長期の海外クルーズに乗船するにあたって、インターネットを頻繁に仕事で使う僕の心配は「船内のWiFiはあるか?いくらか?速度は十分か?」の3点でした。
公式サイトやブログ、体験談では、WiFiについての十分な情報を見つけられなかったので、クルーズ船での旅行を考えているデジタルワーカーに向けて海外発着のクルーズ船内でのWiFiについての実体験をまとめます。
乗船したクルーズ船
クルーズ会社 | ホーランド・アメリカ(Holland America) |
船名 | コーニングスダム(ms Koningsdam) |
就航 | 2016年4月 |
乗客定員 | 2,650名 |
全長 | 297メートル |
全幅 | 35メートル |
乗船したクルーズ船はホーランド・アメリカが所有する「コーニングスダム号」。2016年に就航した比較的新しい船です。実は、近い日程でカリブ海へ向かうクルーズ船がもう一隻ありましたが、値段と新しさの点で「コーニングスダム」を選びました。
クルーズ旅行にかかった費用の総額については下記の記事に詳細をまとめました。
クルーズ船で旅行してみたい!でも、お金がどのくらいかかるかよく分からない。という人に向けて、僕がカリブ海クルーズの22日間で使った費用を公開します。なお、クルーズ船が手配するカリブ諸国でのアクティビティは含まれていますが、上陸後のラ[…]
クルーズ船内のWiFiの有無
ホーランド・アメリカが所有するコーニングスダム号には衛星通信を利用したWiFiがあり、利用料さえ払えば誰でも使うことができます。少なくともホーランド・アメリカの他の船籍にもWiFiは搭載されていますが、建造年によって設備は異なるようです。
公式サイトには「2020年から順次、WiFi関連の設備を改修していく」と記載があったので、改善される可能性はあります。記事での情報は2019年12月時点です。
クルーズ船内のWiFiの価格
僕が利用したクルーズ船内でのWiFi利用の料金プランは下記のようになっていました。
21-23日使い放題:239ドル(事前申し込み) / 478ドル(乗船後申し込み)
なお、事前申し込みをすると金額が半額になったので、船内WiFiを使う予定があるなら乗船前に決断すべきです。長期のクルーズ旅行になるほど、半額の効果が大きくなり、僕の場合は2万5000円の節約になりました。
クルーズ船内のWiFiの速度
クルーズ船内で利用したWiFiの速度は「仕事に使うのはギリギリ」でした。ネットの利用目的ごとのフィードバックは以下になります。
- YouTubeは見れなくもないが、スムーズにロードはされず、ストレスがある
- 動画のダウンロードは、インターネットの接続が切れることがあるのでうまくいかない
- 動画のアップロードも同様の理由で難しい
- 写真のアップロードは時間をかければ可能
- 写真のダウンロードも少しずつなら可能
- ブログの執筆は可能
- ブラウザでのサイト閲覧は、画像の多いページだとロードに時間がかかるができる
- Facebook、Twitter、Instagramへの投稿は可能
- LINEやFacebookメッセンジャーなどでのチャットも可能
- LINE通話やFacebookメッセンジャーの通話は難しい
- ビデオ通話は無理
- なお、クルーズ船内で各種予約やスケジュール確認などに幅広く使うポータルサイトにはWiFiを契約していなくてもアクセス可能
僕の仕事がライターや編集長などの写真&テキストが中心なので何とか仕事はできました。しかし、YouTuberや動画編集者などの動画を扱う仕事の場合、アップロードはできなかったでしょう。
補足:停泊地でのWiFi利用は可能か?
クルーズ船内のWiFiが遅いのであれば、停泊地でのWiFiはどうか?と僕も考えましたが、当然のごとく国や地域、接続するWiFiによります。
ただ、停泊地によってはWiFiが利用できるカフェやレストランが近くにないことがありますし、スケジュールによってはカフェやレストランがあっても開いていないケースもありました。例えば、クリスマス休暇や日曜日が要注意です。
そのため、「停泊地で速いWiFiを使えるはずだ」という見込みをベースにしていると、不安定です。「いい感じのWiFiが見つかればラッキー」ぐらいの気持ちでいるのが、ベターです。
海外クルーズ船内でのWiFi | まとめ
本記事では海外クルーズ船内でのWiFi事情について解説しました。ポイントを改めてまとめると、下記の3点です。
- 事前申し込みのでWiFi利用料が半額
- WiFiの速度はギリギリ仕事ができる程度(動画関連は不可)
- 停泊地でのWiFiは当てにはならない
インターネットベースで仕事をすることを前提に解説しましたが、IntagramやTwitterに旅行写真を投稿して、日本とLINEで連絡するような日常利用なら、ちょっとストレスがあるぐらいで大きな問題はありません。
クルーズ旅行に仕事を持ち込む場合は、乗船前にビデオでの打ち合わせや動画関連の仕事は完了しておくと、とっても安心です。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
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