今回はノマドニア卒業生の古市健太朗さんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、今現在までのお話を伺いました。
インタビューを受ける人
- 古市健太朗さん(34歳)
- 職業:営業代行/SNS運用代行/コーチング/SNS講師
- ノマドニア参加時期:バンコク特別回(2023年2月〜)
- MBTIタイプ:ISFP(冒険家)
将来のことを考えて長年働いていた会社を退職
ーー自己紹介お願いします。
2023年2月開催のバンコク特別回に参加しました。古市健太朗です。
出身は鹿児島県の種子島で、今は福岡県に住んでいます。
ーーありがとうございます!ノマドニアに参加する前は何をしていましたか?
インテリアの商社に7年ほど勤務していました。インテリア卸の会社で、小売店舗に家具を販売するのがメイン事業ですが、家具の輸入であったり新商品のブランディング、マーケティングに携わる仕事をしていましたね。
その会社は参加前年の9月末に退職し、ほぼ仕事をしていない状態でノマドニアに参加しました。退職直前までは新規事業部の部長をしており、家具じゃない商品の企画・販売を行なっていました。
ーー7年間勤めた会社はなぜ退職したのでしょうか?
大学生の時からノマドワークという自由な働き方があることは知っていました。そんな働き方がしてみたいと憧れてはいましたが、当時の自分には関係ないと思っていたんですよね。
そんな時に、内定が決まった会社が50年間1回も赤字なしの大手の会社だったので一生そこで働くつもりでいたんです。でも時間が経つにつれて将来のことを考えた時に、いつか地元の種子島に戻りたい時がくるかもしれないと考え始めました。
いざ自分が40代、50代になった時に、地元に帰りたいと思ってもそもそも仕事の種類が少ないんです。給料や働き方含め自分が満足できるような仕事が将来残っているかわかりませんでした。
それから自分の人生の舵取りは自分で取りたいと思うようになり、そうなると会社勤めのままでは難しいなと感じるようになりました。
あと一番大きなきっかけとなったのが結婚ですね。妻は割と海外志向で海外を点々としたいというビジョンを持っていました。
それを叶えるとなると会社勤めでは不可能でしたし、他の会社への転職も考えていませんでした。それならフリーランスになり自分でなにか仕事をやってみようと考え、退職を決意しました。
退職したはいいがスキルゼロで先が見えなかった
ーーでは退職されてからは何をしていましたか?
実際会社を辞めたのは9月末でしたが、有給消化のため7月末からはもう出社はしていませんでした。会社を退職してすぐはドローンの仕事をしようと考えていましたね。
先行して退職前からドローンの勉強をしていましたが、一緒に事業を始めようとしていた人たちとのスケジュールやビジョンが合わず、結局頓挫してしまったんです。初期費用もかかるし、元々一つのことに絞って仕事をすると飽きてしまう性分なので方向転換することに決めました。
ーーそれは大変でしたね。
そんな時にノマドニアがインターネット広告で流れてきて、そこで初めてノマドニアを知りました。ノマドワークできる仕事が10職種もあるなんて当時は知らなかったんですよね。
元々スキルもなかったし、何が得意かもよくわからない状況で、まさに自分のためのプログラムだなって当時は思ったのを覚えています。
ーー知ってからすぐに参加を希望されましたか?
知ってから1ヶ月後くらいには申し込んだ気がします。10月のジョージア開催と2月のバンコク開催で悩み、結局バンコク開催を選びました。
ーー知ってから少し先の参加だったんですね。
そうですね。なんとかそれまでに稼げるようになり、追加でノマドニアで学んだ10職種の中から何か仕事にできればノマドワーカーへの道がひらけると考えたんです。
当時はスキルゼロだったので、とりあえずできそうなライターに挑戦してみようと思いクラウドワークスに応募しました。ノマドニア参加時には「実は稼いでいます」って状況を作ろうとしていましたね。
実際、ライターの案件でお仕事させてもらいましたが78円しか稼げませんでした(笑)。ノマドニアに参加するまでは、貯金を切り崩しながら生活していましたね。
参加したことで気がついた自分の本質
ーーノマドニアに参加したいと思った理由を聞かせてもらってもいいですか?
ノマドニアを知った時、たくさんの職業があって10職種も体験できるのがとても魅力的でした。ノマドワーカーになりたいと思っていましたが、実際にノマドの知り合いもいないし、どうしたら良いのか分からないでいたんです。
それに当時の僕にはスキルがなく、なにが得意でなにが不得意なのかも自分で認識していなかったんです。そこで10職種を体験しながら学べるという、まさに自分が求めているものにぴったりだと思い参加を決めました。
ノマドニアに参加したらノマドになれると当時の僕は思っていましたね。
ーーでは、実際に10職種体験していかがでしたか?
全部楽しかったです。本当に全部楽しくてどの職種もやったらできそうって思ったんですよ。
でも、これが自分の求めていた仕事だ!というものは見つかりませんでした。後になって気づいたんですが、何でも楽しもうとする性格が妨げになり、本当は10職種の中に自分が嫌だし苦手な職種もあったんですよね。
動画編集とか苦手でしたが、当時はそれに気づいていませんでした。10職種の中であえて1番を選ぶとしたらコーチングが好きでしたね。
ーー時間が経って気づいたこともあるんですね。
今ではある程度自分のことを理解しています。僕はクリエイティブ制作が苦手で、できればやりたくないんですよね。
僕より得意な人がいるので僕はやらない方がいいんですよ。作業をやり出したら楽しくできるけど少し気が重いですね。
ライティングや画像編集がこれから始まると思ったら、気が重いし精度も低いと思います。それは後から気づいたことですが、何でも楽しもうとする性格が邪魔していましたね。
苦手なものは苦手で良かったんです。自分の気持ちに素直になれば良かったなと少し反省しています。
体験して経験したからこそわかったこと
ーーノマドニア滞在時の思い出はありますか?
バンコク特別会は同期がとても仲良くて、すごく楽しかったです。同期のおかげで勉強も頑張れたし本当に1ヶ月間いい思い出ですね。
滞在時、同期の1人が月15万くらいするコンドミニアムに住んでいたんですよ。そこにみんなで集まってカレーを作って食べたり色んな話しをしたり楽しかったですね。
あと遠足でパタヤに一泊二日で泊まりに行きましたが、僕はノマドニア創業者のルイス前田さんと同じ部屋だったんです。ルイスさんに色々聞いたり相談にのってもらえてラッキーでした。
同期のみんなとは今でも毎月Zoomしています。ノマドニア参加中の同期の存在はとても大きかったですね。
ーーノマドニアに参加して変化したことはありますか?
会社員時代の僕は、会社のためにすごく頑張っていて自分の全てをつぎ込んでそこそこ成果も出していました。そのエネルギーをノマドになるために使うことができれば、成果は出るものだと思い会社を退職したんです。
でも実際に退職してみると、すぐに案件が獲得できる訳ではなく困っていたんです。そんな時にノマドニアに参加してたくさんの職種を体験し経験したことで、スキルがなくても稼ぐ手段はある、やればできるということを改めて実感できました。
あとやはり実際にノマドになれたのは大きい変化です。ノマドワークができるようになり、年に1回のペースで2週間から1ヶ月くらいの海外旅行へ行けるようになりました。
1回目は東南アジア、2回目は韓国経由でオーストラリアに遊びに行きました。どちらも新婚旅行ですね。
これが会社員だったらどちらもできなかったと思います。実際に1ヶ月海外へ行けたのは良かったですし妻も喜んでいました。
1ヶ月ではありますが、海外ノマド生活を行ったことにより長期間海外へ行かなくてもいいと気づけたのも良かったなと思います。
できることを続けていたら仕事につながった
ーー卒業後はどうされましたか?
ノマドニアに参加する時に1つ自分の中で決めていたことがあります。ノマドニアが終わるまでに、オンラインでの収入がある状況を作りたかったんです。
ノマドニア期間中のライター講座を受けた初日にクラウドワークスに応募して、1週間後に採用が決まりました。これが初案件になります。
文字単価1.6円の案件に受かったので、とりあえずひたすら記事を書いておけばなんとか生活ができる状況は作れていました。この実績をもとにWebライターを自称し、細々とライターとして活動していました。
ーーその後はどうされましたか?
自称ライターを続けていると、卒業して1・2ヶ月後くらいに知り合いからライターを探していると言われ、月10万くらいの固定案件を獲得することができました。最初はWebライターとして記事を書く仕事から入りましたが、その会社は他にもたくさん仕事を抱えていたんです。
そんな中、社長と話していたらディレクションができそうだねと言われたんですよ。そこから、ありがたいことに記事を書く仕事から、記事のディレクションをするポジションに昇格したんですよね。
それでしばらくはディレクションをしていましたが、Web制作のディレクターも足りてないという話しになり、その後Web制作のディレクターも行うことになりました。
ーーすごいですね!!
Webデザインのスキルはなかったのですが、Webサイトの構成や管理方法を教えてもらいました。Webサイトを作る時って、もちろんグラフィックができる方が良いのは間違いないですがスキルが必要なわけではなく、構成を考える能力や進行管理ができれば良いと学びました。
そこの会社ではライターからスタートして、記事制作のディレクター、Web制作のディレクターと3ヶ月くらいで昇格していって収入が20万くらいまで増えました。
ーーディレクションは前職で身につけましたか?
今思うと、7年間いた前職で身についたんだと思います。前の会社でマレーシアの商品を日本に持ってきて新商品のブランディングをするプロジェクトに任命された時期がありました。
社長からマレーシアに行ってこいと言われて、その時にパスポートを取って初めて海外へ行ったんですよね。もともと海外志向がなかったので、まさか自分が海外へ行くことになるなんてとびっくりしました。
それでマレーシアで商品の仕入れや原価の計算と貿易の流れとか一連の流れを全部学ぶことになったんです。配送方法や販促資料を作ったり、ネットに商品の登録をしたりと、商品を仕入れてから売るまでの全てをその時に学びました。
その後、新規事業部を立ち上げた時には全て任されてやっていたので、全体の大枠を把握する能力が身についたのかもしれないですね。経営者に近い観点で色々仕事させてもらえたのは本当にありがたかったなと思っています。
気づいたらスラッシュワーカーに
ーー1年経った今現在はどんなお仕事をされていますか?
今は5つくらい収入源があって、一つは前職のインテリア会社の販促資料の外注先として仕事を請け負っています。元々営業は得意だったので営業代行の仕事を3社くらい契約していますね。
それとInstagramを約1年前から妻と力を入れて4ヶ月でフォロワー1万人達成したので、そのノウハウを元にSNSのコンサルや運用代行の仕事もしています。
最近は昔から興味のあったコーチングの仕事も開始しました。副業を始めたいけど、何から手をつけていいかわからない、月5万で良いからオンラインで収入を得てみたい人に向けた伴走サービスを提供しています。
他にはノマドニアを卒業してちょうど1年、2024年の2月にバリ島でノマドニアのSNS運用の講師もしました。ちょうど枠が空いていたので応募させてもらいました。
次は8月にノマドニア韓国回で講師をする予定です。元々生徒側の人間なので、参加者の気持ちもそれなりにわかっています。なので、自分が持っている知見やノウハウは全てお伝えできるよう頑張ろうと思っています。
※インタビュー時は7月
ーー今後の展望はありますか?
今後はもっとInstagramの発信に力を入れていきたいと考えています。もっとInstagramでマネタイズができるようにしていきたいと思いますね。
あと直近では、お金を貯めてスペインへ行こうと計画しています。旅をしていて気づいたんですが、貧乏旅はもうしたくないんですよね。
ある程度のランクのホテルに泊まりたいし、美味しいものも食べたいし観光の時間や海外を楽しむ時間もしっかり取りたいなと思っています。しっかりと旅行として観光をしながら海外に遊びにいきたいので、まだまだ稼がないといけないなと思っています。
コミュニティのみんながいるのが心強い
ーーノマドニアに参加していかがでしたか?
参加できてとても満足しています!ノマドワークの10職種を実際に体験できたのも良かったですが、1番良かったのはノマドワークが当たり前の人たちがたくさんいるコミュニティに入れたことですね。
僕が仕事で営業に行ったら、僕を通してノマドニアの人に仕事を振れる環境にすごく助けられています。自分ができないことをクライアントから提案されても、ノマドニア内で得意な誰かを繋ぐことができる。
ノマドニアのコミュニティがあるから、ある程度安心して仕事を取りに行けています。
ーーノマドニアはどんな人におすすめしたいですか?
ちょっとでも今の生活に迷いがあるとか、ノマドに興味がある人にはお勧めしたいですね。今の会社に一生勤めるつもりはないんだけど、独立する訳でも転職する訳でもない。
何をしたらいいかわからない、みたいな人いませんか?海外に興味があるとかノマドワークに憧れている人は思い切って参加した方がいいと思います。まずはやってみたらいいんじゃないかなと思いますね。
あと初めての海外旅行で行ってみるのも割といいんじゃないかなと思います。普通の旅行だと、旅行代払って楽しい思い出をゲットして終わるんですけど、ノマドニアに参加した場合、頑張れば旅行代くらい旅先で稼げる可能性があるんですよ。
ノマドニアに参加して案件応募してオンラインワーク獲得できれば、うまくいったら月5万とか10万くらいであれば目指せるレベルなんです。旅行代を回収できるって思ったら割とお買い得じゃないかなと思います。
ーーありがとうございました!これからの活躍も応援していますね!
ケンさんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。
日テレ「笑ってコラえて2時間SP」でも紹介され、全国の書店に並ぶ「海外ノマド入門」も多くのメンバーが掲載されています。また、ノマドニアは日本最大級のノマドフリーランスコミュニティでもあり、数百人にのぼる卒業生が世界各地で自由な働き方を実現しています。
詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
ノマドニアは世界6都市で開催している海外ノマド体験です。1ヶ月で10種類のノマド向け職業を経験することで、想像ではなく手…
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