いきなりですが、人生の攻略方法はこちらです。
若いうちに「好き」か「得意」に特化して働く。労働の目的は、資金とスキルと評判。資金は事業と金融資産に分散投資し、生活コストは上げない。スキルと評判はネットワークを生んで、社会的な繋がりを強化する。
攻略方法を実行するためには、楽しい時も辛い時も淡々と労働を積み上げることが大切です。モチベーションによって、頑張ったりサボったりしているとしんどいです。アップダウンが激しいと消耗する。
解決策は、モチベーションなしでも仕事を進める5つの原則で解説しましたが、ルールやマニュアルを整備すると、逆に楽に積み上げができます。
そこで本記事では仕事や生活のルールに適用できる「5秒ルール」「6秒ルール」「20秒ルール」「2分ルール」を紹介します。
5秒ルール:やりたいことは5秒以内に実行
「5秒ルール」はアメリカのテレビ司会者メル・ロビンスが提唱した決断を促すのに有効なルールです。同名の書籍は100万部を超えるベストセラーとなりました。
人間の脳には「恒常性(ホメオスタシス)」という機能があり、人間を暑さや寒さ、感染や天敵などから守るために現在の環境を維持しようとします。
「今のままであること」を優先するのは生命を維持するための脳の働きですが、決断を妨げることにもなります。
しかし、脳が恒常性を発揮するまでには5秒ほどの時間がかかるので、5秒以内に行動を開始すれば自分の思い通りに決断できます。人間の身体を知った上でのチートテクニックですね。
5秒ルールはこれらの内容を背景に、行動を決意したらすぐに「5、4、3、2、1、GO」とカウントダウンして、迷わずその通りに動き始める、というルールです。
6秒ルール:怒りは6秒しか保たない
怒りをコントロールできない人には、アンガーマネジメントの代表である「6秒ルール」が役に立ちます。
「怒りを味方につける9つの習慣」の著者、瀬戸口 仁さんによると人間の怒りがピークのまま維持される時間は6秒間。そのため、6秒をやり過ごすことができれば、冷静に対応することができます。
6秒ルールでは、怒りを感じたら頭の中で数を数えます。1から6まで数え切れれば、怒りは沈静化していますから、相手に対して反射的に言い返したり、衝動的な対応をすることを避けられます。
20秒ルール:やめたいことは20秒以上かかるようにする
ハーバード大学のショーン・エイカー博士の著書「幸福優位7つの法則」で紹介されている「20秒ルール」は習慣化に関するテクニックです。
エイカー博士の研究によると、人間は取り掛かるまでに20秒以上かかる物事を先延ばしにする傾向があります。
そのため、習慣化したいことは20秒以内に実行できるようにし、やめたい習慣は20秒以上かかるように環境を調整することで、狙った習慣だけを身につけられます。
例えば、
- テレビを見る時間を減らしたい→リモコンを使うのに20秒以上かかる場所に置く
- ジムに行きたい→ジムセットを作って、玄関のドアノブにかけておく
こんな感じです。
2分ルール:2分以内の仕事は即実行する
コンサルタントのデビッド・アレンがタイムマネージメント手法の「Getting Things Done(通称:GTD)」の中で紹介している2分ルールでは、「2分で終わることなら、今すぐやる」ことを求められます。
2分以内ならスケジュールやToDoリストを無視して、速攻で終わらせることで細かい仕事や雑務が増えることを防ぎ続けます。
ちなみに、GTDについて詳しく学ぶなら「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」がオススメです。
「5秒ルール」「6秒ルール」「20秒ルール」「2分ルール」で人生を思い通りに進める | まとめ
本記事では「人生を攻略するための5秒ルール、6秒ルール、20秒ルール、2分ルール」について解説しました。
時間はどんなにあっても足りないけれど、増やすことは誰にもできません。お金は増やすことができます。お金を増やすためにも時間は必要です。
自分の夢や目標の達成に必要な時間を確保するには「しないことリスト」を作りましょう。
- 飲み会の二次会
- 1時間以上の通勤
- 夜行バス
- 時間にルーズな人との約束
など、あなたから時間を奪うものから離れてください。
人生でやりたい100のリストを作るとハッキリと分かりますが、お金よりも時間が圧倒的に足りません。「人生でやりたいことを1000個書き出すと、人生が変わるよ?」という言葉に触発されて、9年かけて書き上げました。https://t.co[…]
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?