ノマドニアに参加したことでたくさんの経験ができた

今回はノマドニア卒業生のスズさんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、現在までのお話を伺いました。

 

インタビューを受ける人

  • スズさん(21歳)
  • 職業:SNSディレクター/Webライター
  • ノマドニア参加期:チェンマイ特別回(2023年11月〜)
  • 16Personalities:運動家(ENFP)
  • Xアカウント
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ノマドニア編集部
こちらの記事はノマドニア編集部よりお届けします!

 

海外で暮らしたい思いを抱え

ーー自己紹介お願いします!

名前はスズです。年齢は21歳で出身は鳥取県です。ノマドニアは2023年11月のチェンマイ特別回に参加しました。

現在は、SNSアカウントのディレクターと留学サイトの記事の修正をする仕事をしています。

 

ーーありがとうございます!参加する前は何をしていましたか?

高校を卒業してから2年間IT企業で働いていました。当時海外で暮らしたい思いがあり、IT企業なのでリモートワークができると思い代表に打診しましたが「うちはリモートワークはできない」と言われて。それならと思い退職しました。

 

その後オーストラリアにワーキングホリデーへ行こうと考えていたので、資金を貯めるために4ヶ月くらいリゾートバイトをすることにしたんです。和歌山県の白浜でレストランのサービス業と、兵庫県の城崎温泉で旅館の仲居さんのお仕事をしていました。

 

ーーなぜ海外で働きたいと思っていましたか?

中学生の頃に県の支援を受けてシンガポールに行ったことがあって、初めての海外でホームステイをさせてもらいました。目に触れるものすべてが新鮮で、日本にいるとインフラも整っているし穏やかに過ごしていけるけれど、海外だと言葉も通じず試練があったりする中でなんとなく言いたいことが分かるようになったり、それを乗り越えた時に現地の人と繋がれている感覚がして楽しかったので。

 

日本以外の国や場所へも行ってみたいと思ったことが、海外に興味を持ったきっかけですね。

 

ーーその想いをずっと抱えていたんですね

高校でもサンフランシスコへ行ったりたびたび海外には触れていましたが、高校2年生でコロナが流行り始めてしまったんです。高校を卒業してすぐに社会人になりましたが、コロナ禍が長引いていて海外には行きづらかったんですよね。

そんな中で三連休を利用して韓国へ旅行したことがあって、2022年の梨泰院の事故の時にちょうど近くにいたんです。たくさんの若い方が亡くなられた事故だったのでどうしても他人事としては捉えきれなくて。

 

日本でも同じですが、自分もいつ海外で旅をしていて事故に巻き込まれたり身動きが取れなくなったりして、やりたいことができなくなってしまうかわからない。そうなってしまうのは嫌だなと感じて。

その一件がきっかけで人生何があるかわからないから、やりたいと思ったことはやっておきたいと思い、海外へ出てみたい想いはもともとあったのでリモートワークが叶わなかったから退職を決めました。

 

ーーそれで退職してワーキングホリデーに行こうと?

まず海外で暮らしてみたいという想いがありました。ドルが稼げることと、当時オーストラリアのワーホリは日本人がたくさん行っていたので、本当に何も考えずにオーストラリアへワーホリへ行こうと考えていましたね。

それでビザも取得していましたが、結局ワーホリへ行くことはありませんでした。

 

実際のノマドに会ってみたかった

ーーノマドニアはどこで知りましたか?

ちょうど参加の半年くらい前にリゾートバイトで暇な時期があって、ずっとスマホを見ていました。その時にタイのチェンマイで行われるコムローイ祭りをSNSで見て「この綺麗な祭りに行ってみたい!」と思い、コムローイ祭りについて調べていたらノマドニアの広告がでてきたんです。

広告を見てとても興味があったので、ノマドニアについて調べてそのまま相談会に参加しました。コムローイ祭りがきっかけで、ノマドニアを知ったという経緯です。

 

ーーそれでワーホリを辞退したんですね

ワーホリのビザを取った当時は何も考えていませんでしたが色々調べていたら、オーストラリアは日本人や他の外国人で溢れ返っていてあまり仕事がないこと、英語もしっかりと話せないと仕事が取れない、給料も高いけど物価も高いから家賃も高いといったマイナスな情報が自分の中で響いてきていました。

 

ワーホリと今自分がやりたいことを天秤にかけた時に、そこまでオーストラリアのワーホリに行きたいと思えなかったんです。あと単純にリゾバが楽しかったので、まだ続けていようと思いました。

 

ーーワーホリをやめてノマドニアに参加したいと思ったのはなぜですか?

リゾバは楽しかったですが、ホテルでの接客業は人前に立つお仕事でずっと立ちっぱなしの体力勝負な部分があるので、将来的に続けていくことは難しいと考えていたんです。接客業は大好きでしたが、他に何か考えないといけないと感じていました。

 

そんな時にノマドニアを知って、そもそもノマドという言葉自体を知らなかったので「ノマドって何?そんな人がいるの?」と興味を持ちました。職業体験は前職がITのベンチャー企業だったこともあり何でもさせてもらえて、リモートアシスタントやコーディングも業務としてはしたことがあり、ノマドニアの職業を体験するというよりもノマドに実際に会ってみたいと思ったことが参加を決めた理由です。

コムローイ祭りに行くついでに、ノマドニアにも参加しようと思いました。

 

ーーそうだったんですね!でもそんなに安い金額ではないと思いますが躊躇はしませんでしたか?

そうですね、それは本当に思いました。その時に初めて分割払いをしたんです。

だからまとめて払わなくてもいいし、コミュニティに入ることを考えた時に「絶対参加費を回収してやるぞ」と思って参加を決めたので、参加費を回収してからその後のことは考えようと思いました。

 

たくさんのノマドに会って感じたこと

ーー実際10職種を体験していかがでしたか?

前職でECサイトの運営を主にやっていたので、人の行動を追跡したりそれを元に分析していくマーケティングは好きだなと感じました。WebやITといったオンラインで働く仕事に対してはまったく抵抗はなかったですね。

 

動画編集は唯一したことがなかったので、人の心理を考えながら動画を作っていくことが楽しかったです。クラウドワークスにもたくさん募集がでていたので、お金を稼ぐハードルは低く自分にもできそうだなとは感じていました。

また、もともとコーディングは得意ではありませんでしたが、コードを書くことが嫌なのかエラーが出た時にそれを修正することが嫌なのかを細分化して考えられたことが良かったです。ワークショップをしていく中で、自分のできるできないや好き嫌いが職種だけではなく作業工数でも知れたことにも満足しました。

 

ーー滞在中の思い出はありますか?

チェンマイで過ごしていて居心地がよく、もう少し滞在したいと思いビザを延長して2ヶ月弱滞在していました。滞在中は滞在先が合わなかったら嫌だったのでホテルを変えたりして、最終的にいいホテルが見つかりそこには2〜3週間滞在していました。

 

同期とは講座が終わった後にランチに出かけたり、午後の課題が出た時にできないところを教えあったり、どこか遠くへ行くよりかは近所で過ごすことが多かったです。チェンマイの街を探検したいと思っていたし、あまり集団行動が得意ではないので同期とどこか遠くに出かけたりは特にしませんでしたね。

市内のカフェや飲食店を地元の人に聞いてみたり、現地サポーターしていた方がインフルエンサーの方なので写真映えするカフェを教えてもらって行ったりしていました。

 

ーーチェンマイはノマドの聖地と言われていますが、会いたかったノマドに会えましたか?

私の想像するノマドは多くの人が思う「お金を稼いで旅をしている」といったノマド像でしたが、いろんなノマド生活をしている人に出会えたことが自分の中でも印象的でした。

 

ノマドを細分化してみると本当にいろんな方がいて、オンラインで稼ぎながらいろんな国で試住を繰り返して生活しているノマドや、日本の企業に務めながらフルリモートで働いて海外生活している会社員ノマド。自分のビジネスを持っている外国人の方も少ない時間でお金を稼いで隙間時間は観光していたり、いろんな形のノマドをしている人にチェンマイで出会えたことは刺激になりました。

自分の軸で生きられることがノマドの働き方なのかなと感じましたね。

 

ーーノマドニアに参加したことで変化したことはありますか?

好きなことを仕事にしようとかワクワクすることで稼ぐといったノマドニアの理念と反しますが、好きなことをして生きていかなくてもいいのかなと思えるようになりました。

というのも、小学生の時からYouTubeを見ていて「好きなことで生きよう」みたいなコンセプトが多く、その影響もあって自分の好きなことについて小さい頃から考えていました。でもすごく好きと思えることも特になく、自分の好きなことをひたすら探していた時期もありましたが、結局これといって好きなことが見つからずに見つかったとしても好きなことを仕事にしたいと思えなかったんです。

 

そんな時にノマドニアの講師の1人に「好きなことではなくても自分のスキルでお金を稼いで生きていく」といった スタイルの方がいらっしゃって、私にはその方の考え方が近いと感じました。自分の今あるスキルで稼いで生活していけることもまた1つの生活スタイルで、それもそれでいいのかなということに気づかされました。

自分の好きなことを必死に探さなくても稼げるなら、それでいいと思えたことが大きかったです。

 

自分の強みを活かした仕事

ーー卒業してからはお仕事はどうされましたか?

チェンマイにしばらく滞在しようと思ってビザも延長していましたが、久しぶりに銀行口座を見た時にお金がないことに気づいたんですよ(笑)。お金があると思っていましたが、なかったので「稼がなきゃ!」と思ったことがきっかけでクラウドワークスで案件に応募しました。

お金を稼ぐということにフォーカスして、自分が今持っている前職のスキルを活かせることを考えた結果、卒業して1週間後くらいにECサイトの事務仕事に採用されました。未経験ではなかったので割とすぐに採用されたのかなと思っていて、その後5ヶ月ほど継続してお仕事をしていました。

ただフルコミットのお仕事ではなかったので収入と支出が合わず、これ以上チェンマイに滞在できないと思い帰国しました。

 

ーーそうだったんですね

そこで本当にお金がないから稼がないといけないと思い、ドル稼ぎが流行る一歩手前くらいの時期だったので、知り合いにUpworkを教えてもらい海外のサービスを日本市場に持ってくるお仕事をしていました。

それは大きい収入源のひとつになっていて、3ヶ月ほど続けていましたが打ち切りになってしまい、やはり時給で考えた時にドルと日本円だと同じ仕事をしていてもドルの方が高く、ドル稼ぎ自体が楽しかったのでまたUpworkでお仕事をしていました。

 

ーー現在のお仕事を詳しく伺ってもいいですか?

知り合いの方に紹介していただいた流れで、SNSアカウントのディレクション業務をしています。前職もディレクションをしていたので「早急にディレクターを探している」と声をかけてもらい、SNS運用はあまりしたことがありませんでしたが、タイミングも重なりもう1年ほどお仕事をさせてもらっています。

いろんな中小企業の会社さんのTikTokやInstagram・YouTubeショートのディレクションをさせてもらっていて、動画編集者や台本作成者と協力してクリエイティブを作ったり、納期までの調整や競合調査をしてクライアントさんと話し合ったりが主な仕事内容になります。

 

ーーもうひとつのお仕事はどんな流れで?

ディレクション業務と並行して仕事を探していた時に、留学サイトの代表の方がX(旧Twitter)で「こういう人材が欲しい」といった内容をつぶやかれていたのを見て「いけるかも」と思いDMを送ったことがきっかけでした。Xでお仕事に応募とかしたことは今までありませんでしたが、大きな会社だし安全そうだと思いDMを送ってみたんです。

当時募集されていた仕事内容とは違いますが、私が将来的にしたい仕事を違う部署で募集しているからと掛け合ってくださって、今のお仕事に至っています。留学サイトの記事のリライトや、提携先から来た留学に関しての記事を入稿したりといったことをしています。

 

本当に運が良いというかタイミングもよくて、このふたつが稼働時間的にも収入源としても今はいちばん大きいです。

 

安心感があるコミュニティ

ーー今後の展望を伺ってもいいですか?

去年の夏にノマドニア講師のお話をいただいてバリ島へ行きましたが、バリ島の中を短期間で2〜3拠点変えたり日本でも旅行へ行ったりと予定を詰めていた時期がありました。その時に感じたことが、あまり短期間で移動すると自分も疲れちゃうし仕事も追いつかないと思って。

今後は短期間での移動はやめようと思っていて、滞在しているその土地のことを知りながら仕事も調整できることが理想で、1ヶ月以上同じ国や場所にいながらお仕事をしていこうと思っています。今はフランスにいますが、ここでも1ヶ月以上滞在する予定です。

 

ーーお仕事はどうしていきたいですか?

今頂いてるお仕事は続けていきつつ、不労所得を得てみたいということが今年の目標でもあります。多分同世代に比べたら体力があまりなく気温と気圧にやられやすいので、昼寝しても起きられなくて2時間くらい寝ちゃうんですよ(笑)。

 

お金を稼げる手段っていろいろあるじゃないですか。自分のビジネスを作ってもいいし投資をしてみるとかまだ具体的には考えていませんが、自分が働いていない時間も不労所得を得られる年にしたいと思っています。

好きなことがないからこそ、お金を稼ぐ手段を色々経験してみたいですね。

 

ーーノマドニアに参加した感想を教えてください

参加する前や参加中とか卒業直後にはあまり感じていませんでしたが、 いちばんはやはりノマド最大のコミュニティに入れたことが良かったです。皆さん圧倒的に私より年上の方が多いので、いろんな方の働き方を知れたりフリーランスの大先輩や会社員しながらノマドしている方とか、いろんな方に出会えたことは本当に自分の財産になったと思っています。

 

それにノマドニアの講師のお仕事もノマドニア卒業生だからアサインしていただいたと思っています。ノマドニアがなかったらできていない講師業というお仕事なので、本当にたくさんのことを経験させてもらえました。

しかも参加した時は20歳だったので若く見られるから年齢はあまり出したくありませんでしたが、ある方が「年齢も武器になるから」と言ってくださったんです。そこで年齢をあえてだして「講師をします」と言ったら皆さん興味を持ってくださって、覚えてもらいやすくなったりして先輩方の施策を知れたことも面白かったです。

 

ーースズさんからみたコミュニティの良さはありますか?

誰かがノマドニアのSlack内で質問をした時に、誰かしらが反応して返信が返ってきていることが本当にすごいなと思っていつも見ています。コミュニティを作っていく上で大切ですが、誰も否定しないところもいいですよね。

今後もし自分が疑問に思ったことをSlackで発信したとしても、否定されないし誰かから返信が返ってくるという安心感があるコミュニティだなと感じました。

 

ーー参加を検討してる方に伝えたいことはありますか?

参加を迷っているなら絶対に参加した方がいいと思っています。今回もそうですけどいつ何が起きるかわからないですし、参加したかった国があったのに参加できなかったとか、参加費用の面もあると思いますがそれはどうにかしつつ参加できるならした方がいいと思っています。 

私も「人生いつ何が起こるかわからない」と感じたことがきっかけで人生の方針を変えてきたので、今やりたいことをやろうということは本当に思いますね。行動したことで後悔することはほぼないと思っていて「挑戦の先には成功か学びしかない」と小さい頃に誰かから聞いて、その言葉は今でも心に残っています。

 

行動して何かを感じてそれをまた次に活かしていけばいいと思っているので、迷っている人は参加してみるのもひとつかなと思っています。

 

ーー貴重なお話ありがとうございました!今後の活躍も応援していますね!

スズさんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。

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