株式会社TABIPPOが4期目を終え、無事に5期目に入りました!創業メンバーとは毎年話をしますが、今年も潰れませんでした!よかった!劇的に潰れそうになっているわけではないのですが、自分たちの会社なのによく潰れなかったなぁ…というのが率直な感想なのです、謙遜ではなく印象として。
僕の4期目は創業メンバーと住んでいたシェアハウス「恵比寿ハウス」の解散から始まり、フィリピンでのエンジニア留学、秋田合宿、アメリカ横断、ラジオパーソナリティ、シェアハウス「えいとびたー」の開始と色々と動けた一年でした。TABIPPO編集部は行動指針が「毎日変化し、工夫する」ですので、変化の回数と種類の多さを考えると及第点です。
TABIPPO.NETも480万PVを超え、企業やパートナー、友人まで「読んでるよ!」と声をかけてもらうことが増えました。同時に、Webメディアに関する相談や質問もたくさんもらえるようになったので、その中でよく聞かれる質問を中心に、現時点での答えをご紹介します。
メディアの収益って何ですか?
直接的な収益と考えると、金額が大きい順にタイアップ広告、アドネットワーク広告、アフィリエイトの3つです。ただし、次の質問で詳細をお伝えしますが、旅人採用、旅大学や旅祭、PAS-POLなどをPRする機能も大きいため、実は多くの間接的な収益があります。
TABIPPOの中でメディアの役割は?
オウンドメディアとしてTABIPPOが持つ全てのサービスに対する窓口になる役割と、Webメディアとして旅行好きに向けた情報を発信する役割があります。
編集部は何人ですか?
TABIPPO編集部の中の人は正社員2名を含む5名です。加えて、世界中を旅しながら記事を書いてくれるトラベルライターが100名ほどいます。トラベルライターは旅のルートやインターネットの状況によって記事を書けない瞬間もありますので、アクティブに記事を書いているライターは100名中30-50名くらいです。
1日どれくらい記事出してますか?
平均して3記事を公開しています。しかし、2017年頃から過去に公開した記事への加筆や修正に取り組んでいるため、新規の記事だと1日1記事ぐらいです。
以前は、旅行系メディアとして旅行好きの方が知りたい情報をカバーするために記事数(テーマ数)に重点を置いていましたが、直近では記事の重さを重視しています。
記事の企画ってどうやって考えていますか?
編集部メンバーの場合は、2ヶ月に1回の編集会議でメンバーが考えた企画案を元にディスカッションで企画を詰めていきます。他に旅行好き向けのニュースやビザ情報、航空券のセール情報などは都度判断しています。
トラベルライターに関しては旅の経験やこれから訪れる場所を元にして、まとめて10記事分の企画案を編集担当とディスカッションで決めます。その後は、書くことに集中してもらい、10記事を公開したら次の10記事をまたディスカッションします。
ちなみに、企画案を良くするために必要なものは、とにかくライターと壁打ちをする相手(編集担当)が持っている視点の数と情報量です。
ライターってどうやって探していますか?
TABIPPO.NET内にこっそりとライター募集のページがあります(検索すればすぐ見つかりますが)。ページから応募していただいた方が全体の90%で、残りの10%はこちらから声をかけています。
メディアが成熟していくにつれて、徐々に編集部がライターに求める旅行経験が深くなっているのが悩みです。応募条件が5ヶ国訪問→10ヶ国→20ヶ国と増加しています。訪れた国が多いから、旅が豊かとは限らないですし、これから旅にガンガン行く人を足切りしてしまうので、良い方法を考えねば…という対策の1つとして #ハイパートラベルチャレンジ を始めました。
どうすればTABIPPO.NETのライターになれますか?
上記のような状況なので、どうしてもTABIPPOでライターをやりたい!という大変ありがたい情熱を持っている方は、下記の流れが良いかもです。
1. とにかく旅をたくさんする
2. 旅の中で自分のアンテナに引っかかる面白いことに挑戦する
3. 応募する
ただ、ライターってライティングをメインにする仕事で、向き不向きがすごくあると思っているので、TABIPPOと一緒に何かやりたい!という気持ちがメインでしたら、学生スタッフや他チームのメンバーのもありです。ライターは、とにかくライティングやりたい!私にはこれしかない!って人しか、なかなか続けられないと編集部の運営で学びました。
編集長としてどんな仕事をしていますか?
メディアの全体戦略を考える、企画の壁打ち相手、他事業とのコラボ、Webメディア業界でのネットワーク作りなどをしています。立ち上げ当初は、誰よりも多くの記事を書いていましたが徐々に他のメンバーに渡していきました。
特にメディアに関する勉強会を開いたり、逆にイベントに参加したり、編集長同士でお茶したりなどの他メディアとの関わりを増やす仕事は非常に大切で、これらを始めたタイミングがメディアが伸び始めたタイミングと合致しています。
Webメディアやりたいんだけど、どうすればいい?
サーバーとドメインとwordpressさえあれば1人でもWebメディアは始められるので、まずはオープンしちゃうのが良いです。覚えることはたくさんありますが、実感がないまま知識だけ覚えるのも辛いでしょうし。
始めのうちはできるだけコストを抑えた方が良いので、サーバーはロリポップで、ドメインはお名前.comでサクッと決めちゃって大丈夫です。メディアが大きくなって来たら、もっと良いサーバーに移転してください。
アクセスを伸ばすコツって何ですか?
どんなメディアであれ、信念のある戦略、メディア運営とコンテンツ作りの技術、会社からの粘り強いがあることがアクセスを伸ばす必須条件です。
SEO重視、SNS重視などの流入戦略は時代によって変わりますし、どの方法でも成功しているメディアがあるので、それぞれの編集部に向き不向きはあっても不可能なものはないでしょう。そのため、この方針で成功させる!という信念に基づいた戦略があれば、方向性は何でも大丈夫。
メディア運営とコンテンツ作りの技術については、初期段階の100万PVまでは書籍やインターネット上の情報で十分です。しかし、100万PV以上を目指す場合は情報が一気になくなるので、先人たちが開くワークショップや勉強会で積極的に発言して(一番良いのは、発表する側に立っちゃう)、情報を交換しましょう。
これからのTABIPPO.NETの展望は?
TABIPPOのオウンドメディア、旅のWebメディアに続く第3の役割として、旅人スターを生み出す旅行業界のジャニーズ事務所の機能を持たせたい。
これまでも、リーマントラベラーの東松くんだったり、旅ライターの古性のちさんだったりと、無意識的に「めっちゃ面白くてこれから有名になって、旅を広めてくれる人たちに記事を書いてもらう」ということを実践していました。
今後は、旅大学やPAS-POL、旅祭、ラジオと連携して、TABIPPOでライター→旅大学で講師→PAS-POLで出版→旅祭に出演→ラジオに出演という流れで活動の幅を広げるお手伝いをしたい。
旅を広めてくれる人たちを広めることで、TABIPPOの理念は体現していくし、そのための媒体がようやく出揃いました。
これからの個人としてやりたいことは?
20代は旅行とインターネットの10年でした。30代は宇宙の10年にしたい。宇宙については、「さあ、どこから何から手をつけようか」って、久々になってます。