フリーランスの平均年収はいくら? 職種別の年収相場もご紹介!

フリーランス 年収
  • 2024.07.03

フリーランスを目指している方で、年収について気になる方も多くいらっしゃるかと思います。会社員とは異なり、フリーランスは収入が不安定な一方、努力次第で高収入を狙えます。

本記事では、フリーランスの平均年収や年収1,000万円以上を達成するためのポイントについて詳しく解説します。フリーランスの年収事情について気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

ノマドニア編集部
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フリーランスと個人事業主の違いとは

フリーランス 個人事業主 違い

フリーランスの定義は「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、 自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」とされています。

引用元:フリーランスの現状認識と課題 | 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

 

一方で、個人事業主の定義は「開業届を提出して個人で事業を行っている人」とされています。フリーランスは働き方を意味する言葉ですが、個人事業主は税法上の区分を意味する言葉です。

 

フリーランスと個人事業主の違いについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。

スラッシュワーカーズ

本記事では、フリーランスと個人事業主の違いや開業方法、税務制度について解説します。平均収入や働き方の違いなども解説してい…

 

フリーランスの年収について

フリーランス 年収

以下では、フリーランスの年収や職種別の平均年収について紹介します。フリーランスの年収ランキングについても紹介しているので、参考にしてください。

 

フリーランスの平均年収

フリーランスの平均収入は、200万円〜400万円未満が27.9%と最も多い割合を占めています。また、年収が「400〜600万円未満」が20.9%、「200万円未満」が19.5%と600万円未満が過半数を占めている状態です。

「1000万円以上」の割合は10%となっています。

 

情報だけを見ると、フリーランスの年収は低いと感じるかもしれませんが、副業で働いているフリーランスも含まれていることを考慮する必要があります。

引用元:フリーランス協会|フリーランス白書2023

 

フリーランスの年収の計算方法

フリーランスの年収は、会社員の年収と計算方法が異なり、総収入額から原価や経費を引いたものになります。仕事によっては以下のような経費が発生します。

 

  • 商品の仕入れ
  • 商品の製造
  • 通信費
  • 従業員に支払う給料
  • 事務所の家賃
  • 駐車場代

 

売上原価や経費は支出なので収入には含まず、差し引いた額が年収となります。

 

職種別のフリーランスの年収

フリーランスの年収は、職種によって大きく異なります。以下では、職種別のフリーランスの平均年収についてご紹介します。

 

ライターの平均年収

フリーランスライターの平均年収は、200万円〜600万円です。年収分布としては、400万円以上の割合が39%と多くを占めています。

ライターは、文字単価によって大きく年収に差がある職種です。未経験ライターは文字単価0.5円から、中級者ライターは1円〜3円、上級者ライターは3円〜5円が目安となっています。

引用元:フリーランス協会|フリーランス白書2023

 

動画編集者の平均年収

フリーランス動画編集者の平均年収は、200万円〜500万円です。

単価相場は、1件あたり5千円〜5万円が目安となります。実績のないフリーランスの場合、単価3,000円程の案件をうけるケースがありますが、案件を重ねてスキルを身につけることで、高単価の案件を受注できるようになります。

 

近年は映像制作の需要が高まっているため、年収1000万円を超える方も珍しくありません。

 

SNS運用代行者の平均年収

フリーランスSNS運用代行者の平均年収は、200万円〜600万円です。単価は、1アカウント月5万円〜50万円が相場となっています。

 

例えば、1アカウント月10万円で、3アカウントの運用代行を行うと月収30万円となるイメージです。

SNSの投稿作成などのオペレーション業務を他の人に任せ、アカウントの分析や戦略設計の時間を多く作り、アカウントの目的達成に貢献することで単価が上がっていきます。

 

Webエンジニアの平均年収

フリーランスWebエンジニアの平均年収は、400万円〜1000万円です。Webエンジニアの年収分布としては、年収400万円以上の割合が77%と最も高くなっています。

時間単価が4000円以上の割合が60%以上となっており、Webエンジニアはフリーランスの中でも特に高い年収を期待できる職業といえるでしょう。

 

デザイナーの平均年収

フリーランスデザイナーの平均年収は、300万円〜900万円です。年収分布としては、400万円以上の割合が約47%と最も高いです。

時間単価の場合、2000円~3000円未満の割合が約28%と最も多い割合を占めています。ただ、デザイナーの種類によって収入に幅があります。

 

近年では、Web媒体の案件が多く、WebデザイナーまたはUI・UXデザイナーの収入が高い傾向にあります。

 

Webマーケターの平均年収

Webマーケターの平均年収は300万円〜800万円です。時間単価の場合、1300円~4000円となっております。

職種の割合としては、デジタルマーケティング職が21%、続いてSEOマーケティングが17%、動画マーケティング職が15%と分布しています。

 

実績と経験が重視される職種なので、高単価な仕事を受注できるかは、フリーランスになるまでの経歴に大きく左右されるでしょう。

 

コンサルタントの平均年収

フリーランスコンサルタントの平均年収は、800〜1000万円です。年収分布としては400万円以上の割合が77%と最も高くなっています。

時間単価の場合、1万円以上の割合が34.4%とフリーランスの時間単価の中で最も高いです。したがって、フリーランスコンサルタントは効率よく稼げる職種であるといえます。

 

フリーランスの年収ランキング

以下では、上記でご紹介したフリーランスの年収を職種別にランキング形式でまとめました。

 

  1. コンサルタント
  2. Webエンジニア
  3. Webマーケター
  4. デザイナー
  5. SNS運用代行
  6. 動画編集者
  7. ライター

 

フリーランスで最も年収が高い職種はコンサルタントです。企業の規模や職種によって、月単価100万円以上の契約もあるため、年収1000万円を超える方も少なくありません。

 

しかし、ランキングはあくまで参考値です。全ての職種で年収1000万円を達成し、フリーランスとして活躍している方がいるのも事実です。自分にあった仕事を選択し、年収をアップさせていくことをおすすめします。

 

フリーランスで年収1000万円以上を達成するためのポイント

フリーランス 年収1000万円 達成するためのポイント

フリーランスになって、年収1000万円を達成したいと考えている方も多くいらっしゃるかと思います。実際、フリーランサーで年収1000万円以上の割合は約10%で狭き門です。

以下では、フリーランスで年収1000万円以上を達成するための5つのポイントをご紹介します。

 

コミュニティに参加する

フリーランスのコミュニティに所属することで人脈ができ、仕事を獲得することができたり、フリーランスとして収入を上げやすい環境を作ったりできます。また、様々な職種のフリーランスが集まることで、大きな仕事を依頼される可能性があります。

 

例えば、1ヶ月で10職種を体験する海外ワークショップ「ノマドニア」もフリーランスコミュニティがあります。フリーランスの講師や卒業生が500名以上所属しており、フリーランスの交流会や情報交換が行われているので非常におすすめです。

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自分の能力に適した職種を選ぶ

自分の能力に適した職種を選択することで年収1000万円を狙いやすくなります。職種に適性があり、高い専門性があれば高単価案件を獲得しやすくなるからです。

 

会社員からフリーランスとして独立する場合は「どのような分野ならこれまでの経験を活かして高いスキルを発揮できるか」「そのスキルは市場においてどの程度の需要が見込めるか」などを把握しておきましょう。

 

複数の案件をこなし、実績を増やす

フリーランスは、仕事をすればするほど稼げる働き方なので、複数の案件をこなすことで収入が増加します。また、複数の案件をこなすことで実績を増やすこともできます。

大手の案件や様々なジャンルにトライしながら実績を出して、高単価の案件を受注しましょう。

 

利益率や原価を考える

年収1000万円を得るためには、利益率や原価率の管理が不可欠です。利益率が高ければ少ない売上でも高収益を実現できますが、低いと多くの仕事をこなしても利益は少なくなります。

 

また、原価を抑えることでコスト削減が可能です。例えば、必要な道具やソフトウェアの購入費用を見直す、経費を適切に管理することで、利益率を上げられます。

 

複数のスキルを身につける

複数のスキルを持つフリーランスは、単一スキルの人よりも年収1000万円を稼ぎやすいと考えられています。幅広い業務を行うことができれば、参画できる案件の種類が増えるためです。

たとえば、Webエンジニアの場合、ITの知識に加え、デザインやライティングなどのスキルを身につけるとWebサイトやWebアプリケーションをすべて担当できます。

 

フリーランスにかかる税金

フリーランス 税金

​​フリーランスになると税金を納税する義務があります。以下では、フリーランスにかかる5つの税金について解説します。

 

所得税

所得税は、個人の所得(収入から経費を差し引いた金額)に対してかかる税金です。1月1日から12月31日までの1年間の所得が48万円以上の方は確定申告を行い、所得税を支払う義務があります。

所得税においては、「累進課税制度」が採用されており、所得が大きければ大きいほど税率が高くなります。

 

住民税

住民税は、フリーランスや個人事業主などの個人が都道府県と市区町村に支払う税金です。住民税は、所得に対して支払う「所得割」と、その都市に住んでいることでかかる「均等割」のふたつで構成されています。

なお、注意すべきポイントは、所得税が0円でも、住民税がかかる場合があるということです。確定申告後に市町村から送られてくる請求書に従い、納税をしましょう。

 

消費税

​​原則、課税売上が1000万円を超え、「課税事業者」となるとフリーランスや個人事業主に消費税の納税義務が発生します。課税売上とは、消費税のかかる売上のことで、消費税の課税義務の有無の判定対象となるのは「2年前の課税売上」です。

したがって、起業後の2年間は原則「免税事業者」となるため、消費税の支払い義務はありません。ただし、前年の1月1日から6月30日までの課税売上が1000万円以上の場合は、例外として消費税の納付義務が発生するので注意が必要です。

 

個人事業税

個人事業税は、各都道府県に支払うフリーランスや個人事業主の特有の税金です。

事業による所得が290万円を超えた部分に対して、事業の種類ごとに定められた3〜5%の税率を課せられます。個人事業税は、業種によっては税金がかからない業種があります。

 

固定資産税

固定資産税は、土地や家屋といった固定資産に対して課される税金です。フリーランスが自宅をオフィスとして使用する場合、固定資産税も合理的な割合で按分できます。

 

事業とプライベートの使用割合を分け、業務分を経費として計上しましょう。固定資産税は申告不要のため、市町村から送付される納付書に従って期限内に納付しましょう。

 

様々な職種を体験することでフリーランスとして年収を上げよう!

本記事では、フリーランスの平均年収、年収1000万円以上を達成するためのポイントについて解説しました。フリーランスは自分次第で、年収を上げられます。

年収を上げるためにも自分にあった仕事は何かを理解しておきましょう。

 

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