お金について大切なことは、稼ぐ、増やす、貯める、守る、そして「使い方」です。人生というのは幸福に稼ぐ挑戦ですが、お金持ち=幸福とはならないことは、みなさん知っての通りです。
とはいえ、僕は宝くじの一等が当たったら全額を受け取りますし、これまで仕事の報酬を断ったことはありませんので、お金=悪ではないとも思っています。
重要なのは、お金を使っていかに幸福になるかで、多いお金があっても使い方を間違えれば無駄遣いです。
そこで本記事では、幸せになる人の「お金の使い方」を紹介します。
体験をお金で買う
モノは買った瞬間に幸福度が最も高く、次第に幸福度は下がっていきます。人間は習慣の動物なので、とても欲しくて、ようやく購入できたモノでも、徐々に当たり前になってしまうんですね。
また、モノは古くなり、見た目や機能性が劣化します。
一方で、体験は形がないので、思い出として残ります。「思い出を美化する」という脳の機能があるので、実際の体験よりも、体験後に思い出した方がより幸福になります。
モノか体験か、迷ったら体験にお金を使うことで、幸せになります。ちなみに、体験と言っても、世界一周やアメリカ横断など、長期間で多くの費用を使う体験でなくても構いません。
お金を健康に使う
ちょっと前まで、日本人の平均寿命は84歳だったのに、気づいたら人生100年時代がはじまりました。政治、経済、あらゆる面で、これからは生かされてしまうことが問題となります。必ず。
人生100年時代に関しては、こちらの本がきっかけとなりました。
これからは、満足に身体が動かせず、やりたいこともできない。でも、高い医療技術で、延命され続ける。現在は生きるか、死ぬかの「寿命」しかありませんが、近いうちに「健康寿命」という概念が出てくるかもしれません。
健康のためにお金を使うことは、人生100年を使い切るために必須です。
時間をお金で買う
自由な時間はお金で買うことができます。
- ルンバに掃除を任せる
- 食器洗い洗濯機を使う
- 乾燥機を使う
- スーパーで惣菜を買う
ざっと思いつくだけでも、こんなに。
ちなみに、お金を支払ってでも、最も短縮すべき時間は「通勤」です。ニッセイ基礎研究所のレポートでは、通勤時間が長くなるほど幸福度が低くなることが分かっていますし(*1)、同様の研究発表は数多くあります。
*1 通勤時間と幸福度の関係―在宅勤務拡大で幸福度は高まるか? | ニッセイ基礎研究所
ちなみに、お金で短縮した時間を、他人のために、または他人と一緒に使うと「自分は多くの時間を持っている」と考えるため、幸福になることができます。
他人のために、他人といるために、お金使う
時間を他人に使うと幸せになれますが、お金を他人に使うことでも幸福が生まれます。大きな金額を出資しなくとも、駅前の赤い羽募金に少しの小銭を入れるだけでもOKです。
また、友人や知人と一緒にいること、つまり交際費にお金を使うことも重要です。将来に向けた貯金をするために、交際費から削ろうとするのは全くの間違いで、効率的に節約するには日常生活への影響が少ない固定費に目を止めるべきです。
幸せになる人の「お金の使い方」 | まとめ
幸せになる人の「お金の使い方」は以上です。使い方は分かった!で、どうやって稼げばいいの?という方は、下記の記事をご覧ください。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?