日本国内の宇宙ベンチャー7社と事業内容まとめ

宇宙ベンチャー
  • 2019.05.31

先日はHAKUTOを運営する株式会社ispaceをご紹介しました。

ロケット打ち上げまで残り4ヶ月!日本チームHAKUTOを運営するispaceに話を聞いてきた | Work Life Chaos

記事の中で特に注目していただきたかったのは、日本には宇宙ベンチャーが20社程度しかないことです。ispaceのCOO中村さん曰く「宇宙産業と言っても、駐車場の需要観測、赤潮の予測など。データ活用、ロケット、輸送、小惑星、火星、有人宇宙旅行など様々な領域が存在します。

宇宙産業全体はグローバルで30兆円で、2030年は100兆円ぐらいになると予測されています。また、ワクワクする分野なので、人を巻き込みやすいという特徴があります。」とのこと。

 

「宇宙産業には様々な領域が存在する」というのはあくまでも世界的に見た場合ですが、一方で日本の宇宙ベンチャーはビジネスモデルが独特なので、そこが面白い。そこで今回は日本にある宇宙ベンチャーをご紹介します。

なお、株式会社ispace COOの中村さんが注目している宇宙ベンチャーは、アクセルスペース、アストロスケール(宇宙デブリの除去)、インターステラテクノロジズ。

ベンチャー支援業務をしているプロトスター株式会社のCOO山口さんが注目している宇宙ベンチャーは、インフォステラ(アンテナのシェエアリング)はプロトスター出身、PDエアロスペース(名古屋大学出身者で技術者が運営)、ALE(流れ星ビジネス)でした。

*PD エアロスペースとインターステラテクノロジーズを追記しました(2017/09)
*スペースウォーカー社(Space Walker)を追記しました(2018/08)

 

スペースウォーカー社(Space Walker)

スペースウォーカー社(Space Walker)

会社名:株式会社SPACE WALKER
所在地:東京都港区新橋3-16-12 3F
代表者名:代表取締役CEO/CMO 大山 よしたか
URL:https://space-walker.co.jp

2027年に日本初の有人宇宙飛行の実現を目指すスペースウォーカー社は日本国内の宇宙関連技術を結集して、有翼のスペースプレーンを開発しています。

開発計画によると、2021年に化学実験を目的とした9.5mの機体を開発、2023年に小型衛星打ち上げを目的とした14mの機体を開発、2027年に再使用可能な15.9mのスペースシップ(乗員2名、乗客6名)による宇宙旅行を予定しています。

 

インフォステラ社(Infostellar)

インフォステラ

所在地:東京都渋谷区宇田川町19-5 山手マンション404
代表者名:代表取締役 倉原 直美
URL:https://www.infostellar.net/

株式会社インフォステラは人工衛星向けアンテナのシェアリングを可能にするプラットフォーム「StellarStation」を開発中。「StellarStation」は、既存のアンテナに専用ハードウェアを組み込むことで、アンテナの空き時間を世界中の衛星運用会社に向けてシェアリングできます。

衛星運用者には従来比10分の1の価格で通信機会を提供、アンテナ所有者にも売上を還元し収益性向上の機会を提供するサービスです。

実はインフォステラ社のCOO 石亀さんとは宇宙旅行に関するイベントを開催したことがあり、とても応援しています。

そろそろ、宇宙の話をしませんか? 〜旅で求める至高の非日常に触れる〜 | 旅大学

 

ALE

ALE

株式会社ALE (エール)は世界初の人工流れ星事業「Sky Canvas」を開発しています。特殊な素材の粒を軌道上の人工衛星から宇宙空間に放出し、大気圏に突入させることで、流れ星を人工的に再現することを目指しています。

花火の見える範囲が10キロ圏内に対して、流れ星は最大で200キロ圏内まで観測することができますから、これまでにないエンターテインメント事業として注目されています。

所在地:東京都港区赤坂2-21-1 川本ビル2階
代表者名:代表取締役 岡島礼奈
URL:http://star-ale.com/

 

アストロスケール

アストロスケール

アストロスケール社は宇宙空間上になんと5兆8000億個飛んでいると言われるスペースデブリ(宇宙ゴミ)観測衛星の打ち上げを目的に活動しています。

所在地:6 Battery Road, #38-04 Singapore, 049909
代表者名:CEO 岡田光信
URL:http://www.ideaosg1.com/

 

アクセルスペース

アクセルスペース

アクセルスペース社は、衛星を小型化して低コストの人工衛星開発を進めています。価格は1基あたり数億円程度で、これまでの100分の1ほど。1社に1基のマイ衛星を所有する時代が始まります。

所在地:東京都中央区日本橋本町三丁目3番3号
代表者名:中村 友哉
URL:https://www.axelspace.com/

 

PD エアロスペース

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PD エアロスペース社は完全再使用できる弾道飛行宇宙機を目指して、『ペガサス』を開発中です。打ち上げの予定は2020年頃。2016年にはHISとANAが資本出資したことが話題になりました。

参考:ANAとHIS、宇宙旅行めざしベンチャーに出資

所在地:愛知県名古屋市緑区有松3519番地
代表者名:緒川 修治
URL:http://www.pdas.co.jp/

 

インターステラテクノロジーズ

インターステラテクノロジーズ

2017年7月末のMOMO初号機打ち上げが話題になったインターステラテクノロジーズは宇宙空間への低コスト・オーダーメイドのロケット打ち上げサービスの実現を目指しています。

所在地:北海道広尾郡大樹町字芽武690番地4
代表者名:稲川貴大
URL:http://www.istellartech.com/

 

まとめ

他の宇宙ベンチャーとしては、QPS研究所、BtoA、スペースシフト、電通宇宙ラボ、マゼランシステムズジャパン、ウミトロンなどがあります。

次回の更新では、これらも合わせてご紹介します。

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