特定の拠点を持たずに暮らすアドレスホッパーという生き方が注目されるようになりました。漢字にすると、住所不定有職のことですので、いい感じのネーミングが生まれて嬉しい限りです。
「今って、どこにいるの?」が挨拶と一緒に聞かれるような生活ですが、意外と堅実に過ごしています。本記事ではアドレスホッパーとしてのよく聞かれる住民票や仕事、住んでいる場所をどうしているのかなどを中心に、アドレスホッパーの暮らしを説明します。
アドレスホッパーと住民票
現在、住民票は実家がある住所に置いてあります。そのため、免許証やパスポートなどの住所も実家です。
日本に暮らす限りはどこかに住民票を置く必要がありますので、利便性を考えるとまず実家、難しければシェアオフィスです。なお、住民票を置いた場所で住民税も払っています。
ちなみに、海外でアドレスホッパーをする場合は住民票を日本から抜く(転出する)ことができます。海外転出をして、日本に居住していない状態は国民年金の加入義務がなくなり(任意で加入することはできる)、国民保険に加入できなくなり、住民税が発生しません。
これはアドレスホッパーに限らず、海外勤務や海外でリタイア生活をしているなど、海外に住む日本人に共通する仕組みです。
僕の現状は国内と海外での期間が半々なので、住民票を置いたままにしていますが、さらに海外滞在が長くなると、住民票を抜くかもしれません。
アドレスホッパーと住居
ゲストハウスやホテル、民泊などに宿泊しています。バンコクプチ移住の時は滞在期間が長かったのでマンション暮らしでした。
世界一周やバックパッカー旅行をしていた時は、値段重視で安いドミトリーに宿泊していました。アドレスホッパーとして旅行と仕事を両立するようになってからは、自室でウェブ会議をすることが増えたので、個室に泊まるようになりました。
宿泊代は1泊3000円から5000円ほどなので、1ヶ月にすると90,000円〜150,000円ぐらいです。水光熱費やインターネット代がかからないというメリットはありますが、格別安くはないですね。
宿泊比較サービスのBooking.comが発行する2,000円オフ×10回の友達紹介クーポンや、民泊サービスAirbnbの5,088円クーポンなどさまざまな特典を利用しています。
さらに、飛行機での移動も多いので宿泊費+交通費で150,000円〜200,000円ぐらいになる月もあります。使いすぎですが、世界193ヶ国すべての訪問を目指しているので稼ぐしかありません。
アドレスホッパーと仕事
アドレスホッパーをしながら、7つくらいの仕事をしています。
・Webメディアの編集長
・ブロガー
・ライター
・ラジオパーソナリティ
・企業のWebマーケティングコンサル
・Webディレクター
・セミナー講師
など
海外を飛び回るタイプのアドレスホッパーに仕事を依頼すると、時差とコミュニケーションの減少がネックです。それでも依頼をもらえるのはとてもありがたい一方で、自分でコントロールできる仕事も意識的に作っています。
仕事は知り合いからの依頼か、自分から提案しています。以前は依頼を待っているスタイルでしたが、意外と自主提案した方が上手くいくと気づきました。
仕事の探し方・営業活動については別記事「フリーランスが営業できなくても成立する方法」にまとめました。
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アドレスホッパーの収支
宿泊費+交通費の金額は高いですが、持ち運べる荷物に限界があるのでほとんどモノを書いません。
また、通信費を楽天モバイルを使って安くしたり、保険を見直したり、日本に帰国せずに物価の安い海外に滞在することで、さまざまな節約しています。
この辺りは「旅行資金を貯める8つの方法」にまとめています。だいたい20,000円から30,000円は節約できますよ。
また、行きたい場所に応じて旅行企画を作って、スポンサー企業付きの旅行にすることもあります。自費での旅行よりも難易度が上がりますが、その分大きなことを一緒にできるメリットがあります。
アドレスホッパーのメリットとデメリット
・好きな場所に住むことができる
・新しい出会いがたくさんある
・生産性が上がりやすい
・定住した方が何かとお得
・孤独を感じる
・宿探しを繰り返すと疲れる
アドレスホッパーのメリットとデメリットは上記になります。お金に関しては、ぶっちゃけ定住した方がお得になりますが、同じ場所にい続けることができない、落ち着かないので仕方ありません。
とか言いつつ、宿探しをずーっと繰り返していると疲れます。行き先を考える→宿を探す→生き方を調べるとやることが多いんですよね。
僕は旅行メディアの編集長やブロガーなどの仕事があるので、アドレスホッパーとしての生活や移動先での観光自体が仕事になるというメリットが生まれています。
これ大事なので、仕事は仕事、生活は生活と割り切りすぎずに、上手く混ぜ合わせることができると充実します。ブログのタイトルにもなっている、ワークライフカオス的な。
今後もアドレスホッパーを続けるか
あと2,3年くらいはアドレスホッパーを続けるつもりです。実は去年くらいまでは、Webメディアの編集長だけで仕事をしていたので、収支的にも仕事の広がり方もしんどい時期がありましたが、仕事の幅を広げることで解決しました。
投資の世界では「卵を1つのカゴに盛るな」と言われます。リスクを分散しなさいという意味ですね。仕事の1つ1つが小さくても、いくつもあれば急に収入が大きく落ち込むリスクを減らせます。
つまり、100万円の仕事を1つ続けるより、10万円の仕事を10種持つ方がオススメ。アドレスホッパーを目指すなら「副業(メインの仕事とサブの仕事がある)」ではなく「複業(複数の仕事を持つ)」という選択肢もぜひ。
会社員に不安を覚えている方:仕事に大きな不満はないけれど、なかなか給料は上がらないし、会社も一生面倒を見てはくれないと思う。仕事に影響が出ない範囲で、まずは個人で始められる仕事を探したいけど、そもそもどんな仕事があるの?という疑問に[…]