オンラインの仕事をオフラインで学ぶ意味。改めて自分の価値観と向き合えた。

  • 2024.08.06

今回はノマドニア卒業生の松井芳寛さんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、今現在までのお話を伺いました。

 

インタビューを受ける人

  • 松井芳寛さん(35歳)
  • 職業:鍼灸師/フレスコボール選手兼指導者
  • ノマドニア参加期:ジョージア22期(2024年3月〜)
  • 16Personalities:運動家(ENFP)
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ノマドニア編集部
こちらの記事はノマドニア編集部よりお届けします!

 

フレスコボールの日本代表

ーー自己紹介をお願いします!

松井芳寛と申します。1989年生まれで今年35歳になりました。奈良県出身で現在も奈良県に住んでいます。ノマドニアは今年の3月中旬から1ヶ月間ジョージアの22期に参加しました。

卒業後は、ジョージアに1ヶ月くらい残っていたかったのですが、フレスコボールの試合があったので帰国して、今は香川県に試住しています。

 

ーーありがとうございます。では、参加する前までは何をされていましたか? 

以前は高齢者のリハビリ指導を行うリハビリデイサービスで正社員として勤めていましたが、昨年から独立して鍼灸師を始めました。フリーランスとしては2年目になります。

基本、訪問で患者さんのお家に行って治療する仕事をしていて、針を打ったりお灸したりマッサージや運動指導もしている医療職になります。

 

ーー鍼灸師の資格をお持ちなんですね!

はい。鍼灸師の資格が、運動指導やリハビリ指導もできる枠に当たるのですが、それにプラスして接骨院の開業ができる柔道整復師という資格も持っていたので、それらの資格を活かしてデイサービスで働いていました。

 

ーーフレスコボールはされて長いですか?どんなスポーツでしょうか?

フレスコボールを始めて7年目になります。ブラジル発祥のビーチスポーツですね。簡単に言うと、仲間の2人がペアになってラケットとボールを使って5分間ラリーを続けるというスポーツになります。

その5分間、できるだけボールを落とさずにたくさんラリーを続けたペアが勝ちで、背面打ち股抜きショットなどの技術部分にも印象点が追加される採点式のスポーツです。

過去には、ギリシャの世界大会やブラジル最高峰の試合に出たこともありました。

 

もっと自由な生活スタイルを

ーーなぜノマドニアに参加しようと思いましたか?

旅に出たいという思いはずっと持っていましたが、昨年の秋頃から旅に出たい、オンラインの仕事がしたいという気持ちが強くなりました。そう考えていた10月頃に、旅好きな人がオンラインで仕事を獲得することをコンセプトとしている、オンラインゼミのような旅関連のコミュニティに出会い参加することにしたんです。

そのコミュニティでノマドニアの運営の方が、コミュニティマネージャーをされていてノマドニアを知ったのがきっかけでした。

 

ーーそうだったんですね!では参加を決めた理由はありますか?

やはり海外ノマドの人たち、場所を問わない働き方や生き方をしている人たちに実際に会わないと、自分もノマドになれないのではないかと感じたのが1番の理由です。現役ノマドから直接学べるというのは価値があると感じました。

オンラインの仕事は何があるんだろう、どんなことをするのだろうと考えた時に、一度体験してみないと分からないだろうなと思っていたので、そのふたつの理由でノマドニアへの参加を決めました。

 

ーー参加国のジョージアを選んだ理由はありますか?

ノマドニアのプログラムじゃないと行かない国だと思ったからです。メキシコ回があったらメキシコに行っていたかもしれないです。

他の開催国は自分でも旅行とかで行けるので、ジョージア一択で決めていました。

 

自由にマイペースでいることができた仲間

ーージョージアでの思い出はありますか?

ジョージアでは、講座が開かれているオフィスに住んでいました。ノマドニア共同代表のKOHさんが、オフィスの一角にあるワンルームにベッドとデスクも置いて住めるようにしていて。

KOHさんがいない間はそこをノマドニア生に貸出していたので、そこを借りていました。

講座会場が近いのも良かったし、交流とかも含めてみんなが集まる場所になると思って。結果そこに住んで正解でしたね。

同期のメンバーはみんな主体性を持っていたので、講座が終わってみんなが課題をやっている中でも「部屋戻ります」と言って自由にできていたので、1番良い形を選択できたのではと思っています。

日本だったら一緒にご飯行くとか、みんなで作業しましょうと同調圧力が多少出たりするかなと思いますが、そんなこともなかったので。それがノマドニアの良さで、みんな自由に行動していましたね。

反対に一緒にいたい時はもちろん迎えてくれる雰囲気で、とても居心地が良かったです。あとは、私がフレスコボールのラケットを持って行っていたので、近くの空き地で同期のみんなでフレスコボールをしたのも、思い出のひとつですね。楽しかったです。

 

ーー参加者は自立していてそれぞれ自由に行動していますよね。ジョージアでの食事はいかがでしたか?

パンが個人的に美味しかったですね。日本の味がついている惣菜パンが苦手で、ジョージアのパンは本当に小麦だけのような味わいでした。食べ応えもありフランスパンみたいに美味しかったです。

ジョージアは外食すると少し高いと感じることが多く、住んでいた場所にキッチンもついていたのでスーパーで買い物すれば安くほぼ自炊をしていました。外食したのも1ヶ月の間で同期と一緒に食べに行った3回くらいでしたね。

あと、お酒は飲みませんが、スーパーで売っているお酒は安いなという印象を受けました。ビールが大きいペットボトルに入って売っていたり、ボトルワインが1000円とかで販売されていて。ビールの炭酸が抜けないのかなと思いながら見ていました(笑)。

 

ーージョージアはパンも有名みたいですね。観光はしましたか?

長距離バスと電車を乗り継いで国境を超え、トルコに弾丸で一人で行ってきました。トルコはすごく良かったです。観光地と言われるところには行ってませんが、断崖絶壁に教会があるというのを発見して、そこには絶対行こうと決めていました。

そこまでの行き方がネットでもあまり載っていませんでしたが、せっかくの旅なのでタクシーで行くのはつまらないと思いタクシーを使わずに、乗り合いバスのような乗り物に乗ってここに行きたいと言い続けたら到着できましたね(笑)。

 

体験したことで好きと嫌いが見えてきた

ーーでは、実際に10職種体験していかがでしたか?

1番面白いなと思ったのは、コーチングやコミュニティマネージャーが面白いなと思いました。人との対話、コミュニケーションは楽しく、魅力的だと思ったからです。

あと元々書くことが好きだったので、ライターに興味がありWebライティングの講座はいいなと感じましたね。逆にWEBデザインやホームページの制作は、あまり自分には向いていないなと感じました。

10職種それぞれ2日間ずつ講座がある中で、正直1日目で向いていないと思う講座もあったので、その講座は二日目を休んで自分の時間に使っていました。

 

ーー講座中でも自由に自分のやりたいことができるのがノマドニアの良さですね!講座が終わってからどのように過ごしていましたか?

基本課題をやっていましたが、散歩が好きなのでよく散歩をしていました。ジョージアじゃなくても正直できますが、本当に家の近くを散歩していることが多かったです(笑)。

あとはちょっとでも形になればと思っていて、クラウドワークスを見てできそうな案件に応募して、何か見つかればいいなと思い行動していました。

 

ーー講座中にクラウドワークスに応募していたんですね!実際その1ヶ月でお仕事に繋がりましたか?

周りでクラウドワークスに応募している人もいたので、僕もとりあえずやってみようやれば仕事に繋がるかもしれないと思って行動していました。その時応募したのが、Webライターと動画編集です。

そこで、1ヶ月のブログ記事を30記事作成するライターのお仕事が初案件として決まりました。毎日投稿じゃなくても良かったので、早めに記事を30記事書いて予約投稿まで作っていましたね。

その予約投稿が、きちんと公開されるか確認できるまでがお仕事だったので報酬の振り込みは少し後になりました。

たまたま受かったそのライターの案件は、実績も問われないようなブログの記事を作るという簡単なお仕事だったので、サクっと受かったのかなと思っています。それまでは、他にも応募はしていたのですがやはり実績もないですし、全然受からなかったですね。

 

飛び込むことで知った世界

ーー参加後に変化したことはありますか?

ジョージアで普通に生活していたら日本人を全然見ませんが、日本人ノマド探しをしてみると、こんなにもいるのかとびっくりしました。その環境に飛び込んでノマドっぽい動き方をしないとノマドにはなれないと思いましたね。

時間はかかるけど地道に腰すえてノマドの動きをしていたらノマドになれるだろうと、元々あった楽観的な思考がさらに強くなったなと思います。

あと、ポジティブでもありネガティブでもある感情ですが、ノマドニア参加中10職種インプット・アウトプットもしたけれど、日本に帰国するとやりたいことが分からなくなりました。逆にいうと自分の気持ちを改めて見つめ直すことができて、 帰国してから自分が大事にしている価値観とは何だろうと考えられるようになりました。

 

ーー今は何をお仕事にされていますか?

今は鍼灸師とフレスコボールがメインのお仕事になります。ただ、今現在は鍼灸師をお休みさせていただいていて、香川県在住のフレスコボールをしている方から、自由に暮らしているならうちに来てよとお声がけいただきました。

それがきっかけで、香川県へ試住しに来ています。そしてフレスコボールの指導も行っています。

鍼灸師のお仕事は、患者さんが過去に勤めていた時の方だったり、知り合いと紹介の方のみなので、奈良県に私が滞在している時に、県内のお家もしくは介護施設に伺って治療をしています。

 

ーー今後の展望はありますか?

多拠点で生活したいというのがひとつの目標ですね。国内外問わず海外でも生活できるし日本でも定住せずにどこでも住めるという形を目指しています。

そのためにはオンラインの仕事も必要と考えているので、今はWebライターをやりたいと思っています。

拠点は特に場所とかは決めていなくて、フレスコボールがやっている地域は行きたいなというのがあります。中国地方、宮城県、岩手県ですかね。

東北も盛んになってきているので。フレスコボールの普及も兼ねて試住しながら各地をまわるのはありかなと考えています。

海外で言うとやはり、フレスコボール発祥の地ブラジルに二、三ヶ月試住してみたいなと思っています。

 

ーーノマドニアに参加した感想をお聞きしていいですか?

参加して本当に良かったです。オンラインの仕事を学ぶのに、わざわざ海外に行ってオフラインで学ぶって正直やっていることは意味がわからないのですが、そこに意味があると感じています。

オンラインの仕事をオフラインでみんなで海外で学ぶのは、ノマドニアのコンセプトで考えるとすごく合っていて、その環境に自ら行くことによってやはりスイッチが入りますし環境って大事だなと思いました。

また、そこでかけがえのない仲間ができて、その時の思い出がこれからもずっと残るだろうなと思っているので、今でも参加して本当に良かったなと思います。

オンラインの職種をオフラインでしかも海外でという、この一瞬意味わからない言葉がやはりいいなって僕は思いますね。

 

ーーノマドニアはどんな方にお勧めしたいですか?

海外志向の方ですかね。自由をうまく使える人が海外志向の方に多いのかなと思っているので。これがベースにないとノマドニアに参加したメリットが受けにくいのかなと思います。

ノマドニアは基本的に何をするにも自由なので、その自由をうまく使える人が、講座に参加することで今後に繋げられるのかなと思います。

あとはフリーランスになりたい人ですかね。自由度を自分で作っていける人はすごくおすすめだなと思います。

主体的に自分の人生ゲームを作っていける人はノマドニアを上手く活用できる人ですね。

 

ーーお話しを聞かせていただきありがとうございました!今後の活躍も応援しています!

松井さんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。

日テレ「笑ってコラえて2時間SP」でも紹介され、全国の書店に並ぶ「海外ノマド入門」も多くのメンバーが掲載されています。また、ノマドニアは日本最大級のノマドフリーランスコミュニティでもあり、数百人にのぼる卒業生が世界各地で自由な働き方を実現しています。

詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。

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