことをきっかけに貯金ゼロ旅と称して、半年働いて旅行して貯金ゼロにしてまた帰ってきてと繰り返し、かれこれ8年くらいは半年に1回旅をしていて今では47カ国になります。

今後もルイスさんを見習ってすべての国に行きたいと思っています。

 

人生いつ死ぬかわからない

ーー現在はお仕事はされていないということですが?

そうなんです。本当に今は収入源はゼロですね。オーストラリアでのワーホリで日本よりも2倍くらい多く稼げていたので、倹約生活をしてきたこともあり1年は仕事をしなくても生きられるお金はあるから今は貯金だけで暮らしています。

 

ーー卒業後1ヶ月はなにをしていましたか?

卒業してすぐは生活費を稼がなきゃいけないと思っていたので、まず興味があったドル稼ぎをするためにUpworkで日本語のボイスレコーディングの仕事をしました。他にはジョージアで日本語講師をしながら生計を立てているフリーランスの方に会って、英語が喋れる日本人は貴重なんだということに気づいたので日本語講師にも挑戦してみました。

 

ただ、今はどちらも続けていないです。収入を得るために今ある時間を費やすのは違うと感じていて、今後どうしていこうと考えている時にジョージアで出会ったフリーランスの方々に相談してアドバイスをもらいました

自分が好きなことをやっていたらおのずと人脈も広がるし、今後自分がどんなことをして収入を得て生活していきたいのかが見えてくると思うから、まずは今やりたいことをやった方がいいとアドバイスをいただいて。だから今はいちばんやりたかった旅のアウトプットでもあるYouTubeをやってみようと決めてYouTube発信をやっています。

あくまで軸としては家族への生存報告としてやっていて、もちろん収益化ができたらいいですがそこはそんなに期待していません。

 

ーー仕事をこれからしようという気持ちは今のところないですか?

今のところ仕事をしようとは思っていないです。不安もありますがジョージアに滞在していろんな人と話をしていたらとか、YouTubeをやっていたら何か収入を得られる方法が見つかるかもしれないと期待している自分がいます。

あとは貯金がなくなってもワーホリがあるので、どこの国に行っても仕事をもらえる状況だと思っていますし、帰国したらまたUNIQLOに戻るとかリゾートバイトやフリアコもやったことがないのでそれもいいなと考えています。

 

今は未来のためにお金を稼ぐというより『人生いつ死ぬかわからない』と思って、今自分のしたいことをして生活しています。

 

たくさんの人に会うことで広がる選択肢

ーー今後の展望はありますか?

今後は特に仕事にフォーカスはしていません。ひとまず、今やりたいことの旅を続けられるお金があればいいなということに気がついたので、今後も世界を旅しながら貯金がなくなったらどこかで働くスタイルが自分には合っているかなと思っています。

国際協力にもかなり興味があるので勉強しながら少しずつ関わっていく予定です。2〜3年はそういった生活をしていこうと考えています。

 

ーーノマドニアに参加した感想を聞いてもいいですか?

最高でした。今まで見えていなかった世界に入らせてもらったという感覚で、自分の強みを知れた1ヶ月でした。卒業してからの生活も含めて自分の強みや好き嫌いも気づくことができたので、人生も仕事に対しても自分が進んでいきたい方向性が決まったと感じているので感謝しています。

 

オーストラリアで生活していた時は、誰しも英語を喋ったり喋ろうとするので英語を話すことが珍しいとは感じていませんでした。でもジョージアに来て英語を話していたことで、現地の人に分からないことが聞けたり病院に誰かを連れて行ってあげたりと、自分には他の人ができないこともできるんだと思えて、英語を使えることの強さを再認識できました。

今まで47カ国周ったことも自分ではただ行っただけと思っていましたが、周りからすごいと言って興味を持ってくれる方もいたり自分には強みがないと思いがちでしたが、改めて自分は行動してきていたんだなと思うことができました。ワーホリで目的もなく貯めていたお金も、自分がやりたいことをやるための未来への投資をしていたんだと思えるようになって、自己肯定感が上がったなと思っています。

 

ーーかけるさんから見たコミュニティの良さは?

ノマドニアのSlackが活発的に動いていることがいいですよね。Slackでお仕事の募集が頻繁に行われていて、それを見ているとたくさんの仕事があることを知れるのですごくいいなと思いました。

あとSlackのチャンネルも開催地ごとにあるので、そこで「飲みにいきませんか?」「みんなでご飯へ行きませんか?」とか、僕もジョージアのチャンネルで「テニスしませんか」と投稿させてもらったりしたので、同じ参加回じゃなくても知らなかった人との輪も広がることがこのコミュニティの良さだと思います。

 

そんな機会がたくさんある場なので、いろんな人に会って人との繋がりができて知らなかったことが知れてどんどん自分の選択肢が増えていく。もともとは僕と同じような立場だった先輩方がたくさんいるので、先輩方がどんな行動をしていたのかを教えてもらえるコミュニティだなと思っています。

 

ーー参加を検討してる方に伝えたいことはありますか?

是非参加して欲しいですね。特に僕はワーホリをしていたのでその視点から言うと、ワーホリが終わった人は「日本に帰国するのがいやだ」とか「現実に戻る」とか「本当は海外で生活したいのに」という人がとても多いんですよ。

 

ワーホリしていた時に少しは貯金ができるはずなので、ワーホリの期限が切れてもジョージアという国で生活して自分でスキルの勉強さえすれば海外で働きながら暮らすという選択肢も可能なことだということが知れると思います。そのためのノマドニアだと思うのでワーホリの前後でも参加してみる価値はあると感じました。僕の同期でも3人くらいワーホリ経験者でしたよ。

 

やはり人から話を聞くのと参加してみて実際に自分事として捉えるのとでは全く違うと、僕が経験して感じたことだったのでそこは経験して欲しいなと思います。

 

ーーありがとうございました!今後の活躍も応援していますね!

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