SEO初心者が理解していない「人間とGoogleの違い」

SEO初心者を混乱させているGoogleと人間の違い
  • 2020.02.02

SEOが難しくて分けわからん!という人向けの記事です。確かにGoogleの検索プログラム(Google bot)が複雑になっていく中で、SEOに必要な知識や経験は増えています。

ただ、基本的な考え方はGoogleが始まってから変わっておらず、Google botと人間がインターネット上の情報をどのように評価しているかを分かっていれば、道筋を立てることができます。

題材は僕が最も知見がある「Webメディア上での記事についてのSEO」とします。

 

執筆者の経験

僕のSEO経験は5年ほどで、書籍と実践で学びました。SEO学習の本を探していれば、下記の3冊を読めばOKです。

SEOを担当しているWebメディア「TABIPPO.NET」は500万PVまで大きくすることができましたし、ご覧のブログも10万PVを達成したので、再現性のあるSEO知識を身に付けてますが、細かいテクニックよりも考え方を理解しているかが大切です。

どうするか?ではなく、なぜそうなのか?を学ぶために続きをご覧ください。

 

人間とGoogleの違い

SEO視点で重要な人間とGoogleの違いを表でまとめました。

項目人間Google
タイトル目を引くタイトルをクリッククリック率とキーワードで判断
アイキャッチ画像目を引くアイキャッチ画像をクリック画像の善し悪しは判断できない
ディスクリプションタイトルと合わせて記事の内容をチェッククリック率で判断
記事の構造(h2など)論理的で分かりやすい構造か見出し(h2,h3)にキーワードが含まれているか
記事内の画像いい感じの写真か見るファイル名かaltのみチェック
内部リンク気になるリンクをクリックリンク先にSEO効果を渡す
外部リンク無関心(気づかない)被リンクが多いとSEO効果が増す
記事内(本文)のテキスト知りたい情報があるか滞在時間や直帰率などで評価
記事の長さ知りたいことが書かれているか検索ユーザーの知りたいことが書かれているか
記事の更新日時新しい情報が良い新しい記事を評価する

 

タイトル

記事に設定する題名のこと。SEO的にとても大切。

 

人間がタイトルを見るとき

Googleの検索結果やSNSのタイムラインに記事が流れた時に、目が引くタイトルの記事をクリックします。キャッチーさやユニークさがあれば良いというわけでもなく、検索結果に表示される場合とタイムラインに表示される場合で、求められるものが異なるケースが多い。

対応としてはSEO向けタイトル(検索結果)とSNS向けタイトルを別で設定するのがベストです。WordPressで実現する方法は「SEO向けタイトルとSNS向けタイトルは別で設定すべき」にまとめたので、知らない方はご覧ください。

 

Googleがタイトルを見るとき

タイトルがキャッチーかどうか?目を引くかどうかをGoogle botは判断できないので、検索ユーザーのクリック率で判断する。

日本語は左から右に書くので、タイトル内の左にある文言をより重要で、その記事の中身を表すキーワードだと判断する傾向があると考えられる。そのため、Googleに正しく記事のキーワードを伝えるためには、より左にキーワードを配置する必要がある。

 

アイキャッチ画像

SNSやスマートニュースなどの配信サイトで、記事タイトルと一緒に表示される画像のこと。Googleの検索結果だと表示されない。

 

人間がアイキャッチを見る

目を惹きつけるアイキャッチだとクリックしちゃう。旅行メディアの場合、絶景記事のケースで特に重要。

 

Googleがアイキャッチを見る(見れない)

アイキャッチ画像自体の良し悪しの判断はしていない。SNSやニュースサイトからの流入数に影響があるので、結果としてSEOに効果がある場合がある。

 

ディスクリプション

Googleの検索結果で、記事の下に表示される補足のテキストのこと。

 

人間がディスクリプションを読む

自分の必要とする情報がありそうな記事かチェックする。

 

Googleがディスクリプションを読む

ディスクリプションに含まれるキーワードをチェックしつつ、検索結果に表示してクリックされているかを見ている。

 

カテゴリー

人間にとってのカテゴリー

大きな関心はない

 

Googleにとってのカテゴリー

記事への影響は少ないが、Webメディアが拡大するとカテゴリーページを検索結果として表示するケースがある。そのため、正しいカテゴリー構造の作成と記事のカテゴリー分類が必要。

 

構造(h2など)

人間にとって記事内の構造

目的としている情報を見つけられるかどうか。ロジックとして破綻した構造になっていないかを気にする。完読率や滞在時間に影響。

 

Googleにとっての記事内の構造

h2やh3に含まれる言葉は記事の内容をあらわす重要なワードとして扱う。ただ、ユーザー体験が優先なので、過度なキーワード詰め込みは逆効果になる可能性がある。

 

記事内の画像

人間が記事内の画像を見る

画質や構図、色味など、よい写真かどうかを様々な視点で判断

 

Googleが記事内の画像を見る(見れない)

良い写真かわからない。ファイル名やalt属性で何の写真か判断している。

 

内部リンク

メディア内にある記事から別の記事やページへのリンクのこと。

 

人間と内部リンク

気になるリンクがあればクリックする。

 

Googleと内部リンク

リンクのアンカーテキストや記事の内容との関連性を見た上でリンク先にSEO効果を渡すことができる。そのため、関連コンテンツからたくさんの内部リンクを貼られている記事は検索上位に表示されやすい。

 

外部リンク

外部のURLから貼られたリンク

 

人間と外部リンク

読者はその記事への外部リンクに気づかない。

 

Googleと外部リンク

外部リンク元のドメインランクが高かったり、専門性・関連性共に高い場合は、リンク先の記事の検索順位が向上する要素として扱う。

 

記事内(本文)のテキスト

人間が本文のテキストを読む

面白い、役に立つ、感動する、など様々な視点で評価をしている。

 

Googleが本文のテキストを読む

人間が記事をどう判断しているかを測定するために、滞在時間や直帰率、回遊率などの数値を作って、記事内のテキスト全体を評価する。

 

テキストの太字 <strong>タグ

人間と太文字

強調すべき重要な部分として認識する。

 

Googleと太文字

強調すべき重要な部分なので、記事の内容を把握するために地の文(通常のテキスト)よりも重要度が高いと判断する。

 

引用タグ <blockquote>タグ

人間と引用タグ

引用だと認識する

 

Googleと引用タグ

<blockquote>内のテキストは、他のサイトや書籍などの引用でありオリジナルコンテンツではないため、記事の評価を決める要素に入れない。

 

記事内のテキスト量(記事の長さ)

人間と記事の長さ

検索した内容や、SNS上で惹かれた内容がきちんとわかれば良い。

 

Googleと記事の長さ

Googleにとっては、読者が満足している記事=良い記事なので、必ずしもテキスト量が多い方が有利というわけではない。例えば [天気予報 渋谷 今日]というキーワードに対しては、今日の渋谷の天気が分かれば十分で、それ以上は不要とも言える。

ただし [渋谷 観光]と検索するユーザーにとっては、渋谷の観光スポットやルート、渋谷へのアクセス、新店舗のオープンなど情報が多岐にわたるので、読者の満足度を上げるためにテキスト量が多くなる傾向がある。

 

記事内のキーワード量

人間とキーワード量

知りたいことが分かって、読み易ければ気にしない。

 

Googleとキーワード量

あくまでも読者が優先なので、キーワードを詰め込みすぎた記事はNG。現在ではキーワードの出現率を気にする必要はあまりなく、記事を書く中で自然にキーワードが入っている状態が理想的。

ただし、上位表示を目指すキーワードの使用を記事内で統一することは大切。例えば [アメリカ 留学]の記事を書いているのに、キーワードとしては [海外 留学]の使用が多いなど。

関連性のあるキーワードであれば、一定の効果はあるが、言葉の揺れは少ない方が読者にとっても、Googleにとっても有効。

 

サイト内に関連する記事があるか

人間と関連記事

関連記事があり、内部リンクが適切に貼られていれば便利。また、専門性の高いメディアという印象を持ちやすい。

 

Googleと関連記事

記事単体ではなく、サイト全体でどのような記事を保有しているかは重要。例えば、サイトPVが少なくとも、渋谷の記事に関しては渋谷の特化メディアの方が、大規模サイトよりも上位されることがある。

 

更新日時

人間と更新日時

新しい情報の方が正確性が高く、価値が高いので嬉しい。

 

Googleと更新日時

新しい情報の方が正確性が高く、価値が高いので検索評価を上げる。そのため、記事に追記をしたり、内容を編集した場合は、更新日時を最新の日付に変更することが大切。

 

SEO初心者を混乱させているGoogleと人間の違い | まとめ

本記事では「SEO初心者を混乱させているGoogleと人間の違い」について、Webメディア上で記事を執筆する際に関わるポイントを例に、解説しました。

Googleが検索結果を決めるために指標としている項目は200以上あると言われています。そのため、1つ1つの項目についての細かいテクニックよりも、Google側の考え方を理解した方が本質的です。

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