TABIPPOのブランドコンセプトを作成するための6つの質問と答え

TABIPPOのブランドコンセプトを作成する
  • 2019.01.21

2018年秋のTABIPPO全社合宿で2つのプロジェクトをスタートさせることが決まりました。

1. TABIPPOデータベースの作成
2. TABIPPOのブランドをブラッシュアップする

1については、もう少し形になってから報告できればと思いますが、2のブランドに関してはまずはメンバー内で方向性を一致させるところから始まります。TABIPPOのようなビジョナリータイプの会社の場合は、目指すべき世界観がズレてると事故になります。

参考図書:ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

 

また、TABIPPOの場合は役職や役割による上下関係はないので、メンバー間でのすり合わせも大切です。ということで、僕なりのブランドイメージの概要をまとめておきます。なお、それぞれの質問はブランドコンセプトの作成を推進している担当が考えてくれたものです。

 

①TABIPPOは【ユーザーから】どのように見られたいと思いますか

TABIPPOは【ユーザーから】どのように見られたいと思いますか

前提として、ブランドは何を目的としているかが大切です。2018年12月の経営合宿では、今後の経営方針として下記の3つが制定されたので、今回のブランドコンセプト作りの下地とします。

1. 会計(カネ):キャッシュフローが安定している状態
2. 事業(モノ):エンゲージメントの高いコミュニティの形成ができている
3. 個人(ヒト):生産性の高いビジネスと働き方の実現

参考:TABIPPOがビジョンを実現するために、どうしたらいいだろうか? │ Work Life Chaos

会社であるTABIPPO, Inc.(株式会社 TABIPPO)と、WebメディアであるTABIPPO.NET、そしてTABIPPO.NETを運営するTABIPPO編集部についてと、ブランドコンセプトが3つ存在する点も要注意です。今回は、最も上位となる株式会社TABIPPOのブランドという点にフォーカスしています。

ようやく本題ですが、株式会社TABIPPOについてはユーザーから下記のような印象を持たれたいと思っています。

・働いている人たちが旅を心の底から愛している
・旅行と仕事の両立という課題に前向きに取り組んでいる
・若者に旅行をする機会や気づきをたくさん提供している
・勢いのある会社で、いつも新しい挑戦をしている

 

②TABIPPOは【クライアントから】どのように見られたいと思いますか

TABIPPOは【クライアントから】どのように見られたいと思いますか

TABIPPOの現在のクライアントは、海外の政府観光局やエアライン、海外旅行に関するWebサービスや商品が中心です。2018年後半から2019年の事例では、タイ国政府観光局・成田空港とのパスポート費用のキャッシュバックキャンペーンや、カンタス航空・JACK & MARIEとのオーストラリア企画がありました。

» タイ国政府観光庁×成田国際空港 特別企画 パスポートキャンペーン2019

» 史上最強に公私混同。オーストラリア東海岸をキャンピングカーで1500km旅して見えたもの

 

一方で地方自治体や日本国内の観光局は小笠原諸島や新潟、伊豆などに限られています。ホテルであれば、ほしのやとの取り組みもありましたが、海外旅行関連のクライアントと比べると、取り組み自体は小さいままです。

会社の拡大や発信する旅行の幅を目指すのであれば、国内のクライアントが増えることで、アプローチできるユーザーが増えることはポジティブです。これらを踏まえると、クライアントからは下記のように思われたいです。

・海外旅行を得意としているが、国内旅行にも知見がある
・TABIPPOに依頼すれば、若者と旅の軸で良質なコンテンツを作ってくれる
・ミレニアル世代を中心に若者を動員する企画や座組みが作れる

 

③TABIPPOのコミュニティに【どんな人が集まってほしい】と思いますか

TABIPPOのコミュニティに【どんな人が集まってほしい】と思いますか

全社的にTABIPPOのコミュニティというものが明確になっていないので、メンバーによって認識がずれそうですが、僕の場合はTABIPPOのコミュニティ=関係者とユーザーの総和だと考えています。

経営方針「エンゲージメントの高いコミュニティの形成ができている」ということを踏まえると、エンゲージメントが高い人たちが集まってくれるのがベストですので、下記のようになるかなと。

・若者で旅がしたい人たち
・若者に旅をして欲しい力のある大人達(コラボしたり、協業したいので)
・若者と旅の領域でコンテンツを発信したい人たち(TABIPPOでも取り上げたいので)

 

④それでは①②③を叶えるためには、【どんなクリエイティブ】が良いと思いますか

【どんなクリエイティブ】が良いと思いますか

UIやバナーについては特にテキストで表現してもイメージが揃いにくい気がしたので、参考になりそうなメディアやWebサービスをいくつか掲載します。読み手へのわかりやすさ、優しさ重視です。

» サルワカ | サルでも分かる図解説明マガジン
» manablog
» サイボウズ式 | 新しい価値を生み出すチームのメディア

ただ、これまでは共通のクリエイティブコンセプトが明確になっていないままだったので、まずは定めるだけでも十分な前進ができそうです。

 

⑤それでは①②③を叶えるためには、【どんなコミュニケーション(顧客やユーザー対応)】をとるのが良いと思いますか

【どんなコミュニケーション(顧客やユーザー対応)】をとるのが良いと思いますか

クライアント対応やユーザー対応を直接しているわけではないので、実体験を伴った提言をあまりできませんが、既存のコミュニケーションを改善するというよりは新しいアプローチをすることが良さそうです。

アプローチと得体ブランドイメージはこんな組み合わせです。

個人のSNSアカウント、ブログから日々の仕事や想いを発信する
・働いている人たちが旅を心の底から愛している
・旅行と仕事の両立という課題に前向きに取り組んでいる
・勢いのある会社で、いつも新しい挑戦をしている

TABIPPOの会社サイトで実績や募集を発信する
・TABIPPOに依頼すれば、若者と旅の軸で良質なコンテンツを作ってくれる
・ミレニアル世代を中心に若者を動員する企画や座組みが作れる
・若者に旅をして欲しい力のある大人達(コラボしたり、協業したいので)
・若者と旅の領域でコンテンツを発信したい人たち(TABIPPOでも取り上げたいので)

 

⑥それでは①②③を叶えるためには、【どんなコンテンツ】が良いと思いますか

【どんなコンテンツ】が良いと思いますか

現状のコンテンツがバラバラという背景を前提とした質問であれば、まずは揃えるところからなので、ブランドコンセプトが決まってから、ブランドを実現するためのコンテンツは何か?を考えたほうが、スムーズかなと考えています。

ざっくりだと、TABIPPO内の話や、メンバーにフォーカスしたコンテンツが増えるはずです。

 

まとめ

今回の記事は以上です。目に見えないけど、みんなが大切にしたいブランドの話は、前提条件や理由づけが大切だと実感した内容になりました。感覚で話をするとまとまらないので、会社にとってどうなるのがベストか?に集中して議論を進めたいです。会社のためになることを推進することが、僕たちのやりたいことを実現する方法なので。

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