世界中を旅する海外ノマド56人が執筆した「海外ノマド入門」を発売しました。Googleで調べても載っていない、場所にとらわれずに働くノウハウが詰まっています。
辛いことも、泥臭いことも、海外ノマドの現実を正直に書きました。ぜひ、手に取っていただけたら嬉しいです。
さて、本記事ではここからが本番です。紙面の関係で、海外ノマド入門にどうしても載せきれなかった原稿がたくさんあります。
このまま、Google Driveに眠らせておくにはあまりにもったいないので、無料版「海外ノマド入門」として掲載します。
Webメディアだとスペースに制限がないので、原稿はできるだけ無修正です。ありのままの海外ノマドたちの想いや経験、知恵をお楽しみくださいー!はい、ここまでで導入は終わりです。
今回のテーマは「海外ノマドと必須スキル」
今回は8人の海外ノマドに「海外ノマドになる前に、身につけるべきスキル」を聞きました。僕は「営業力」を推奨します。多くの人が「技術力が上がると、収入が上がる」と思い込んでいますが、技術と収入は比例しません。むしろ、技術はそこそこでも営業力がしっかりあれば、大きな収入を手にできるという意味では営業力 > 技術力です。他の海外ノマドたちはどうなのでしょうか。続きをご覧ください。
営業については最初のきっかけが掴めないと「分かっているけど不安なまま」になるので、動画講座を作成しました。合計600人以上が受講している講座なので、安心してご参加ください、
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タイのプーケットに住む夫婦ノマド、chinamiさん
Google検索する力。特に、英語で情報収集する力。ノマドはかなり情報命なので、なにかとググる機会が多いです。SNSだったり、Facebookのグループだったり、とにかく情報を集める力はあって損がないと思います。
あとは英語で検索すると、得られる情報の量・そして質がガクンと上がるので、これも大事なスキルだと思います。日本人に人気の国、例えばタイとかであれば日本語でも情報はかなり出てきますが、マイナーな国だと、全然情報がなかったり、あっても超古いものだったり、ということがかなり頻繁に起こります。英語で情報収集ができると、旅が断然楽になります。
chinami
現在は動画制作や翻訳、コンテンツ制作をしながら、 アメリカ人の旦那とノマド生活中。上智大学を卒業した後、オーストラリアに飛んだが、コロナで失業。一念発起し、大学在学中に習得した動画編集のスキルを活かして、PC1台で稼げるように。気がつけば夢のデジタルノマド的生き方を実現した。 現在はタイのプーケットでゆるく働きながら、のびのびと暮らしている。
蔦屋書店で働き、世界131ヶ国を旅する森卓也さん
情報収集能力です。専門分野の知識はもちろん、それ以外の広いジャンルの知識を持ちましょう。記事の質とレベルを判断する速度が高まって、情報収集の効率化に繋がります。
日本語の情報だけだと考えが日本的に固まってしまうので、柔軟な思考を得るために英語での情報取得も意識しましょう。それは仕事の独自性としても現れます。
森卓也
世界3周131ヶ国を旅する 六本松蔦屋書店旅のコンシェルジュ。「旅と本は世界を健やかにする」と蔦屋書店の各メディアで旅の素晴らしさを発信中。旅の書籍ライブラリ構築 やイベントと観光と地域のPR案件、最近はエシカル領域も担当。月に一度は海外を旅して業務に落とし込む旅マニア。Instagram:@mori_concierge_travelbooks
88ヶ国90祭りを訪問した奇祭ハンターの平船智世子さん
コミュニケーション力は必要不可欠!
いつどこに居ようが連絡がマメなことや自身のタスク管理はノマドを長続きするために必要なスキルだと思ってます。コミュニケーションを通してクライアントが欲しいとおもってる情報や要望・伝えたいことなどを汲み取る力は、仕事をスムーズに進めるためにもお互いにストレスを蓄積しないためにも大事な部分です。
あとはどの分野でも仕事を進める際(資料や素材のやりとり)はPCを使うかとおもいます。最低限のPCスキルは仕事の時間短縮にもなるので必要かも!
平船智世子
2013年からお祭り巡りをコンセプトに世界一周。2018年にはVRとARを取り入れた個展「VRで巡る!世界の奇祭展」を主催。これまでに地球4周、88ヶ国、計90祭りを訪問し、非日常的なお祭りを各メディアで発信中。著書に『いつか行きたい朝鮮ガイドブック~これで不時着しても大丈夫』。Twitter:@tailovene
高専を卒業して、初海外でノマドになったおひょう
チャットコミュニケーション力と検索する力でしょうか。ほとんどのノマドはパソコンを使って仕事をするため、この2つのスキルがないと厳しいと思います。
チャットコミュニケーション力は、例えばA「はい。よろしくお願いします。」とB「はい!よろしくお願いいたします!」だと、どちらのほうが元気よく感じますか?よっぽどひねくれている人でない限りは、Bのほうが元気がよい感じがしませんか?Aのほうは真面目な感じはしますが、若干怖いですよね。
ちょっとしたスキルですが意外と大事だと思います。検索する力は現代人であれば自然に身についている人もいるのではないでしょうか。現代は欲しい情報を取りに行くことができたら勝ち(価値)です。
おひょう
沖縄に移住してIT営業とWebライターをしている元高等専門学校生。卒業後ジョージアでノマドになるために10ヶ月ほどWebライターをしていた。現在は沖縄でIT事業の立ち上げメンバーとして働いている。Twitter:@ohyo_2000
新卒NTTデータからノマドになった、岡村龍弥(シャンディ)
キーボードのタイピング速度向上と各種ショートカットキーを覚えることは意外と大切だと思います。基本的にパソコン作業になると思うので、早く作業ができたほうがストレスもなく、仕事の数もこなせる。みんな平等に与えられるのが時間なので、その時間をいかに効率よく使うかは意識したほうがいいです。
岡村龍弥(シャンディ)
合同会社ギルド代表。新卒で大手IT企業に入社後、2018年に世界一周。これまでに訪れた国は50ヶ国。「場所にとらわれずどこでも働ける人材の創造」を実現するためにオンラインでの業務を得意としたなんでも屋を起業。東京と大阪で旅人やノマドワーカーが集まるシェアハウスを運営している。Twitter:@Shandy_Life
リクルート出身の編集&プランナーノマド、吉田恵理さん
自分で自分をマネジメントできるスキルはあったほうがいいなと思います。会社みたいに、誰かの目があるわけではないからサボれちゃうし、この先のキャリアを上司が考えてくれることも、指導してくれることもないので。
いまもしあなたが会社員だったら、後輩を指導したり、1〜2人でもメンバーがいるチームリーダーをしたり、そんな経験があると結構強いんじゃないかなぁと思います。
吉田恵理
フリーの編集&コンテンツプランナー、インフュージョンブランド「E CA QUI」ディレクター。リクルートで旅行やグルメ情報誌、Webの企画編集を経験した後ノマドに。今までで最も長く滞在した国はデンマーク。現在は日本文化を海外に発信するブランドを立ち上げ中。Twitter:@teri_riri
就職経験ゼロの新卒ノマド、木村拓也さん
ライティングやデザイン、動画編集などのハードスキルがあることが前提ですが、相手を不快にさせないコミュニケーション能力やタスク管理能力といった、ソフトスキルを身につけておくことは必須だと思います。
とくにノマドワーカーの場合、チャットでのやり取りが多くなりがちなので、対面よりも細やかなコミュニケーションが求められます。いわゆる社会人基礎力と呼ばれるスキルを身につけるために、本を読んだり正しい敬語の使い方を勉強したり、ソフトスキルの向上に時間を割くことをおすすめします。
木村拓也
新卒でフリーランスになった就職経験ゼロ系ノマド。 Webメディアのコンテンツマーケティングをしていたが、YouTubeマーケターに移り変わりつつある。40歳までにNPO法人を設立したいので自己研鑽に励んでいる。特に旅行が好きというわけではないので、海外に行っても引きこもりがち。Twitter:@Takuya_3003
砂漠マラソンを5つ走破した冒険家ノマドMaSaToさん
「続ける力」です。ノマドになったら誰からもタスクや目標などの管理をされないので、自分で自分との約束を守り、さらに結果も出していく。その流れを経験していくことが大切だと思っています。
僕はブログを毎日書き始めて、1ヶ月続けることからスタートしました。そして、最終的には約1000日ブログを書き続け、世界一周ブログランキングでも1位になれました。その結果、ブログからたくさんの繋がりが生まれました。
MaSaTo
「世界は僕らの学校だ!」と、2年半かけて世界一周をやり遂げ、これまで103ヶ国を旅した冒険家。サハラマラソン250kmや南極マラソンなど、世界の砂漠マラソンも5つ走破。「わたしをつくる冒険」を掲げて「自分色に輝きたい学生」と一緒に冒険する世界一周大学の校長をしている。Twitter:@masato_tabi
書籍「海外ノマド入門」
連載「海外ノマド入門」の続き
「海外ノマド入門」に載せきれなかった海外ノマド56人の原稿は今後も「海外ノマド」カテゴリーで定期的に更新します。好きな場所で暮らしたいすべての人へ届きますように。
スキルと仕事を組み合わせて「何者か」になるスラッシュワーカーズ
自由に自分らしく働くためには「スペシャリストになるしかない」と思っていませんか?それは間違いです。会社の寿命が短く、人間の寿命が長くなる中、1つの仕事だけで人生を支えることは難しくなりました。
これからは好奇心旺盛で飽きっぽく、器用貧乏でゼネラリストが必要とされる時代です。複数の職種を同時並行するスラッシュワーカーが増えています。
仕事の数が多いことはコロナ禍のような危機に強く、嫌になったら辞められる自由が手に入ります。これからの働き方を先取りしてみませんか?