働き方改革を超えて、理想の働き方を実現する方法

働き方改革を超えて、理想の働き方を実現する方法
  • 2020.01.11

自分らしい理想の働き方を実現したい人:「働き方改革」という言葉をよく聞くようになったけど、そもそも自分がどのように働けば理想的なのか分かっていません。無駄に長い時間働けばいいとは思っていないけれど、まだ若いから一生懸命働くのも必要だと感じていますし、政府や会社に頼るだけでは何も変わらなそう。でも、どうすればいいかも分かりません。

という相談に実体験を元にお答えします。まずは、働き方改革について解説するところから始めます。

 

働き方改革とは?ざっくり説明します

働き方改革とは?ざっくり説明します

働き方改革の目的と取り組み

2019年4月から施行される働き方改革関連法の目的は人口減による労働力不足の解消です。労働力を増やす打ち手として、下記の3つが柱とされ、

1. 働き手を増やすこと
2. 出生率を上昇させること
3. 労働生産性を向上させること

 

7つの取り組みが挙げられています。

(1)非正規雇用の待遇差改善
(2)長時間労働の是正
(3)柔軟な働き方ができる環境づくり
(4)ダイバーシティの推進
(5)賃金引き上げと労働生産性向上
(6)再就職支援と人材育成
(7)ハラスメント防止対策

参考:働き方改革とは?目的や背景、今後の施策や企業事例まで徹底解説 | BizHint(ビズヒント)

 

働き方改革を受けて、会社側がしなければならないこと

働き方改革を受けて、会社側がしなければならないこと
月100時間以上の残業禁止、年5日の有休取得義務化、テレワークや副業の推進など、これまでよりも労働者を保護する法律や罰則が制定されました。

参考:働き方改革関連法案が成立!企業の対策と対応の解説まとめ|咲くやこの花法律事務所

多くの人が働きやすくなること自体は喜ばしいことですし、会社と社員のどちらかに負荷がかかりすぎている状況は長続きしないので、継続的に発展する組織を作るためにも創意工夫を続けるべきだと思います。

思うのですが、働き方改革が実施されたから働き方が劇的に変化して理想的になる!イメージできますか?理想の働き方は人それぞれですし、結局は自分の理想の働き方をどれだけ追求して、実現できるかの方が影響力が大きいはずです。最後は自分次第。

 

理想の働き方:世界を旅をしながら働く

理想の働き方:世界を旅をしながら働く

僕の場合の理想の働き方は、世界を旅しながら働くことです。働くことも楽しい、旅も楽しいので、どちらかを諦めることなく、両立できることに挑戦するのが面白いと思っていますし、自分らしいと感じています。ただ、結婚して家族ができたら理想の働き方は変わるかもしれません。

 

逆に、できるだけ会社に出社して、安心できるメンバーとじっくり働きたいという人もいるでしょう。テレワークやリモートワークは労働者側のメリットが取り上げられることが多いですが、会社にとっても経費削減(設備費や交通費)ができる施策です。

今はリモートワーカーが少数派ですが、多数派になった未来はオフィスワーカーが「本当は会社で働いたり、顔を合わせて打ち合わせがしたいのにな…」と理想の働き方ができなくなるかもしれません。

 

つまり、働き方改革だけを頼っていると理想の働き方から遠のく人もいるかもしれないということです。社会がどのようになっても、自分らしい働き方を実現できることを目指す。社会の波に乗れそうだったら、大きく乗るという環境に頼りすぎない生き方が自分らしさを保つコツです。

 

理想の働き方の条件

理想の働き方の条件

あえて、万人にとっての理想の働き方があるとしたら、TABIPPOで代表のしみなおがよく使っているこの言葉だと思います。

好きな時に
好きな場所で
好きなことを
好きな人と
好きなだけ働く

好きなように働いて、いい感じに稼げたら最高ですよね。という話ですが、改めて定義してみると面白いです。世界を旅をしながら働くも、これらの条件(特に好きな時と好きな場所)がクリアできていないと実現できません。

 

理想の働き方を実現するマインドセット

理想の働き方を実現するマインドセット

21歳でニューヨーク留学と世界一周を経験して、世界を旅をしながら働くことに憧れながらも大阪ガスに入ってみたり、広告代理店に転職してみたりと、一直線に理想の働き方を実現できてきた訳ではなかったです。

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ただ、色々な職場で様々な働き方を経験してく中で、自分の信念となるマインドセットを少しずつ得てきました。

 

テンションで仕事をするな / ホットリンク執行役員CEOの桧野さん

TABIPPOを起業する前に働いていたオプトの上司で、現ホットリンク執行役員CEOの桧野さんから、何度も何度も「テンションで仕事をするな」と言われてました(言い方は優しい)。

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僕なりのテンションで仕事をしないという言葉の解釈は「テンションが高くても低くても成果を出せるのがプロであり、モチベーションがゼロでも結果を出せる技術を身につけなさい」ということです。

当時のオプトは社員の平均年齢が30歳と若く上場直前。社内は文化祭前日のような雰囲気で、若いし根性で何とかする風潮があった中、テンションで仕事すんなと言われて衝撃を受けたことを覚えています。

確かに、今の働き方(ほぼ終電帰りでした)を5年、10年と続けていくのは無理あるから、今のうちに生産性の高い働き方や自分の武器を身につけないとやばいよなぁと気づかせてもらいました。

 

売れるものと表現したいことを両立できるのがプロ / 宇多田ヒカルさん

Twitterで宇多田さんの発言を見つけてからすごく気に入ってる考え方です。追い込まれるとついつい二元論(AかBか)で考えがちですが、両方を実現するC案がより良いのは間違い無いですし、それを実現できる工夫こそ貴重です。

いつまでも第一線で活躍する宇多田ヒカルさんの発言なので、重みも増しました。葛藤の中でみんな戦ってるんです、きっと。

 

得意なことを3つ組み合わせて、1/100万人の存在になる / 奈良市立一条高校校長の藤原和博さん

最後に具体的なマインドセットです。1万時間コミットすることで、100人に1人の技術や知識を身につけて、1/100を3つ掛け合わせることで1/100万人(100万人に1人)の存在になるという戦い方です。

 

僕の場合は、旅行とインターネット、そしてトークが1/100を目指す3つの領域です。組み合わせによる成果は少しずつ出ていて、自分らしい仕事が生まれてきました。

旅行×インターネット→旅行系Webメディアの編集長
インターネット×トーク→Webメディアのコンサルタント
旅行×トーク→ラジオの旅番組でパーソナリティー

ログミーBiz

金野索一氏による日経ビジネス・カンパネラ連載『トライセクター・リーダーの時代』との連動企画として、リクルートで数々の新規…

 

理想の働き方を実現する材料としての「人生でやりたい100のリスト」

理想の働き方を実現する材料としての「人生でやりたい100のリスト」

3つのマインドセットを元に、理想の働き方を追求し続けたら10年くらいである程度の形になった、というのが僕の20代でしたが、理想の働き方を考える材料としては「人生でやりたい100のリスト」を最も活用しました。

人生でやりたい100のリストは、自分が死ぬまでにやりたいことを仕事や趣味などの区別なく1つにまとめたリストです。やりたいことが実現できる人生って、良い人生ですよね。であれば、人生でやりたい100のリストが実現する働き方こそが、理想の働き方なのではないかと考えています。

 

100のリストから理想の働き方を考える

100のリストから理想の働き方を考える

リストをご覧いただければ分かるように、僕の場合は物にあまり執着していなくて、体験重視です。やってみたいことや行ってみたい場所は日本国内よりも海外寄りです。

すべてのやりたいことにかかる費用を合計すると2億1800万円でした。生活費を加えて、60歳までの残り時間で割り算すると、必要な月収は約100万円でした。やりたいことの達成に必要な日数は7761日間でした。1ヶ月あたりで考えると、21日間です。

 

まとめると、100のリストから分かった理想の働き方は「場所の制限なしで働けて、1ヶ月あたり9日間の労働で月収100万円を達成できること」です。好きな場所で、好きな人と、という万人に当てはまる理想の働き方の定義から考えると、かなり具体的になりました。

そして、働き方改革だけでは僕の理想が実現しないことも分かります。そうなれば、足りない分は工夫と努力で埋めるしかありません。簡単な道のりではありませんが、ゴールがわかればやり方はあります。

 

まとめ

今回の記事は以上です。働き方改革の解説から、理想の働き方の定義、そして人生でやりたい100のリストを使った僕なりの理想の働き方を見つける方法を紹介しました。100のリストの作り方については、別記事で解説してますので、こちらをご覧ください。

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