通勤がしんどすぎる。オフィスで働くのに飽きた。社内政治や人間関係から離れたい。いっそ日本を出て、憧れの海外暮らしができたら最高だろうな。場所に縛られずに働く海外ノマドになれたらいいな!
「でも、まずは何から準備すればいいのだろう?」と途方に暮れた方に向けて、海外ノマド歴10年の筆者が「海外ノマド準備リスト」を作成しました。
リストは約100ヶ国で旅しながら仕事をした筆者の経験によるものです。他のサイトで学ぶことはできません。
海外ノマド準備リストは、ノマドを実現するために海外へ渡航する日から逆算して365日前から準備できる項目を記載してあります。
PDFデータでチェックリスト形式にて作成しましたので、ご自身で完了した準備には手書きでチェックをつけ、メモや補足などを書き込むことができます。
今すぐにノマドになることを完全に決断していなくとも、少しずつできることから進めてみてください。リストが進めば、働き方を大きく変える不安の雲も少しずつ晴れて道筋が見えてきます。
なお、今回の記事はアドビ社のPR企画「みんなの資料作成」に参加して執筆しています。
- 1 ノマドとは
- 2 これだけは押さえておきたい!海外ノマド準備リスト
- 2.1 6ヶ月〜12ヶ月分の生活費を貯金する
- 2.2 予防接種を受ける、もしくは海外で打つ予定を立てる
- 2.3 歯科検診を受け、必要な治療を完了する
- 2.4 クレジットカードを作る
- 2.5 プライオリティパスを作る
- 2.6 海外キャッシング用のカードを作る
- 2.7 会社へ退職の申し入れをする
- 2.8 確定申告の納税管理人を立てる、または準確定申告をする
- 2.9 住民税を個人で納付する手段を決める
- 2.10 最初の航空券を購入する
- 2.11 必要な場合はビザを取得する
- 2.12 粗大ゴミや不用品回収の申し込みをする
- 2.13 クレジットカードや銀行口座の登録住所を変更する
- 2.14 運転免許証の有効期限を確認して、更新日が近ければ事前更新する
- 2.15 国際運転免許証を取得する
- 2.16 スマホをSIMフリーまたはプラン変更する
- 2.17 両親や親族との時間を大切する
- 2.18 海外転出届を提出して、住民票を抜く
- 2.19 家を引き払う
- 2.20 noteやFacebookで退職エントリーを投稿する
- 2.21 海外ノマド準備リストのダウンロード
- 3 PDFのデータを活用するにはAdobe Acrobat オンラインツールが便利
ノマドとは
海外ノマド準備リストについて紹介する前に、まずは海外ノマドの概要を解説します。広辞苑によれば、ノマドの本来の意味は「遊牧民、流浪の民」です。例えば、中東の砂漠ツアーでお世話になるベドウィン族やベルベル族が辞書上でのノマドとなります。
現代の日本では、「ノマド」や「ノマドワーカー」という言葉は、「定住先を持たずに住む場所を変えながら暮らすライフスタイルの人たち」を指します。ノマドワーカーにはさまざまな分類があり、海外で暮らす人を「海外ノマド」、デジタルワークに従事する人を「デジタルノマド」と呼ぶこともあります。
筆者も海外ノマドとして暮らしていて、執筆時点での現在地はブラジルです。
ノマドの収入源
海外ノマドたちの仕事は99%がリモートワークです。日本を含む世界各国の企業と仕事をして収入を得ています。職種は非常に多岐に渡っていて、オンラインで進む仕事なら何でもノマドの仕事になります。具体例はこちらです。
ライター系の仕事
・SEOライター
・トラベルライター
・テクニカルライター
・ブロガー
・YouTubeの放送作家
・作家
デザイナー系の仕事
・Webデザイナー
・イラストレーター
・サムネデザイン
・UI/UXデザイナー
動画編集者系の仕事
・YouTube編集者
・ショート動画編集者
・動画教材の編集者
・YouTubeコンサルタント
マーケター系の仕事
・マーケティングコンサルタント
・SEOコンサルタント
・Lステップ実装者
・広告運用者
・広報
業務代行系
・営業代行
・オンライン秘書
・オンライン経理
・SNS運用代行
インフルエンサー系
・YouTuber
・インスタグラマー
・ライバー
・TikTokクリエイター
講師・コーチ系
・オンライン講師
・パーソナルトレーナー
・プロコーチ
・占い師
・コミュニティマネージャー
エンジニア系
・WordPressエンジニア
・Webディレクター
・STUDIOエンジニア
・Shopifyエンジニア
・DXエンジニア
その他の仕事
・起業家
・不動産投資家
・デイトレーダー
こんなにあるんだ!と驚いていただけたら狙い通りです。実は上記は実際に筆者が出会ったノマドワーカーたちの職種だけをピックアップしています。世界には3500万人のノマドワーカーがいるという統計(※1)もありますから、未確認の仕事も含めたらもっとあるはずです。
※1 日本経済新聞(2023年1月27日号)より
オススメの職種
ちなみに、ルイス前田が選んだ最初の仕事はブログでしたが、まとまった収入を得るまでに時間がかかりました。
いまからノマドワーカーを目指すなら「YouTubeの動画編集」をオススメします。単価がある程度高い、YouTubeやTikTokの隆盛でニーズがあるなどもありますが、最大の理由は「行程がシンプルなこと」です。
動画編集はすでに撮影された動画をどう編集するか?が仕事なので、材料が揃った上で調理をするだけです。一方で、ライターやデザイナーなどの仕事はテーマと方向性が与えられ、素材をイチからつくったり探したりすることから仕事がはじまります。
素材があるかどうかという差は意外と大きく、ノマドワーカー立ち上げ時点では、素材は用意されていてやることが絞られている方が集中しやすいです。
それでは、ノマドと仕事についての概要を説明したところで、本題に入ります。日本を出国して海外ノマドとしての暮らしを始めるまでの準備のうち、調べてもよくわからないことや、耳慣れない用語が出てくることがあります。ここではそれらを分かりやすく解説します。
これだけは押さえておきたい!海外ノマド準備リスト
6ヶ月〜12ヶ月分の生活費を貯金する
フリーランスとして海外ノマドを目指すなら、収入を作れるまでの生活費を貯金しておくとメンタルを削られなくなります。
早い人なら3ヶ月ほどで生活費が黒字になりますが、念のため6ヶ月、心配性な人なら12ヶ月分あれば安心です。
渡航する場所によって1ヶ月当たりの生活費は異なりますが、東欧のジョージアなら1ヶ月7万円〜、タイの古都チェンマイなら1ヶ月9万円〜が目安です。
東京でのひとり暮らし月18万円〜を基準に考えると6ヶ月で108万円必要ですが、ジョージア月7万円を基準にすると42万円で済むので大きな差が出ます。
予防接種を受ける、もしくは海外で打つ予定を立てる
滞在する国によっては、入国時やビザの申請時に予防接種の証明書を提示する必要があります。例えば、アフリカ系の地域への入国では、黄熱病の予防接種を完了し「イエローカード」と呼ばれる証明書を提示することが必須です。
また、国によっては、病気のリスクが日本と比較して高い地域も存在します。例えば、狂犬病は、発症した場合には非常に死亡率の高いウイルス感染症です。狂犬病清浄国と呼ばれる、世界で狂犬病が発生していない国と地域は、オーストラリア、ニュージーランド、日本、フィジー、キプロス、ハワイ、グアム、アイルランド、イギリス、ノルウェー、アイスランドのみです。リスクは世界中に存在しています。
ノマド生活を成功させるためには、まず、健康である必要があります。そのためにも、渡航先と滞在期間を踏まえ、医師の方とよく相談をしながら、必要な予防接種のスケジュールを決めましょう。
裏技として、予防接種を海外で受けることも可能です。国によっては、日本よりも費用をおさえて接種することができます。ただ、言語の壁により、過去の接種歴を正しく伝えきれないケースや、接種のスケジュールと滞在スケジュールが合わない場合も考えられます。
繰り返しになりますが、健康であることを第一に、自分に合うやり方を考え、必ず予防接種は打つようにしましょう。
歯科検診を受け、必要な治療を完了する
歯科検診は、日本にいたとしても定期的に受けるべきですが、海外へ渡航する前には必ず受けて欲しいです。
まず、飛行機による気圧の変化は、歯の痛みを誘発してしまうと言われています。海外へ行くぞ!と意気込んで、飛行機に乗った瞬間に後悔する、なんてことになりかねません。
また、加入している保険によっては、歯科治療が保険の補償対象外であったり、治療費がとても高額になることもあり得ます。
歯は一生もの。渡航前のスケジュールに余裕を持ち、歯の治療を完了した上でノマド生活をはじめましょう!
クレジットカードを作る
クレジットカードの申請、発行、銀行登録までに意外と時間がかかります。盗難や破損のリスクに備えて、クレジットカードを最低3枚は作りたいので、早め早めに申し込んでください。
3枚のカードに必要な条件は以下の3つです。
1. VISAとMasterを1枚ずつ(3枚目は何でもOK)
世界中で使えるクレジットカードブランドといえばVisaとMasterが二強です。筆者が約100ヶ国を旅してきた経験からも、まずはVisaとMaster。American Expressが使えたらラッキー。JCBが使えるのは日本人旅行者が多い国と地域だけ、という感覚です。
2. 海外旅行保険の自動付帯と利用付帯を1枚ずつ
多くのクレジットカードには海外旅行中に有効となる保険が付与されていますが、保険を有効にする条件として「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
自動付帯の場合は「自動的に」海外旅行保険が有効となるので、事前の準備は必要ありません。クレジットカードを持って海外旅行に出発するだけです。
一方で利用付帯の場合はクレジットカードの「利用」をきっかけに海外旅行保険が有効となります。利用の条件はカードによって詳細が異なりますが、旅行代金や海外での交通費の支払いが条件になることが多いです。
自動付帯は自動的に、利用付帯は利用時に海外旅行保険をスタートすることができるので、うまく組み合わせることで自動付帯から利用付帯への海外旅行保険の期間をリレーすることができます。
例えば、自動付帯と利用付帯のクレジットカードを1枚ずつ持っていて、いずれも海外旅行保険の有効期間が3ヶ月だとします。その場合、自動付帯で3ヶ月、利用付帯でさらに3ヶ月、合計で6ヶ月間を海外旅行保険の適用期間にできます。
3. プライオリティパスを無料で作れるカードを1枚入れる
プライオリティパスとは世界中の空港ラウンジが使い放題になるカードです。詳細や作り方は次の章で詳しく説明しますが、一部のクレジットカードの特典としてプライオリティパスを無料で発行することができます。
筆者が推奨する組み合わせも載せておきます。お任せ派の人は下記の3枚があれば、とりあえずOKです。
・エポスプラチナカード(Visa)
・ライフカード(Visa)
・リクルートカード(Master)
それぞれのカードの詳細や役割を簡単に解説します。
エポスプラチナカード(Visa)
・年会費3万円(税込)※年間100万円以上利用で翌年以降の年会費は2万円(税込)
・自動付帯の海外旅行保険
・特典としてプライオリティパスを発行できる
ライフカード(Visa)
・年会費1,375円(税込)※初年度無料
・自動付帯の海外旅行保険
リクルートカード(Master)
・年会費無料
・利用付帯の海外旅行保険
プライオリティパスを作る
プライオリティパスとは、世界中の空港ラウンジを格安、または無料で使えるカードです。スタンダード(99ドル)スタンダード・プラス(329ドル)プレステージ(469ドル)の3プランがあり、それぞれでラウンジを使える料金や回数が異なります。
筆者の推奨カードの中では「エポスプラチナカード」を契約すると無料でプレステージクラスのプライオリティパスを発行でき、無料で回数の制限なく空港ラウンジを利用できます。
移動が多い海外ノマドにとってトランジットや搭乗までの待ち時間を優雅に過ごせて、仕事もできる空港ラウンジは非常に使い勝手が良いので、プライオリティパスを持っているだけでノマド生活の質が上がります。
なお、クレジットカードを発行してから、新たにプライオリティパスの手続きをするので、場合によっては受け取りまで2ヶ月ほどかかります。出国日にプライオリティパスが間に合わなかったら泣けるので、プライオリティパス発行用のカードは最初に作ってください。
海外キャッシング用のカードを作る
海外の現地通貨を手に入れる際に、ATMからデビットカードやクレジットカードを使ってキャッシングすると両替よりも効率が良くなるケースが多いです。また、両替所には営業時間がありますが、ATMは24時間利用できて数も多いため便利です。
通貨獲得用としてはwiseカード(デビットカード)とセディナカード(クレジットカード)が多くのノマドに愛用されているので、最低でもどちらか。できれば両方のカードを用意してください。
日本では考えられないことですが、海外ではATMにカードが吸い込まれて出てこなくなったり、スキミングによってカードを停止することがあります。
会社へ退職の申し入れをする
正社員として働いている多くの方は、ノマドになる前に退職の申し入れをする必要があります。会社の就業規則で、「退職する場合は○か月前に通知すること」のような文言があるはず。事前に自分の会社の規則をおさらいしましょう。
ただし、民法では「従業員は、退職の2週間前までに通知すればよい」とされています。そのため、2週間前までに通知をすれば問題はないといえますが、円満に退職するためにも、就業規則に沿って交渉を進める方が良いでしょう。
確定申告の納税管理人を立てる、または準確定申告をする
税金の話です。少し難しく感じるかもしれませんが、怖がる必要はありません。まず、納税管理人とは、納税に関する手続きを委任された方を指します。親族である必要はなく、友人でも問題ありません。
確定申告でポイントになってくるのは、「期限内に、確定申告をして、納税せよ」ということです。やるべきことは以下2つのいずれかです。
・海外に行くまでに、確定申告書の提出及び、納税を完了させる(準確定申告を行う)。
・海外に行くまでに、納税管理人の届出書を提出する。確定申告は通常の期限内に申告を行う。
筆者は、納税管理人を友人にお願いしました。
住民税を個人で納付する手段を決める
住民税は、1月1日(賦課期日)時点でどこかに住所があり、前年中に一定以上の所得がある方に課税されるようになっています。そのため、年の真ん中で出国したとしても、住民税の支払いができるように手続きをする必要があります。
住民税の場合、納付通知書等の郵送が発生する可能性があるため、前述した納税管理人の選出が必須です。
そのうえで、出国前に口座振替の手続きを行って住民税が自動的に引き落とされるようにするか、納税管理人が自分に代わり納税できるように、手続きを進めます。
会社員を退職してからノマドになる場合は、住民税の納付について特に注意が必要です。会社員であった頃は、会社が住民税を毎月の給与から天引きしていました。会社員ではなくなった日以降は、自分で住民税の納付をする必要があります。
最初の航空券を購入する
航空券は早く購入すると安くなりますし、決意も早く固まります。「さすがに退職日や出国日が確定してないと心配かも」という場合は、統計上54日前に予約すると安くなるというデータがあります。
ちなみに、よほどタイトな日程で移動を繰り返す訳でもない限り、航空券はまとめて購入せずに、その都度購入するのが一般的です。
一般の旅行者であれば長期旅行のタイミングは限られますが、ノマドワーカーなら「航空券が安い日時に移動する」ことができます。
必要な場合はビザを取得する
世界最強と言われることもある日本のパスポートですから、渡航のためにビザが必要な国はキューバやブータン、サウジアラビアなど残り少なくなってきました。
エリアとしては中東、アフリカなどでビザが必要な国が多いです。なお「ビザが必要」とされていても、アライバルビザ(空港や海港に到着後にその場で取得可能なビザ)で入国できる国の場合は事前の準備は要りません。
筆者の現在地であるブラジルは長らく日本人でも入国にビザが必要な国でしたが、執筆時点ではビザは免除されています。国境を越える度にビザを用意するのはとても面倒ですし、費用も時間もかかります。海外滞在は日本に生まれてよかったぁ!と感謝する日々です。
また、入国日が決まっていないとビザが取得できないケースが非常に多いので、ノマド生活の途中にビザが必要な国に立ち寄る場合は、隣国の大使館で取得する形になります。
粗大ゴミや不用品回収の申し込みをする
海外ノマドをする場合、日本の家はどうしていますか?とよく聞かれます。人によっては、日本の住居を残して海外へ行くケースもありますが、筆者の場合は、賃貸として借りていた家を完全に撤退することにしました。
そうすると、家具、家電をはじめとした私有物をどうにかする必要があります。一部のものは家族に引き取ってもらったり、日本を不在にする間は友人に荷物を預かってもらうなどしましたが、8割のものは捨てる必要がありました。
筆者は東京都の大田区に住んでいましたが、大田区の場合は粗大ゴミを出す際には、事前に粗大ゴミの回収日を指定し、回収費用をコンビニで支払う必要がありました。粗大ゴミの回収日は限られていて、急な回収をお願いすることはできませんでした。そのため、退去日のだいぶ前から「何を」「いつ」捨てるかを計画する必要がありました。
それでもまだ捨てきれないものがあったため、不用品回収の業者さんを探し、見積もりを入手し、回収の予約をお願いしました。
ギリギリまで家で生活をしながら、モノを減らし、捨てる作業を進めることは、想像以上に大変でした。ノマドをするよりも大変だったかもしれません。時間に余裕を持ち、計画的に進めることをおすすめします。
クレジットカードや銀行口座の登録住所を変更する
クレジットカードや銀行口座の取り扱いは、使用している銀行と、住民票の有無によって大きく異なります。
住民票を抜いて海外に転出すると、非居住者扱いとなります。こうなると、銀行によっては口座の維持ができない可能性があります。しかし、銀行によっては非居住者用のサポートを受けられる場合があります。
日本に住民票を残して、今のクレジットカードや口座をそのまま現地で利用できる場合は、自分が海外へ行った後も継続して郵送物が受け取れるよう、日本の住所登録を変更することもお忘れずに。
運転免許証の有効期限を確認して、更新日が近ければ事前更新する
ハガキが届いて気づくランキング第一位「免許更新」は海外滞在を理由にすれば、ハガキを待たずに更新ができます。
通常は「誕生日前後の2ヶ月」が免許更新期間になりますが、海外赴任者の場合、特例が適用されます
特例では、更新期間前であれば「いつでも更新可」です。ただし、海外赴任者である証明が必要で、筆者の場合は航空券のeチケットを提示しました。
注意点としては出国前に免許更新をした場合は有効期限が以下の通りに短くなります。
・優良運転者・一般運転者・・・更新日から5回目の誕生日+1ヶ月まで
・違反運転者・初回更新者・・・更新日から3回目の誕生日+1ヶ月まで
国際運転免許証を取得する
日本の免許更新に加えて、渡航先で車を運転する可能性が少しでもある方は海外で有効な運転免許として国際運転免許証を作りましょう。
日本国内の運転免許があれば、各都道府県の運転免許センター、運転免許試験場、または指定警察署で発行できます。筆者は新宿運転免許更新センターでほぼ待たずに15分ほどで取得できました。
注意点としては、有効期限が1年で更新ができません。また、国内運転免許証が失効すると国際運転免許証も効力を失いますので、国内運転免許証の有効期限から1年未満の方は、先に国内運転免許証を更新する必要があります。
そして、日本の国際運転免許証はジュネーブ条約締約国(※2)でのみ有効です。つまり、条約に加盟していない国では使えません。離島や田舎だと、免許証どころかパスポートも提示せずに車やバイクを借りれたりしますが(特にバイクの場合)、トラブルの原因となるので、加盟国のみで利用しましょう。
スマホをSIMフリーまたはプラン変更する
使用しているスマートフォンにSIMロックがかかっている場合は、SIMフリーに変えるか、もともとSIMフリーになっているスマートフォンの端末に変えましょう。SIMフリーになっていると、海外で販売されているSIMカードが使用できたり、eSIMと呼ばれる電子版のSIMも使うことができます。
筆者は、Appleストアで購入したSIMフリーのiPhoneをスマホ端末として利用していて、日本から楽天モバイルを契約して渡航しました。
ちなみに楽天モバイルは、72の国と地域で、追加の費用なく、海外ローミングで毎月2GBまでデータ通信ができるので、海外ノマドにとっては心強いです。多くの南米やアフリカの国では、まだ海外データローミングの対象外となっていますが、それ以外の国では、サクサクとXやInstagramができるのでおすすめです。
両親や親族との時間を大切する
長期に渡り海外ノマドをする予定の方は、身近な人との時間を意識的に作るようにしましょう。
自分自身は、新しいことに対してワクワクしていて、早く行きたい!と前向きな姿勢だと思います。しかし、身近にいる大切な人にとっては、あなたが海外に行くことは、大きな変化になるかもしれず、心配であったり、寂しいかもしれません。声には出しませんが。
海外に行く=一生会えないというわけでは全くないですが、多くの国から見て日本は遠い島国であることも間違いないです。いざという時に、直ぐに日本に帰れるわけでもないので、両親や親族など、大切な人との時間を作るようにしましょう。
海外転出届を提出して、住民票を抜く
「海外転出届」とは、1年以上の期間にわたり、日本の居住地から国外に移住したり、長期間滞在する際に必要な届出です。
国外転出する日の約2週間前から前日までの間に、住んでいる市区町村の役所にて手続きを行います。なお、住民票については、海外転出(予定)日に住民登録が抹消されるため、別の手続きは必要ありません。
この手続きをしないと、住民税、国民年金、国民保険やその他手当に影響があります。忘れずに行うようにしましょう。
家を引き払う
多くのノマドは、日本の住居を引き払い海外へ行くケースが多いです。筆者もその1人で、賃貸のマンションを出ました。
賃貸であれば、契約書に退去の申し入れをする方法や期限が書いてあるはずです。それに従い、退去の手続きを行いましょう。
noteやFacebookで退職エントリーを投稿する
退職エントリーとは、その会社で学んだこと、退職した理由や、今後行うことをまとめて書く、少しエモい投稿を指します。これは海外ノマドにならなかったとしても、やった方が良いことだと思いますが、今後、ノマドとして生活をしていくのであれば「必須」です。
ノマドとして生活をする第一歩として、「どんな仕事がやりたいか・できるか」を自分のネットワークに広めることで、思わぬ場所からお仕事がいただけることがあります。むしろ、自分のやりたいことやできることを広めなければ、残念ながら仕事は舞い降りてきません。
退職エントリーという場所を使うことで、仕事を辞めたことを単純にお知らせするだけではなく、次のお仕事をさりげなく募集することもできます。
また、基本的に自分の周りにいる人は優しいです。新しい挑戦をすると決めたら、応援してくれる人が多いのではないでしょうか。そうすると、今後何回もやるであろうお仕事募集の投稿よりも、お仕事の声がかかりやすいかもしれません。
Facebookは知り合いのみですが、noteであれば不特定多数にも読まれますし、自身のブランディングにも繋がります。他のプラットフォームでも、機会があれば退職エントリーを掲載すると、何かにつながるかもしれません。
海外ノマド準備リストのダウンロード
お待たせしました!解説した準備を含む全57項目の「海外ノマド準備リスト」は下記のURLからご覧いただけます。
>>https://drive.google.com/file/d/1hpY4A_XCP6UbHYWTrqW9oMiRK5_Ml-TC/view?usp=sharing
メモやチェックをしながら使いたい方は画面右上のダウンロードボタンをクリックしてください。なお、リストの商用利用や二次利用は固くお断りさせていただきます。
PDFのデータを活用するにはAdobe Acrobat オンラインツールが便利
海外ノマド準備リストは、印刷時に表示が崩れないようにPDFにて共有しています。今回、このリストをExcelからPDFに変換したり、ダウンロードの負担がかからないようにファイルサイズを圧縮したりするために使用したのがAdobe Acrobat オンラインツールです。
Acrobat オンラインツールは、PDFのページの分割・削除・入れ替え、PDFのパスワード保護など、多様な機能が利用できる無償のPDFツール(回数制限あり)。たとえば、「PDFを編集」機能を使えば、リストに吹き出しやフリーハンドでメモを加えられます。また、「PDFをExcelに変換」ツールを使ってリストをExcelファイルに変換して、自分だけの項目を追加することも可能です。
海外での仕事も日本と同様、請求書のPDFをクライアントに送付したり、領収書をPDF保存したりと、様々な場面でPDFが登場します。Acrobat オンラインツールはブラウザで利用でき、PDFの共有もリンクで簡単にできるので、いつでもどこでも仕事を進めたい海外ノマドにおすすめです。
海外ノマド準備リストのカスタマイズも含めて、仕事やプライベートでぜひAcrobat オンラインツールを活用してみてください。
1ヶ月で10種類のリモートワークを海外に住みながら体験する「ノマドニア」
ちいさい子どもは習い事や遊びなど、さまざまな経験を経て自分の好きや得意を発見します。しかし、大人になるとそのような機会は失われてしまいます。
ノマドニアは「リモートワークで好きな場所で働きたい」という理想を叶える手段を見つけるための職業体験と、海外移住の体験をみなさまに提供します。