ヨーロッパ最後の独裁国家ベラルーシに入国する方法【実際に体験】

  • 2020.01.11

1994年からルカシェンコ大統領による独裁が続き「ヨーロッパ最後の独裁国家」と呼ばれるベラルーシに入国する手順を写真と共に紹介します。

 

異常に旅行ビザの取得が厳しかったこれまでのベラルーシ

以前は日本人旅行者がベラルーシに入国する方法は48時間以内に出入国するトランジットビザがメインでした。30日間の滞在ビザも制度上はありましたが、取得条件が以上に厳しく旅行者による取得は事実上無理でした。

 

ベラルーシ旅行の雪解け

しかし、2017年2月からベラルーシ政府は段階的に旅行ビザを解禁!条件を満たせば、5日間を上限にビザが免除されました。そして、2018年7月にはビザ免除の期間が5日間から30日間に延長されました。

これは、今のうちにベラルーシに訪れておきたい!とベラルーシ旅行を決意するには十分な理由です。

 

ベラルーシにノービザで入国する場合の注意点

ベラルーシはノービザでの入国ができるようになったとはいえ、まだ特殊な条件が3つあります。
1. ミンスク国際空港で出入国すること
2. 海外旅行保険書を持っていること(ミンスク空港で購入ができる)
3. 1日あたり20ユーロ相当の現金や残高証明書を提示できること

 

旅行保険と残高証明については手間と多少のお金はかかりますが、ハードルとしては高くありません。注意すべきは入出国がミンスク国際航空に限定されることです。

つまり、ミンスクに飛行機で到着。その後、バスでベラルーシを出国するとアウトです。出国の際も、ミンスクに戻り飛行機で別の国に移動する必要があります。なお、これらの規定はロシアからの出入国の場合は不可となっていますので、ご注意ください。

詳しくは駐日ベラルーシ大使館の説明ページをご覧ください。

 

実際にベラルーシに入国してみた

2019年4月に日本から北京国際空港でトランジット、中国国際航空(エアチャイナ)を利用してベラルーシに入国しました。なお、北京空港でのトランジットは高難易度のトランジットとして知られているので、こちらの体験記も良ければご覧ください。

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乗り換え(Transfer)の看板を発見

 

旅行保険はカウンターで簡単に買えます

旅行保険はカウンターで簡単に買えます

旅行保険は写真に写っているカウンターで買うことができます。日数を伝えるだけです。簡単な英語は通じますので、心配は不要です。

購入したら旅行保険の証明書を見せてくれますので、こちらを入国審査の際にパスポートと一緒に提出すればOKです。

 

入国審査はパスポートチェックが厳しいものの、特に質問はなし

入国審査は特に何も聞かれませんでした。滞在先のホテル名や住所、滞在期間などは答えられるようにしておきましたが、旅行ビザの緩和から10ヶ月ほど経過してますので、今はもう細かく聞かないのかもしれません。

 

所有する現金や残高証明書のチェックはありませんでした

ノービザの条件には、1日あたり20ユーロの現金か、相当の残高証明書が必要、とのことでしたが、入国においてチェックはありませんでした。僕の場合は、念のために日本出国前に円からユーロへの両替はしておきました。

 

無事に入国!

入国の際に、特にトラブルはなくベラルーシに入国できました!念のため、ベラルーシから隣国のモルドバへのフライトチケットも印刷しておきましたが、使いませんでした。

 

ミンスク国際空港からはバスで市内までアクセスできます

ミンスク国際空港からはバスで市内までアクセスできます

空港から市内へのアクセスは300系統のバスが最安です。セントラルバスステーションまで4ルーブルで行くことができます。2019年4月時点では、バスチケットの自動販売機は壊れていましたので、チケットはバス車内で購入してください。

 

入国は問題なかったけど、ロスバゲしました

ご覧いただいた通り、ベラルーシには問題なく入国できました。しかし、ミンスクでロスバゲージして、預け入れ手荷物を受け取ることができませんでした。ルートと航空会社は羽田から北京経由でミンスク行きの中国国際航空です。中部国際空港(セントレア)発で同じく北京空港を経由した人もロスバゲしてました。

ロスバゲージの発生から対応、荷物を取り戻すまでの経緯は別の記事にまとめたので、全体観を掴むために一読してください。ロスバゲは非常に焦りますが、起こるかどうかは運任せですし、対策をしておけば被害を食い止めることができます。

 

ミンスクでは、イースト タイム ホテル (East Time Hotel)に4泊しました

ミンスクの宿泊先はレビューが高く、宿泊料金が他に比べて安かったイースト タイム ホテル (East Time Hotel)に泊まりました。社会主義っぽい建物で重厚感が強いですが、部屋は綺麗でした。受付の人たちは英語が通じます。ロスバゲ対応で、空港と何度か連絡を取らなければいけない時も、サポートしてもらって心強かったです。

Agodaで予約して、1泊あたり2200円でした。宿泊先が決まってなければ、ホテルの外観や部屋の様子をご覧ください。

» イースト タイム ホテル (East Time Hotel) – ミンスク 

 

まとめ

ヨーロッパ最後の独裁国家ベラルーシに入国する手順は以上になります。緩和された旅行ビザが再び厳しくなる可能性もありますので、今のうちにベラルーシ旅行オススメですよ。

なお、ベラルーシから時間がある場合は、モルドバ、ウクライナ、ルーマニアと旧ソビエト連邦の国々を旅すると、新しいヨーロッパが見つかりますよ。なお、僕が旅した東欧旅行のルートは別記事をご覧ください。

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