やる気が出なくて新しいことを始められない人:充実した人生にするために、新しいことをやろうと思っているのですが、いつもやる気がなくて手がつきません。どうすればやる気を引き出すことができるでしょうか?
という人に向けて記事を書きました。結論としては、やる気というものは脳科学的に存在しないので、やる気に頼らず行動する方法が必要です。
やる気は脳科学的に存在しません
2018年5月に新R25に掲載されたこの記事をご存知でしょうか。
「簡単にやる気を出す方法を教えてください!」→脳研究者「やる気なんて存在しない」|新R25
東京大学薬学部教授で、大脳生理学を研究している池谷氏がはっきりと「やる気なんて存在しない」と結論づけています。
池谷先生、本日は「やる気を出す方法」を求めてやってきました。どうぞよろしくお願いします。
それで言うと、そんな方法はありません。だって、そもそも「やる気」自体が存在しないものですから。いいですか、「やる気」という言葉は、「やる気」のない人間によって創作された虚構なんですよ。
では、「やる気が出ない」から行動を起こせないというのは…?それは心理的にありもしない壁を勝手につくっている状態。「やる気が出ない」というのは虚構にすぎません。だから、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです。
・やる気など存在しない
・やる気とは創作されたもの
・やる気が出ない=気のせい
何か行動するために、やる気は必要ないということです。
恒常性を突破せよ
では、なぜ新しいことに取り組むことができないかというと、生物には恒常性の原理があるからです。恒常性とは、体温や血圧など生きるために必要なものを、内部や外部の環境因子の変化にかかわらず一定に保とうとする働きです。
人間は心理的にも恒常性を維持しようとするため、慣れ親しんだ生活が変わることに抵抗が生まれて、元の生活に戻ろうとします。マリッジブルーや大学入学、就職などで大きく心が揺れ動くのも恒常性維持機能が原因です。
新しい行動を始めるためには、恒常性を突破する必要があります。ちなみに、新しい行動が定着すれば今度は恒常性が良い方向に力を発揮して「やらないと気持ちが悪い」ということになります。
やる気なしで行動する方法
それでは、やる気なしで恒常性を突破して新しい行動をする方法ですが、僕の場合はこちらの3つを導入しています。
5秒で行動する
アメリカのCNNでコメンテーターをしているメル・ロビンスが推奨している「5秒ルール」というものがあります。人間が恒常性維持機能を発揮して「やらない言い訳」を作るには時間がかかるため、その前にスタートすれば行動できるはずだという考え方です。アメリカでは著書「The 5 Second Rule」が100万部を超えるベストセラーになりました。日本語翻訳版も2019年7月に発売です。
5秒ルールの勧化方はとてもシンプルで「何かをやろう」と考えた瞬間から5秒のカウントダウンをスタート。5、4、3、2、1、GO!で実行します。
新R25で解説されていた「だから、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです。」という考え方とも合致しますね。5秒ルールに関しては、こちらの動画でも解説されています。
時間を浪費する選択肢を減らす
現代はエンターテイメントにあふれているため、いくらでも時間を潰すことができます。僕の場合はYoutubeを見始めるとすぐに1-2時間経っていて、後悔します。楽しいですけど。
せっかく5秒以内に行動してPCを開いても、ちょっと気を抜いたタイミングでYoutube開いてるんですよね。そこで、Google Chromeの拡張機能「UnDistracted」でYoutubeやNetflixなどをブロックすることにいました。
UnDistractedでは、こちらの6つのサイトを簡単にブロックすることができます。
Facebook
Youtube
Twitter
Reddit(アメリカのニュースサイト)
Netflix
Linkedin
ブロック設定をすると、該当サイトを開いたときに自動的にGoogleのトップページにリダイレクトされます。もちろん設定の解除もできますが、罪悪感を伴うためおもいとどまれます。
周囲に宣言する
恒常性を突破するためには、周囲に手伝ってもらう方法もあります。TwitterやFacebookなどのSNSで目標を宣言すれば「やらなければならない環境」を作ることができます。新年の抱負や誕生日の際に語る意気込みなども周囲への宣言です。
2018年から再スタートした個人ブログが10万PVに到達しそうなペースです。収益も6桁目指して改善していきます。
バンコクでのリモートワークは生活費が安くて、友人や知人が少なく、自分の時間がたっぷり取れます。まとまった時間がやりたいことがある人にオススメです。短期留学みたいな感じですね。 pic.twitter.com/p4r0M6rXN5
— ルイス前田🇹🇭7/4からバンコクプチ移住 (@NY_ruisu) 2019年7月19日
一度の宣言ではなく、定期的に進捗を報告することができれば「あれ?最近どうなの?」と気にかけてくれる人たちが現れて、さらに良いプレッシャーになります。
まとめ
・やる気は存在しない
・新しい行動には元に戻ろうとする力(恒常性)が働く
・恒常性を突破するための工夫をする
今回の記事のまとめは以上です。1つでも取り入れたいと思える方法があれば嬉しいです。それでは、また別の記事でお会いしましょう。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?