今回はノマドニア卒業生の真木弘智さんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、今現在までのお話を伺いました。
インタビューを受ける人
- 真木弘智さん(32歳)
- 職業:映像ディレクター
- ノマドニア参加期:バリ島5期(2024年1月〜)
- 16Personalities:主人公(ENFJ)
- Xアカウント
- ポートフォリオ
- バリ島での出会いから生まれた作品
子供の頃からの興味がそのまま仕事に
ーー自己紹介お願いします!
真木弘智と言います。あだ名はまっきーです。
1991年の9月2日生まれ今年で33歳になります。北海道出身ですが、今は神奈川の横浜市に住んでいます。
ノマドニアは2024年1月に開催されたバリ島5期に参加しました。
ーーありがとうございます。参加前は何をされていましたか?
大学を卒業してから新卒で映像の制作会社に入りました。その会社で5年半ほど働いていまして、その後フリーランスとして独立しました。
ノマドニアにはフリーになって約5年くらい経った状態で参加しています。会社員時代も合わせると業界的には10年くらいになります。
ーー長期ですね!では会社員時代はどんなことをしていましたか?
いわゆるADと言われるようなポジションで働いていました。ディレクターとかプロデューサーが、番組やミュージックビデオを作る上でその下準備をするようなポジションですね。
例えば使用するスタジオのアポを取ったり、資料作成だったり。あとはカメラマンとか照明さんへの連絡とか、収録したSDカードのバックアップをしたりしていました。
結構多岐に渡る仕事をしていましたね。
ーー元々そういった業界が好きでしたか?
思い返すと子供の頃に、父親が卸売市場の仕事をしていたんですね。毎日、深夜の2時3時に出社して15時くらいに帰宅する生活をしていました。
だから僕が小学校から帰って来るとよく父親が自宅でテレビを見ていたんですよ。映画を見たりバラエティ番組を見たりドラマを見たりしていて、よく一緒に見ていました。
今思えばそれがきっかけなのかなと思っています。
ーー小さな頃からすでに興味を持っていたんですね!
それから中学生になった時には自分にも作れるんじゃないかと思い始めていました。大学を受験する時には、他にも建築とかデザインとか色々興味はあったので、それぞれ志望校を分けて受験したんです。
そこで受かった中から映像を学べる大学にそのまま入学しました。入学した大学ではメディア情報学部という、音楽や映像などいろんなメディアを学べる学部があって、その中の映像を専門にしているゼミに入り学んでいました。
そこで映像制作が楽しいと感じ、そのままその業界で働きたいと思い就活して映像の制作会社に入社しました。
ーー本当に業界歴は長いですね!
もうこの業界しか経験していないので(笑)。他の業界も経験してみたかった気持ちもありますが、今となってはこれで生活していくのが一番早いかなと思っています。
思い切ってフリーランスになった時に得られた自由
ーーフリーランスになった今はどういったお仕事をされていますか?
主な職種としてはディレクターだったりカメラマンだったり、あとはエディターと言われる編集を全部1人で行っています。
分かりやすい例えで言うと、2021年の東京オリンピックにオフィシャルで携わらせていただいたことです。オリンピックの選手村の横にホテルがあり、そこが記者会見場になっていたんですね。
メダリストがメダルを取った次の日にそこで写真撮影をしたり会見している様子を、ずっと僕は映像におさめていました。コロナ禍でしたので近くのホテルとそこの会見場を3〜4週間くらい往復するような毎日を過ごしていましたね。
ーーフリーランスになってそういったお仕事の依頼はどこからお話しがきますか?
会社員として働いていて4年ほど経った時、この会社での学びが一段落したと思い始めていました。転職も考えましたが、結局どこの会社に行ってもやることは変わらないかなと感じたのです。
その時フリーで活躍されているディレクターさんたちもいたのでその方々に相談しながら、クライアントさんにも退職を考えていると伝え挨拶をしながらやめる準備を進めていました。やはり独立することは不安だったので、退職後にはお仕事をいただけるような状態を作っておきたいと思い動いていました。
おかげでフリーになってからは、業界の繋がりがあったので新規で営業する必要は特になく去年までは全部人との繋がりや紹介をしてもらってお仕事をいただいていました。ラッキーでしたね。
ーーフリーランスになって変化はありましたか?
会社員の時の給料がとにかく低くて、社長から評価されていないんじゃないかと当時は思っていましたね。会社にいるともちろん、やりたくないこともやらなきゃいけない。
何でもスケジュールに突っ込まれて、自分でスケジュール管理ができなかったんです。ところがフリーランスになるとその自由が効くようになったのがすごく嬉しかったですね。
長年続けた業界が気づいたら楽しくなくなっていた
ーーそんな中、なぜノマドニアに参加しようと思いましたか?
フリーになってから5年間、ほぼ仕事相手が企業さんだったんです。大きい企業さんと仕事をするとクライアントとの間に代理店だったり制作会社だったり色々人が入ってくるわけですよ。
僕はそれがすごくやりづらくて。クライアントがどんな思いで作品を作りたいのかという気持ちが、割と代理店の解釈で僕に伝わってきたりするのもあまり気持ちよくないと感じていました。
それに制作物を提出しても特に感謝とかないですし感想を聞けることもなかったので、それが続くとだんだんこの仕事楽しくないなって思い始めていたんです。違う仕事をしたいなと考え始めていました。
ーーそうだったんですね。
それで、もう仕事はいいからとりあえずプライベートで世界一周してみたいなって思っている時に、ノマドニア創業者のルイス前田さんのインスタを発見して、この方もこれから世界一周するんだと思って見ていたんです。
そこでルイスさんって何をやっている人なんだろうと、色々みていた時にノマドニアを知りました。
ーーそこでなぜ参加を決めましたか?
10職種も体験できる、違うスキルを身につけたいという思いが強かったですね。その時僕の仕事上12月までは忙しくて、1月2月3月はそんなに忙しくなかったんですよ。
それもあって1月開催のところだとバリ島かジョージアの二択でしたが、ジョージアの航空券を調べたら意外と高いなと思って。バリ島なら近いし日本との時差も1時間でなにかあった時に対応できるからバリ島がいいなと思って参加を決めました。
得られた気づき、仕事のやりがいを再発見
ーーでは実際、10職種体験していかがでしたか?
10職種を知ったことで仕事で提案がしやすくなりました。自分が仕事をしていく上で今までは映像の提案しかできなかったけど、ホームページだったりLINEを作るならこんなことができますよとか色んな提案ができるようになったのも大きかったなと思います。
講座内容で言うならば映像制作をやっていたこともあり、その中でPhotoshopを使ってデザインするのも好きだったので、やはり制作系は好きなのかなと感じました。
あとフリーになって少し経ってから自分のポートフォリオがあった方がいいなと思い始めて、ホームページ制作をWordPressを使用して独学で作ったこともあったので割と感覚が掴みやすかったですね。
ーーそうだったんですね!他にはいかがでしたか?
逆にSNS運用はなかなか大変だなとは思いました。デザインすること自体は問題ありませんでしたが運用するとなると結構きついなと感じました。
僕がフリーランスになってから今までは、毎週・毎月と決まったことをやる継続案件をあまり持ちたくないと思っていてやっていなかったんです。それとちょっと近いなと思ったんですね。
SNS運用はどんなことをやればいいのかは理解しましたが、週に決まった数リールを上げたりというのはあまり性に合わないので仕事にしようとは思わなかったですね。改めて制作するものが好きだなと感じました。
ーーその職種が好きか嫌いかも体験したからこそわかったことですね!
そうですね。また今回コーチングの講座で、自分の理想像を深掘りするペアワークの時間がありました。その時たまたまペアになった同期のあかりんが元々コーチングのようなお仕事をしていたんです。
その子と話しているうちに、僕は応援したいとか頑張っている人のためになら映像制作を続けてもいいかなと思い始めて。その時ちょうどあかりんがクラウドファンディングでワークショップを開いていたんですが、それを全国に広げる活動の様子を撮って欲しいと声をかけてもらい一緒にやることになりました。
その辺りから、相手が欲しいものや思いを自分の耳で聞いて形にするのがすごく楽しいなと感じはじめました。僕がやりたいことって相手の想いに共感してその人のために映像制作したいんだと気づけたのが僕の中ではとても大きくて1番のノマドニアの成果だったかなと思っています。
ーーそれは大きな発見でしたね!
今までは正直そういうヒアリングをして提案するということがあまりなかったので、相手の気持ちを聞くところから映像制作につなげたいなというのは今年の動きの1つですね。だからきちんと会話して気持ちを聞いて映像を作るのも楽しいなと今は感じています。
そこからはクライアントともっとコミュニケーションをとりながら仕事をしていきたいと思い、たくさんの場所に足を運んだり人と出会ったりして大きな企業さん相手ではなく個人相手の仕事をするようになりました。正直収入という意味ではそんなに多くはないですが、ただ昨年よりは楽しいなと思っていてとてもやりがいを感じています。
ノマドニアの参加を決めた時は楽しもうというよりかは、何がなんでも違うスキルを身に付けたい勉強したいと結構真面目なマインドで参加していましたが、まさかこんなに同期とも仲良くなるとは思っていなかったので、自分でも意外でした(笑)。だけど結局こういった気づきがあって映像を仕事としてやっていこうとなったので結果的には良かったです。
まさかこんなに仲良くなるとは思っていなかった
ーーでは、滞在中の思い出はありますか?
実は参加する前に、そんなに正直ノマドニアの同期、参加者と仲良くなれるのかなと不安だったんですよね。それで滞在中に僕の妻に講座終了前の1週間だけバリ島に遊びに来てもらっていたんですよ。
僕、結構寂しがり屋なので後半遊びに来て欲しいって伝えていて。妻が来ている間はウブドへ行ったり寺院へ行ったり色々と観光していましたね。
でも妻は行動派なので僕らが講座受けている間、1人で遠くに行ったり1週間で僕よりも観光してるんだからすごいなと思っています(笑)。
ーー奥さんも一緒に楽しめたのは良いですね!同期の方との思い出はありますか?
バリ島最初の1週間はなんとなく宿を取ってから渡航していました。その後同期とシェアハウスしようという話になってシェアハウスで生活していましたが、まさかこんなに仲良くなると思っていなかったのでとても楽しかったです。
妻が来ている時はシェアハウスを出ていましたが妻は卒業する2日前に帰国したので、最後卒業してからまた別のシェアハウスに泊めさせてもらっていたんですよ。そこにいると同期じゃない人たちとも知り合う機会が多かったですし、すごく仕事もしやすくて自宅のような感じがして居心地がよかったなと思いました。
結局バリ島に来て最初の1週間以外は誰かと住んでいましたね(笑)。
ーー結果、滞在中にみんなと仲良くなれたのは良かったですね!
そうですね。だから最後、卒業してその日に帰る子たちとか次の日に帰る子たちがいる中で、みんな帰っちゃうのって寂しくなりましたね。
4日間連続とか毎日空港に、お見送りに行っていました。見送るのは寂しかったですね。
参加したことで自分の本当にやりたいことが見えた
ーー今後の展望はありますか?
ノマドニアに参加したことで、自分が共感した誰かのための映像制作をしたいという発見をしたので、そこをもっと広げていきたいと考えています。
今必死に活動しているけれど、その活動が世の中に知られていないという人たちとどうしたら繋がれるのかが課題ですね。そんな人たちと繋がれたら1番役に立てるのかなと思っています。
今考えているのは、例えばクラウドファンディングしている人たちって何かが必要で何かを知って欲しくてお金を集めたりするじゃないですか。そういった方たちと繋がるのが1番自分としてもチカラになれるのかなって思うんですが、まだ模索中ですね。
だから結構、日本全国行けるところは色々行きたいなと考えていて、今年ノマドニア卒業してからは『出会い』と『フッ軽』の2つをテーマに抱えているので呼ばれたらどこにでも行こうかなと思っています。
ーー今後は海外にでたいとかはありますか?
元々は世界一周したいなと思っていたんですよ。ただ今回ノマドニアが終わってバリ島から帰る時にトランジットでホーチミンに一泊したんですね。
その時に観光へ行きたいとか美味しい料理を食べたいという気持ちになれなくて、なんでなのかなと考えたんです。やっぱり寂しかったのと、誰かと共有したい思いが強かったんですよね。
観光して感動したりなにかを食べておいしいねとか、共感する相手がいないとなった時にモチベーションがまるでないことに気づいたんです。どこかへ行くなら誰かと行きたいし、もしくは知っている人がいる場所に行きたいなとその時思いました。
でも、今の仕事的に僕は撮影もするので海外に行ってノマド生活って結構厳しいかなと感じました。夢なんですけどね、1回くらいやってみたいんですけど。
初めてのコミュニティ。すごく新鮮で良かった
ーーノマドニアに参加していかがでしたか?
今まで同じ業種の人たちとしかほぼ関わって来ませんでしたが、ノマドニアに参加してからたくさんの人たちと出会って、いろんな職種の方や年齢も幅広くてすごく新鮮な体験でした。本当にすごく楽しかったです。
仲間を作るつもりはなかったのですが、たくさんのいい人たちと出会えたっていうのがやはり1番大きかったなと思っています。しかも社会人になってから経験できるってなかなかないので、それはすごくいい機会をもらいました。
自分に1番関係ないと思っていたコーチングの講座で大きな気づきがあったのも衝撃でしたが、思ってもないようなことがあるならやってみる価値はあるのかなと思いましたね。
ーーコーチングでの気づきによって今後の進む道が見えてきたんですね。
僕もそうでしたが、最初にまずスキルを身につけようと思って参加するじゃないですか。だけど自分って何がやりたいんだろうって、そういうものを発見してから講座を受ける方が全然マインドが違うと思うんですよね。
その方が熱の入り方も違うしやりたいことが明確になるから、その先の仕事にもすごく繋がりやすいような気がしています。軸を先に作るというのを、僕はノマドニアに参加する子たちにはやってもらいたいと思いますね。
ーーまっきーさんからみてノマドニアコミュニティはいかがですか?
僕、コミュニティってものに初めて入ったんですが、たくさんの方と意見交換できるのが良いなと感じました。ノマドニアは何か困りごとがあった時に、誰かこれできる人いない?って呼びかけたら作ってくれたり、助けてくれるようなコミュニティだなと思っています。
その後別のコミュニティにも招待してもらって入りましたが、コミュニティ内で生まれる仕事もあったり出会いがあるのはやはりコミュニティの良さだなと感じました。それに頼める人が知り合いにいるっていうのも心強いですよね。
ーーノマドニアはどんな人にお勧めしたいですか?
繰り返しになるのですが、僕の場合はずっと映像業界にいたのでほとんどその業界の人たちとしか会うことがなかったんです。だからノマドニアに参加したことで本当にいろんな業種の人たちがいたので、そういう人たちの話を聞くのはすごく面白かったなと思います。
そこは僕と同じように、同じ業界の方としか接点がない方が参加してみたら新しい発見があるような気がします。あと年齢も僕が入った時は19歳から40歳までいましたが全員敬語とか使わずに話しができてそれも新鮮でした。
卒業後に帰国してからもみんなバラバラなのでそういった意味では日本全国に友達ができたという感覚はすごい面白かったですね。大阪行ったら大阪で会おうとかその感覚はやはり良かったです。
このコミュニティにいると心強い気がしますね。フリーランスって一人になりがちだけど、お互い頑張っている感じがして、今あの子こんなことやってるんだなとか分かるので共に成長していけたらいいですね。
それで将来一緒に仕事できたら面白いなと思います。
ーーありがとうございました!今後の活躍も応援していますね!
まっきーさんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。
日テレ「笑ってコラえて2時間SP」でも紹介され、全国の書店に並ぶ「海外ノマド入門」も多くのメンバーが掲載されています。また、ノマドニアは日本最大級のノマドフリーランスコミュニティでもあり、数百人にのぼる卒業生が世界各地で自由な働き方を実現しています。
詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
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