今回はノマドニア卒業生の後藤夢夏さんに、ノマドニア参加前はどんな生活をしていたのか、そして参加してからの心境の変化、現在までのお話しを伺いました。
インタビューを受ける人
- 後藤夢夏さん(28歳)
- 職業:夢を叶えるマインド育成コーチ
- ノマドニア参加期:バリ6期(2024年3月〜)
- 16Personalities:運動家(ENFP)
自分を高めたいと感じ外の世界に飛び出した
ーー自己紹介お願いします!
後藤夢夏と言います。ノマドニアではゆめちゃんと呼ばれています。今年28歳になり、ノマドニアは2024年の3月中旬から開催していたバリ島6期に参加させてもらいました。
出身は岩手県で、現在はコーチングのお仕事をしながら本州でいちばん寒い場所と言われている盛岡市薮川にある自然体験パークで働いています。
ーーありがとうございます!参加する前はなにをされていましたか?
小学校教員を退職し、いろんなことにチャレンジしてみようと動いていた時期でした。教員として4年間勤めていましたが子供達の前に立つには私がなにも知らなさすぎると感じて。
私は両親が教員の家庭で育ったので本当に教員の世界しか知らないで生きてきたんです。これからを生きていく子供たちを前にして、自分はなにも知らなさすぎると感じ、いろんな世界を見ていろんな人と会ってもう少し自分を高めてみたいと思い2023年の3月に退職しました。
ーー思い切った決断でしたね!小学校ではどんなことを?
1年間だけ1クラス25人の4年生の担任をしていました。初めて担任を持つ初任段階は2年生か4年生が担任をしやすいと言われていますが、私はめちゃくちゃ大変でしたね(笑)。
あとは子供と1対1でお勉強する通級指導教室の担当もしていました。普段はみんなと一緒に勉強をしている子達ですが週に1〜2回生徒に合わせて内容は変わり、授業内容が遅れていてあまり理解が進んでいない子に対して学習補助をしたり、お友達との関わりが上手にできずに自分の気持ちのコントロールが難しい子に個別に授業をしていました。
ーー退職してノマドニアに参加するまでの1年間はなにをしていましたか?
岩手県の盛岡市はわんこそばが有名なんです。その地域に住んでいたので「はい、どんどん!はい、じゃんじゃん!」と盛岡では有名なわんこそばをどんどん入れるお姉さんを半年ほどしていました。
あとは鳥取砂丘にパラグライダースクールがあるんですがそこのスクールのお手伝いをしたり、新幹線の車内でコーヒーの販売をするワゴンアテンダントとしても少し働いていました。
ーー多才ですね!そんな中でノマドニアを見つけたんですか?
いろんなことをやってみたいと思い教員を辞めてたくさんのことにチャレンジしているはずでしたが、すごく気持ちが苦しくなっていたんです。「私なにがやりたかったんだっけ」と考えるようになっていました。
同世代の人たちはちゃんと就職していて、しっかりとした道を歩んでいる中「私はこんなことをしていていいのかな」とすごく苦しかった時期があって。そんな時に、たまたまInstagramのストーリーでノマドニアの広告が出てきて「人生を遊ぶように生きてみませんか」といったキャッチコピーを見て面白そうと思ったことがノマドニアを知ったきっかけですね。
今いる環境を変えたくて
ーーノマドニアに参加しようと思ったのはなぜですか?
この悶々としている状況を変えるには、今いる環境をガラっと変えたほうがいいのではないかと考え、安直に海外に行けばいいと考えていました。定職にもついていないし自由に動けるのは今の時期しかない、この時期にできることは海外に行くしかないと。
そうなったらワーキングホリデーで向こうで働いてもいいかなと考えましたが、今なにも見つかっていない状況の自分が1年海外に行ったとしても、なにかを得て帰ってこれるのだろうかと思って。海外には行ってみたいけれど違うと感じている中でノマドニアを見つけたので、ノマドワークとしてのスキルを学べて新しい武器になりそうなものが見つかりそうだし楽しそうと思って参加しようと決めました。
ーーバリ島6期がちょうどタイミングが良かったんですか?
最初はジョージアにも行ってみたかったんです。ノマドの発祥と言われている地で参加したいと考えていましたが、親に相談したらノマドニアに参加するのはいいけどウクライナが近いからジョージアはやめてくれと言われて。
参加する場所に特に強いこだわりはなかったので、同じ時期に開催していたバリ島6期に申し込みをしました。
ーー今まで海外へは行くことはありましたか?
1人で海外に行ったことはありませんでしたが、高校生の時に部活で演奏旅行でイタリアに連れていってもらったことがあります。
あと教員を退職しチャレンジ期の最中に、ギネスにも載っている「さんさ踊り」という盆踊りの一種が盛岡にあり、各地に広める団体に所属していました。もっと踊りを広めようというイベントがあり、活動の一環としてイベントに参加させてもらい台湾に行ったことはあります。
一人で海外へ行ったのは今回のバリ島が初めてでしたね。岩手県から東京に出て、マレーシアを経由してバリ島まで行きました。
始めはとても怖かったです。航路もホテルも自分ですべて決める必要があり、バリ島に着いた初日も東南アジアによくある交通量が多い道路に驚きっぱなしでした(笑)。
でも慣れてきたら生活も楽しく、日本にいたら絶対に会えなかったような人たちと海外で会えることが不思議だけどとても面白いと感じました。
ノマドニアに参加したことで仕事にも仲間にも出会えた
ーー実際に10職種受けてみていかがでしたか?
絵を描くことに少し苦手意識があったのでデザインは無理だと思っていましたが、実際にやってみたら楽しくてその感覚がすごく面白かったです。今まで苦手だと思っていたのにやってみたら楽しいと思える感覚を知ることができたり、逆に体験したことで本当に苦手な職種がわかったことで実際に体験することがすごく大切だと知ることができて良かったです。
その中でも私はコーチングの講座がいちばん感銘を受けました。コーチングとはこういうものですとスライドでの紹介中に「人の人生の転機に立ち会える仕事です」と書いてあり講師の方から話を聞いた時に、涙が出るくらいに「私これやりたい!!」と感じ、絶対にコーチングを仕事にしたいとその時に決めました。
数ある講座の中でコーチングに出会えたことが嬉しかったし、本当に幸せだと感じています。
ーーやりたい職業に出会えたことは良かったですね!では滞在中の想い出はありますか?
バリ島にはビザを延長して2ヶ月間滞在していました。最初の2週間は1人でホテルを取って滞在していましたが、ノマドニアに参加する前のフォローアップミーティングで「宿泊する場所は1ヶ月ずっと同じ宿を取る人もいるけど、2週間だけにして残りはシェアハウスに住む人もいるよ」ということを聞いていたので楽しそうと感じ、2週間だけ宿を取ってバリ島へ行きました。
実際に2週間ひとりでホテルに滞在した後は、私も含め同期5人でシェアハウスを借りたんです。毎日講座に行く時間も遠足みたいで、すごく楽しく生活ができましたね。
ーーシェアハウスでの生活はいかがでしたか?
たくさんある想い出の中でも特に記憶に残っていることが、泊まった初日の朝にみんなで講座に行こうとしたら停電していたことです。管理人さんも来てくれるし大丈夫だろうとみんな気楽に考えていましたが、じつはそのシェアハウスの門はボタンを押すと自動で開く門だったんですよ(笑)。
何回押しても開かないし「これって停電しているから外に出られないんじゃない?」と気づいて管理人さんに「早めに来て欲しい」と連絡したんです。けれど約束の時間になっても管理人さんが来なくて5分、10分待っても来なかったんですよ。
これはもう講座に遅刻しちゃうから「よし!もうどうにかして行こう!」と、まずは敷地から出る方法をみんなで考えて塀の近くまで椅子を持っていき、ひとりずつ塀を乗り越えてどうにか講座に向かいました(笑)。
一緒に住み始めた初日からそんなこともあったので、シェアハウスをしたメンバーがすごく私の中では特に宝物で、あの仲間に出会えたことがいちばんの思い出ですね。「帰国したらディズニーランドで会おう!」と約束をして実際にディズニーで再集合もできました。
ーー大変でしたが、みんなと一緒だったから楽しい想い出になりましたね!
ハプニング編で言うなら講座の途中でパソコンがつかなくなってパソコン修理の旅に出たことがありました(笑)。中古で買ったパソコンを持って講座に参加したんですが、買って1年も経っていないのにバリ島で動かなくなってしまって。
しかも私のパソコンはMacBookじゃないのでAppleストアみたいなお店に行っても直せないんですよ。どうしたらいいの?と本当に困りましたが現地サポーターの方に直してもらえるお店を教えてもらいその店へ行きました。
でも、一晩預かってもらい「申し訳ないけどこれは無理だ、直せない。あなたの国に帰らないと直らない」と言われてまた振り出しに戻ってしまって。そのあと別で教えてもらったお店もありましたが口コミを見てみたら「これ以上犠牲者を出さないためにこの店が早く潰れることを願います」って口コミに書いてあるんですよ(笑)。
そんなお店に修理に出すのは怖すぎると思って他のお店を探したら、口コミの評価がいいお店があったので最終的にはそこで直してもらいました。なかなかできない経験をしましたね(笑)。
なんでも挑戦しようと思えるマインドに変わった
ーー参加後に変化したと思うことはありますか?
自分のやりたいことを見つけたいという気持ちを持って参加したので、コーチングが見つかったということがまず大きな変化ですね。その他にもとりあえずやってみよう、やってみてダメだったらその時にまた考えればいいという考え方ができるようになりました。
前までは、行動に移す前からどうしたらいいんだろう、これで失敗したらどうしようという気持ちが強くてまったく行動に移すことができませんでしたが、とりあえずやってみようというマインドに変わったのはすごく大きい変化だなと感じています。
ーーなんでも挑戦してみようという気持ちになれたってことですね!
講座中、講師の方に「これやってみたいんですよね」と相談すると「いいじゃん!やってみなよ!とりあえずやってみな!」と背中を推してもらえたこともあり、とりあえずやってみるというチャレンジすることに対しての恐怖心がなくなりました。
ーー卒業してからはどんなことをしましたか?
コーチングをしようと考えてコーチングの講師の方からおすすめの本10選を教えてもらい、時間がある限りできるだけ1日1冊レベルで本を読んでいました。バリ島滞在中にはとにかく本を読んでXでアウトプットしてと繰り返ししていましたね。
卒業後もシェアハウスに滞在していたので、一緒に住んでいるノマドニアの同期にコーチングの練習に付き合ってもらったりしていました。
ーーその後、帰国してからはどうされましたか?
帰国してからは同期のお友達にコーチングをお仕事にしている方がいたので、その方にメンターを紹介してもらいました。メンターに出会ったことでコーチングをするためのスキルやマインドを整えたりと、より詳しくコーチングのことを教えてもらう機会を作りました。
あとはノマドニアSlackのコーチングチャンネルで練習相手を募集し、実際にモニターとして10人ほどコーチングをさせてもらいました。ノマドニアは夢を叶えようとしている方が多いので、いろんな人が夢を叶えようとしているサポートができることが嬉しかったです。
セッションで関わった方が「こうなりたい」という夢を叶えたことをSNSで知った時はすごく嬉しかったです。私とのセッションがあったからとは限らないですが「あの時に言っていた夢、叶えたんだ!」という気持ちになり、本当にコーチングをやっていて良かったと思いました。
コーチングにまつわるすべての時間がとても楽しい
ーー現在はどういった活動をされていますか?
「夢を叶えるマインド育成コーチ」という名前でコーチング活動の一環としてインスタを発信しています。私が発信したことに対して「すごく共感しました」「もっとお話ししてみたいです」とDMから連絡をいただくことがあるので、Zoomでお話しすることもあります。
あとノマドニアの交流会のような場所で知り合った方と意気投合して、その方も夢を持ってノマドニアに参加していたので夢の話を聞いた時にとても応援したい気持ちになったんです。 そこで自分からお金はいただく形になりますが「夢に共感したし早く叶えて欲しいと思うので、是非コーチングを受けて応援させていただけませんか」というようなお願いをしました。
「ぜひお願いします」とお返事をいただいて、今は私の生徒さんとして夢を応援させていただいています。
ーー実際にやりたかったコーチングをお仕事にしてみていかがですか?
楽しいですね。生徒さんに関わっている時間はもちろんのこと、コーチングに関わる時間やInstagramの投稿を考える時間とか、コーチングスキルを高めるために本を読んだりスクールの講座を受けるといったコーチングにまつわるすべての時間が自分のアップデートみたいに感じられてとても楽しいです。
もちろん壁にぶつかることもありますが、それを乗り越えることが苦にならないんですよね。悩みがあることは辛いことと思いがちですが、コーチングにまつわる部分の悩みは辛くないし、どうやって解決していこうと考えられるので本当にコーチングに出会えてよかったと思っています。
ーー天職かもしれないですね!あと他にもお仕事をされていると聞きましたがどんなことをしていますか?
バリ島から帰国する直前にご縁があってアルバイトもしています。帰国した後も私はコーチングを頑張っていこうと思っていますが、すぐにコーチングで収入を得られるわけではないのでもう1本別に収入の柱が必要と考えていました。
どこで働こうかと考えてた時に、以前働いていた時にすごくよくしてもらっていた自然体験パークが楽しかったので「またお世話になることはできませんか」とお願いしてそこでまた働かせてもらっています。
ーーそこが本州で一番寒い場所ですか?
そうです。今日も働いてきましたが、今日はキノコの選別をしてきました。キャンプ場が併設してあるので、畑があったり遊びに来てキノコ狩りをして自然に触れてその後キャンプすることができる施設です。
コーチングにチカラを入れて修行したい
ーー今後の展望を伺ってもいいですか?
年明けくらいから岩手を離れて関東でバイトをしつつコーチングを勉強して行く予定でした。でも、この話は白紙に戻っちゃったんです…。
実家は出たいと考えているので今は「さぁ、どこに行こう?」となっています(笑)。収入の柱が今は自然体験施設でのバイトのほうが大きな柱になっていますが、ゆくゆくはこの柱を少しずつコーチングの方にずらしていけたらいいなと思っています。
あと最初のノマドニア参加希望だったジョージアには必ず行きたいと思ってます。最終的にはコーチングで生計が立てられるようになった状態でいけたら最高ですね。
ーー今後、教員に戻る予定はありますか?
今のところはないですね。でも絶対に教員に戻りたくないというわけではないので、これからまたコーチングを軸にいろんなことをしていく中で、やっぱり教員がやりたい気持ちになったり子供と関わることが好きだったなと感じるのであれば戻ってもいいと思っています。
「たくさんの経験をする」ということは私が望んでいたことだし、もし教員に戻った時には、教員を辞める時に思っていた「なにも知らなさすぎる自分」と感じる状態は脱しているはずです。そういった自分ではないと思えるので、戻っても苦しい気持ちにはならないんじゃないかと感じています。
ーーたくさんの経験をして深みを増して生徒たちに色々伝えられる先生って素敵ですよね。
先生になるなら、生徒たちにたくさんの経験を話せる先生になりたいと思っていました。教員に戻りたいわけではないけどひとつの選択肢として残していて、戻った時の私はそれはそれで素敵な先生になれているだろうなと感じています。
ーー今後は海外ノマドや国内ノマドとしての生活は考えていますか?
会いたいと思った時に会いたい人に会いに行けるような状態でいたいので、それが日本国内でもどこであろうと動けるようにはなりたいですね。ノマドニアの人たちが海外に行っているとなった時に、会いたいから私も行こうと動けるようになっていたいと思っています。
ノマドニアの期間は最高の1ヶ月
ーーノマドニアに参加した感想を教えてください!
参加して本当に最高の一言でしかなかったです。あの期間は私にとって本当に宝物でした。やりたいことが見つかったこともそうですし、いろんな世界を見てみたいと思って教員をやめたので、その見てみたかった世界がノマドニアの世界だったと思って。
知らなかった世界や今までの人生の中で関わってこなかったジャンルのお仕事にも関われて、本当に私がやりたかったことだと実感できた期間だったのですごく最高でした。参加していなかったら今の私はいないだろうし、人生のターニングポイントのひとつではあるなと思います。
ーーゆめちゃんから見てのノマドコミュニティの良さはありますか?
同じように頑張ろうとしている人、今も頑張っている人たちの動きが見えるのがすごくいいなと思います。刺激にもなるので私も頑張ろうと思えるし、困った時に「ちょっと教えてください」と声をかけられる環境にあるのでコミュニティに入っていて良かったと思っています。
ーー参加を検討してる方に伝えたいことはありますか?
迷っている人、検討している人はノマドニアへ「おいで!」って言いたいですね(笑)。絶対損はないと思っています。仮に10職種経験したとして自分に合わなかったという結果だったとしても、いろんなことをやってみたいと感じると思うんですよね。
みんないろんなことにチャレンジしてきていると思いますが、それは自分の気持ちが元になっていることだから、自分の好きなことや得意なことに偏る傾向があると思っていて。ノマドニアの講座は自分の意思とは関係なく提供されるものだから、これは自分に合うこれは本当に合わないということがフラットな状態で受けられるので、絶対にその経験は自分を知る上でもいい時間になると思います。
なので迷っているなら「おいで!絶対に後悔しないから!」と伝えたいですね。
ーー貴重なお話ありがとうございました!今後の活躍も応援していますね!
ゆめちゃんのように新しいことにチャレンジしたい方には、ノマドニアへの参加をおすすめします。ノマドニアは1ヶ月で10の職種を体験する、いま話題の海外ノマド体験プログラムです。
日テレ「笑ってコラえて2時間SP」でも紹介され、全国の書店に並ぶ「海外ノマド入門」も多くのメンバーが掲載されています。また、ノマドニアは日本最大級のノマドフリーランスコミュニティでもあり、数百人にのぼる卒業生が世界各地で自由な働き方を実現しています。
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