旅好きの人の中には、グローバルに働きたいと思われている方も多いのでは…!今回はそんな方々に、海外で働けるチャンスが多い業界をお教えします。
*この記事は東洋経済オンラインが公開している「海外勤務者が多い」トップ200社ランキングを参考にしています。
総合商社
日系企業で海外と言えば総合商社。簡単に言えば、会社のネットワークやノウハウを活用して、あらゆる商材を世界中に売ったり、新たに売れる物を作り上げたりするビジネスです。
そのため世界中に拠点があり、海外出張や滞在の機会が多いです。最近では、全社員を若いうちに海外に出すという制度も整ってきています。
海運
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貿易大国である日本に欠かせないのが海運!貨物を世界中に届ける、ロマンのある仕事です。仕事としては、船の運航を管理する事務職と、実際に船に乗る海上職があります。
いずれにせよ、世界各地の港に拠点があるため、海外に出るチャンスがたくさんあります。
プラント・エンジニアリング
石油や天然ガスなど、我々の生活に欠かせないエネルギーを採掘する上で必要なのがプラントです。それを建設するのがプラント会社やエンジニアリング会社です。
大手の会社だと案件獲得から資材調達、そして建設のエンジニアリングまで全て手がけます。活躍の舞台は、やはり資源が豊富な海外の地域になります!新たにプラントを造り、世界中の人々にエネルギーを供給する熱い仕事です。
大手メーカー
日本の自動車や電化製品などは今では世界的に有名ですよね!世界的ブランド力を誇る大手メーカーは海外事業にかなり力を入れています。
海外営業や、海外支店の管理等、色んな業務でグローバルに働くことが出来ます。ただし、国内市場が大きい分、しっかり国内業務を学んでから海外、という風潮も会社によってはあります。
パイロット・CA / 航空会社
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間違いなく海外業務が多いのがパイロットやCA。今でもとても人気の仕事です!長期滞在等はありませんが、日々世界各地へ飛び、観光する機会も少なからずあります!
中小企業
意外と海外で働くチャンスがあるのが、中小企業!海外展開に力を入れている会社だと、会社の代表として一人で海外に乗り込むということもあるそうです。そういう意味では、大手企業よりもチャンスがあったり、裁量権が大きかったりするかもしれません。
投資銀行
投資銀行と言われてすぐに思い浮かぶのはゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどの外資系投資銀行かもしれません。しかし、外資系企業の場合は構造的に海外勤務をしづらいことがあります。本社や海外支社には現地で採用され語学堪能な社員が勤務していますから、わざわざ日本から海外支社に派遣する理由が少ないためです。
日本の投資銀行は証券系であれば、野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券など。政府系であれば、日本政策投資銀行。独立系は日本M&Aセンター、GCAサヴィアングループなどが挙げられます。
国際機関
国連事務局を中心に、国際通貨基金(IMF)、国際労働機関(ILO)、国際連合児童基金(UNICEF)などの主要機関と補助機関、専門機関に就職すれば、ニューヨークやジュネーブなどの本部勤務や途上国の現地事務所への転勤があります。
青年海外協力隊(JICA)
青年海外協力隊は独立行政法人国際協力機構 (JICA)が運営する海外ボランティア派遣制度です。20~39歳の男女を対象に、募集は8つの分野、120の職種に分かれています。ボランティアと言っても、現地で必要となる生活費や医療費は支給されます。
建設(ゼネコン)
鹿島や清水建設に代表される建設業(ゼネコン)でも海外で働くことができます。ゼネコンは総合建設業者(General Contractor)を意味して、建築を担当する土木・建築関係の会社をゼネコンがコントロールしながらプロジェクトを進めていきます。
日本の大手ゼネコンは海外でも積極的に展開していますから、海外駐在先での管理業務や事務所運営、従業員採用、市場調査などの需要があります。
エネルギー業界(電気・ガス)
東京電力、東京ガス、関西電力、大阪ガスなどに代表されるエネルギー業界は資源獲得の点で海外との関わりが深く、多くはありませんが外国で働いている社員が常に一定数います。実は僕も大阪ガス出身で、新卒からも毎年4~5名ほど海外大学出身者が採用されていました。
エネルギー業界という特性上、海外勤務を希望する人の割合は総合商社や投資銀行などと比べると少な位ですが、海外勤務できる人数も少なめです。
補足:海外勤務を目指して、エネルギー業界(ガス会社)に入った実体験
まとめに入る前に、今回の主テーマである海外で働ける業界についての補足情報です。僕が就職活動をした時も、紹介した情報や統計を集めて結果的にエネルギー業界(大阪ガス)に入社しました。
当時の大阪ガスは、アメリカ、オーストラリア、フィリピン、タイ、シンガポールなどに支社や事務所があり、海外人材としての採用だったので将来的に海外勤務があることも暗に伝えられていました。しかし、僕はせっかく入った大阪ガスを1年で退社していまいます。
退社の主な理由は、海外勤務までに8年〜10年ほどの時間がかかること、10年待っても海外勤務ができるかどうかは分からないということです。
会社の状況や自分の実績に人事が左右されることは社会人となった今は当たり前に感じますが「10年経って、希望してた海外勤務もできず、転職もできない人材になってたら…」と自分以外のことに人生がコントロールされることに恐怖を感じました。
その結果、海外勤務できるか確証がないのであれば、自分の努力次第で海外に近づけるように即戦力な人材になろうと決意して、Web系の広告代理店に転職します。その後、自分で起業をして海外と日本を行き来しながら働いているので、あの時の選択は正しかったです。
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ただ、大阪ガスに勤務し続けていても海外駐在はできたかもしれなく、たらればの話でしかないので、結局は自分のキャリアを自分でどのように進めたいかという意思が大切ですね。
まとめ
以上、海外勤務の多い業界をピックアップしました。どんな進路を選ぶにしても、まずはどんな業界、会社があるのか情報収集から始めるのが鉄板です。自分で書いておいてなんですが、メディアやブログで得られる就職関連の情報は、体験記を除けば仕事選びに直結する詳細な情報は少ないです。
給与や残業時間、福利厚生の有無など、海外勤務の他にも知っておくべきことを把握するには、転職サービスで確認しましょう。
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