20代は人生の基礎を作る時期ですが、30代は人生を発展させる時期です。結婚や出産などのライフイベントも起こり、20代よりもさらに多様で、オリジナルな人生となります。
それぞれがユニークな人生を過ごしているはずなのに、死ぬときに後悔することは「やりたいことをやらなかったこと」である(*1)ことは、変化する環境の中で挑戦を続けることが難しいことを示しているのかもしれません。
*1 死ぬ前に人が最も後悔するのは「挑戦しなかったこと」 | ライフハッカー[日本版]
そこで本記事では、「挑戦すること」を念頭に、人生を後悔しないために30代でやるべきことを解説します。30代だけど、20代に十分な基礎を作っていなかった…と反省している方は先に下記の記事をご覧ください。
20代は人生の基礎を作る世代。30代、40代になっても何度でも人生はやり直せますが、20代からロケットスタートできると、焦りがちな現代社会でちょっと余裕を持てます。自分が思ったように生きていけている、という確信があると、小さなことでブレずに[…]
筆者の挑戦
- ニューヨーク留学
- 世界一周
- 転職
- 起業
- アメリカ横断
- ラジオパーソナリティー
筆者のこれまでの挑戦はこんな感じです。より詳しい内容はプロフィールに記載していますが、人生でやりたい100のリストをすべて達成するために、戦略を元にやれることをやってきたつもりです。戦略の中でも、実行がしやすいポイントに絞って解説します。
複数の分野で専門知識を身につける
20代で1つ目の専門分野を身につけていれば、30代では2つ目、3つ目の専門分野を学びます。複数分野で経験と知識をつけることで、専門分野を掛け合わせて、より自分の価値を上げることができます。
20代のうちは仕事や会社に慣れることに精一杯だったかもしれませんが、余裕の出てきた30代なら収入アップも目指して副業で知識を身につけるという選択肢もあります。
副業をしたいが不安が多いサラリーマンに向けて、副業と本業を両立する際の心がけを紹介します。まず、結論です。副業する際は3つのことを大切にしてください。 本業も含めて、1つの収入源に頼りすぎない 本業に活かせる副業を選ぶ […]
英語を身につける
人口が減少していく日本では、国内に残るのではなく世界で活躍する人々が増えます。人口が減少すれば、市場規模も小さくなりますから、出稼ぎをするのは仕方のないことです。しかし、海外に行かなくても日本に滞在したままインターネットを使って世界中の人々と仕事をするという方法もあります。
ただし、いずれにしても必要な技術は英語です。スタディサプリで学ぶとか、YouTubeの英語動画で学ぶとか、方法はたくさんあるので今年こそ英語を学ぼうとしている人は現実的に継続できる方法からスタートしてください。
学び方は何でもOK!な人には音読をおすすめしてます。僕はニューヨーク留学前に、音読練習を繰り返して必要な英語を身につけました。
英語のリスニング力を伸ばしたい人:英語で会話ができるようになりたいです。英語についての勉強は、中高で学んだくらいで最近はかなり遠ざかっています。慣れてきたらオンライン英会話なども考えていますが、まずは無料で勉強する方法を教えてください。[…]
海外で多様な生き方に触れる
多くの選択肢があると、人は迷います。つまり、年を重ねて人生の進路や自分らしさに悩むのは、様々な生き方に触れた結果です。「迷わない」ことだけを理想にすると、限られた世界で限られた人とだけ過ごせばOKですが、それでは人生の後年で新しい生き方を知ってから時間切れ、になります。
力をつけ、自分の生き方を自分で選べるようになる30代では、死ぬときに後悔がないように多様な生き方に触れておきましょう。ちなみに僕はインドでチャイ売りのおじいさん達と交流したことがきっかけで、人生に「起業」という選択肢を加えました。
大きな決断を実行する
成功者の多くが、というかおそらく全員が「たくさん失敗をしろ」と言いますが、これは「失敗」自体に意味があるのではなく、失敗の手前にある「決断」をしろという意味です。
物事が結果として、成功したか、失敗したのかはあまり重要ではなく、それよりも決断できたことが大切です。なぜなら、多くの人は失敗どころか、決断もできずに、人生を終えてしまうから。
働き方の実験をする
30代になったら、副業、複業、起業、独立など、興味があるさまざまな働き方を実験してみましょう。これまでの日本なら終身雇用と年金制度が確立され、その上に人口が増えて、産業が大きくなり続けていたので1社に勤め続けることも可能でした。
しかし、現代日本では、会社の平均寿命は23.5年(*1)。22歳で就職して、65歳で引退するとしても(年齢はさらに引き上げされそうですが)、2社には勤めることになります。
*1 会社の平均寿命は23.5年、「会社のプロ」から「仕事のプロ」へ意識をチェンジしよう! | ダイヤモンド・オンライン
どうせ転職をする必要があるなら、会社勤め以外の働き方に30代のうちに挑戦しておくのもオススメです。天職は探すのではなく、作るもの。
仕事で結果を出すには「好き」か「得意」に集中するのが鉄則です。ただ、会社に所属していれば、好きでも得意でもない仕事を任されることはよくあること。会社の都合だ、と言われれば会社員は逆らえません。そうなると、自分に最も適した「天職」だと[…]
ロールモデルを更新する
これまでに自分のロールモデル(目標とする人)がいたら、30代ではロールモデルを更新する頃です。20代と30代では状況が変わっていますから、自分の成長に合わせてロールモデルをアップデートしていきましょう。
なお、ロールモデル自体がまだいない場合は、これから探せばOKです。その際に、ロールモデルは複数人いると成長が加速します。すべてにおいて理想のロールモデルはいませんから、分野ごとにロールモデルを探しましょう。
信頼できる身体を作る
徐々に身体が衰え始める(と言っても、気になるほどではありませんが)30代になったら、今後に向けて自分が信頼できる身体作りを始めましょう。精神は身体に影響されますから、身体を健康に保っておけば、精神的な健康も保たれます。
マッチョにネガティブな人っていませんよね?そういうことです。
消費を減らし、投資を増やす
収入が増えて、自由なお金が増えた30代でこそ消費を減らして、投資を増やすべきです。世界で最も効果のある投資とは、自分との投資です。金融資産の投資も良いですが、健康や学習などへの自己投資の方が有益です。
- 読書をする
- 人と会う
- 旅行をする
この3つは自己投資の鉄板で、ライフネット生命会長の出口治明氏は「人生を豊かにしてくれる3本柱は、人・本・旅だ」と発言しています。
自分と周囲を観察して、才能を見つける
30代になれば、これまでに良い経験も悪い経験もしているでしょうから、自分がそれぞれでどう感じたか、周囲はどう評価したかを観察して、気づいていない才能を見つけましょう。
才能がある分野は「自分が使った労力の割に、周囲が高く評価していること」です。自分にとっては当たり前のことなので、見過ごしがちですが、どんな人にも才能があります。
そして、才能を見つけるためには、挑戦が必要です。挑戦には、行動、そして決断が必要。
30代は楽しい
本記事では、人生を後悔しないために30代でやるべき9つのことを解説しました。アラサー、アラフォーと呼ばれるのを嫌がる人もいますが、人生は歳を取るほどに経験や知識が増えて楽しくなります。20代よりも、30代の方が楽しい。
ちなみに、楽しい人生は「何をしていても目標に進んでいる感覚」があると実現しやすいです。プロコーチから「バランスホイール」という画期的な方法を教わったので、知らない方は実践あれ。
人生でやりたい100のリスト(僕のリストは1000項目ありますが)を作成したあとは、バランスホイールと呼ばれる目標管理の方法で、8つの目標を設定すると「何をしていても目標に向かって進んでいる環境」を作ることができます。本題に入る前に[…]
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?