「とりあえず3年」の真実【転職には影響なし】

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  • 2019.11.23

転職といえば、最初の会社は3年は勤めなさい(いわゆる「とりあえず3年」)という先輩または上司からのアドバイスですね。僕は大阪ガス→オプト→TABIPPO(起業)と2回転職していますが、何度か「3年は勤めれば良かったのに!」と言われたことがあります。

とりあえず3年って、なぜみんな言うのだろう。と長らく不思議に思っていたのですが、理由が分かりました。そして、とりあえず3年に反対できる根拠も見つかったので、同時に紹介します。

 

とりあえず3年勤めると10000時間の法則を達成できる

とりあえず3年勤めると10000時間の法則を達成できる

当時は3年勤める理由もよくわからなかったのですが、10000時間の法則(※)を達成するためなのかもしれない!と思い立って計算してみました。

※何ごとにおいてもプロレベルになるには1万時間かかるという法則

 

土日も休まずに1日9時間働き続けると3年間で合計9855時間になり、ほぼ10000時間。土日を休んだ場合は、1日13時間働くと3年間で10000時間になります。

10000時間の法則を3年勤めの根拠とするには、かなりハードな3年間を過ごす必要がありますが、3年で1人前という感覚には近いものがあるのかもしれません。

 

一方で、練習量が技量の習得に与える影響はそれほど重要でないかもしれない(*1)という研究結果も発表されているので、10000時間さえこなせれば誰でも一流になれる、というわけではないかもしれません。

*1 一万時間の法則は嘘 20時間で一人前のスキルを習得するコツ – ログミー

 

とりあえず3年の人は、3年勤めている

ブロガーのあんちゃさんと対談して教えてもらったのですが、批判や反対は「やったことがない人たち」が言っています。よく考えてみれば当然ですが、とりあえず3年勤めた方がいい!と主張できるのは3年勤めた方だけです。

とりあえず3年の結果、良いことも悪いことも経験したことを根拠に、本当に3年は勤めた方が良いと善意でアドバイスしているという点も忘れてはなりません。人は、自分が体験した世界で生きていますから、自分と違う道に進むことを肯定することは難しいのです。知らないことは分からないですし。

 

3年勤めていないから転職に不利になるわけではない

3年勤めていないから転職に不利になるわけではない

とりあえず3年の根拠として、3年以内に1社目を退職していると転職に不利になるという話が挙げられることがあります。この辺りは、実際に案件を見てもらえればすぐ分かります。「転職 第二新卒」などのキーワードで調べてもらえればすぐ出てきますが、例えば大手の第二新卒向けサイトだけでもたくさんあります。

第二新卒向けの転職サイト

» マイナビジョブ20’s(マイナビ)
» 第二新卒エージェントneo(ネオキャリア)

特に、僕が働いていたインターネット広告業界は若手が中心で、市場も毎年拡大しているので、短い時間で力をつけて独立や起業を目指している人の登竜門になっています。

結局は僕も自分で経験したことしか胸を張ってオススメできない性格ですが、これまで検討していない業界だったら、ぜひ実態を知ってください。
» 【業界3位の経験者が解説】Web系広告代理店に就職するメリットとデメリット

 

同僚や上司は敵じゃなくて味方

補足:同僚や上司は敵じゃない

「とりあえず3年」についてTwitterで発信していると、「上司に3年もいないと転職しても役に立たないよ」と言われます….と悲痛なリプライをもらうことがありますが、ほとんどの上司や同僚はあなたの敵ではなくて味方です。

イジワルや保身で厳しいことを言う人も中にはいるでしょうが、基本的にはあなたのことを心配して「3年いなさい」と発言しています。

 

最初の会社で3年を経験した人と、3年以内に辞めようとしている人の溝は大きいですが、上司や同僚と敵対しても良いことはないので、分かってもらえる最大限の努力はしましょう。

どうしても辞めさせてくれないなら、退職代行のサービスもあるので第三者に入ってもらうことで、最悪の辞め方を避けるという方法もあります。

 

補足:円満に会社を辞める方法

最後に、実際に会社を辞める際にトラブルを避ける方法をお伝えします。退職をスムーズにするには、自分の意思を伝えて、実践することが大切です。

退職のためだけではなく、会社内でやりたいことをやるためにも、意思を伝える練習は大切です。退職に関しては下記の3つが共有されている、実践されていることが辞め方を左右します。

  • 将来どうしたいのかを普段から伝える
  • なぜ辞めるのを明確に伝える
  • 辞めた後のことを決める

法律は、会社よりも社員を守るように定められているので、絶交状態でも辞めることはできますが、意義と前職と仕事で一緒になることは多いです。

ブラック企業で、死にそうになるくらいならすぐに辞めるべきですが、そうでないなら辞め方は丁寧に。

 

まとめ

今回の記事は以上です。最初の会社に3年勤めるかどうかについてアドバイスを求めるなら、「3年勤める派」と「すぐに辞める派」の両方に意見を聞いて、最後は自分で決断すべきです。

避けなくてはならないのは、転職や退職を誰かのせいにすること。偶然を計画してキャリアに生かす「ブランド・ハプンスタンスの記事」でも紹介しましたが、主体性を持ってポジティブに物事を捉えることが人生や旅行を楽しむ秘訣です。

スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ

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