海外旅行で実際に遭遇した9つのトラブルと解決した方法

海外旅行で実際に遭遇した8つのトラブルと解決した方法
  • 2020.01.09

海外旅行に慣れていない人:海外でスリや置き引きなどのトラブルに遭遇しないかとても心配です。トラブルを防いで快適に海外旅行をする方法はあるのでしょうか。

という質問にお答えします。海外旅行中のトラブルを完全に防ぐことはできませんが、被害を抑えたり、高い確率でトラブルを回避できます。

 

海外旅行のトラブルを学ぶ意味とは

僕はこれまで9年間で63カ国を旅してきましたが、海外旅行が継続できなくなるほどのトラブルに巻き込まれたことはありません。かなり心配性なので、旅行先で過去に起こっている犯罪について学んだり、トラブルを回避するためのお金は惜しまないからです。

海外旅行でトラブルに巻き込まれた人たちに話を聞くと「犯罪の手口について知らなかった」と言う人が多いですが、「知っていれば避けられたと思う」とも答えます。また、万が一トラブルを避けきれなかったとしても、対策を知っていれば慌てずに最善の対応をできます。

 

海外旅行のトラブル1:ダブルブッキング

海外旅行のトラブル1:ダブルブッキング

Booking.comで予約したはずのホテルがダブルブッキングだったことが宿泊当日に判明。Booking.comからは謝りの連絡と共に代替のホテルが提案されてきたけど、これからBooking.comとメッセージのやり取りをしていたらいつまでもホテルが決まらない。どうしたらいい?

ダブルブッキングの解決方法と対策

同じくらいの金額のホテルを同じBooking.com経由で予約して、とりあえずはそのホテルにチェックイン。後日、請求内容を写真で送るなどのやり取りを経て、本来は泊まるはずだったホテルの金額で泊まることができました。つまり、差額はBooking.comが負担してくれました。

関連記事

オーストラリアのタスマニア島で空港を出た瞬間、知らない番号から電話がかかってきました。ギリギリのタイミングで取れずに「この番号は誰も知らない(買ったばかりのSIMカードなので)はず。迷惑電話かな?」と思っていると、メールを受信してました。[…]

Booking.comから突然のメール「オーバーブッキングです」から返金までの経緯

 

ダブルブッキングの対策

宿泊サービスやホテル側のミスによるダブルブッキングを防ぐすべはユーザーからしたらほとんどありませんが、現地の電話番号(SIMカード)を持っていればダブルブッキングが判明してすぐに電話がかかってくるので、早い段階で気づくことができます

もし、電話が繋がらない場合はメールが届くはずなので、電話番号の入手が難しい場合でもメールをこまめに確認することで対応の時間を確保できます。

 

海外旅行のトラブル2:Tirp.comの航空券キャンセル

海外旅行のトラブル2:Tirp.comの航空券キャンセル

フィリピンの首都マニラ経由で、ブルネイに訪れる航空券がキャンセルになりました。航空券の予約はTrip.comでしたが、キャンセルの理由は「航空会社の都合によるもの」と記載され、全額が返金されるとのことでした。

関連記事

航空券予約サービスのTrip.comから「航空便がキャンセルされました」というメールが届きました。海外への航空券は、これまで30回以上予約してきましたがキャンセルは初めての経験です。台風や大雨などによる欠航ではなく、フライト2週間前のキャン[…]

 

航空券キャンセルの解決方法と対策

出発日がすでに近づいていたので、予約していた航空券よりは高くなってしまいましたが別の航空会社でチケットを予約し直しました。

メジャーな行き先の場合はほぼありませんが、マイナーなルートによっては飛行機の減便や航路の廃止によって航空券がキャンセルになることがあります。

航空会社が破綻して、飛行機が飛ばなくなることもありますね。こちらは事前告知がされないことが多いので、対応が最も大変です。

 

航空券キャンセルの対策

航空券キャンセルの事前対策はかなり難しいので、ダブルブッキングと同様にキャンセルメールを見逃さないことです。

 

海外旅行のトラブル3:パスポートを盗難される

海外旅行のトラブル3:パスポートを盗難される

一緒に旅行をしていた友人のパスポートがスられました。場所はドイツ首都のベルリンにあるベルリンの壁付近です。カメラを構えて、肩掛けのバッグから注意がそれた隙にファスナーを開けられ、バッグの中にあるパスポートと財布を盗まれました。

パスポートの盗難の解決方法

海外でスリの被害を受けた場合、まずは警察署です。事情を話してポリスレポートを作成する必要があります。ポリスレポートは、旅行保険の適用や大使館でのパスポートの再発行に必要です。

また、ポリスレポートがあれば、万が一盗まれたものが見つかった場合に警察が連絡してくれます。連絡先は自分の電話番号があればベストですが、宿泊先の電話番号でもOKです。

 

パスポートの盗難対策

パスポート盗難に関する最大の対策はパスポートをホテルに置いて行くことです。財布も置いていきましょう。1日で使う現金だけをポケットに入れておけば、もし盗られても被害は最小限です。

 

海外旅行のトラブル4:荷物を置き引きされる

海外旅行のトラブル4:荷物を置き引きされる

パスポートを盗られた友人とは別の友人が、スペインのバルセロナで荷物を置き引きされました。犯人グループは2人組で、1人が日本語で話しかけて注意を逸らしている間に、もう1人が荷物を盗むという手順でした。金銭の被害はありませんでしたが、仕事道具を盗られてかなり困りました。

置き引きの解決方法と対策

スリと同様に置き引きの被害を受けた場合も警察署でポリスレポートの作成が必要です。海外旅行保険で損害の補償を受ける人が多いと思うので、盗られてものや損害額は正確に記載してもらいましょう。

 

置き引きの対策

置き引きの対策としては、旅行者に話しかけてくる人を疑ってかかるということです。特に日本語を話せる外国人は要注意です。もちろん、日本が好きで日本語が話せる善良な方もたくさんいます。しかし、観光地で日本語を話す人は何らかの目的があることをまずは疑ってください。

 

海外旅行のトラブル5:バスのストライキ

海外旅行のトラブル5:バスのストライキ

ウユニ塩湖がある南米の山岳国ボリビアで、バスのストライキが発生して1週間ほどバスの運行が停止しました。ストライキは旅行者泣かせでして、いつ終わるかがはっきりとわかりません。僕はこれまでに2回南米でストライキに遭遇していて、1回目は2日で終了しましたが、2回目は1週間経っても終わりませんでした。

ストライキの解決方法と対策

ストライキの解決は待つしかありませんが、バスを諦めて飛行機で移動するという手もあります。

ただし、バスの運行だけではなく、幹線道路が封鎖されるストライキもあり、その場合は飛行機の燃料を届ける手段がない、という理由で飛行機も欠航になることがあります。

2回目のストライキがそのケースで、あらゆる交通手段がストップしてしまいました。

 

ストライキの対策

ストライキの対策としては、直接的な方法ではありませんが旅行日程に余裕を持つことです。僕の経験上だと、ペルー・ボリビアを旅行する場合は少なくとも2日は余裕が欲しいです。ストライキが起こらなかったとしても、高山地帯を急いで旅行すると体調を崩し、高山病にかかりやすいという心配もあります。

 

海外旅行のトラブル6:クレジットカードのスキミング

海外旅行のトラブル6:クレジットカードのスキミング

フィリピンでエンジニア留学中にクレジットカードをスキミングされました。スキミングの瞬間はハッキリと分からないのですが、おそらくショッピングセンターで買い物をしていたタイミングなので、店舗のクレジットカード読み取り機にスキミングの機械が設置されていたかな?と考えています。

クレジットカードのスキミングの解決方法

クレジットカードをスキミングされた場合は、カード会社が気づくか、自分で明細を見て気づいた段階ですぐにカードの利用を停止し、決済をキャンセルすることが必要です。

僕の場合は、スキミング後に旅行費用として50万円近い買い物がされていたのですが、すぐにキャンセルしたので決済自体がされず被害はありませんでした。

決済が確定してしまった後でも、クレジットカード会社や状況によっては返金に対応してくれる場合がありますが、返金までに2,3ヶ月の時間がかかるなど影響が大きいです。

 

クレジットカードのスキミングの対策

スキミング対策は、非接触型スキミングを防ぐカバーが販売されています。ただ、店員によってスキミングをされている場合は、カバーで防ぐことはできないのでクレジットカードを決済する流れで不審な様子がないか注意しておくしかありません。

店舗によっては、店の奥やカウンター内の見えにくい部分で決済するところもありますので、完璧に防ぐことはできないです。1枚のクレジットカードが停止しても旅行を続けられるように、最低でも2枚以上のクレジットカードを持っていくことをオススメします。

関連記事

海外旅行で使うことも考えたクレジットカードを探している人:年に2,3回くらい海外旅行に行くので、クレジットカードやキャッシュカードの最適な組み合わせを探しています。ただ、マイラー(航空会社のマイルを貯めている人)たちが徹底しているほ[…]

 

海外旅行のトラブル7:国際キャッシュカードを紛失

海外旅行のトラブル7:国際キャッシュカードを紛失

マレーシア旅行中に国際キャッシュカードを紛失しました。ATMで現金を引き出した時にとても急いでいたので、現金だけを持ってカードを置きっぱなしにしてしまったという状況です。ATMは国によって、カードが先に出たり、後に出たりするので、焦っていると意外とカードを置きっぱなしにしがちです。

 

国際キャッシュカード紛失の解決方法

国際キャッシュカードを失くしたら、まずやるべきなことはカードの停止です。その後、カードの再発行ですが、送付先は日本国内となるので海外旅行中にキャッシュカードを受け取ることは難しいです。

 

国際キャッシュカード紛失の対策

財布の中のカードを減らし、国際キャッシュカードをいつも入れる場所を決めることで、カードを取っていないことに気付きやすくなります。また、国際キャッシュカード以外にも海外でキャッシングができるクレジットカードを持っていれば、旅行を続けることができます。

 

海外旅行のトラブル8:白タク詐欺

海外旅行のトラブル8:白タク詐欺

最後のトラブルは違法タクシー(白タク)による詐欺です。ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で、外国人に誘導されるままに付いて行ったら白タクに乗せられてしまい、「金を払うまで降ろさない」と脅されて、150ドル払いました(通常料金であれば30ドルくらい)。

 

白タクの解決方法

白タクに乗ってから挽回することはほぼ不可能です。頑強に抵抗すると、より危ない状況になってしまうので、さっさと言われた金額を支払ってその場を立ち去りましょう。

 

白タクの対策

白タクが狙うのは海外旅行に慣れておらず、大きな荷物を持っている旅行者です。対策としては、まず電車やバスなどの公共交通機関があれば、タクシーを使わずに移動してください。

どうしてもタクシーを使う場合は、事前に空港内にあるタクシー乗り場の位置を調べて、「タクシー?タクシー?」と話しかけてくる人たちに従わないようにしましょう。タクシーの声をかけてくる人たちはほとんど全員が白タクで、オフィシャルのタクシーが声かけをすることはほぼありません。

 

海外旅行のトラブル9:デルタ航空から二重請求

デルタ航空から二重請求されていたので対応しました

デルタ航空で東京からマイアミまでの航空券を予約したら、クレジットカードに二重請求がきてました。解決までの流れは別の記事「デルタ航空から二重請求されていたので対応しました」にまとめているので本記事では簡潔に説明します。

関連記事

デルタ航空からクレジットカードに二重請求が届いてることにクレカの明細を見て気づきました。64ヶ国を訪問してますが、航空券の二重請求は初体験です。状況の確認から、払い戻しまでに実際にやったことを紹介します。ちなみに、海外旅行で遭遇した[…]

デルタ航空から二重請求されていたので対応しました

 

二重請求の解決方法

まず、カスタマーサービスに電話することから始まります。メールでも連絡できますが、電話の方が早いです。余談ですが、海外から日本のカスタマーサービスに電話しなければならない時は、Skypeの国際電話が安いのでおすすめ。

なお、デルタ航空の場合は日本語ダイヤルがあります。

デルタ航空の日本予約センター
0570-077733
毎日午前9時から午後8時まで

 

航空会社側のミスやシステムエラーなら、無料でキャンセルできることがほとんどです。僕のケースも、デルタ航空のシステムエラーだったようで、即キャンセル→4~6週間で返金とのことでした。

 

二重請求の対策

  1. 航空券を予約後に予約ページで内容を確認する
  2. 予約確認メールを確認する
  3. クレジットカードの明細を定期的に見ておく

この3つが航空券の二重請求の対策ですね。早めに気づけば早めに返金もスムーズになります。最悪なのはフライト後まで気づかないこと。搭乗日が過ぎると返金がかなり難しいです。

 

まとめ

海外旅行で実際に遭遇したトラブルと解決した方法についての解説は以上です。なお、金銭関係のトラブルに遭遇した時は、手持ちのお金よりも自分自身の命を守るために、決して抵抗はしないでください。お金がなくなっても次のチャンスがあります。お金よりも、命の方が大切です。

スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ

slash-workers

自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。

これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。

仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?