今回はノマドニア卒業生の渡邉裕依花さんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、現在までのお話しを伺いました。
インタビューを受ける人
- 渡邉裕依花さん(29歳)
- 職業:取材ライター/求人原稿ライター/ノマドニア運営
- ノマドニア参加期:バリ島1期(2023年4月〜)
- 16Personalities:運動家(ENFP)
- Xアカウント
ライターになりたくて会社を退職
ーー自己紹介お願いします!
渡邉裕依花と申します。年齢は29歳で岐阜県出身です。 私がノマドニアに参加したのはバリ島1期なので2023年の4月ですね。
岐阜を中心に東京との2拠点生活をしながら、好きな時に好きなだけ海外に行く生活をしています。
仕事は取材ライターをメインに、地域の情報誌や求人原稿ライターという求人原稿を執筆しています。ライター以外の仕事ですと、ノマドニアの運営メンバーとして相談会の担当もしています。
ーーありがとうございます!ノマドニア参加前までは何をしていましたか?
東京で求人広告を売る営業を4年半していました。営業時代から取材現場に付いていくことも多々あり、現場に一緒に行くとライターの方たちがいつも楽しそうに仕事をしている姿をみて、ライターになりたいと心のどこかで思っていました。
同時に、営業を辞めたいという気持ちも抱えていたんです。会社内でライター職がある部署に異動することもできましたが、異動希望を出していてもなかなか叶わずにいました。
営業をして4年半経った時に「私が最短で異動できるのはあと何年ですか?」と社内のいろんな人に聞いてまわったら、みんなにあと2年と言われたんですよ。 営業職も終電まで残業があるようなハードなタイプで、あと2年もこの忙しい営業はできないとその時に感じました。
またこのまま2年経った時に、本当に自分がライターをやりたいと思うかもわからず、岐阜に帰省したい気持ちも重なって今がタイミングだと思い退職しました。
ーー退職した時は次の仕事も決めずに退職されたんですか?
忙しくて転職活動をする時間もなく、とにかくいったん辞めようと思い退職しました。退職したし、東京は家賃が高すぎるので岐阜の実家に帰りましたね(笑)。
退職してから半年経ったくらいに東南アジアのどこかで働こうかなと、なんとなく考えていました。
退職が人生の大きな転機
ーー海外で働きたい気持ちがあったんですね!
海外はもとから好きだったこともありますが、私は「人生のやりたいことリスト100」を作っていて、そのうちのひとつに「タワーマンションに1回だけ住みたい」という夢がありました。
一生住み続けるのではなく1回だけ住みたいと考えていて、それが日本で叶えるには高すぎるから東南アジアなら安く住めるかなと思って。月5〜6万くらいでタワマンに住めると昔テレビでやっていたので、ちょうど仕事もなくなったし日本で叶えられないなら海外に行けばいいんだと思っていました(笑)。
それに新卒で前の会社に入っていたので、別の会社で働くイメージがなかなかできなかったんです。それなら「海外で働いたらいいか。タワマンに住みたいから東南アジアで働こう」となんとなく思って退職しました。
ーー退職後、ライターに転身するまではどんなことをしていましたか?
じつは前職を辞める最終出社日、部長に「今日が最後の出社です」と挨拶しに行ったんです。そしたら「 そうなんだ。じゃあライター契約していく?」って言われて(笑)。
次の仕事がなにも決まっていなかったので、ひとつ返事で「はい、契約します」と答えたらライターの世界に入ることになりました。退職する最終出社日に、私の人生が変わりましたね。
ライターになりたかったけど叶わなかったから会社を辞めたのに、その会社からライターになれる切符をもらったので、退職したことが人生の大きな転機でした。
ーーそれは驚きですね!
そこから前職と契約する形で1本目のライティングの仕事をもらうことができて、退職後はすぐに就職も考えていなかったので、失業保険をもらいながら減額されない範囲内で働いていました。
もう1社、友人の紹介でコンサル企業のオウンドメディア記事執筆もしていて、2社の仕事で月に5万くらいしかありませんでしたが、失業保険をもらいながら半年くらい過ごしていました。ライター経験がまったくない中、超未経験から始めさせてもらったのでその2社でとても勉強させてもらいありがたかったですね。
自分に合っている勉強方法を見つけられた
ーーノマドニアに参加した経緯を伺ってもいいですか?
ノマドニアはInstagramの広告を見て知りました。もともとフリーランスになろうと思ってなった訳ではなく、想像せずに半年間フリーランスをしてみた時にすごく孤独だったんですね。
周りを見ると正社員で働いている子たちが多く、フリーランスならではの悩みを相談できる人がなかなかいなかったんです。明確な答えがもらえずに、前に進めないと思うこともあって、もっとフリーランスの仲間が欲しいと思っていました。
あわせて、失業保険が2023年の4月に切れたら収入が今やっているライターの仕事の5万円しかなくなるタイミングだったので、今後仕事を増やさなくてはいけないと考えていました。フリーランスとして半年間仕事をしてきて、今後もフリーランスとして生きていきたいと思えたので、しっかりと自分で生きていけるようになりたいと思いノマドニアの参加を決めました。
ーーノマドニアに参加することで叶うと考えましたか?
私は、人脈で2つとも仕事をもらっていたのでノマドニアに参加してフリーランスがたくさん集まる環境に身を置いて人脈を広げれば、必然的に仕事の幅も広がると考えたんです。
加えて、ライターになりたいと思い半年間仕事をしてきましたが、本当にライターという職業が私に向いてるのかと考えていました。講座の中にはライターの講座も入っていたので、改めて学べることもあるかもしれないと思ったんです。
それにノマドニアに参加することで10職種体験できるなら、ライター以外の可能性も見えてくるかもしれないという気持ちもありましたね。あとは単純に海外が好きなので海外で開催されるといった部分にも惹かれました。
ーー実際に10職種を学べる環境にも興味があったんですね!
私は会社員時代にオンラインスクールに入っていたことがあるんです。でも、なにも行動できずに1年間ドブに捨てるように超大金を払い続けたんですね。ほぼ自主学習型が自分には全然向いていないと気づいて。
この勉強方法が向いてる方もいるかもしれませんが、ノマドニアの講座は、現地でオフラインで1ヶ月間やらなきゃいけない環境が目の前にあるので、オンラインスクールでの経験と比較した時の魅力のひとつでもありました。
10職種体験したことで見えてきた自分の好きなこと
ーー実際に10職種を受けていかがでしたか?
私はひたすら黙々と向き合う仕事が向いていなくて、人と話しをする仕事が向いてると分かりました。自分の得意不得意や向き不向きをとても理解できたので、卒業後に仕事も転換することができたんです。
もともとしていたライターは全て黙々とする仕事でした。送られてきた素材を記事にする仕事や、取材された録画を書き起こして記事にする仕事だったので、誰とも喋らず1人で黙々とパソコンに向かう仕事だったんですね。 それが本当に向いていないと気づいて。
逆に取材の仕事は人と話して書き上げる仕事なので、ライターとしては黙々とする仕事ですが取材があるというだけで人と話せる機会が増えたので「SEOライター」は向いていなくて「取材ライター」が自分には向いてるんだと卒業後に気づきました。 ライター職としては変わらないですが、働き方を転換させた感じですね。
今の仕事を続けられているのは自分の特性を理解できたからこそ、自分に合った仕事に転換できたのかなと思っています。
ーー卒業してから気づいたことが今に活きているんですね!
ノマドニアの期間には取材ライターをしようとは考えていませんでした。私は人と話す仕事が好きだとノマドニアで気づくことができて、卒業してから実際に仕事として取材ライターの仕事をしてみたら、やはり取材ライターが好きだと実感できたんです。
また誰が取材をするかで引き出せる内容が異なり、でき上がる記事も異なります。自分ならではの記事が作れる部分も面白いなと思いました。
ーー他の職種はいかがでしたか?
ライター以外でコミュニティマネージャー・コーチング・マーケティングの講座は楽しいと思いました。向いていない職種で言ったら、 デザイナー・Webサイト制作・動画編集などのコツコツ系ですね。
あれはツールを使っていると投げ出したくなるくらい嫌だったので本当に向いていないと感じました(笑)。
ーーバリ島に1ヶ月滞在していかがでしたか?
バリ島へ行ったのは2回目でしたが、もう誰よりも1ヶ月間を遊び尽くした自信があってすごく楽しかったです。朝6時に起きてムエタイへ行ってホテルに帰ってきてシャワーを浴びて講座に行ったり…
勉強とか本当にやっていなくて講座が終わってからは観光にも行っていましたね。「私は1ヶ月間しかバリ島にいないんだからバリ島を惜しみなく満喫しよう」と考えていたので、バリ島でやりたいことリストを参加する前に作って、ひたすら同期を誘って叶え続けました(笑)。
ーー印象に残っていることはありますか?
初めてバリ島へ行った時は友達と3泊5日の旅行でしたが、その時に行けなかった場所や、やりたくてもできなかったことを今回のノマドニアの期間にすべて詰め込みました。そのうちのひとつはバリ島の文化を体験したいと思っていて、なかでもバリ島のウブドに沐浴体験ができるティルタウンプル寺院という寺院があるんですが、合っているかわからないですが沐浴しながら「フリーランスになれますように」って水を浴びていましたね(笑)。
行く前に考えていたやりたいことリストは、スタバでラテアート体験をしたりヨガバーンでヨガ体験をしたり、同期と一緒にだいぶ叶えられました。
向いている仕事が見つけられた
ーー参加後に変化したことはありますか?
孤独じゃなくなったことがかなりおおきいです。同じ岐阜出身の子が同期で1人いるんですが、その子もオンライン事務でフリーとしてやっていて家も近いので卒業後は今でも月に一回会っています。
ノマドニアを卒業してから毎月のように会い続けていて、お互いに今後の目標と先月の振り返りを一緒にしながら切磋琢磨し合える仲間ができたのは嬉しいですね。
あとノマドニアの先輩との繋がりやノマドニアから派生して、スラッシュワーカーズ※1やPOOLO※2の人たちとも繋がれるようになったので、同じ立場でフリーランスをしている人たちと会える機会が増えたことも良かったです。フリーランスとしてのノウハウを相談できるので、孤独じゃなくなったことがいちばん幸せですね。
※1:複業実現のオンラインコミュニティ ※2:「ニューノーマルトラベラー」が育つ学校
仕事で言うと、実際に得意なことで仕事ができているので自分の得意不得意に気づけたことも良かったです。嫌な仕事だったら続けられなかったと思うので、向いてる仕事がわかったからこそ続けられていると思います。
ーー卒業してから仕事はどうされましたか?
コンサル会社のオウンドメディアのライターを続けながら、高校の同級生経由で始めた地域の情報誌の取材ライター、前職の先輩経由で始めた求人原稿ライターの仕事を主にやり始めました。ノマドニアを卒業して8ヶ月後の12月には、オウンドメディアの仕事を辞めて代わりにノマドニアの運営の仕事を始めました。
ーー卒業してから、取材が楽しいと感じましたか?
前職で広告を売っていた時に、取材現場に自分も付いていっていました。その現場に一緒にいた時にライターの人たちの仕事が楽しそうだなとずっと思っていたので、取材時間がすごく好きでした。
だからライターをやりたいとずっと思っていましたが、初めてもらった仕事は取材ではないライターの仕事だったので「あれ。思ってたのとなんか違うな」と感じていました。
ただ、実際に求人原稿ライターの仕事をやり出した時に、やっぱりこれが楽しいと感じたのでなぜかと考えた時にそれが「取材」だったんです。やはり取材ライターが好きなんだということが自分の中で腑に落ちた瞬間でした。
私が営業をやっていた時は求人広告を売る側でしたが、今は求人原稿ライターとして書く側になりました。
大好きなインタビュー
ーー現在の仕事の内容を教えてください。
ライターの仕事のうちひとつ目は、中途採用専門の転職求人サイトで求人原稿を仕上げる専属のライターをしています。例えばノマドニアという会社が新しく営業を雇いたいとなれば1時間取材をして、ノマドニアという会社はどういう会社でどんな魅力があるのか、 この会社での働き方や営業職はどういった仕事なのか。
会社が求める人物像を取材して、求めている求人原稿を転職求人サイトの制作さんと相談して原稿を作り上げていく仕事です。
もうひとつは、私が住んでいる岐阜の地域で街の情報誌のライターをしています。街に特化しお店や企業やイベント、街の人に直接取材をして記事にしています。
情報誌の仕事は人に会って話を聞きに行くので完全オフラインですが、やっていてすごく楽しいですね。原稿を仕上げる時はパソコンさえあればどこでも仕事ができています。
ーー今後の展望はありますか?
すでに今の生活は楽しいですが、やはり私はとにかくインタビューがすごく好きなんです。ライターという要素をなくしてインタビュアーになりたいくらいにインタビューが大好きなんですよね。
でも取材した人が記事にすることはセットになっているので、なかなかインタビュアーだけの仕事は見つかっていませんが、本当はインタビュアーとしての仕事がもう少しできたらいいなと心の中では思っています。
環境を変えたくさんの繋がりが増えた

ーーノマドニアに参加した感想を伺ってもいいですか?
大人になって1ヶ月間誰かと一緒に同じことをしていく生活はなかなかできないので、本当に学生時代に戻って修学旅行が1ヶ月間あるような気分だったからすごく楽しかったですね。
仲間ができたことや自分の得意不得意を知れたことも、フリーランスとして自分を確立させることが最終目標だったので、目的達成に向けた知識や情報はたくさん得られたと思っています。今後フリーランスとして自分が続けていける要素を手に入れられたことは今後の財産になりますね。
そういった意味で、ノマドニアに参加したことで私自身が大きく変わったと感じました。
ーーゆいかさんから見たノマドニアコミュニティの良さはどこだと思いますか?
参加者は、年齢や今までやってきた仕事も様々なので、いろんな人と関われることがすごくいいことかなと思います。それはノマドニアのコミュニティに入っているからこそ、別の開催期や開催国の人とも「ノマドニアの人なんだね」の一言ですぐに繋がりやすい環境にあるので、そういった場所になっているのはすごくありがたいなと思いますね。
それと、コミュニティの外の話ですがノマドニア関係なくフリーランスが集まる場所に行った時に「ノマドニアに参加したんだね、気になってたんだ」とアンテナ高い人たちはノマドニアコミュニティを知ってくれている人たちも多かったりするんですよね。
そういった時に意識されやすくコミュニティの外に出た時に、自己紹介の中に入れたとしても会社名みたいな感覚で話ができるから、ノマドニアに入っていたことによって外部の人とも繋がりが作りやすいと感じたことがありました。
ーー相談会を担当されているとのことでどんな方が相談会にきていますか?
最近本当に多いのは、ワーキングホリデーに行こうとしている、もしくはワーキングホリデーが終わった人たちが今後のキャリアのことで悩んでいる印象がありますね。これからワーホリへ行く人が最初すぐに仕事が見つからなかったらどうしようとか、ワーホリ関連で悩んでいる人たちは割とよく相談会へ来ているかなと思います。
あと、現状の仕事に不満がある人ですかね。なかなか人生がパッとしないとかもっと自由に働きたいとか、そう思っているような人たちも相談会に来ていますね。
年代が上の方だと今までずっと挑戦したいと思っていたけどできなかったから、人生一度きりだし第2の人生を歩みたいという形で来てくださる方もいらっしゃいます。また、すでに事業を持っていたりフリーランスでやっている人が何かしら自分に足りないものを求めて、もっと自分を成長させるために来たいという人たちもいますね。
皆さんに共通することは、海外が好きというところは共通していますね。
ーーそんな方々にはどんなお話をされているんですか?
人それぞれ悩んでいることが違うのでその人に合わせて具体的なことを伝えさせていただいていますが、総括で言うと頭の中で考えているだけでも実際にやってみなければわからないことって本当にたくさんあるので、飛び込んでみたらいいんじゃないかなと私は思っているんです。
やっぱり自分でノマドコミュニティを作り上げようとか、フリーランスを周りに集めようとしたら時間も体力もかかってしまうという中で、その環境がすでに作られているので、そこに飛び込んでしまえば何かしら絶対に変わるんですよね。「やってみなきゃわからない!」くらいの気持ちで飛び込んでもらえたらいいんじゃないかなと思います。
ーー貴重なお話ありがとうございました!今後の活躍も応援していますね!
ゆいかさんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。
日テレ「笑ってコラえて2時間SP」でも紹介され、全国の書店に並ぶ「海外ノマド入門」も多くのメンバーが掲載されています。また、ノマドニアは日本最大級のノマドフリーランスコミュニティでもあり、数百人にのぼる卒業生が世界各地で自由な働き方を実現しています。
詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
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