ライターの記事添削チェックリスト39項目【自分で気づいたら神ライター】

ライターの記事添削チェックリスト39項目【自分で気づいたら神ライター】
  • 2020.06.24

記事を執筆してから、編集、校閲、校正と進む工程でチェックすべき項目をすべてまとめました。編集担当は知っておくべきですし、ライターは編集に言われなくても自分でチェックできたら神ライターです。

包括的な一覧での資料がなかったので、ライティング関係者なら手元に置いておくべき情報としてまとめました。

 

前提:記事執筆から公開までの流れ

記事を執筆してから公開されるまでの流れを丁寧にまとめると、下記のようになります。

 

執筆

編集:記事が媒体(メディア)のルールや企画の方針を守っているか確かめる仕事

校閲:文章を読み込み、内容の間違いや事実をする仕事

校正:文章の内容は読まず、読者にとって読みやすく修正する仕事

校了:校閲と校正が終わったことを「校了」と言います

納品

入稿:完成した記事をWordPressなどのCMSに入力すること

公開

 

それぞれに、担当者がいることもあれば、編集者が編集、校閲、校正、入稿、公開までを兼任しているケースもあります。

本記事では、編集、校閲、校正において、チェックするポイントをまとめていますので、必要な部分を確認してください。

 

記事添削(編集)14のチェックポイント

・何を言っているか伝わるか?
・記事の内容に一貫性はあるか?
・読者の課題は解決できるか?
・独自のユニークな情報があるか?
・導入文は適切か?
・1つの見出しに2つ以上の内容が入っていないか?
・見出しの使い方は適切か?
・事実と意見が混在していないか?
・統計やデータの出典元を明記しているか
・固有名詞や専門用語、略語を使い過ぎていないか?
・HTMLマークアップで表示が崩れている部分はないか?
・画像や写真は適切か?
・編集ルールを守っているか?
・著作権はクリアできているか?

添削において重要な部分を太字にしました。課題解決とオリジナリティが達成できていて、著作権で誰かに迷惑をかけることがなければ、記事としては一人前です。

それぞれの項目の詳細は下記をご覧ください。

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内容確認(校閲)7つのチェックポイント

・固有名詞や人物名の誤りはないか?
・日付や年代の誤りはないか?
・製品の値段、スペックに間違いはないか?
・最大級の表記は正しいか?
・数字・データに誤りはないか?引用元は信頼できるか?
・住所はあっているか?閉店していないか?
・記事内容に矛盾はないか?

校閲において重要な部分を太字にしました。校閲は事実確認なので、すべてにおいて気を抜けませんが、特に紹介する商品のスペックやPRする文言によっては、薬事法や景表法違反となるので注意です。

校閲についての詳細は「編集者なら知っておくべき校閲の精度を上げる7つのポイント」をご覧ください。

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文章添削(校正)18のチェックポイント

・誤字や脱字はないか?
・漢字表記や同音異義語の間違いはないか?
・漢字の送り仮名の間違いはないか?
・助詞や「てにをは」の誤りはないか?
・文体が統一されているか?
・同じ文末表現を繰り返していないか?
・伝聞表現ばかりにしていないか?
・英数字の半角・全角は統一されているか?
・約物の半角・全角は統一されているか?
・漢字の閉じ開きは記事内で統一されているか?
・機種依存文字の有無や利用方法は適切か?
・改行・段落分けは適切か?
・一文の長さは適切か?
・尊敬語や謙譲語、丁寧語は正しく使っているか?
・字面の黒さや白さは問題ないか?
・冗長表現はないか?
・二重否定はないか?
・差別語や不快語はないか?

校正で重要な部分を太文字にしました。読みやすく分かりやすい表現にすることよりも、まずは誤字脱字や漢字の間違いなどを防ぎ、差別語や不快語を知らずに使っていないかが大切です。

校正についての詳細は「2000記事を校正した編集長による校正の18チェックポイント」をご覧ください。

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ライターの記事添削チェックリスト | まとめ

記事添削のチェックリストは以上です。他にライターや編集が学んでおくべきは、構成案と呼ばれる記事の設計図を作る方法と、記事を圧倒的に早く書くための裏技です。

ライターや編集の経験が少ない場合は、まず専門用語を知っておいた方が効率的なので、Webライターで稼ぐなら必須な専門用語まとめを一読ください。

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