海外で働くチャンスが多い仕事に就きたい人:とにかく海外で働きたいから、海外で働くチャンスが多くなる職種を選びたい。英語が苦手なので、手に職をつけられる仕事が良いと思ってる。とはいえ、海外就職するための職種って何だろう。できるだけ多く教えて欲しい。
という疑問にお応えします。
日本語教師
日本語教師の需要は東南アジアを中心に強く、アメリカ・ヨーロッパでは少ない傾向にあります。東南アジアの人たちは日本で働いたり、日本人相手のビジネスを立ち上げるためにモチベーション高く日本語学習に取り組みます。
日本語教師になるためには免許や資格の制限はありませんが、日本語学や日本文学などの分野で4年制大学を卒業するのが望ましいとされています。
日本人学校の教師
世界各地の日本人学校で働く方法は3つあります。
- 現地で直接学校(*1)から採用される
- 文部科学省の選考(*2)に合格し、派遣される
- 海外子女教育振興財団(*3)の選考に合格し、派遣される
*1 日本人向けの教育施設は、日本人学校、補習授業校、私立の学校法人の海外教育施設
*2 日本人学校・補習授業校への教員派遣の概要:文部科学省
*3 教職員雇用支援 | 海外子女教育振興財団コーポレートサイト
それぞれの方法で採用条件や給与が異なりますので、詳細をご覧ください。
通訳・翻訳家
現地企業や日本法人で現地語/日本語の翻訳・通訳をする仕事があります。例えば、僕の友人は海外で開発されたスマホのゲームアプリのテキストを英語から日本語に翻訳する(ローカライズする)仕事をアイルランドでしています。
他にも会議・商談などで通訳、翻訳業務を担当したり、保険・医療機関を通訳としてサポートしたり、現地の日本語話者が翻訳した内容の品質をチェックしたり。語学力に強みがある方にとって魅力的な仕事です。
客室乗務員(キャビンアテンダント)
外資系エアラインによるキャビンアテンダント(CA)の募集は通年ではなく、空きがあり次第となります。日本人(日本語話者)限定の募集、国籍を問わない募集の両方があります。
カタール航空、ベトナム航空、KLMでCAとして働いている友人がいますが、みな英語が堪能ではあるものの、ネイティブスピーカーや帰国子女ではないので、一定の語学力があれば外資系CAに挑戦できるようです。
ツアーガイド
海外での現地ツアーガイドは国や地域によっては資格が必要なことがあります。資格取得には国籍や年齢などの要件が定められており、無資格ガイドの罰則が定められている場合もあるため、制度をよく確認してください。
ツアーガイドとして海外就職する方法は下記の3つになります。
- 日本の旅行会社に就職して、海外に赴任する
- 現地の旅行会社に就職する
- 個人ガイドとして独立する
ダイビングインストラクター
海があり、マリンスポーツが盛んな場所では、ダイビングの資格があれば海外のダイビングショップで働くことができます。ハワイやグアムなどの日本人にとって人気旅行先に限らず、エジプトのダハブやオーストラリアのゴールドコーストなどの場所にも日本人向けのダイビングショップがありました。
料理人
photo by Shutterstock
日本食が世界遺産に認定されるかもと話題になるくらい、世界では日本食がブームです。先進国はもちろんとして、途上国でも首都のビジネスエリアに行けば日本食料理屋さんを見かけるようになりました。
ヘルシーで美味しい日本食は世界中で現地の食材を使った形にカスタマイズされながら親しまれており、日本食を作れる料理人は、世界中で重宝されます。
美容師
海外の美容室に行った方はご存知かと思いますが、日本人美容師さんのレベルは世界的にも非常に高く評価されています。また、国や地域によっては日本で取得した美容免許が現地での免許として有効になる場所があります。
僕の友人はニューヨークで日本人向けの美容室で働いていますが、土地柄アーティストや芸能人がたくさん訪れるそうです。
ネイリスト
「爪を綺麗にしたい!」「毎日見てワクワクしたい!」という女子は世界中にいます。アメリカを中心に爪のケアができるネイリストは、とても重宝されています。
あの世界的歌姫ケイティ・ペリーのお気に入りネイリストも日本人の方なんだとか。細かい丁寧な作業が得意の日本人の腕は、世界にも認められています。美容師と同様ですね。
まだ、どの職種か決めきれないなら
ご紹介したのは、手に職つけることを前提とした技術職なので、一般企業で営業や事務をされている方にとっては、遠い世界の話に聞こえるかもしれません。そこで、リクナビNEXTを初めとした主要な求人サイトで海外勤務の求人を調べたので、最後に記載しておきます。
・リクルートエージェント / 求人数458件・メーカーや広告代理店、建設会社など
・マイナビエージェント / 求人数369件・コンサル会社、アパレル、保険など
・旅人採用 / 海外旅行の経験を仕事でも生かしたい人のサポート
・ビズリーチキャンパス / まだ大学生だったら、海外経験のあるOB・OGに話を聞きに行く
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?