強みも何もない人が「強みを作る方法」にて、実は「できないこと」も強みになるという解説をしました。
しかし、それでもうまく強みが作れない。特に、考えてはみたものの「どうしても強みだと思えない」ということに向けて、自分のブランドを作る最もシンプルな方法を紹介します。
ちなみに、商品やサービスの場合はブランドと呼ばれ、人物の場合は強みと表現することが多いですね。
筆者の実績
今回の方法で作った自分ブランドで、筆者はラジオパーソナリティーとなったり、オンライン講座を開講したり、ご覧になっているブログを運営しています。
戦略的に自分のブランドを作っておくと、自分が伝えるべきことや勉強すべき領域が分かるので、これまでぼんやりしていた将来がクリアになります。
それでは、本題です。
ブランドは3つの要素を重ねて作る
ブランドを作る最も簡単な方法は、3つの要素のかけ算です。1つ1つの領域で、圧倒的な知識やスキルがなくとも、2つ以上または3つ以上の要素が重なる場所なら、自分らしくて他の人に負けないブランドになります。
図を見ていただいたらわかるように、かけ算となっている部分はそもそもライバルが少ないので、
すべての要素がかけ算されている部分(図の中では中心部分)が最高のブランドであり、あなたが「何者」であるかを最もわかりやすく表現できる場所です。
実際に、やってみた
概念だけだと分かりづらいと思うので、実際にやってみました。筆者のブランドを作る3つの要素は、旅行、Webマーケティング、動画の3つです
最高のブランドは3つの要素のかけ算なので、旅行系のYouTubeチャンネルのマーケティングのプロや、海外旅行しながら動画でWebマーケティングを教える人、などでしょうか。
一見、3つも要素が重なると、とても限定されたニッチな領域だけしかできないように思うかもしれません。しかし実際は、要素からブランドへの切り出し方によって、広がりがあります。
2つの要素でも、そこそこブランドになる
3つも要素が思いつかない場合は、2つの要素のかけ算でも、そこそこいい感じのブランドを作ることができます。
- 旅行×マーケティング → 旅行会社のマーケティング担当
- 旅行×動画 → 観光地を動画でPRすることが得意な人
- 動画×マーケティング → YouTubeの立ち上げ支援
筆者の場合はこんな感じです。
それぞれの要素がニッチなため、3つの要素をかけ算してしまうと、すごくマニアックなブランドになってしまう!という方は、最高の自分ブランドを作りつつも、実際の活動は2つの要素のかけ算部分が良いかもしれません。
要素を支える基礎技術もある
ちなみに、筆者はブログ歴10年、ライター歴5年なので、ライティングに自信があります。しかし、今回の実例ではライティングはあくまでも、それぞれの要素を支える基礎的な技術としてブランド作りには組み込みませんでした。
他にも、トークやプレゼンテーション、コミニケーションなどのスキルは、使い勝手が良い分、要素として個別に扱うことが難しい場合があるので、ブランド作りがうまくいかなかったらあえて基礎技術として、除外してみてください。
自分のブランドを作って「何者か」になる最もシンプルな方法 | まとめ
自分ブランドで「何者か」になる方法は、3つの要素のかけ算でした。「理屈はわかったけれども、ブランドがうまく作れない」という方はおそらく、どんなスキルや仕事が世の中に存在していて求められているかを知らないだけです。
センス=技術×知識なので、例えば「世界を旅できる61の仕事まとめ」を読めば、気づかなかった自分の得意技や特徴を発見できるはずです。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
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