今回はノマドニア卒業生の小池伶河さんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、今現在までのお話を伺いました。
インタビューを受ける人
- 小池伶河さん(26歳)
- 職業:業務効率化/元ジョージア現地サポーター
- ノマドニア参加時期:ジョージア10期(2023年1月〜)
- MBTIタイプ:ISFP(冒険家)
- Xアカウント
大学を辞めて海外で働こうと考えていた
ーー自己紹介お願いします!
小池伶河と言います。2023年の1月にノマドニアのジョージア10期に参加して1年半ジョージアに住んでいて、先月日本に帰国しました。
今は業務効率化をメインに仕事をしているんですが最近は、会社を建てようと色々動いています。
ーーノマドニア参加前は何をされていましたか?
参加前は22年の9月まで大学生でした。コロナも挟んだりしていたので、大学にはあと1年通わないといけないという状態だったのですが。
1年学費を払っているよりもやめて就活した方が自分のためでもあるし親のためでもあるなと思って大学を辞めました。そこから1ヶ月くらい就活したんですが結局、就活自体が嫌だなと思って就職活動もやめました(笑)。
就活をやめた理由のひとつとして、当時もうすぐ24になる年だったんですが、24歳になるまでバイトはしていたけど社会人経験ないという人が、いきなり就職しますと言っても絶対就職できないなと考えて。だったらやめた方がいいなとその時思いました。
そのあと、就職しないならフリーランスしかないと考えていたけど、当時コロナだったり戦争とかいろんな影響があって日本円が初めて150円超えたタイミングだったんです。そこで、海外での就職とか海外でフリーランスする方法を探していた時にノマドニアを見つけました。
ーー元々海外へ出ようと考えていたんですね!ノマドニアはどこで発見しましたか?
当時、インターネットでインドネシアとかマレーシアの就職先を探していました。ただコロナの後でビザが厳しくなっていて、大卒だったらすぐにビザが取れたんですが高卒だと社会人経験8年必要と書いてあったんですね。
それは無理だなと思って。海外に出るためのビザも取れないならフリーランスしかないと思ったんです。やっぱり日本って税金面とか色々厳しいじゃないですか。なので海外にさっさと出ようと思って出たのがきっかけです。
そこから、「海外・就職」とか「海外・仕事」みたいな「海外で働く」という単語で検索していてノマドニアを発見しました。
ーーたくさんの選択肢がある中で、ノマドニア参加を決めた理由はありますか?
何かしら仕事はできないといけないと思っていたので、10職種の体験ができるところ、その上でいろんな人に出会えるのは参加する価値があるなと思いました。年代問わず性別問わずいろんな人が集まっているのが楽しそうと思ったのが参加を決めた理由です。
参加を決めた当時は、開催国がバリ島かジョージアの2カ国だったんですね。バリ島も楽しそうだなとは思ったのですが、ただノマドニアの発祥がジョージアだったので、そこでやる理由が何かあるんだろうなと感じジョージアを選びました。
すぐにLINE登録して、無料相談会に参加して、応募して、見つけてから3日くらいでした。
ーー行動が早いですね!そこからすぐに渡航したんですか?
まずは、ジョージアに行くためのお金を貯めなきゃいけないと考えていました。当時はノマドニアの開催が直近だと1ヶ月後だったので、それだと金銭面的に無理だなと考えて、次の回に申し込みをしました。
そこから高速道路の警備のバイトを、月曜日から金曜日まで帰らずに4週間続けて働いて大体100万くらい稼ぎました。
ーー参加するまでの行動力も素晴らしいですね!
でもとても必死でしたよ。1ヶ月半の間、他にも単発の仕事も入れて働いていたので。
それでパソコン買ったりノマドニアの参加費用と航空券とか全部諸々払って、手元に残っていたのは生活のための初期費用30万円くらいでしたね。
実はジョージアへ行くと決めてから、オンラインでジョージアの家を探して、渡航前に家を借りていたんですよ。僕はホテルとかじゃなく元々向こうに住むつもりで参加を決めていたので「先に送金するから1月10日から住めないか」とメッセージを送って、賃貸契約をしていました。
困りごとを聞いて好きを実践したら収入に
ーーでは、10職種を体験してみてどうでしたか?
実際、総じてできそうだなと思っていました。自分でも仕事の探し方だったり、こうすればできるだろうなと感じていて。
デザインだけはできないのでデザイン2職種はやっていませんが、実際に自分が経験した10職種のうち8職種をその後仕事としてやりました。今も継続しているのは少ないですが。
とりあえず1案件2案件やって月5万円くらいは稼ごうと決めていたので、最低限生活できるくらいは稼いでいたなと思います。
ーー多才ですね!初案件とか初めての収入の部分を教えていただけますか?
初案件を受けたタイミングと収入のタイミングがちょっとずれていて。初案件としては、ジョージアで講師をしていた方から名簿のデータベースを管理するアプリを作って欲しいというのが初めてでした。
ーー講師側からお願いされたんですね!
ライティングの講座でAIに触れたんですよ。ちょうど去年の1月にChatGPTが全体的にすごいと言われ始めたタイミングで、自分も実際に触ってすごいなと思っていて。
それで、もう1つ文字起こしするAIがあるんですが、それがパソコンだと使いづらいよねって話をしていて、僕がサクッとMacのアプリを作ったんですね。それがきっかけでその後、講師の方から案件を頼まれたのが初案件になりました。
ーーサクっとアプリ作ったという部分で、ノマドニアに参加する前から得意でしたか?
得意というか知らなくても調べて色々するのが好きで、別に得意ってわけではないんですよ。やってみよう、やってみたいと思って分からないこと全部調べてやるのが好きなので、得意ではないです。
ただインターネット系とか技術系は知識として見るのは好きです 。それを仕事として実践したことがなかったので、そういう実践の場をくれたのが初案件でした。
結局、使用変更があったりと後ろに響いてしまい、収入としていただいたのは3ヶ月後くらいでしたね。
その前の初収入としては、ノマドニアのコミュニティ内で「iPhoneでこういうことできたらいいんですけど」と困り事を相談受けて、すぐ作って渡してと2・3時間くらいのやり取りだったんですが、iPhoneのショートカット機能を作って渡したのが収入としては初めてです。
できることを全て試して、自分の好きが見つかった
ーー1年半ジョージアに滞在していて軸としているお仕事はありましたか?
ノマドニアが終わって半年間くらいは軸を逆に作らないようにしていて何でもやる状態にしていました。なのでノマドニアで経験した10職種のうちの8職種は自分ができそうと思った仕事を次々と案件に応募してやっていましたね。
全部クラウドワークスとかそういう系なんですが。半年経ったくらいで、業務効率化だったりコンサルとかエンジニアに近いのですが、困り事を聞いて解決策を提案するという一連の流れが自分も楽しいし、収入にもなると思ってそれを軸に置き始めました。
ーーいろんな職種を実際に案件を受けて試してみたってことですか?
そうですね。 ライターやりながら動画編集制作をやったり、どれも4ヶ月とか続けたわけじゃなくて、これで食べていく未来が見えるか見えないかの判断を、それくらいの期間でつけようと決めていました。
無理だったらやめればいいと思っていましたね。
ーー業務効率化は簡単に説明するとどういうことでしょう?
言葉で言うとDX化の推進の一部ですね。デジタルトランスフォーメションって言うんですけど。今やっている業務から「ムリ」「ムダ」「ムラ」をなくすことで仕事量を減らし、その上で今までと同じ成果を出せるようにします。
例えば紙媒体でやっていた仕事、データ集めたり顧客データを全部ファイルで溜めてる会社とかあるじゃないですか。それを、データベースというものがあるのでこっちで管理した方がデータも数値化しやすいしグラフに表すのも時短できますよと提案してあげるんです。
全部データ化した上で、使い方をコンサルするのが一連の仕事ですね。
ーー色々試した結果、業務効率化が自分の中で1番楽しかったですか?
そうですね。もちろん他の仕事で楽しかったのもあるにはあるんですが、業務効率化ってあまり人がやっていない仕事だからこそ、お客さんと直接関わることが多くて。実際に作ったものを見せた時のお客さんの喜んでくれるリアクションを見るのが楽しくて、やっているのはあります。
ーー今は、業務効率化のお仕事を主にされていますか?
そうですね。大体常に2・3件は抱えている感じです。契約してから、初めは大きな開発をするんですが、その後何もやらない月もあったり。大きい開発や調整をお願いされたら、プラスの案件として受ける感じです。
相手が求めていることときちんとすり合わせをするので、1つの案件に結構時間がかかりますね。検討違いなもの作って、作り直すのも嫌ですし。
クライアントの認識を超えるくらいのものを作らないと、便利になったって分かってもらえなかったりするんですよ(笑)。
その後は、基本的に自分が担当させてもらったら、その後も関係が続くような感じではやっているのですが、毎回会社のために大きな開発をしているわけではないです。
ノマドニアがきっかけで1年半暮らしたジョージア
ーー滞在中の思い出はありますか?
ジョージア10期は参加人数が6人だったので少なかったんです。当時、僕は最年少でしたが、みんな大人な感じだったのでそれはすごくやりやすかったです。
世界遺産の街にも出かけたりしましたが、そもそも自分が会場からすごく遠い場所に住んでいたんですよね。バスで1時間かかる地域で、毎回タクシー代もかかるから駅まで高かったりとか、結構ストレスだったんです。
それもあって僕はお酒も飲めないし飲み会とか夜の楽しみとかはなかったんですよね。ただ講座の後のお昼ご飯はたまに行っていました。
ーージョージアは長く滞在できるので自分の講座の前後の人とかとも接点が持てますよね!
そうですね。長くジョージアにいると後から来た人もそうだし、前から滞在していた人にも関われるのは良かったですね。
それに、ジョージアの日本人コミュニティって小さいのでノマドニア外でも繋がりがあって、日本人経営のバーをノマドニアを卒業してからお手伝いしたりもしていました。そういう人との繋がりは有り難かったです。
ーージョージア現地サポーターも長期でしていましたよね?
はい。僕が10期を卒業して14期から現地サポーターをやり始めました。
前任の方に、やりたいですってこともちょっと言っていたんですよ。そしたら、ちょうど1年たつし交代の時期かなと考えていたみたいで。同時のタイミングで、運営から声をかけてもらい現地サポーターになりました。
そこから、帰国直前まで担当していたので約1年間、現地サポーターをやらせていただきました。全部の期が自分たちの10期よりも参加人数が多かったので、羨ましさもあり10職種体験してる人達をすごく楽しそうだなと思って見ていました。
ーー1年も現地サポーターしていたんですね!今回帰国した理由はありますか?
現地サポーターを1年やって満たされたわけではないのですが、これ以上ジョージアの現地サポートとか顔みたいに居座ってもあまりよくないのかなと思って。全然ネガティブな感情ではないのですが。
あと、元々1年経つくらいに帰国するか場所を移動するかは考えていましたね。それで帰国しようと思い、今年の1月頃に日本行きのチケットを取りました。
そのあとは終わりを決めたからもう少し自分の色を出してもいいかなと思って。その前の半年間の現地サポートはノマドニアの色を壊さないようにと考えてやっていたので、もう少し自由度を増してやろうかなというのは思っていました。
ーー1年半住んでいた現地での生活はいかがでしたか?
現地の方は普通に英語が通じる人は通じるけど、通じない年代とかがあってその年代は全然通じないんですよ。無理やりロシア語だったりジョージア語で喋ってくるという感じで。でもそれなんかも含めてGoogle翻訳を使えば全く問題なかったです。
そういう意味で言うとジョージアは日本よりすごく不便でした。帰国して思うんですが、やっぱりジョージアは不便だったなって思うんです。 けどそれが心地いいんですよね(笑)。
バスも時間通りに来なかったり、電光掲示板にあと1分で来るって表示されていても15分待たされるとかざらにありました。でもそれくらい大丈夫って心に余裕を持って動けるようになったのはジョージアのいいとこでもあると思います。
サポーターとして関わってきたからこそ卒業生にも関わっていきたい
ーー今後の展望はありますか?
今の仕事の業務効率化をずっとやっていてもいいんですが、そもそも飽き性なのでそればかりやってると飽きてくるんです(笑)。
冒頭で言った会社を立ち上げるというところも、今動き出しているので経営もちろんそうなのですが、関わってくれる人たちがどうしたら働きやすいかを今は考えたり実行に移してるので、それをどんどん押し進めていきたいなと考えています。
ーーどんな分野の会社ですか?
簡単に言えば、基本的にリモートアシスタントの会社なんです。 ただリモートアシスタントってどちらかというと何でもできるゼネラリストじゃないですか。そこだけではなくてスペシャリストにお願いするようなことも大体できますという会社にしたくて。
例えば動画編集をお願いされた場合、それをスペシャリストたちがやってくれます。ただ、カット編集とかテロップ入れは時間かかるので、そこはゼネラリストの人たちにお願いして。
ゼネラリストの人たちと、スペシャリストの人たち両方ともかきあつめて、それがノマドだったら24時間対応できるのもあり、全般的になんでもできるという会社ですね。やっぱりノマドニアってそういうところじゃないですか。
スペシャリストも集まるしゼネラリストも集まるところなので、ノマドニア卒業生が働ける場として、仕事をうまく繋げられる会社になれればいいなと考えています。
ーーノマドニアはどんな人に勧めたいですか?
年代とか関係なく「何か」をしたいと思った人にお勧めしたいですね。何かをしたいんだけど、日本は○○だからできないなど日本が理由でやりたいことを邪魔しているようなら参加すべきだなと思います。それが犯罪行為じゃなければの話なんですけど(笑)。
ノマドニアに参加するきっかけにもなるし、色々アイデアを持っている人たちが集まっている場でもあるので、そこをうまく活用してもらえたらなと思います。
ーーノマドニアコミュニティの良さってどこだと思いますか?
いい意味でコミュニティ内の空気が緩いですよね。ただ、その緩さにかまけてみんなが何もしていないわけじゃなくて、行動している人たちも緩い雰囲気を出しつつ、ただ裏ですごく努力しているというのが伝わってきますね。
熱が伝わってくると自分も行動しようという気持ちになるので、そういう意味ではいい雰囲気だなと思いますし、 それが悪い方向に動くことはあまりないかなと思います。
コミュニティ自体も大きくなってきているのでいろんな人たちが集まっていて、参加した人たちが、その熱にのせられて色々と行動できるのも良いと思いますね。イベントとかオフ会も企画してくれるし、とてもいい動きなんじゃないかなと思います。
ーーありがとうございました!またジョージアでの現地サポーターお疲れ様でした!今後の活躍も応援していますね!
リョウガさんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。
日テレ「笑ってコラえて2時間SP」でも紹介され、全国の書店に並ぶ「海外ノマド入門」も多くのメンバーが掲載されています。また、ノマドニアは日本最大級のノマドフリーランスコミュニティでもあり、数百人にのぼる卒業生が世界各地で自由な働き方を実現しています。
詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
ノマドニアは世界6都市で開催している海外ノマド体験です。1ヶ月で10種類のノマド向け職業を経験することで、想像ではなく手…
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?