「文章が上手に書けないし、時間もかかるし、しょうもない表現しかできない」と悩む人を救います。良い文章を執筆するためには、設計図が必要です。設計図を作るスキル=良い文章を書くスキルです。おしゃれな文章を書く技術がなくても大丈夫。
良い文章とは完読されること
良い文章の定義は「完読される文章」です。
完読されたかどうか?はブログやWebメディアなら「滞在時間」を確認すれば分かります。日本人の平均的な読書スピードは400文字~800文字/分なので(*1)、2000文字の記事なら滞在時間が2分30秒から5分ほどの読者は完読している可能性が高いです。
*1 速読の理論 あなたの読書スピードと、日本人平均値の関係 | SP速読学院
完読されるためには
- テーマ
- ロジック
- 言葉づかい
他にも「著者の知名度」や「誤字脱字がないこと」「文章の長さ」など様々な要素が影響します。中でも、テーマ(企画)とロジック(構成)の2点は完読に必須です。
本記事では、ある程度のまとまりとなった文章、特にブログやWebメディアに掲載される記事を書く場合を想定して、テーマとロジックに仮タイトルを加えたものを設計図と呼びます。
設計図に含まれるもの
テーマ:
記事や文章の主題となるもの。具体的な内容仮タイトル:
テーマを一言で表したもの本文構成:
テーマを説明するための本文を構成する要素
このままだと分かりにくいので、ご覧の記事を例にします。
仮タイトル:設計図を使って良い文章を執筆する手順
テーマ:
良い文章を書けなくて悩む人に、言葉づかいや表現のうまさではない、良い文章の書き方を伝える
本文構成:
①良い文章の定義(B)
②設計図の説明(B)
③テーマの作り方(C)
④構成の作り方(A)
⑤構成があるのに文章が書けない時の対策(C)
⑥タイトルの作り方(C)
この記事の設計図は上記です。(A)(B)(C)はそれぞれの構成のボリュームを示します。
設計図は記事や文章の一般的な表示であるタイトル→テーマ→本文という流れに沿っていますが、実際に設計図を作る順番はテーマ→本文→タイトルの順です。
テーマ(企画)の作り方
テーマはもちろん自分が伝えたいこと、書きたいことでOKですが、ブログやWebメディアでテーマ(企画・ネタ)がなくて困っている場合は
- 自分が経験したこと
- 自分が悩んだこと、解決したこと
- 人類が悩む「HARM」
などがテーマになります。
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構成(ロジック)を作る3つの手順
- 書きたい話題 or 事実を箇条書きにする
- 構成の順番を決める
- 構成の軽重を決める
構成は上記の3ステップで進めるとスムーズに完成します。まず、テーマを元に書きたい話題や事実・情報を箇条書きにします。この際は、読者にとって分かりやすい順番か?は考えなくてOKです。内容と順番を同時に考えると、かえってうまくいかなくなります。
書きたい話題ができたら、順番を振ります。最後に、A~Cの三段階でテーマを元にどの話題に重点を置くべきか?を決めます。これで構成は完成です。
構成があれば、あとは構成を膨らますだけで文章が完成します。何となく文章を書き始めていた時とは違い、話題の前後関係や適切なボリュームが検討されているので、文章全体が破綻することはありません。
構成があっても文章が作れないときは
構成があるのに文章がなぜか書き進められない…というときは下記の3点をチェックです。
- テーマに関する材料(話題・事実)は十分か
- 読者はイメージできているか
- 言葉づかいにこだわりすぎていないか
テーマに関して、十分な話題や事実、情報が足りない場合は、構成が正しくとも内容を書けないことがあります。知らないことは、書けない。
文章の読者が想像できていない場合も、書く手がストップすることがあります。メールやLINEでは相手が明確ですが、SNSやブログでは誰に読まれているか分からないので、起こりがちです。
最後に読書が好きな人に多いのですが、素敵でカッコいい文章に触れ過ぎて「自分の文章が終わってる…」と絶望して書けなくなる人がいます。
小説やエッセイを書いているなら言葉づかいは重要ですが、完読(良い文章)には必須ではないので、どうしても表現にこだわりたければ、ひとまず全部書いてからにしてはどうでしょうか。
タイトルの作り方
テーマと構成(ロジック)が決まったら、テーマと、構成の中で重点的に伝えようとしていることを踏まえて仮のタイトルを作成します。仮のタイトルで、テーマと構成以外の文章全体の雰囲気が決まります。
例えば、下記の2つの仮テーマだと、①は固めで真面目。②はポップで柔らかい印象を受けませんか?これが仮タイトルの効果です。
- 設計図を使って良い文章を執筆する手順
- ラクラク上達!誰でもサラサラと文章が書ける方法
設計図を使って良い文章を執筆する手順 | まとめ
設計図を使って良い文章を執筆する手順を解説しました。一見して時間はかかりますが、設計図があると「書く」と「考える」を分離して、「書く」だけに集中できますから、結果として書くスピードが早くなると断言します。騙されたと思って、やってみてください。