今回はノマドニア卒業生の徳増雪乃さんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、今現在までのお話を伺いました。
インタビューを受ける人
デザイナーとして歩んできた10年間
ーー自己紹介お願いします。
徳増雪乃と申します。ノマドニア内ではゆっきーと呼ばれています。
神奈川県出身で今はバリ島に住んでおり、ノマドニアに参加したのは2022年の夏に開催されたバリ島の特別回です。
ーーありがとうございます!ノマドニアに参加する前は何をされていましたか?
コロナ禍も挟んで丸3年、デザイナーとしてインターネット広告を扱う会社で働いていました。その前はゲーム開発やグッズデザインの会社で働いていたので、扱う業種を少しずつ変えていきながらデザイナー歴は10年になります。
ーー具体的にどんなお仕事をされていましたか?
インターネット広告と言ってもあまりイメージが沸かないと思いますが、私がいた部署は主に自社の媒体を持っていてそこに出稿するバナーや動画を作成していました。メインのお仕事はバナー制作で、扱うジャンルはゲームや漫画、ショップ系のスマホアプリなどです。
クライアントから情報をいただいて、それを元にターゲットに向けてどんなバナーを作ったらいいかを考えながら何パターンか作成していました。
デザイナーを退職して参加した理由とは?
ーーノマドニアに参加した経緯を伺ってもいいですか?
実は参加する1年ほど前に旧Twitterで、ジョージアでノマドニアというプログラムが開催されるというのを見つけていました。一番最初の開催がジョージア0期で10月頃だったと思いますが、本当に興味があって参加したいなと考えていたんです。
ただ、仕事の折り合いがつかず一旦諦めました。その後も参加したい思いが強く、年明けにジョージアの回に応募して合格をもらいました。
ですが最終的に辞退をしていて、その時に運営の方から他の都市も開催予定があるので機会があれば検討してみてくださいと言っていただきました。その後、いいタイミングでバリ島で開催されるという情報が出てきてたので今度こそと思い参加を決意しました。
ーー最初に知ってから1年経っても参加したい気持ちが消えなていなかったんですね!!
そうなんです。というのも、過去10年以上デザイナーとしてお仕事をしてきましたが、実は他にも自分に向いている職種があるのではないのかという迷いが出てきた時期だったんです。
そんなタイミングでノマドニアの『1ヶ月で10職種体験できますよ』という情報が出てきて、これに参加してみたら少しは迷いも消えるんじゃないかな、解消されるんじゃないかなと考えました。
ーーその時お仕事はどうされましたか?
ちょうど丸3年になるからキリがいいと思い、仕事を休んで参加するよりはスパッと辞めて次に行くのもいいかなという気持ちもあり、参加直前に退職しノマドニアに参加しました。
ーー参加を決めた理由を伺ってもいいですか?
ジョージア開催を知った時点で仕事に対しての迷いがあったので参加したい気持ちはとてもありました。ただ合格をいただいてもジョージア回に参加することに踏み切れなかった理由は、 ジョージアが距離的に遠いのと、冬が寒いというのがあり、少し不安で参加を辞退したんです。
以前フィリピンに2ヶ月ほど滞在していた時にとても体調が良くて、もしかして暖かい地域の方が私の身体には合っているのかもしれないと思っていたこともあり、暖かい地域で開催しないかなと待っていたところもあります。
ーーそこにバリ島開催の情報があり参加したんですね。強い想いが素晴らしいですね!
今思えば、それだけ自分の仕事に迷っていたんですよね。だからこそ10職種の体験がバリ島でできるという情報は、参加する決定打でした。
体験したことで見えてきた未来
ーー実際に10職種体験していかがでしたか?
10職種の中でこれは結構楽しいなと思える職種もあれば、もうこんなのやりたくないし2日目はもう十分と思うような職種がありました。実際に体験してみた結果、やっぱりデザイン系が1番楽しいなと感じましたね。
グラフィックデザインと動画編集はやっぱり楽しいと感じて、その時点で私はやっぱりクリエイティブ系が好きなんだなと腑に落ちました。10職種を体験したことで、今後の方向性が少し見えた感じがして視野が広がりました。
ーー体験して改めて気づけたことですね!では、バリ島での滞在はいかがでしたか?
初めてのバリ島でしたが、フィリピンと気候的に似ていたのと、第一印象でバリ島の人たちはみんなフレンドリーだし常に笑顔で居心地が良くとても好きになりました。滞在中、同期とは講座がお休みの週末に遊びに行くこともあって、ペニダ島に行った週もあればウブドに泊まりで行ったりして楽しい1ヶ月を過ごせました。
私が人見知りなので最初は少し距離も置いていましたが、次第に打ち解けられて今ではバリ島に戻ってきている人たちが多いのもありますが、結構遊んだり連絡を取り合ったりしています。
ーー今はバリ島に移住されているとのことで、移住を決めたのはノマドニア参加中ですか?
ノマドニアを卒業した時点ではまだ漠然と移住したいなと思うくらいでした。ですが帰国してから懐かしいというか恋しいというか、そんな気持ちが高まってきて年末にまたバリ島に戻りました。
その時も3週間ほど滞在して、やっぱりバリ島が好きだなと感じたので移住しようと決めました。
ーー思い切った決断でしたね!
そうですね。ただ、サポートしてくれる方も現地にいるし同じタイミングで移住しようと考えている方もいたので、なにかあれば相談できる環境ではあるから案外ハードルは高くなさそうだなと感じました。
そこから一度帰国して、2ヶ月くらいかけてビザのことなど色々準備して4月に移住しました。今は2年契約で家を借りていて、移住して1年ちょっとになります。
ーー移住してみて、バリ島での生活はいかがですか?
楽しいですが段々と日常になってしまっていて、その楽しさも薄れてきてしまうというのは少しあります。最初は宿を移動するのが面倒だから長期で住みたいと思っていましたが、いざ住んでみるとやはりどこかへ行ってみたいというのがあって。
なので先月1週間ウブドに泊まってみたり、来月もまたウブドに1週間くらい泊まりに行こうかなとか、バリ島内で色んな場所へ泊まりに行こうと考えています。
ーーノマド生活とか、海外の色んなとこへ行きたいというのは元々ありましたか?
ありました。フィリピンにも行ったという話をしましたが、海外に行くと視野が広がる感じがあるのと、日本にはない物…例えば建物とか装飾とかを見ることで仕事につながるインプットができるので昔から海外に行くのは好きだったんですよね。
行きたいけど仕事があるし会社員だとなかなか時間を取れなかったんですが、そういう生活はちょっと憧れというかしてみたいなとはずっと思っていました。
前職とのご縁はそのままに。環境だけ変わり理想の生活に
ーーノマドニアを卒業してからお仕事はどうされましたか?
ノマドニア参加中に同期の方からお仕事をもらっていて、画像を作ったりしていました。卒業後にはノマドニアのお仕事募集チャンネル※にある案件に応募して単発案件のお仕事をいただいていましたね。
あと今の仕事にも繋がりますが、参加前に勤めていた会社の上司にあたる人から退職後はどうするのかと聞かれて、フリーランスになることを伝えていました。そしたら有難いことに『それならうちの仕事を業務委託しない?』とお話を頂いたんです。
それで、ノマドニア卒業してからお土産を渡すついでにオフィスに遊びに行って話を進め、翌年の2月くらいから自動更新の契約をしていただき今も継続してお仕事をいただいています。
※コミュニティ内で案件を抱えている方からお仕事を探している方に向けたチャンネル
ーー前職との繋がりも大事ですよね!では、業務時間も変わらないですか?
思った以上に評価していただいていたので、業務委託の話がトントンと進みましたね。会社員していた時の自分グッジョブって思いました(笑)。
業務時間はできれば社員の人たちが業務している時間帯で一緒に働いてほしいそうなので、それに合わせて働くようにしていて土日は休みにしています。ただ、平日に用事があった場合は夜に業務を移したり、臨機応変に対応させてもらっています。
バリ島は日本との時差も1時間なので、そういった意味では仕事にも支障なく働けています。
ーー卒業後や移住する時も収入面での不安はありませんでしたか?
そうですね。ありがたいことにあまり不安はありませんでした。今は、その業務委託のお仕事とノマドニア内でのお仕事募集チャンネルに出ていた案件に応募して、そちらも継続してお仕事させていただいています。
参加したことで方向性が決まり将来に迷いがなくなった
ーーノマドニアに参加したことで変化したことはありますか?
やっぱり生活環境はガラッと変わりましたね。日本にいるよりはのびのびと生活できるようになったことでストレスが減ったのかイライラする頻度が減りました。
仕事に関しては、雇用されているかされていないかの違いで特に仕事内容が変わっていないせいか、じつはあまり変化はありません。職場の人も一緒なので新たに人間関係を築く必要もなかったので非常にスムーズでした。
あと10職種経験して、やはり自分にはデザインが合っているんだなと感じました。将来への不安が減り方向性が決まったこと自体が変化したことでもあります。今後、デザインの仕事に注力していくスピード感が上がり、ブレずに進んでいけるようになった感じです。
ーー迷いが消えた感じですか?
そうですね。デザインならデザインを仕事にしていこう、これでいいんだという納得感もありました。普通だと他の職種を経験しようと思ったらやっぱり仕事を辞めて転職になると思いますが、それがノマドニアで10職種1ヶ月で経験できたのは結構大きかったなと思います。
ーーそれでは、気持ちの変化はありましたか?
今までは、がむしゃらに目の前にあるものに取り組むので精一杯だったんです。はみ出たらダメとか時間通りに…みたいな日本の型にはまらなきゃいけない考え方が生きづらいと感じていました。
それが移住してから少し緩んだので自分に目を向けられるようになりましたね。もしかしたら日本の生活が少し窮屈に感じていたのかなというのをバリ島に来て気づきました。
日本にいた時は自分の気持ちよりも人の気持ちを優先しがちでしたが、自分の気持ちを優先するような生き方をするにはどうしたらいいかというところを今自己分析していて、気持ちの変化というよりは今変化していこうとしているところですね。
ーー卒業後に大変だったことはありますか?
正直、仕事面では特にないです。もしかしたら他の人に比べて金銭面で苦労はないし順風満帆に映っているように見えるかもしれないですが、参加した人が全員こうなれると思われたら誤解を招きそうなので、参考程度にしてほしいです。
生活面で大変なことはちょこちょこありました。移住して、生活環境を整えるのに時間がかかったり、バイクに乗って何度か転んで怪我をしたりとかしているので、そういう面で大変でした。あと、フリーランスになって2年ですが確定申告が大変だなというのが少しあって会社員ノマドっていいなぁと最近思い始めています。
ーー今後の展望はありますか?
今は安定した収入とバリ島での生活拠点があるので、あとは収入を増やしていこうかなと考えています。今年はクライアントを増やす、もしくは単価を上げるという方向に努力している感じですね。
それ以降、来年はバリ島を拠点にして荷物は身軽にした状態で海外を点々としてみたいなとは考えています。
環境を変えたことにより出会いがこれからも続いていく
ーーノマドニアに参加した感想はいかがでしたか?
今後デザイナーを続けてていいのかなとずっと不安に思っていたのが、10職種体験したことではっきりと方向性が見えたのが本当に良かったと思っています。
大人になってから考え方とか趣味思考が似ている人と友達になる、関係性を築くって、自分から積極的に外に出ていかないとなかなか難しいと感じていますが、ノマドニアに参加したことで一気に何人も同じ考えの友人ができたのは嬉しかったです。開催が何度も続いていくと、その中で更に友人が増えていく環境に身を置けたというのも本当に参加して良かったなと感じました。
ーーゆっきーさんから見てノマドニアコミュニティの良さはどこですか?
今バリ島好きが集まるコミュニティ※1にも参加していますが、やはり同じような好みの人と出会えるのは希薄になりがちなフリーランスの人間関係が豊かになるし、日々の生活が楽しくなってすごくいいなと常々思っているところです。こちらのコミュニティは移住してから1年ほどコミュニティマネージャーとして運営に携わらせてもらいました。
あとノマドニアのコミュニティで最初の頃が特にそう感じたんですが、達成のノマドニア※2ってあるじゃないですか。そこで、今自分がこんなことをやっているというのを発信して、尚且つ他の方の投稿を見ていると自分も頑張ろうという気持ちになれました。この自然と鼓舞してもらえる環境が心が折れなくて良かったなと感じました。
あとお仕事募集チャンネルもいいなと思います 。私も参加した当初は単発でもとにかく応募していました。
最初ってどうしても自分から仕事の案件を取りに行くって大変で勇気のいることですが、それをコミュニティ内で知り合いからお仕事をもらう感じでちょっとハードルが下がるのがいいなと思いますね。
あとはノマドニアに参加しているという共通点だけで仲良くなりやすいのも良いところだなと思います。
※1バリ島現地サポーターHORIさんがオーナーの「ミカタフレンズ」、※2コミュニティ内で各々その日やる予定を書き込むチャンネル
ーー参加を検討されている方に伝えたいことはありますか?
ちょっと辛口かもしれないですが、ノマドニアに参加したらノマドワーカーになれるって安易に考えている人にはお勧めできないなと私は思っています。ノマドニアの講座ってあくまで各職種の本当に導入部分を体験する形じゃないですか。
それでその中から気になる職種を見つけて、その職種に必要なスキルって何だろうというのを知って、実際に身につけていくのはあくまで自分です。なので、これまでのスキルがある人ならまだしもノースキルでノマドワーカーになろうと思うなら相応の努力が必要ですし、それが出来ないなら参加しても意味はないんじゃないかなというのはちょっと感じています。
なので私のように今後の進む道に迷っている人や、今はスキルはないけど自分でできることをノマドニアで見つけて全力で努力できるような人、あとは既にフリーランスをしていて仲間を見つけたいというような人にお勧めできるかなとは思います。
ーーありがとうございました!今後の活躍も応援していますね!!
ゆっきーさんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。
日テレ「笑ってコラえて2時間SP」でも紹介され、全国の書店に並ぶ「海外ノマド入門」も多くのメンバーが掲載されています。また、ノマドニアは日本最大級のノマドフリーランスコミュニティでもあり、数百人にのぼる卒業生が世界各地で自由な働き方を実現しています。
詳しくは以下の公式サイトをご覧ください。
ノマドニアは世界6都市で開催している海外ノマド体験です。1ヶ月で10種類のノマド向け職業を経験することで、想像ではなく手…
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?