月間650万PVを目指してやるべきこと【作戦会議】

  • 2020.04.27

こんにちは、ルイス前田です。今回の記事は実績やノウハウのまとめではなく、僕が編集長を務める若者向けの旅行メディア「TABIPPO.NET」が650万Vを目指す運用方針についての共有です。元々は社内向けに発信していたことのまとめですが、Webメディア編集長やWebマーケティング担当者の助けになればと思って共有します。

 

記事の内容

・現状の整理
・新プロジェクトについての導入
・ディレクター制度の導入
・クオリティを上げるために、共創を進める

 

現状のTABIPPO.NETは500万PV

最新の数字だと、TABIPPO.NETは月間500万PVで、ユーザー数は200万人です。2017年の同時期が380万PV、2016年は160万PVだったことを踏まえると、成長は続けていますが成長率は鈍化しています。

2018年はインタビュー記事やヒアリング記事、ハイパートラベルチャレンジなどのブランディングに繋がる(PVの増加には直接的に繋がりにくい)記事も進めているので、言い訳はできます。

インタビュー記事:旅人インタビューの記事まとめ
ヒアリング記事:プロフェッショナルに聞いてみよう
ハイパートラベルチャレンジ:きっとあなたが知らない世界の国々

 

言い訳はできますが、宇多田ヒカルさんの言葉を聞いたら何も言えなくなりました。笑

 

「良い記事」を目指して、記事担当制を導入

「良い記事」を目指して、記事担当制を導入

旅工房さんとの対談で「良い旅行記事ってなんだと思いますか?」と聞かれました。Webメディア編集長でもこれまでの実績やメディアの方向性にとって様々な答えが出る質問だと思います。

僕の場合は「継続して改善されている記事は良い記事」だと答えました。Webメディアとマスメディアの大きな違いって、すでに配信した内容に後から手を加えられることです。

 

テレビは放送後の番組を再放送することはあっても、再編集することって稀ですよね。新聞やラジオも同様です。テレビよりも再放送ができない分、さらに一発勝負です。

一方で、インターネット上の情報はずっと残りますから、状況に応じて情報を修正したり、削ったり、足したりできます。Webメディアを運営するにあたって、お金や時間の面で思い通りの条件が揃うことはありません。メディアに限らず、なんでもそうか。

それでも、理想と現実の狭間でユーザーにとって良い記事になるように、編集され続けている記事は良い記事なのではないでしょうか。

 

導入が長くなりましたが、これまでも同じことを考えつつも「新規の記事数」や「新しい企画」に重点を置いてきました。扱っている旅行先が多かったり、企画が多い方が、ユーザーの満足度に繋がると考えていたからです。

ただ、TABIPPO.NETの運用開始から4年が経って、かなり充実してきました。このタイミングで、良い記事をもう一度作るために、配信した記事のテーマについて得意とするライターと再編集を進めています。

 

ディレクター制度を導入

ディレクター制度を導入

500万PVまでは事業の方針から、記事の改善点までを設計して、ライターや編集に共有するという方法を取っていました。しかし、特に記事担当制が導入されて業務が複雑になると、様々な記事に対して一括で指示を出すことが難しくなりました。

そこで、Webメディア運営において重要なものを3つの要素に分類して、それぞれに判断を委託しています。メディアの方向性を決める方針は僕が決断しますが、ディレクターが担当する領域で僕と意見が分かれた時は、現場であるディレクターの意見を採用しています。

 

すべての判断を1人でする必要がなくなったので業務量は減りましたが、ディレクターの知識や経験量に判断が左右されることになったので、最新の事例や情報共有を絶やさずに続ける必要があります。

ちなみに、3要素ごとのディレクター制度はこのようになっています。TABIPPO編集部のライターは企画から執筆まで一気通貫するので、担当領域しからやらないという訳ではなく、該当する分野を改善していく責任者というイメージです。

・コンテンツディレクター(記事の企画やアイキャッチ、タイトル、SNSなどを担当)
・ブランドディレクター(インタビューや特集、取材などを担当)
・グロースディレクター(SEOや回遊率の改善などを担当)

 

クオリティを上げるために、共創を進める

クオリティを上げるために、共創を進める

ツイートでも紹介しましたが、TABIPPOは世界中を旅している人たちをライターとして採用して、記事を執筆してもらっています。

・埋もれてしまいがちな旅人の情報を発信する
・執筆料を払うことで、旅を継続できる支援をする
・若者が旅する文化を一緒に創る共犯者を増やす

などの目的がありますが、やはり記事のクオリティを改善するためには様々な経験を持つ人たちとの共創が大切です。

 

TABIPPO編集部も平均して20-30ヶ国を旅しているメンバーではありますが、世界193ヶ国すべての国について情報を発信する「ハイパートラベルチャレンジ」や出身者・在住者が発信する「47都道府県でやりたい4700のこと」などは編集部のみでは創ることができなかったコンテンツです。

そして、読者からの評価が高いのも共創で作ったものです。結果を重視すると、限られた関係者でガシガシ進めることがベストかと思いがちですが、中長期的な視点で旅に関する情報を生産できる人と関係を深めておくことが

 

まとめ

今回の記事は以上です。いつも考えていることをサラッとまとめるつもりが、3000字近くになってました。WebメディアやWebマーケティング関係者の方向けに、他にも執筆した記事があるので合わせて読んでもらえたら嬉しいです。

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