いつもの仕事にも慣れ、少し飽きてませんか?余裕があるうちに、2つ目のキャリアをスタートしておくことは将来の備えや自己実現につながります。
本記事では、パラレルキャリアの始め方について5つの実例をもとに解説します。パラレルキャリアの概要ではなくリアルを知りたい方は続きをご覧ください。
パラレルキャリアとは
パラレルキャリアとはオーストリアの経営学者のピーター・ドラッカーが提唱した第二のキャリアのことです。
第二のキャリアは「副業」だけではなく、ボランティアや自営業、アーティストとしての活動なども含む広い定義です。
漢字では「複業」と訳すことが多く、本業に対する2つ目の活動である「副業」と分けて使われます。
書籍「LIFE SHIFT」をきっかけに日本で知られるようになった「ポートフォリオキャリア」とは、現時点では同じ意味で用いられます。
パラレルキャリアを始めたきっかけは3つの「もったいない」
筆者がパラレルキャリアを始めたきっかけは3種類の「もったいない」でした。
- 知識や経験がもったいない
- 得意なことがもったいない
- 趣味がもったいない
仕事で学んだ知識で友人を何気なく助けたらめちゃくちゃ感謝されたことってありませんか?
いつもの会社や業界から外の人たちからすると、あなたはバリバリの専門家です。
得意なことや趣味にしても、自分の当たり前と周囲の当たり前には大きな差があって、それを生かさないままなのはもったいなくないですか?
知識や経験を活かすパラレルキャリア「コンサルタント」
知識や経験をパラレルキャリアするなら「コンサルタント」です。
僕は前職がインターネットの広告代理店だったので、ウェブマーケティングのコンサルタントをしています。
コンサルは難しく聞こえるかもしれませんが、転職の経験が豊富なら「転職コンサルタント」、留学経験者なら「留学コンサルタント」など様々なコンサルタントの形があります。
結婚相談所のアドバイザーもコンサルタントの一種です。仕事じゃなくても、学びってありますね。
学びを発信するパラレルキャリア「ブロガー」と「YouTuber」「講演家」「作家」
知識や経験で特定の誰かをサポートすることをコンサルティングと呼びますが、学びをブログで発信すれば「ブロガー」。YouTubeなら「YouTuber」。イベントやセミナー中心なら「講演家」。書籍にまとめる人は「作家」です。
著名なコンサルタントが講演や書籍をたくさん手がけているのは、伝える相手が少数か多数かという違いだけで、伝える内容はいつも通りだからです。
1つの学びを色々な手段でアウトプットするパラレルキャリアは様々なスタート地点があります。SNS上で「発信しよう」と盛んに言われるのはこれが理由。
趣味を仕事にするパラレルキャリア「ライター」「カメラマン」「映像編集者」
仕事と直結していない趣味をパラレルキャリアにする実例は、「ライター」や「カメラマン」「映像編集者」などです。
ブロガーやYouTuberと違うのは「情報発信をする出演者が自分かどうか」ですが、YouTuberであってもCGのキャラクターが話すVTuberなどの手法も出てきています。
得意なことを活かすパラレルキャリア「ラジオパーソナリティー」
仕事でも、趣味でもない、得意なことを活かすパラレルキャリアとして、僕はラジオのパーソナリティーをしています。昔から人前で話すことが得意だったので、
パラレルキャリアの始め方|まとめ
パラレルキャリアの始め方をまとめると、自分と周りの差を生かす、です。
英語が話せるならオンライン英会話の講師。若くて体力があればUber Eatsの配達人。子供が好きなら学童保育のボランティアなど、パラレルキャリアは無数にあります。
農民が人口のほとんどだった江戸時代では、季節に合わせて複数の職業を掛け持ちすることが当たり前でした。
産業革命が起こることで、1人が1つの職業を突き詰めて社会全体で分業する時代が続きましたが、専業の歪みが大きくなり、また兼業の時代に戻ってきていると言えますね。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?