SEO領域にはさまざまな情報や噂などがあります。SEO初心者だと、あまりの情報量に「結局、何からはじめるべきか分からない」という人も多いです。
そこで本記事では、Webマーケティング10年の知見をもとに、SEOに翻弄されないために知っておくべきことを紹介します。
筆者のSEO実績
筆者のSEO実績としては、創刊編集長を務めた旅行メディア「TABIPPO.NET」でSEOを中心とした施策で500万PVを達成しました。載せ切れない多くのキーワードで検索結果1位を獲得しています。
これからのSEO
- 複雑化することが決定
- Googleの公式発表でSEOに影響する要素は200以上と明言
- Googleをハックするのではなく、ユーザーと向き合うのが正解
いきなりの結論ですが「SEOはますます複雑化すること」が決まっています。理由は、インターネット上でのユーザーの動き方が複雑になったから、です。
Googleの公式発表でも、SEOに影響する要素は200以上と明言されていて、今後も要素の数は増加していきます。
例えば、iPhoneが発売されたのは2007年。2006年まではスマートフォンが存在していなかったので、「Webサイトのスマホ対応」というSEO施策はありませんでした。
ユーザー行動が複雑化→Googleが複雑化→SEOが複雑化
という流れですので、SEOだけを見て右往左往するよりも、ユーザーにとって最適なWebサイトはなにか?に向き合う方が簡単です。
2016年以降に「コンテンツ is キング」なので、良いサイト、良い記事を作りましょうと言われ続けているのは、複雑化が背景にあります。
2019年のSEO
- 有名サイトも容赦なく変動
- コンテンツの費用が高騰
- 激動のYMYL領域(Your Money Your Life)
2019年はSEO業界に激震が走りました!大手サイト、有名サイトの検索順位がかなり変動したこと、コンテンツの制作費用が競争が激しくなった結果として高騰したため、オウンドメディアを中心にサイトの運営から撤退する企業も増えました。
最も話題になったのは「nanapi」の閉鎖ですね。
» 参考:生活情報サイト「nanapi」が更新停止、「一つの時代が終わる」「さすがに衝撃」など反響 | 男子ハック
また、GoogleからはYMYL(Your Money Your Life)領域の検索アルゴリズム(検索順位を決めるプログラムのこと)アップデートが繰り返され、投資やクレジットカード、医療、健康などに関するサイトは、対応を求められました。
2020年のSEO
- 閉鎖するブログやメディアが増える
- サイトや筆者の権威化(EAT / 専門性・権威性・信頼性)
- モバイルファースト
- 被リンクの獲得
閉鎖するブログやメディアが増え、権威化が進む
2019年の影響は続いていて、2020年も多くのブログやメディアが閉鎖しました。対策として、各サイトが取り組んでいるのがWebページや筆者の専門性、権威性、信頼性を明らかにすることです。
3つ合わせて「E-A-T」と呼ばれ、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)が高いことが、サイトの検索順位を上昇させる要因になるとGoogleは発表しています。
モバイルファースト
同じくGoogleから発表されている今後のSEOへの取り組みは「モバイルファーストインデックス」です。これまではWebサイト=PCサイトでしたが、スマートフォンでのGoogle利用者が多くなったことを受けて、PCからスマホへサイトの評価軸を変更しました。
SEO=謎だらけ、という印象があるかもしれませんが、実はGoogleは今後の取り組みや、対策について公式発表しているため、Googleの動向をきっちりと追うことができれば、SEO対策のベースは十分です。
被リンクの獲得
最後に、再び注目されているのが「被リンクの獲得」です。被リンクとは、Webサイトが別のサイトからリンクされることで、以前から鉄板のSEO施策でした。
しかし、リンクを業者から購入する、質の低い別サイトを大量に作ってリンクを自作自演するなどの被リンク獲得が流行したため、Googleが一時的に被リンクに関するSEO評価を下げていました。
悪質な被リンク獲得への対策をGoogleが進めてきたため、2020年は被リンクへの評価が高まっていると考えられています。
SEO施策の選び方
複雑化するSEOとGoogleの思想、技術向上を踏まえると、よく分からないSEO施策や技術的すぎるSEO施策はやらなくてOKです。
Googleの裏をついて、SEOをハックするような戦い方はいずれ対策されて効果が薄まるので、下記の2点が施策を選ぶ基準となります。
- ユーザーにとって良いサイト、良いページになる施策
- 手間が少なく、サイト全体に効果がある施策
コスパが良く、オススメできるSEO施策
- サイトスピードの改善
- 被リンクの獲得
- モバイルファースト
- ページのタイトルやディスクリプションを改善
SEOは当然として、ユーザーに向けたポジティブな効果があり、コスパが良いSEO施策は上記の4つです。特にサイトスピードの改善はSEOだけでなく、CVRにも影響があるので、必須です。
SEO初心者がやらなくて良いSEO施策
- 画像ファイル名
- AMP
- PWA
- パーマリンクの最適化
- 画像のalt属性
テクニカルすぎる、または効果が限定されるために、SEO初心者ならまだやらなくて良いSEO施策があります。具体的には、上記の5つに加えて、下記の記事で紹介している10施策は忘れて大丈夫。
Googleが検索順位を決定する指標は500から1000ほどあると言われていて、すべてに対策するのは不可能です。ましてや、SEO初心者には。 本記事では、初心者がひとまず「やらなくていい」SEO施策について[…]
効果がなくなった過去のSEO施策
- メタキーワードの設定
- nofollowの設定
- strongタグの設定
- キーワード出現率の調整
SEO施策の紹介を締めるのは、すでに効果がなくなった過去のSEO施策です。インターネットでSEOについて調べると、昔の情報もたくさん出てくるので、知らずに余分な施策に打ち込んでいる方がいます。
少なくとも上記の4つはGoogleが優先順位が低いことを明言していたり、他のWebマーケッター達が取り組みをやめている施策ですので、情報収集をする際は注意してください。
SEOライティングで抑えておくべきこと
「コンテンツ is キング」なので、SEOとライティングは密接に結びつきます。今後はWebサイトに使われている画像や動画の良し悪しもSEOに関係するはずですが、執筆時点ではGoogleは「ユーザーにとって良い画像、悪い画像」を判断する方法を持っていません。
また、画像が掲載している画像が何を写しているのかも画像からは分からず、画像のファイル名やaltテキストで判断しています。
そのため、コンテンツの内容は文章から判断するしかなく、SEOに取り組むためにはライティングの技術が不可欠です。
SEOライティングで抑えておくべきことは、下記の記事に「SEOライティングのチェックリスト」という形でまとめましたので、みなさんのライティングの
SEO初心者で十分な知識がない方が使いやすいチェックリストを作成しました。すべての項目をクリアすることで、SEOと読者の両方にとってベストな記事を作成することができます。[sitecard subtitle=関連記事 url=htt[…]
SEOで間違わないための書籍
最後に、本記事で裏テーマにしていた「Googleの考え方」を学べる書籍をご紹介します。詳細を見ていただければ、どの本も発行日が古いことに気づきます。
SEOについて学ぶ人が役立つヒントですが、最新を売りにしているのSEO書籍は、どうしてもSEOのテクニックが中心になりがちです。
しかし、SEOはユーザーの動向によって日々変化するので、Googleの考え方やインターネットの仕組みに注目するのが本質的です。
10年つかえるSEOの基本
第1章 検索エンジンは,なんのために,どんなことをしてるのか
第2章 検索する人の気持ちと行動を考えてみよう
第3章 検索キーワードを見つけよう
第4章 検索キーワードをサイトに反映させよう
第5章 コンテンツを作ろう
第6章 リンクを集めよう
第7章 SEOを「売り手目線の販促活動」と考えてはいけない
おわりに 検索エンジンの進化とこれからのSEO
「10年つかえるSEOの基本」は2015年に発売されて、今でも売れ続けているSEOの名著です。このままだと本当に「10年使えるSEO」を達成しそうです。
SEOのテクニックではなく、SEOへの向き合い方について解説されているので、入門書としてオススメです。
SEO対策のためのWebライティング実践講座
第1章 なぜWebライティングがSEO対策に有効なのか?
第2章 実践! コンテンツライティング
第3章 実践! Webコンテンツの編集と校正
第4章 効果的なキャッチコピーを生み出そう
第5章 コンテンツを改善しよう
第6章 目的別ライティングのポイント
第7章 プロも使う無料ツール紹介 Webライティング編
第8章 プロも使う無料ツール紹介 SEO対策編
第9章 プロも使う無料ツール紹介 運用・管理編
「SEO対策のためのWebライティング実践講座」も「10年つかえるSEOの基本」と同じく2015年に出版された書籍です。2015年はSEOの名著は発売されたタイミングだったんですね。
様々な視点があるSEO対策の中でもライティングにテーマを絞り込んでいます。Webメディアやオウンドメディアの編集長、編集担当、ライターが論理的にSEOライティングに取り組むための本です。
他の書籍や、特に時間がない人が最低限読むべきパートの紹介は、こちらの記事をご覧ください。
Webライターが後輩に勧めた書籍3冊に続いて、今回はSEOライティング成功するための書籍を紹介します。同じく3冊です。SEOは変化するスピードがとても速く日進月歩です。そのため、SEOの表面的なテクニックではなく、検索ユーザーやGo[…]
SEOで翻弄されないために知っておくべきこと | まとめ
記事は以上です。SEOと一緒に語られるテクニカルすぎる手法ではなく、Googleとユーザーの動きを確認しながら、愚直に良いサイト、良いページを目指すというのが筆者の結論です。
SEOに魔法はないので、「絶対に順位が上がる」などの嘘には騙されないように。絶対に順位が上がるなら、その技術を持って、自分のビジネスを売りまくった方が儲かります。「絶対に儲かる株」と一緒ですね。
SEOに関するテクニックや情報は他の記事にもまとめています。役立ちそうなものがあれば、下記のリンクからご覧ください。
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» SEO不調時にすぐやるべき3つの対策【500万PVサイトで実施】
» 記事タイトルをSEOポジティブにリライトする方法【実例8件つき】
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スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になる
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
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