2019年の1月にオーロラと氷の洞窟をメインの目的地に、TABIPPOチームで冬季のアイスランドを11日間旅してきました。
今回はアイスランド旅行の概要を簡単に説明した後に、すべてのアイスランド旅行者にとって拠点となる首都レイキャビクの観光スポットを紹介します。レイキャビク市内の観光地と、レイキャビク周辺(レンタカーが必要)の観光地に分けてあります。
アイスランド旅行のルート
ざっくりとまとめると、今回はアイスランドの首都レイキャビクを中心に東西にある絶景スポットを観光してきました。メジャーな観光地は、ゴールデンサークル(3,4,5番)や氷の洞窟(6,7番)、ヴァトナヨークトル氷河(11番)、スナイフェルストス半島(13番)など。
アイスランド旅行の概要については別記事に詳しくまとめたので、こちらをご覧ください。
» 冬のアイスランド旅行でよく聞かれる16のこと【費用・日数・ルート】
僕たちはレンタカーを借りて自力で移動、宿泊先もBooking.comやAirbnbで手配しましたが、海外旅行の経験が少なく心配な方は、Guide to Iceland経由で予約できるレイキャビク、またはケプラヴィーク空港から参加できるアイスランド現地到着パッケージプランでまとめて予約すると楽です。
アイスランド旅行の日程
1/15 深夜にレイキャビク到着(レイキャビク泊)
1/16 買い出しと各種申し込みなど(レイキャビク泊)
1/17 ブルーラグーン観光・レンタカー練習(レイキャビク泊)
1/18 レイキャビク周辺観光(レイキャビク泊)
1/19 レイキャビク観光(レイキャビク泊)
1/20 南アイスランドの観光(ヴィーク泊)
1/21 Hofへ移動(Hof泊)
1/22 氷の洞窟ツアー(Hof泊)
1/23 氷河ハイキング&Seljalandsfossの滝を観光(周辺で宿泊)
1/24 ゴールデンサークル観光(サークル周辺泊)
1/25 スナイフェルスネス半島(半島泊)
1/26 移動日(レイキャビク泊)
1/27 日本へ出発
そして、アイスランド旅行の全日程は上記の通りでした。レンタカーで日が出ている間に移動できる距離やツアーの所用時間などを計算して、何度も組み直した自信作です。
随分とレイキャビクにいるなぁという印象を持たれた方、僕たちと一緒です。1/15の深夜に到着したので、1/16,17,18,19と丸4日レイキャビクに滞在しました。
冬のアイスランドだし、雪降ってるレイキャビクでそんなにやることあるかな?と思いながらでしたが、結果としては大満足です。4日くらいあってちょうど良かったです。首都なのに、オーロラも見れました。
レイキャビク観光の注意点
冬のアイスランドを観光する注意としては、日照時間がとても短いため観光ができる時間が限られています。お店や観光地はオープンしていても、空が真っ暗なんてことがよくありました。
僕たちがアイスランドを旅行した1月中旬であれば、朝10時過ぎくらいから徐々に空が明るくなって、夕方17時頃になると日が沈みます。天気も午前中は晴れ間が続きますが、15時くらいから曇りになっていくという傾向でした。
このように冬のアイスランドは、日照時間と天候の両面から観光できる時間が限られるので、ゆったりとした旅行スケジュールを組むのがコツです。僕の体験&情報が役立てば嬉しいです。それでは、本題です。
レイキャビク市内の観光スポット(徒歩や市内バスで訪問できる)
まずは首都レイキャビクにあり、皆さんが宿泊する可能性の高い中心部から徒歩やバスで行くことができる観光スポットを紹介します。
ペルトラン(アイスランド語:Perlan)
photo by shigeki naganuma
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レイキャビクの町を高い場所から見渡すなら、ハットグリムス教会の南側にあるペルトランがオススメです。ペルトランはアイスランド語で「真珠」を意味します。外から見える半円型のドームが真珠のように輝いています。内部には人口の氷の洞窟やアイスランドの自然を理解するための展示物、お土産屋さんなどがあります。
レイキャビクにいくつかある博物館の中では、最も見応えがあるので2-3時間かけてゆっくりと展示を見て回るのが良いです。なお、展望デッキに行くだけなら無料で入ることができます。
なお、本来ペルトランはレイキャビク市内へ給湯する役割があり、郊外の地熱発電所から届いた熱水を貯蔵、配水しているそうです。
ハットルグリムス教会(アイスランド語:Hallgrímskirkja)
photo by roy
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ハットルグリムス教会は、レイキャビクの中心に位置するコンクリート造りの建物です。街のどこからでも見えるランドマークとして小高い丘の上に作られています。有料ですが、教会上部に位置する塔に登れば四方に広がるレイキャビクの街を見下ろすことができます。
なお、写真をハットルグリムス教会の写真を撮るなら、教会正面の坂道を少し下って教会に伸びる道と左右の商店街を背景に入れた方がかっこよく撮れますよ。
バスターミナル「Hlemmur」でランチ
photo by shigeki naganuma
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レイキャビク内をバスで利用する場合、いくつかのバス路線が集まる「Hlemmur」で乗車や乗り換えをすることが多いです。路線によりますが、15分〜30分くらいバスを待つこともあるので、その際はHlemmurのそばにあるおしゃれなレストランやBARが集まる屋内スペースでランチをどうぞ。
Klambratún park(レイキャビク市内の公園)
photo by shigeki naganuma
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レイキャビク市内にある「Klambratún公園」は何があるわけでもないのですが、冬のアイスランドだと一面の雪景色になるので、写真撮影がとても楽しいです。なお、位置関係としてはバスターミナル「Hlemmur」から南に徒歩で10分くらいにあり、Klambratún公園からさらに南に15分くらい歩くとペルトランまで行くことができます。
カフェ「Kaffi Vínyl」
photo by ruimaeda
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せっかくだから、アイスランドのカフェでご飯食べたいよね!(高いけど)と話して入ったのがレイキャビクの海側にあるカフェ「Kaffi Vínyl」です。レイキャビク市内にある有名なカフェは他に、「Reykjavik Roasters」が有名ですが閉店時間が17時半と早めだったので、今回は諦めました。
Kaffi Vínylはレコードがかかり、ゆったりとした雰囲気のおしゃれめなカフェで、店内はバーカウンターも合わせて15席くらいでしたが平日の18時過ぎは空いていました。なお、アイスランドの人は英語ペラペラなので、注文や会話は心配する必要はないです。
サン・ボイジャー(Sun Voyager)周辺でオーロラ観測
photo by shigeki naganuma
オーロラベルトに位置するレイキャビクでは、街からオーロラを観測することができます。僕たちが見た時はモニュメント「サン・ボイジャー(Sun Voyager)」から北にかけての空にオーロラが出ていました。街の明かりがあるので、もちろん郊外に出た方がよりハッキリと見えますが、街中でもオーロラの強さによっては写真ぐらい見ることができます。
Kolaportid Flea Market(フリーマーケット)
photo by ruimaeda
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レイキャビクの北部、港の近くで観光するならフリーマーケット「Kolaportid」へ。一般のお客さんが出店している蚤の市ではなく、ブース形式で小さな雑貨屋、本屋、レコード屋、服屋などが軒を連ねていますが、かなりローカルで面白いです。これは一体何に使うんだろう?というものがたくさん。
施設は大きく屋内のフリーマーケットなので、天候が悪い日のレイキャビク観光で行きやすい場所です。
ホットドッグ「バイヤリン・ベスタ・ピルスル(アイスランド語:Bæjarins Beztu Pylsur)」
photo by shigeki naganuma
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アイスランドの最も有名なB級グルメは「バイヤリン・ベスタ・ピルスル(Bæjarins Beztu Pylsur)」です。誰が言ったか、世界一美味しいホットドッグと称されています。メニューはホットドッグと飲み物のみ。ロックです。
作り方はホットドッグパンにソーセージ、フライドオニオン、刻みオニオン、ケチャップ、スウィートマスタード、そして茶色のスイートマスタードソース「Plysysunnep」をかけて完成です。物価の高いアイスランドでは破格の約400円。
PylsusinnepのPylsuはPylsaからきた言葉で、ソーセージを意味します。Sinnepはマスタードです。つまり、Pylsusinnepはソーセージ用のマスタードという意味になります。
ちなみに、Bæjarins Beztu Pylsurのマスコットが描かれたPlysysunnepは、アイスランド全土で購入することができます。アイスランドをレンタカー旅行していたら、何度も寄ることになるガソリンスタンドに行けば、ホットドッグwith茶色いソースを楽しめます。簡単な昼食に最適です。
フライドポテト専門店「Reykjavik Chips」
photo by ruimaeda
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レイキャビクの町歩きで小腹が空いたらフライドポテト専門店の「Reykjavik Chips」はいかがでしょうか。ポテトは3つのサイズから、ソースは12種類から選べます。持ち帰りもできますが、せっかくなら揚げたてのポテトを店内で食べる方がオススメです。
自炊でお世話になるスーパーマーケット「Bonus」
photo by ruimaeda
アイスランドは物価が高いので節約するなら自炊です。物価の目安はランチが1500円〜くらいのイメージです。食料自給率が低く、多くの生鮮食品を輸入に頼っていることが原因ですが、アイスランド全土にあるスーパーマーケット「Bonus」は比較的安く食べ物を買うことができます。
目印は黄色い店舗と豚のマークです。郊外に行く場合、Bonusがなければ同じく黄色い店内のKonanも安いです。
アイスランドペニス博物館(アイスランド語: Hið Íslenzka Reðasafn)
バスターミナル「Hlemmur」の裏側にある道沿いにあるのが、アイスランドペニス博物館です。Google Mapはもとより、地元のガイドマップや地図には必ず記載されている有名な観光地です(日本のガイドブックに載っているかどうかは未確認ですが、おそらく)。
ショッピングモール「Kringlan」とアパレルブランド「North 66」
photo by shigeki naganuma
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レイキャビクで衣服や電化製品などを購入したいなら、バスでアクセスできるショッピングモール「Kringlan」がオススメです。今回のアイスランド旅行のメンバーであるロイは、Kringlanで見つけた「North 66」というアパレルブランドが気に入って、真っ赤なパーカーを購入していました。
レイキャビク周辺の観光地(レンタカーか観光バス・シャトルバスで訪問できる)
次にレイキャビク周辺にあり、日帰りでレンタカーや観光バスを使えば訪れることができる観光スポットを紹介します。
ブルーラグーン(Blue Lagoon)
photo by roy
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ブルーラグーンはおそらくアイスランドで一番有名な観光地でしょう。火山活動が活発なアイスランドは温泉文化が根付いており、レイキャビク市内のホステルでお湯をひねると出てくるのは温泉でした(水をお湯に湧かすより、温泉をそのまま引き込んだ方が経済的という理由です)。
ブルーラグーンは、ケプラヴィーク国際空港とレイキャビクのちょうど中間にありますが、市営バスは走っていないので、レンタカーか専用のシャトルバスで向かう必要があります。
ケプラヴィークの到着が早い時間帯であれば、空港からブルーラグーンに寄って、レイキャビクに訪れるのが最も効率的ですが、2019年1月時点ではブルーラグーンは完全予約制なことを注意してください。入場時間は決まっていますが、退場時間は自由です。
ブルーラグーンは混浴温泉ですので、水着が必要です。入浴料は2019年2月時点で86ユーロ(約10790円)と高額ですが、ワンドリンクとタオルがセットです。予約時間前でも施設内で待つことはできるので、アイスランドに向かうトランジットか、日本出発前にシャトルとブルーラグーンの予約をしておくのがベターです。
僕たちがブルーラグーンを訪れた時は、曇り&霧でしてエメラルドブルーの温泉が広がる幻想的な光景は残念ながら見ることができませんでした。なお、温泉にスマホを持ち込むことができます。
港町「ソルラゥクスヘプン(英語:Thorlakshofn アイスランド語:Þórlakshöfn)」
photo by shigeki naganuma
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レイキャビクからブルーラグーンに訪れる際に、時間があったので直接ブルーラグーンに向かわずに大回りして東から南に向かうルートを走っていた時に見つけた港町が「ソルラゥクスヘプン(Thorlakshofn)」です。
そもそも観光の街ではなく、おそらくは漁業や輸送用の港町です。僕たちが訪れた時は、ほとんど人がおらず閑散としていましたが、ノスタルジックな写真が撮れます。
ちなみに、レイキャビクからThorlakshofnに向かう途中には「Raufarholshellir Lava Tunnel」という溶岩洞窟の探検ツアーがありました。2~3時間かけてクライミングしながら洞窟を探検する内容。タイミングが合わずに参加できませんでしたが、ツアー参加のお客さんは20人近くいて盛況でした。
地獄谷のような「Krysuvik Geothermal Area」
photo by roy
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レイキャビクの南側、42番道路を南下するとクレイヴァルヴァトン湖(Kleifarvatn)があり、その先にアイスランド版の地獄谷のようなKrysuvikがあります。駐車場のそばには小さなコテージが2つあるのが目印です。簡単な遊歩道があり、温泉が湧き出している様子が楽しめます。所要時間は30分くらいです。
ゴールデンサークル
アイスランドでブルーラグーンと共にメジャーな観光地ゴールデンサークルも、日帰りで観光することができます。ゴールデンサークルは、グトルフォス、シンクヴェトリル、ゲイシールの3つをまとめて指す言葉です。オススメの順番としては、グトルフォス、シンクヴェトリル、ゲイシールです。
ゴールデンサークルへのアクセス
アイスランドの大雪原❄️を4WDで走り抜けてて、最高🇮🇸#ぜんぶアイスランドのせいだ pic.twitter.com/QJFSFopedi
— ルイス前田 (@NY_ruisu) 2019年1月20日
すべてを一度に回る観光ツアーがたくさんありますので、レンタカーに自信がない方も観光しやすい場所になっています。
なお、レンタカーでゴールデンサークルを巡る場合は、35番や36番道路を利用することになりますが、アイスランドでは二桁以上の番号がついた車道は除雪が追いついていない可能性があります。除雪の行き届いたレイキャビク周辺とは道路状況が異なりますので、慎重な運転を心がけてください。
アイスランドのレンタカー事情については、別の記事に詳しくまとめてありますので、こちらをご覧ください。
» 冬のアイスランドをレンタカーで旅するなら知るべき15のこと
グトルフォス(Gullfoss)
photo by ruimaeda
残念ながら、今回のアイスランド旅行ではグトルフォスに向かう道すがら天候が崩れて、到着した頃には雹(ヒョウ)が混じる吹雪でした(顔が雹に打たれて痛かった)。夏のアイスランドに訪問した際に眺めたグトルフォスは雄大な自然を感じられる、壮大な滝でした。
レイキャビクからゴールデンサークルに向かうルートでは、グトルフォスは一番奥に位置しますがアイスランドの力強さをぜひ感じてください。
シンクヴェトリル国立公園(アイスランド語:Þingvellir)
photo by ruimaeda
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シンクヴェトリルは唯一、地上でプレートとプレートの裂け目が見られる場所です。ユーラシア構造プレートとアメリカ構造プレートの間からトレッキングルートが続いており、澄んだ川と滝、小さなルーテル教会、湿地帯などを観光することができます。
冬に訪れた場合は一面の銀世界ですが、夏に訪れるとアイスランドの短い夏を生き生きと過ごす動植物を楽しめる穏やかな場所です。
ゲイシール間欠泉(Geysir)
photo by ruimaeda
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ゴールデンサークル最後の1つは間欠泉のゲイシールです。5分〜10分に一度の感覚で巨大な間欠泉が最高で25mまで温水を吹き上げます。間欠泉自体は、駐車場から歩いてすぐの場所にあります。
所要時間は30分あれば十分ですが、駐車場の側には大きな施設があり、お土産やレストラン、カフェなどが充実しています。ゴールデンサークルの3ヶ所では最も大きい施設でしたので、ゲイシールで少しゆっくりする行程を組むとリフレッシュできます。
レイキャビクの観光スポットまとめ
今回の記事は以上です。男4人の冬季アイスランド旅行「#ぜんぶアイスランドのせいだ」の振り返りとして、全部で5テーマの記事を執筆中です。ご覧いただいた本記事の他に、2記事が公開済みなのでアイスランド旅行の全体像やレンタカー事情について気になる方はご覧ください。
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